観葉植物の植え替えの失敗しないやり方をご紹介!
観葉植物は、いつも室内に緑を取り入れられ、日々の生活にみずみずしさを与えてくれます。そんな大切に育てている観葉植物、しっかりと管理しないと、元気がなくなったり、病気になってしまったり、枯れてしまったりすることも。日々の手入れで大切な植え替えは、単に土替えをすればいいというものではなく、やり方、時期やタイミング、頻度などがとても重要になってきます。ちょっと面倒だと思ってらっしゃる方、実際には簡単に植え替えすることができます。室内やベランダなどで育てている観葉植物を枯らさないためにも、しっかりと材料をそろえてさっそく植え替えをはじめましょう。
観葉植物の植え替えはなぜ?
観葉植物には植え替えの必要があるのか
観葉植物の手入れで大切な植え替え。植え替える必要が本当にあるのかどうか、疑問に感じる方もいらっしゃいます。というのも、植え替えに失敗して枯れてしまったらどうしようかと考える方もいらっしゃるからです。ただ、観葉植物の植え替えをしなければ、元気がなくなっていき、枯れてしまうこともあります。実際に、観葉植物に限らず、植え替えで植木を枯らしてしまった経験のある方は少なくはないでしょう。
失敗しない観葉植物の植え替えのやり方とは?
では、観葉植物の植え替えを失敗せずに行うやり方にはどういうやり方があるのでしょうか。まず、育てている観葉植物の特徴をしっかりと知ること、そして、植え替えで必要な作業を、植え替えの正しいタイミングや時期に行うことです。観葉植物に限らず、植え替えとは、植物の住環境をリセットし、育ちやすい環境に変えることです。これまで育ってきた環境が変わるため、植物には大きな負担となることでもあります。だからこそ、正しいタイミングや時期に行うことが大切になるのです。
観葉植物の植え替えのタイミングや時期とは?
植え替えの時期は5月~9月ごろ
観葉植物の種類によって、植え替えのタイミングや時期は微妙にことなります。ただ、一般的に言えることは、植え替える時期は気温がある程度高くなってからが適期で、15度以上とされています。時期としては5月の中頃から9月中頃までで、人間もそうですが、植物も過ごしやすくなる季節でもあります。このタイミングや時期に植え替えを行えば、基本的には失敗することはありません。
観葉植物の様子を観察することも大切
5月になると、そろそろ植え替えのタイミングかなと、時期的に判断することも大切ですが、植物の様子をしっかりと観察して植え替え時期を見極めることも重要です。たとえば、鉢やプランターのサイズに比べて、植物の大きさが大きくなっている、水やりをしたときに水の吸収が悪くなってきた、葉の色が変わってきた、芽が出ないなど、植物からのサインを感じ取ったらそれが目安です。
観葉植物の植え替えの頻度は?
植え替えの頻度は1~2年に一度
一般的に、植え替えの頻度は1~2年に一度とされています。観葉植物もしかりですが、それぞれの植物によって、多少、植え替えの頻度は異なります。植え替えの前に、一度、育ててらっしゃる観葉植物の植え替えの頻度を確認することをおすすめします。ただ、これは植え替えの目安であるため、実際には植物の様子を観察して、植え替えの頻度を定める必要があります。
頻度の見極めは観葉植物からのサインで
観葉植物の植え替え頻度を決めるのは、植物の様子を観察することで可能となります。植物の元気がない、プランターや鉢の底から根が詰まっている様子が見えるなど、日頃の管理で見えてくることはいくつもあります。こうしたサインを見逃さず、観葉植物の植え替えを行うようにしましょう。せっかく育ててきた植物が枯れてしまうのはとても悲しいことです。植え替えによって元気を取り戻すこともありますので、植え替えの頻度を確認するためにも、日頃から植物の様子を観察する習慣をつけておきたいです。
観葉植物の植え替えに必要な材料とは?
植え付け時の材料とほぼ同じ
観葉植物を植え替える際に必要な材料は、基本的に植物を植えつけるときに必要な材料と同じです。まずは植え替える観葉植物、植物を大きくしたい方はひと回り大きな鉢、植え替えに必要な観葉植物用の培養土、根を整理するための竹串、根をカットする際の植木ばさみ、鉢底に置く石、軍手などです。植え替えのタイミングや時期、頻度の確認をしたら、さっそく材料をそろえてはじめましょう。
植物のサイズによって材料も異なる
観葉植物の大きさによっては、植物を支える支柱も材料として必要となります。また、植物の根をていねいに落とす際に使うピンセットなどの材料も、場合によっては必要となります。育ててらっしゃる観葉植物を管理する上で使っているさまざまな材料は、いつでも使えるように準備しておくと便利です。材料の準備に気を取られず、通常、手入れをするつもりで観葉植物の植え替えを行いましょう。植え替えの最後には水やりも行いますので、水やりのための道具も必要です。
観葉植物の植え替えで注意するポイント①
植え替えの日は雨を避ける
観葉植物の植え替え作業は、基本的に土替えをすることです。土替えを行う際、雨の日に作業を行うと、土を練ってしまうような状態になることから、土が固くなり、土の状態が悪くなってしまうこともあります。このため、植え替えを行う予定の日は、なるべく雨の日を避けた方がいいといわれています。土替え作業は、植物を元気にする反面、それまでの環境を大きく変えることでもありますので、なるべくいい日を選んで行いたいです。
日差しの強い日は夕方に植え替えを
観葉植物の土替えをする植え替えの日、あまりにも暑く、日差しの強い日であった場合、夕方に植え替えを行うことをおすすめします。土替え作業は、植物にとって負担となる場合があります。とくに、根を扱う土替え作業は、植物にダメージを与え、植え替え作業の後は、根を土に定着するまで時間がかかるので、強い風に当てることも避けるようにして、日陰で様子を見るようにしましょう。
観葉植物の植え替えで注意するポイント②
土替えは土選びからはじめる
植え替えとは土替えのことですが、最も大切なのが最適な土を選ぶということです。土の良しあしで植物の成長が作用されますので、室内で育ててらっしゃる観葉植物に適した土を使って土替えをするようにしましょう。どの土が最適なのかは、その観葉植物のことを調べればだいたいわかります。自分で混合して土を作るのが好きな方は、その植物の好みに合った土を作りましょう。
土替えの用土は市販の土でもOK
室内で育てる観葉植物が好む土質は、水はけがよく、土の酸度が中性~弱酸性の土です。日本の土は、一般的に酸性に傾く傾向があるため、土の酸度を修正する場合、通常、消石灰か苦土石灰を使います。そんなことをしなくても、土替えの用土を購入するという方法ももちろんおすすめです。観葉植物用の土は、観葉植物が好む土質に調整されているため、すぐに植え替え作業に取り掛かることができます。
観葉植物の植え替えで注意するポイント③
鉢やプランターは少し大きめのものを
室内で育てる観葉植物の植え替えでは、元の鉢よりもひと回りほど大きな鉢を使います。通常、数年、観葉植物を育てていると、根や幹が生長しているため、通常は、前に使っていた鉢よりも大きい鉢を使います。ただし、鉢のサイズが明らかに大きすぎると、土の量が多すぎてしまい、水やりをしても水分が乾きにくくなることから、鉢の中に水分が溜まり、植物がうまく生長しなくなるほか、根腐れを起こして枯れてしまうこともあります。鉢の大きさは植え替えにおいて重要ですので、注意しましょう。
観葉植物の大きさを変えずに植え替えも可能
室内で育てる観葉植物を植え替えるとき、ひと回り大きな鉢を使うと、植物のサイズがその鉢に合わせて大きくなっていきます。このようにそれまで育ててきた観葉植物のサイズを変えたくないという場合、同じサイズの鉢に植え替えることももちろん可能です。植え替えの方法は同じで、植物の根を整理し、植物全体のサイズを調整し、新しい土に替えたら、元の鉢と同じサイズの鉢に戻しましょう。観葉植物の大きさを変えることなく、土をリフレッシュさせることができます。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ①
植え替えの前は土を乾燥させる
観葉植物に限らず、植物の植え替えをする際は、土を乾燥させておくようにします。水やりで土が湿っていると、植え替えで土を落とす際、根に土がからみつき、根を傷つけることもあるからです。土が乾燥していたほうが土を落としやすく、作業が簡単に済みます。土替えをした後にたっぷりと水やりを行うので、植え替えの前は土を乾燥させておきましょう。
1週間ほど乾燥させたほうがいい
観葉植物の土を乾燥させた方がいいといっても、どれぐらいの期間、乾燥させておいたらいいのか、微妙によくわからないという方は、5日~1週間ほどを目安とするようにしましょう。土が乾燥し、鉢から抜けやすくなっているはずです。観葉植物に限らず、植物にとって根は命綱です。根から栄養を吸収するため、根を触り、整理する植え替え作業は、植物にダメージを与えることもあります。なるべく植物に負担を与えないように簡単に作業を進めるためにも、土はしっかりと乾燥させておきましょう。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ②
根の扱いは慎重に土を落とす
鉢から観葉植物を取り出します。鉢の中で根が絡んでしまい、鉢から抜けないということもあります。プラスチックの鉢はカットして取り除きましょう。陶器の鉢の場合は鉢を割るしかありません。根を傷つけないように土を落としていきます。土をもみほぐすように落としていきましょう。
土は3分の2ほど残す
まだ若い観葉植物は、土を崩す必要はありません。軽く土を落としましょう。しっかりと生長している観葉植物は、だいたい3分の2程度を残すぐらいまで落としていきましょう。根のまわりについた土もしっかりと落としていきますが、根に土が絡まって取れなくなっている場合、無理に土を落とすと、根を傷つけることもありますので、土が固くなっている部分はそのままにしておきます。最終的には、元の土の3分の1ほどを落とすことになります。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ③
根のカットにはコツがいる
観葉植物の根の状態をしっかりと観察しましょう。古い根、腐った根、伸びすぎている根などはカットしていきます。鉢の大きさを考えて、だいたい3分の1程度までカットしていきましょう。ひげ上の細かい根もきれいに整理します。根の3分の1程度をざっくりとカットしてもいいものもあります。植物の種類によってまちまちですので、植え替えの前に調べておくと失敗せずに植え替えすることができます。
切ってはいけない根もある
根をカットする際、注意しなければならないのは、植物によってはカットしてはいけない根もあるということです。植物の種類によっていろいろあるため、事前に知っておいた方がいいでしょう。ある程度、根を整理した方が生長がよくなるものもあれば、切ってはいけない根を切ったことで植物が枯れてしまうものもあります。太い根やまっすぐに伸びた根などはカットしない方がいい場合もあります。植え替えで鉢を大きくしていき、植物自体を大きくしたい場合は、根をカットせずに鉢を大きくしていくという方法もあります。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ④
葉を落とすことも大切
観葉植物に限らず、植え替え作業を行うと、植物は調子を崩すことがあります。それは、根が傷つき、根が水分を吸収する量が変化することで、植物の水分量も変わってくるからです。したがって、植え替えでは、古くなった葉だけではなく、茂り過ぎている葉もいっしょに落としたほうがいい場合もあります。とくに、植え替えで根をひどく傷つけてしまった場合、葉も多めに落としたほうがいいでしょう。
葉がない時期の植え替えは
植え替えの時期や観葉植物の種類によっては、葉がない時期に植え替えを行うこともあります。そんな時期の植え替えでは、葉を落とすことができませんので、葉を落とすことは考えなくてもOK。また、とくに根を傷つけずに植え替えすることができた場合、必要以上に葉を落とす必要はありません。場合によっては葉を落とさなくてもいいので、観葉植物の様子をしっかりと観察してみましょう。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ⑤
必ず新しい土を使う
観葉植物に限らず、植物を植え替える際は、必ず新しい土を使うようにしましょう。育ててらっしゃる観葉植物に合った土を用意し、新しい土に入れ替えます。まず、鉢に鉢底ネットや軽石を置き、新しく準備した土を鉢の3分の1~半分ほど入れます。植物を鉢の中心に置き、土を盛ったときに生え際が鉢から数cm下に位置する程度に高さを決め、根の隙間にしっかりと土を入れ込んでいきます。土をしっかりと鉢に固定させ、植物が倒れないようにしましょう。大きな植物の場合、支柱を立ててしっかりと固定しておくと安心です。
古い土は簡単に再利用できる
植え替えで不必要となった古い土、そのまま使うのはNGです。古い土には、その前に植えていた植物の根、害虫や病原菌などがあるかもしれないし、植物に必要な養分がほとんど失われている可能性があります。また、植物によっては連作障害が出ることもあるため、古い土を使うのはなかなかむずかしいのです。ところが、そんな古い土を簡単に再利用することが可能です。それは不要なものをふるいにかけて取り除き、腐葉土、堆肥、土壌改良剤などを混ぜて栄養を補います。また、苦土石灰などを混ぜることで、新しい植物を植え替えたり植え付けたりすることも可能となります。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ⑥
最後の水やりはとても大切
観葉植物の植え替えが終わったら、直射日光や強い風などが当たらない場所で管理します。そして十分に水やりをしましょう。水やりの後、水が十分にしみ込んでいくのかも確認します。植え替えたばかりの鉢は、水やりの後に水がしみこみにくいことがあります。このため、水やりをしたら植物を動かしながら水がしっかりと吸収されていくのかを確認することも大事です。
葉水はこまめに与えるように
植え替えた後の観葉植物は、明るい日陰で管理し、土が乾いてから水やりをするようにします。そして、まめに葉水を与えるようにしましょう。1~2週間ほど観葉植物の様子を観察し、問題がないようでしたら、元の管理場所に戻します。なお、肥料を施すのは、植え替え後2週間ほど経ってからにしましょう。まずは、植物を新しい生育環境に慣れさせてあげることが大切です。
観葉植物の植え替えの簡単なやり方のコツ⑦
使った材料や道具はきれいに洗う
最後に、観葉植物の植え替えで使った材料や道具は、きれいに洗うようにしましょう。古い土には、それまでの植物の不要なもの、病害虫などがいる場合があります。鉢やプランター、使ったすべての材料や道具をきれいに洗えば、そのままほかの植物の管理に再利用することは可能です。ただし、土壌伝染する病害虫が発生した場合は、しっかりと消毒し、菌をすべて死滅させる必要があります。
植え替えた年を記録しておく
観葉植物に限らず、植物の植え替えは年単位です。いつ植え替えたのか忘れてしまうこともあるため、鉢やプランターに記しておくと次の植え替えの目安となります。もちろん、植物の様子や根の張り具合などから植え替え時期を特定することもできますが、とくに初心者の方は、うっかり忘れてしまうこともありますので、忘れないようにしたいです。植え替えによって観葉植物が元気になり、日々の生活にもうるおいが生まれます。弱ったり病気になったりしないように大切に育てていきたいです。
観葉植物を植え替えて室内のグリーンを美しく!
観葉植物の植え替えは、その時期やタイミング、頻度など、ポイントとなることがいくつかありました。こうした点をしっかりと確認し、やり方のコツを押さえながら、失敗せずに観葉植物の植え替えを行うようにしたいです。日々の生活にグリーンを与え、心地よい住環境を作っていくためにも、いつまでも大切に室内の観葉植物を育てていきましょう。
観葉植物の土が気になる方はこちらもチェック!
室内で育てる観葉植物、育てていく際の土について気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。観葉植物の植え付けや植え替えなど、観葉植物の状態を改善するタイミングで、きっと役に立つはずです。

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