培養土 花ごころ 観葉植物の土 12L
はじめに
人気の観葉植物モンステラの鉢植えを自宅にも
モンステラは切り込みが入った葉が特徴的なおしゃれなインテリアにもなる観葉植物として人気があります。その種類は大きな葉のデリシオーサや小型のヒメモンステラなど室内の広さや雰囲気に合わせた選び方ができるのも魅力です。今回はこの観葉植物の水や肥料あげなどの日常の育て方から剪定や植え替え・挿し木など増やし方による株の更新といった手入れの仕方など栽培に役立つヒントを徹底解説していきましょう。
モンステラについて
育て方や増やし方・お手入れのやり方を解説する前にこの植物がどんな仲間に分類されているのか。その性質や特徴といった基本的な情報をご覧ください。姿が気に入っただけで栽培をはじめると育て方に迷うことが多いですが、基本的な特徴を把握していることで育て方解説もわかりやすくなりますよ。
基本情報
科・属:サトイモ科モンステラ属
原産地:熱帯アメリカ
英語名/学名:Monstera/Monstera
モンステラの性質・特徴
この植物は熱帯ジャングルに生える他の植物に絡みついていくつるの性質を持っています。モンステラといえば穴の開いた大きな葉が印象的ですが若い葉はこの切り込みがなく成長するにつれ穴が開いたり裂けたりしていく様子を観察するのも楽しい観葉植物です。
大きさや耐寒性は
樹高は環境があえばスクスクの伸び2mほどにまで大きくなります。室内で育てる場合は天井に届くほど大きくなってしまうので、適宜剪定をおこないましょう。耐暑性は高いのですが耐寒性は低いので冬場の管理は慎重かつ丁寧に。後述で冬場の管理をまとめてご紹介しますのでそちらも手入れのヒントにしてください。
モンステラの名前の由来は怪物
英語名はラテン語由来で「怪物」の意味
モンステラという少し変わった名前の植物。この名前はラテン語のmonstrum(怪異・怪物・怪奇の意)から来ています。大きくてツヤツヤと光沢のあるたくさんの切り込みが入ったその葉の様子が不思議な印象を受けるのがその由来だということです。
ハワイでは湧き出る水と呼ばれる
この植物の独特の形はハワイでは伝統的なパッチワークのモチーフ(ベースとなる基本的なデザイン)として有名で、バッグやマットなどで目にしたことがある方も多いでしょう。ハワイではモンステラはとても愛されている植物で現地の言葉で湧き出る水という別名で呼ばれており、この湧き出るという言葉は裕福やお金をイメージされる言葉とされ縁起の良い植物となっています。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ1.準備
苗の選び方
この植物を育てたいなら鉢植えの株を手に入れることからはじめましょう。すでに大きく育った形の良いものを買ってもよいですし、小さな苗なら安価に入手することができます。どちらの場合も葉が枯れておらず裏もよくチェックして害虫などが付いていないことを確認してください。
お世話や手入れに必要なツール類
苗を手に入れたときすでに鉢に根がまわっていて窮屈なことも少なくありません。用土や肥料(元肥)植え付けるための一回り大きな鉢とスコップ、水やりのためのジョウロは用意しておきたいですね。室内で使うのであればジョウロはあまり大きくなく、ピンスポットで水やりができるものが適しているでしょう。この他にも枯れた枝の剪定などに使用する、よく切れる剪定バサミも用意してください。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ2.日当たり
葉焼けの原因となる日当たり注意
モンステラの日当たりには葉の日焼けを防ぐために直射日光にあてないことと、健康的な株に育てるための日当たりバランスが大切です。まず直射日光にあてないというのは美しさが求められる観葉植物の日当たりには第一条件になるでしょう。
耐陰性の高い植物で日当たりは日陰OKだが
日当たりは直接の陽の光が苦手とはいってもまったくの日陰に置いておくと茎がひょろひょろと徒長して、最悪株が直立せずに倒れてしまうこともあります。基本的に耐陰性が高いので室内管理には向いていますが、ある程度遮光した(50%程度が適切)日当たりに時々移動してあげることが健康的な株に育てるポイント。
室内での適した日当たりは
通常は室内のどこに置いても大丈夫です。日光にあてたい時は窓際に移動してできれば窓もオープンして、すのこなどで半分遮光した陽の光を浴びさせてあげてください。よほど大きな株にならないかぎり鉢を持って移動させるのも簡単でしょう。鉢や土で重たくて運べない場合は滑車の付いた鉢台などの上に置いて室内を簡単に移動できるような環境を整えると楽に管理できますよ。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ3.水やり
モンステラの水やり
観葉植物の育て方として日常管理ともいえる水やりや肥料やりは、はじめて育てるという方には特にチェックして欲しいポイントです。水はあげすぎてもあげなくても植物のためには良くありません。鉢の大きさや季節・エアコンのオン・オフなどで一概に何日に1度などとはいえませんので土の状態を見て乾いてきたら与えてください。
乾燥した室内では葉水を与える
観葉植物の美しさをキープするためと害虫対策のためにも、多くの種類は葉水を与えるのを良しとしています。モンステラもそんな植物のひとつ。特に害虫の活動が活発になる夏の室内は、エアコンで想像以上に葉自体が乾燥するものです。葉水といってスプレーなどで葉の裏表両面に水分を噴霧してあげましょう。
季節によって水やりを変える
植物には成長期という時期があります。その植物の性質や適温によりますがモンステラの場合は春から秋が成長期で冬は休眠期。成長期には水をたくさん必要とすることから、季節によって水やりの頻度なども調整してください。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ4.肥料
肥料を与えて良い時期
成長期と水やりの仕方は密接な関係にあるというお話をしましたが、それは肥料あげにもいえることです。植物が大きくなりたがっているときには積極的に肥料を与えるようにすることで、グングン大きくなるでしょう。
肥料の与え方
ガーデニングで使われる肥料は大きく分けて固形と液体の2種類に分けられます。固形肥料の代表として緩効性肥料があり元肥などにも使われるものです。少しずつ水で溶けて植物に吸収されるため1-2ヶ月近く効果が持続するのが特徴。逆に液体肥料はすぐに植物に吸収され即効性があるので状況を見ながらそのどちらかを選んで与えてください。
肥料によっては虫が発生することも
固形肥料を追肥として与える場合、化学肥料と有機肥料の2種類から選ぶことになるでしょう。観葉植物の鉢からコバエが発生するのは有機肥料が原因であることもあります。コバエの発生対策をメインに考えるのであれば、化成肥料を選んであげてください。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ5.植え替え
鉢植えは植え替えが必要
鉢のサイズと株のサイズが合っていないと、すぐに乾燥して水やりが大変であったり生育がとても遅くなったりということが起こります。あまり大きくしたくない場合わざと小さな鉢で育てる場合もありますが、そんな時でも同じサイズで用土を変えて植え替えをするのがベストなお手入れといえるでしょう。
植え替えタイミング
植え替えは春から秋の成長期に必ずおこない、できれば5-7月ころの生育環境が良いときにするのがおすすめ。それほど大きくなっていなければ毎年行う必要はなく1-2年を目安に様子を見て、土を新しくしたり元肥を入れたり鉢を大きくしたりという植え替え作業をしてあげてください。
用土
培養土 花ごころ 観葉植物の土 12L
モンステラ用の土は市販の培養土が簡単でおすすめ。元肥が配合されているものも多いので、それらを使えば肥料の心配もなく初心者には特に積極的に使って欲しい土です。お値段ははりますが虫がわかなくなる用土なども売られていますので、コバエに悩まされている方は一度利用してみてはいかがでしょうか。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ6.害虫
ここまででも水やりの章で少し触れましたが観葉植物は室内に鉢を置くという環境上虫が付くのを嫌う方も多いでしょう。しかしコツを知らないと室内でも付いてしまうのが害虫の困るところ。もちろん植物にとって良くないということもありますが、虫が部屋の中にいることで不快に感じてしまうので対策や駆除はしっかりしていきたいですね。
心配な害虫1.ハダニ
モンステラなどの室内置きの観葉植物で困る害虫トップにあがることも多いのがハダニです。通常葉の裏にいることが多いので気づきにくく、見つけたときにはとてもたくさん発生していてゾッとしてしまいます。ハダニは乾燥した環境で繁殖しやすいので、葉水で流すことで簡単に駆除することができます。
心配な害虫2.カイガラムシ
見た目が悪くなるだけでなく植物にとってとても悪い影響を与える虫がカイガラムシ。名前のとおり硬い外皮をもっており木の幹・茎などに付着します。樹液を吸って最悪枯らしてしまう害虫です。
心配な害虫3.アブラムシ
室内での発生率は低いものの、どのような植物にもほぼ付く可能性が高いのがアブラムシ。こちらも吸汁して植物を弱らせます。数が多いので見た目に嫌悪感を感じる方も多いでしょう。見つけ次第指先で捕殺する・浸透性の農薬を春先に散布して発生しても増えないように対策なるなどが良い対処法です。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ7.病気
害虫の糞で引き起こされる病気に注意
モンステラの病気で心配されるのが、さきほどのカイガラムシが原因となる黒すす病です。害虫の糞により発生して葉を枯らしてしまいます。この病気への対策はカイガラムシ駆除が一番の方法となるでしょう。
カイガラムシの糞は見つけ次第除去
小さなうちはアブラムシと同じように捕殺しやすいのですが、この虫のやっかいなところは大きくなると硬い殻に守られて幹や茎から剥がしにくいところ。古い歯ブラシなどで植物を傷つけないように気をつけながらこすりとるか、発生する前の農薬散布がおすすめ。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ8.剪定
モンステラの剪定は簡単
とても丈夫で大きくなろうという意欲が旺盛な植物なので、剪定にはそれほど気を使うことはありません。色が悪くなったり株が小さいうちに出た切り込みのない見た目のよくない葉などをその付け根でカットするだけです。時期も特には気をつける必要はありません。
切り戻しのポイントは緑の幹で切ること
動画でも触れていますが、元々つる性(半つる性)の植物なのでどうしても大きくなると直立するのが難しく倒れてきてしまいます。そのため切り戻して株の大きさをコンパクトに仕立てるのが美しさを保つコツ。幹の節の部分から新しい葉芽が確認できたらその2つ上くらいの緑の幹の部分で大胆に剪定してください。新しい葉が大きくなってサイズダウンすることができますよ。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ9.増やし方
増やし方は種まきと挿し木の2種類
葉差しや茎伏せなどで発根を促し株分けする方法もありますが、種まきや挿し木などで増やすのが一般的です。
増やし方1.種まき
種まき時期は4-6月。種まき用の土などに植えて育てましょう。種も室内で発芽・大きくすることができますが風通しには注意してください。
増やし方2.挿し木
挿し木はできるだけ青々としている若い幹を切っておこないます。1-2節を目安に切り分け、肥料分のない清潔な土に挿してください。水切れをしないよう日陰で管理すると約1ヶ月ほどで発根し新しい葉が出てくるでしょう。このとき大きな葉は水分の蒸発の原因にしかなりませんのですべて取り除いてから挿し木してくださいね。
観葉植物モンステラの育て方や手入れ10.冬の管理
冬も青々としているモンステラのお世話は
モンステラは常緑樹ですので冬になっても枯れることはありません。しかし毎日見ているとおわかりいただけるでしょうが、寒い時期には成長がとても遅くなります。これはこの植物が休眠期に入っていることに他なりません。冬の水やりや肥料・日当たり問題について解説しましょう。
冬の水やりポイント
冬でも葉がついている植物にはまったく水をあげないというわけにはいきません。しかしたくさん与える必要もないのです。温かい時期の水やりよりは控えて、表面が乾燥してからもう少し様子を見てから水やりをすると良いでしょう。
冬の肥料は
元々この植物は肥料は植え替えの時の元肥だけでも十分大きくなります。肥料をあげてしまうと逆に株が肥料に負けてしまい枯れてしまうことも。株のことを考えたら冬は肥料は与えないようにしてください。
観葉植物で運気アップ!モンステラの風水と花言葉
モンステラは運気アップの観葉植物
生命力に溢れた観葉植物は風水では運気アップのインテリアとしてよく利用されます。開運のために植物を置く場合は、場所・方角に注意すると良いでしょう。例として玄関は運気の出入り口となる大切な場所。良い運を招き入れるために、運気アップの植物を置くのはとてもよいことです。
鉢を南側に置いて金運アップ
ピンポイントであげたい運の中でも金運はトップクラスの願望に入ります。モンステラで金運アップを狙うなら鉢は家(部屋)の南側に置くのがおすすめ。
花言葉は献身
モンステラにも花は咲き、花言葉も付けられています。その特徴はネガティブなものがないこと。これもこの植物が運気アップに効果的だと言われる所以のひとつではないでしょうか。特に一般的に使われるのが献身という花言葉。他の人に対して身を挺して何かをするという意味です。
ポジティブなその他の花言葉
その他には嬉しい便り・深い関係・大きな計画という花言葉もあります。人間関係や明るい未来などをイメージさせるものですね。花言葉になぞらえて玄関やベッドルームなどのインテリアとして置いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
モンステラの鉢植えを育てよう
今回はモンステラというとてもエキゾチックでトロピカルな雰囲気の観葉植物の育て方や増やし方をご紹介してきました。部屋の個性的なインテリアとしてとても人気があるものですので、気になる方はぜひ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
挿し木のやり方が気になる方はこちらもチェック
観葉植物のお手入れの中で株分けや挿し木など増やし方を知りたいという方が多いです。水やりや肥料のやりと違って時期ややり方による成功率が上下して失敗してしまうこともあるからでしょう。植物の挿し木や株分けでの増やし方が知りたい方はこちらの記事もヒントにしてみてくださいね。
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