ゴアテックスの種類とは?意外に知らない種類別の素材や性能の違いを解説!

ゴアテックスの種類とは?意外に知らない種類別の素材や性能の違いを解説!

今や防水機能の代名詞とも言えるゴアテックス。アウトドア好きであればその製品を持っているという方も多いはず。実はゴアテックス製品にも数多くの種類があるのをご存知でしょうか。今回はその素材の構造や性能の違い、種類の見分け方やその特徴について詳しくお伝えします。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ゴアテックスとは
  3. 3.ゴアテックスの性能
  4. 4.ゴアテックス生地の比較
  5. 5.ゴアテックス製品の種類と見分け方
  6. 6.ゴアテックスの種類①ゴアテックスプロダクト
  7. 7.ゴアテックスの種類②ゴアテックスプロ
  8. 8.ゴアテックスの種類③ゴアテックスアクティブ
  9. 9.ゴアテックスの種類④ゴアテックスシェイクドライ
  10. 10.ゴアテックスの種類⑤ゴアテックスインフィニウム
  11. 11.ゴアテックスのフットウェア
  12. 12.まとめ

はじめに

様々なアウトドアが楽しめるこれからの季節、突然の雨にも対応できる防水グッズは、アウトドアの必須アイテムとも言えます。防水といえば、まず誰もが思い浮かべるのがゴアテックス。プロも使用する登山用ジャケットをはじめ、靴や帽子、グローブなど様々な商品に活用されています。今回はそのゴアテックスの種類とその性能や素材の違いをご紹介、またそれぞれを比較し様々なシーンに適した製品の選び方をお伝えします。

ゴアテックスとは

ゴアテックスとは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が作るテクノロジー素材の名称です。その優れた防水性・透湿性・防風性で今やアウトドア業界では「防水=ゴアテックス」と言っても過言ではないほど。その素材はジャケットやトレッキングシューズなど身近な物から宇宙服に渡るまで、幅広い分野で活用されています。またその技術は衣類だけでなく、医療分野など様々なエリアにも展開されています。

ゴアテックスの性能

ゴアテックスメンブレン

ゴアテックス素材の核となるのが、ゴアテックスメンブレンと呼ばれるフィルムのようなもの。水滴よりは小さく水蒸気よりは大きな気孔が1平方インチあたり90億個も開いており、そのフィルムを様々な素材で挟み2層や3層にラミネートすることで、生地を作り上げています。そのため雨を通すことはなく、逆に汗を体外へ放出することが可能となるのです。

ゴア社の最終チェック

縫い目には防水性の高い独自開発のシームテープが貼り付けられているほか、それぞれのメーカーやブランドが作り上げた製品を、最終的にゴア社が徹底してチェックを行うことで、完全防水を可能にしています。また上から横からの雨に一定時間耐える防水テストに加え、圧力をかけて何度も擦る耐久性テストなど、全ての製品はその厳しいゴア社の基準をクリアしなければなりません。

ゴアテックス生地の比較

生地の種類の見分け方

ゴアテックス素材には、核となるメンブレンに貼り合わされる表地と裏地の組み合わせによって、様々な種類が存在します。見分け方として、例えばジャケットを選ぶ際に「3L」や「2レイヤー」と商品名に記載があるのは、その生地の組み合わせを指しています。ここではその種類を大きく3つに分け、それぞれ違いと特徴をご紹介します。
 

生地の種類①3レイヤー構造

「3L」と表記される、ゴアテックスにおいて最も主流な構造です。メンブレンの表と裏にそれぞれ生地を貼り付け1枚の素材にすることで、軽量かつ摩擦に強い生地となるため、耐久性を重視した製品に使用されています。最近ではマイクログリッドバッカーやC-KNITバッカーなど新しい技術を使った裏地が採用されていますが、これらも3レイヤー構造に該当します。

生地の種類②2レイヤー構造

ゴアテックスメンブレンと表生地のみを貼り合わせた構造で、「2L」と表記されます。メンブレンを保護するため独立した裏地をメーカーによって組み合わせており、メッシュなど肌触りの良い生地を使用することも可能。主に保湿性を高めることを重視した製品に使用されています。

生地の種類③パックライト(2.5レイヤー構造)

こちらも裏地がなく表生地とメンブレンを貼り合わせた構造ですが、独立した裏地を使用する代わりに、裏側にコーティングを施すことでメンブレンが肌に直接触れるのを防いでいます。2レイヤーと区別するため、しばしば「2.5レイヤー」と呼ばれます。生地が少なくなることで軽量かつコンパクトな製品になるのが特徴です。

ゴアテックス製品の種類と見分け方

上記のように様々な生地を組み合わせ、今では数多くのラインナップが存在するゴアテックス製品ですが、その種類は用途によって大きく以下の5つに分けられます。タグにそれぞれ名称が記載されているため、店頭での見分け方も非常に簡単。購入時の参考にしていただけるよう、その特徴の違いや性能比較、またそれぞれに適した用途をお伝えします。

ゴアテックスの種類①ゴアテックスプロダクト

ゴアテックスのなかで最もスタンダードな種類。耐久性や透湿性など性能のバランスが良く、普段の生活からウインターアクティビティまで幅広い活動に適しています。ゴアテックス製品の中でタグに特に名称の記載がないものはこのスタンダードタイプにあたり、生地には主に3レイヤーまたは2レイヤー構造が使用されています。

性能と製品の選び方

3レイヤー構造の製品は高い耐久性と防風性を兼ね備えているため、登山やキャンプ用ジャケットに最適です。インサレーション入りのジャケットもあるため、軽い冬山登山やスキーにも適しています。一方で夏山やサイクリング、普段使いには2レイヤーやパックライト構造の、軽く透湿性の高い製品を使用するのがおすすめの選び方。

ゴアテックスの種類②ゴアテックスプロ

タグに「Pro」と記載されるこちらのゴアテックスプロは、一般的なプロダクトと比較して防水性と透湿性がより高いデザインとなっています。また他製品との一番の違いはその耐久性。猛吹雪などの極限状態にも対応できるため、登山家などのプロからも高い評価を受けています。

性能と製品の選び方

表地をより厚くすることで摩擦に強くなっているほか、裏地には「マイクログリッドバッカーテクノロジー」という技術を採用。縦横に密に織られた裏地をラミネートすることで、より優れた耐久性を可能にしています。一般的なプロダクトと比較して少し重さはありますが、岩山のクライミングや冬山登山など過酷な状況で使うのに最も適しています。

ゴアテックスの種類③ゴアテックスアクティブ

アクティブという名前の通り、透湿性と軽量性を重視したタイプです。見分け方は「Active」と書かれたタグ。新たに開発された軽量のゴアテックスメンブレン、そして薄い表地と裏地を組み合わせた、ラインナップ上最も軽い3レイヤー構造となっています。

性能と製品の選び方

汗が早く抜けることに特化しているため、ジョギングやサイクリングなどアクティブな有酸素運動をするのに向いています。生地が薄いため他製品と比較すると耐久性は低めですが、3レイヤー構造で肌触りが良く、軽くて薄いので旅行時に羽織れるジャケットとして持っていくにも便利です。

ゴアテックスの種類④ゴアテックスシェイクドライ

ラインナップ上はゴアテックスアクティブの部類となりますが、その素材が驚くほど特徴的です。表地がなく、ゴアテックスメンブレンを表地として使用しています。「シェイクドライ」というその名の理由は群を抜くその撥水性。名称が書かれたグレーのタグがその製品の見分け方です。

性能と製品の選び方

メンブレンを表地としているため、重い荷物など外からの摩擦がより少ないアクティビティに向いています。表地がないぶん非常に軽く、他製品と比較しても最も高い透湿性を兼ね備えているため、例えばランニングなどより汗をかく運動に最適です。また振っただけで乾いてしまうほどの撥水性は、水が染み込んで重くなるのを防ぐため、雨に濡れても体が冷える心配がありません。

ゴアテックスの種類⑤ゴアテックスインフィニウム

2018年に誕生したこちらのインフィニウムプロダクトは、ゴアテックスの代名詞とも言える防水性から離れ、それ以外の透湿性や防風性に特化した新ブランドです。見分け方は目印の白いタグ。厳しい防水基準に縛られないためより快適さを求めたデザインが多く、ジャケット以外にもグローブやブーツなど様々な製品に展開されています。

性能と製品の選び方

防風性に重点を置いたウインドストッパーは透湿性も抜群のため、ハイキングやフィッシングなどのアクティビティに活用できます。またメンブレンの防水性は劣らず、かつ撥水加工されている製品も多いため、少しの雨であれば防げます。何より、従来のゴアテックス製品と比較すると着心地や柔らかさなどの機能性が重視されているため、日常のライフスタイルに大活躍することでしょう。

ゴアテックスのフットウェア

ゴアテックスフットウェアの特徴

ゴアテックスと聞くと、ジャケットと並んでまず思い浮かぶのがフットウェア。基本的な構造としては、全体を覆うゴアテックスの素材が靴下のように靴の中に入れ込まれています。その他、ステッチの糸やシューレースも防水透湿性に優れたものが厳選して使われており、高い防水性と透湿性を保っています。

数々のラインナップとその違い

ゴアテックスが誇る防水性と蒸れない透湿性はもちろん、様々な条件下にも対応できるよう多くのラインナップが用意されています。激しい運動や暖かい気温下でも快適に過ごせるEXTENDED、逆にアイスクライミングなど長時間寒い環境で暖かさを保つためのINSULATED、あらゆるアクティビティに適応できるPERFORMANCE。ソール部分や靴側面からも湿気・熱気を逃す「ゴアテックスサラウンド」も人気を集めています。

ゴアテックスフットウェアの選び方

トレッキングなどアウトドア用の靴をイメージしてしまいがちなゴアテックスフットウェアですが、実はその用途はビジネスシューズから普段使いのスニーカーまで様々です。その中でも、オールシーズン向けのもの、特に夏場に適したもの、フィット感に特化したものなど、ゴアテックス素材との組み合わせによって多くの製品が存在します。優先事項は何なのかを考慮し、目的に合った特徴を持つフットウェアを選ぶのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。今では様々なメーカーが独自の防水機能を開発していますが、依然として多くのアウトドア愛好家がゴアテックス製品を高く評価しています。ゴアテックスにも種類によって素材や構造、また性能など様々な違いがあり、それぞれ特化した機能やメリット、またデメリットもあるため、ゴアテックス製品を購入する際には重要視したいポイントを絞って、それに適したベストなアイテムを見つけてくださいね。

ゴアテックス製品が気になる方はこちらもチェック!

機能性の高いゴアテックスは、アウトドア好きであれば1着は持っておきたいもの。メーカーやブランドによってその性能も細かく変わってきます。自分に合ったアイテムを見つけたい方、またその機能を長持ちさせるためのケアの仕方を知りたい方は、下記にいくつか記事を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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湿度を通し水を通さない快適で便利なゴアテックスは洗わないと性能が下がってします。家庭でも洗えるのですが洗剤を適当に使ってしまうとゴアテックスの性能を余計に悪くする恐れがありますよ。そうならないようにゴアテックスで使える洗剤を消火愛します。
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morimumarine
ライター

morimumarine

自然に囲まれたアクティビティが大好きで、主にトラベルやキャンプ、マリンアクティビティに関する記事を執筆しています。違いや特徴が分かりやすく、魅力が伝わるような記事作成に励みます!


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