はじめに
イレシネの育て方を覚えよう!
イレシネは種類によって色とりどりの葉をたくさん繁らせてくれる植物です。寄せ植えにも使いやすく、庭・鉢植えに人気があります。イレシネの育て方を覚えてガーデニングに加えてみましょう。
植え付けから増やし方を解説!
イレシネの育て方を植え付けから手入れ方法や栽培に適した環境の管理方法を解説します。イレシネは増やし方を覚えるとたくさん増やすことができます。増やし方もチェックしておきましょう。またイレシネ栽培で注意すべき害虫や病気も紹介します。元気なイレシネを育てるために押さえておきましょう。
花言葉や寄せ植えにおすすめの植物も紹介!
イレシネには控えめながら素敵な花言葉があります。花言葉とプレゼントに適した相手やタイミングを併せて紹介します。寄せ植えにも便利に使えるので寄せ植えにおすすめの植物とイレシネの種類を紹介します。イレシネを栽培して、彩りのある庭を作ってみましょう!
イレシネとは?
熱帯が原産地
イレシネはヒユ科に分類される多年草です。アメリカやオーストラリアなどの熱帯〜亜熱帯に分布しています。種類ごとにたくさんの葉の色がありますので、ガーデニングや寄せ植えに使いやすく人気の植物となっています。
冬の寒さが苦手
熱帯〜亜熱帯が原産地とあって夏の暑さには強いのですが、冬の寒さには弱く、上手に冬越しをさせてあげないと1年で枯れてしまいます。栽培をする上では季節ごとに環境管理を意識しながら手入れすることで長期間イレシネ栽培をすることができます。
イレシネの育て方:1年の流れ
暖かい時期は外で
イレシネは暖かい春に植え付けをします。日当たりを好みますので基本的には日当たりの良い庭やベランダで栽培するようにしましょう。植え替えや挿し芽に適した時期も生長期にあたる春から夏と覚えておきましょう。
肥料を施しながら
葉を繁らせる時期は植え付けから秋までとなります。大きくさせるためには適切な水やりと肥料を与えてあげることがイレシネ栽培のコツです。肥料を与えながら混み入る前に剪定を繰り返して秋まで栽培しましょう。
冬に近づいてきたら
イレシネは冬の寒さに当たると枯れてしまいますので、栽培場所を室内に移しましょう。室内に移して、再び植え付け時期の春がやってきたら外での栽培に戻すのが1年の流れとなります。
イレシネの育て方①植え付け方法
植え付け時期
イレシネの植え付けに適した時期は低気温の心配がなくなった5月〜6月が植え付けをするのにもっとも適した時期となります。寄せ植えとして鉢や庭に植え付けてみましょう。
植え付けに向いた土・資材
植え付けるためにはまず必要な資材を集めます。野菜用・観葉植物用の培養土か自分で配合する場合は赤玉土小粒:腐葉土を7:3の比率で混ぜて水捌けがよい土になるようにしましょう。鉢に植え付ける場合は鉢底石・イレシネの苗よりもひとまわり大きい鉢を準備します。あとは液肥か遅効性の化成肥料を追肥用に準備しておきましょう。
植え付け手順
植え付けの手順は地植えの場合、植え付け穴を開けて苗を入れて覆土し、根が張るようにたっぷりと水やりをします。複数植えにしたり、寄せ植えにする場合は横に広がるように繁るので株間は30cm程度は開けるようにしましょう。鉢植えする場合は苗よりもひとまわり大きい鉢を用意し、鉢底石・土の順で入れ、あとは地植えと同じように植え付けてから水やりをします。寄せ植えにする場合は適宜鉢のサイズを調整して混み入り過ぎないようにしましょう。
イレシネの育て方②環境管理
栽培に適した環境管理しよう!
イレシネは栽培環境をしっかりと管理してあげれば元気に葉をたくさん繁らせてくれます。イレシネの栽培に適した環境管理の目安を日当たり・温度・水分量に分けて解説します。環境を整えて元気なイレシネを育てましょう!
環境管理:日当たり
イレシネの環境管理1つめは日当たりです。イレシネは日当たりを好みますのでよく日の当たる場所から最低でも半日は日当たりを採れる半日陰に植え付けるか、鉢を置くようにしてください。日当たりの量が少ないと葉が上手く色づいてくれません。
環境管理:温度
イレシネの環境管理2つ目は温度です。冒頭でも解説したように冬の寒さを苦手としますので冬に近づき10度を下回る前に室内に栽培場所を移してあげるようにしましょう。その時も日当たりを採れる窓辺に置くようにしてあげると冬越しを成功させやすくなります。
環境管理:水分量
イレシネの環境管理3つ目は水分量です。季節によって水分調整をする必要がありますが基本的には乾燥させ過ぎないようにしましょう。具体的な水やり量は日常の手入れの項目で詳しく解説します。
イレシネの育て方③日常の手入れ
手入れ:水やり
イレシネは季節によって水分量を適切に管理することで元気に生長させることができます。水やりの方法を春秋・夏・冬に分けて解説しますので季節ごとに適切な水分量にしてあげましょう。
手入れ①水やり方法:春・秋
春・秋は土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをするようにしましょう。1日に1回朝か夕方に土の状態を確認するようにするとよいでしょう。
手入れ②水やり方法:夏
夏は気温も上がり、生長することと蒸発するスピードも速くなるので土を乾かさないように水やりをしましょう。朝・夕方の涼しい時間帯に水やりをしてください。日中に乾いているのを見つけて慌てて水やりすると土の中でお湯のようになり根を傷める原因になります。
手入れ③水やり方法:冬
冬越しをさせる場合は室内栽培に切り替えます。生長が鈍くなるので水やりの頻度を下げて乾かし気味に管理しましょう。水やりをし過ぎると根腐れにつながります。
手入れ:肥料
イレシネに肥料を施す時は2種類の与え方が向いています。遅効性の肥料を置き肥とするか、液体肥料を水やりに代えて与える方法の2種類があります。肥料を与えるコツを時期と頻度に分けて解説します。
手入れ①肥料の時期
イレシネに肥料を与える時期は生長期にあたる5月から10月に肥料を追肥として与えます。肥料が多過ぎてもあまりよくありませんので状態を見ながら加減しましょう。
手入れ②肥料の頻度
遅効性の置き肥にする場合は2ヶ月に1回に与え、液体肥料の場合は表記量に薄めて2週間に1回水やり代わりに与えるようにしましょう。
イレシネの育て方④冬越し
冬の寒さに弱い
イレシネは日当たりをしっかりと採ることで葉が鮮やかな色になりますので基本的には外で栽培するのですが、冬の寒さには弱いので気温が10度を下回りそうな時期に差し掛かったら早めに室内栽培に切り替えて冬越しの準備をしましょう。一年草として割り切って栽培する場合はこの手順は不要です。
冬の環境管理
冬の室内栽培のコツは水やりをし過ぎないことと、温度を維持しやすく日当たりのよい場所を選んであげるようにしましょう。加湿状態になると根腐れにつながり枯れてしまいますし、日当たりが悪く低温が続くと元気に冬を越すことができなくなります。
春になったら
霜が降りなくなってまた暖かくなったら外に栽培する場所を移しましょう。鉢上げや日当たりの管理を考えると地植えよりも鉢植えにしておく方が楽に環境を整えることができますのでおすすめします。
イレシネの育て方⑤増やし方
増やし方は挿し芽がおすすめ
イレシネは挿し芽の増やし方で数を増やすことができます。増やし方の挿し芽を行うには適した時期があります。成功させるために方法を覚えておきましょう。発根するまでの手入れを間違えなければ簡単にできます。
増やし方:挿し芽に適した時期
挿し芽の増やし方に適した時期はイレシネの生長期である5月から9月の間となります。葉が繁りすぎないように剪定するときに挿し芽の挿し穂を採るようにすると一石二鳥です。
増やし方:挿し芽の方法
挿し芽での増やし方の手順はイレシネの茎を10cm程度切り取り、先端の葉は付けたまま、根元に近い部分に生えている葉は取ります。挿し穂を切り取ったら水に切り口を30分ほど浸けてから肥料分が入っていないバーミキュライトに挿し芽穴を開けて挿します。水やりをして土が乾かないように明るめの日陰で管理しましょう。1ヶ月ほどで根が張りますので植え付けましょう。
イレシネ育て方の注意①害虫
害虫①アブラムシ
イレシネに付きやすい害虫①はアブラムシです。イレシネに限らずアブラムシは様々な植物の汁を吸い取る食害を引き起こします。アブラムシは食害だけでなくモザイク病も媒介する害虫です。数が少ないうちは補殺し、株全体に蔓延させないことが大切です。株全体にアブラムシを見つけた時は農薬散布しましょう。
害虫②ハダニ
イレシネに付きやすい害虫②はハダニです。ハダニは葉や茎に付き、汁を吸います。汁を吸う時に色素をぬいてしまうので点々とした吸い後が残ります。増殖しやすい生態のため、寄せ付けないようにチェックすることと葉水をするようにすれば防ぐことができる害虫です。
害虫予防
アブラムシは混み過ぎると加湿状態になり発生しやすく、ハダニは乾燥すると葉に付きやすい状態になります。適切に剪定をして風通しをよくしながら葉水をしたり、水やりの際は加湿状態にならないように管理すると害虫予防になります。
イレシネ育て方の注意②病気
イレシネが罹りやすい病気
イレシネが罹りやすい病気は炭そ病です。炭そ病はイレシネの生長期にあたる4月から10月に発生しやすい病気となります。炭そ病は葉や茎に黒い斑点が発生し、穴が空いたり枯れたりしてしまいます。炭そ病の原因としては高温多湿な状況が続くと発生しやすくなりますので梅雨時や水やりの跳ね返りが葉につかないようにしましょう。
病気対策
炭そ病の兆候がある葉は切り取り処分します。併せて殺菌剤を散布しておくと安心です。イレシネの葉が混み過ぎないように適切な剪定をして、風通しをよくすることが罹りにくくするための対策となります。
イレシネの育て方のコツ:まとめ
環境管理が大事!
イレシネは暑さに強く、寒さに弱い植物ですので季節によって環境をしっかりと管理すれば丈夫に長く栽培することができます。季節ごとに適切な栽培状況にできるようにしてあげましょう。
季節によって日当たり・水やりを調整しよう
イレシネは日当たりと水を好みます。しかし強過ぎる直射日光は葉が焼けてしまう原因になりますので気温が上がる夏は鉢の置き場所を調整してあげるようにしましょう。水やりも気温に応じて過不足ないように管理するとよく生長します。
剪定
イレシネは生長期にどんどんと新しい芽を出します。生長点となる先端部を摘芯してあげると横に繁ってくれます。株の形を調整するように剪定すると風通しがよくなり、病気・害虫予防に繋がります。勢いのある新芽を切り取って挿し芽での増やし方に使うと無駄がありません。
植え替え
冬越しをしたイレシネは植え替えをしましょう。1年目に植え付けたよりも根が大きくなっていますので、根が詰まる前にひとまわり大きな鉢に植え替えると続けて生長してくれます。
イレシネ:おすすめの種類
おすすめの種類①フラミンゴ
おすすめの種類①は「イレシネ・フラミンゴ」です。イレシネ・フラミンゴはその名前の通り、少し離れて見ると葉に現れる模様がフラミンゴのように見えるイレシネの種類です。
おすすめの種類②ピンクファイヤー
おすすめの種類②は「イレシネ・ピンクファイヤー」です。緑の葉が下地になり、そこへ不規則なピンクの模様が現れます。葉ごとに異なる模様が入りますので、ピンクファイヤーを1株植えただけでも華やかな印象を演出できます。
寄せ植えにおすすめの植物
寄せ植えにおすすめ①
イレシネの寄せ植えにおすすめの植物はハケイトウです。イレシネピンクファイヤーのランダムな模様をハケイトウの単色がバランスを取るイメージの寄せ植えになります。こちらの画像は他にもアマランサスや宿根アスターなどが寄せ植えされており、とても華やかな印象に仕上げています。
寄せ植えにおすすめ②
次におすすめなのがカルーナやシクラメンです。カルーナやシクラメンは高さを演出し、イレシネが低い位置に葉を繁らせ、奥行きのある印象に仕上げています。他にも高さの出る植物との相性がいいので好みの花や植物を選んでみましょう!
イレシネの花言葉
控えめな花言葉
イレシネの花言葉は「目立たない愛」です。イレシネは小さな花を付けますが、葉の方が鮮やかで目を引くことから由来している花言葉となります。
花言葉の意味を添えて
控えめで謙虚な花言葉のイレシネは普段なかなか照れ臭くて言葉にできない胸の内をイレシネに託して贈ることがふさわしい植物となります。長年一緒にいるような間柄の人にプレゼントしてみましょう!
まとめ
イレシネの育て方を覚えよう!
イレシネは栽培する種類によって葉の色のバリエーションが豊かで、寄せ植えにしやすい植物となっています。冬の寒さに当たらないように栽培環境の管理をすれば長期間栽培することができます。控えめな花言葉は大切な人に謙虚な気持ちを伝えることができるでしょう。花言葉の意味を添えてプレゼントにイレシネを贈ってみましょう。挿し芽の増やし方で栽培する数を増やすことができますので、栽培に慣れてきたら挑戦してみてください!
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