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ポーチュラカの育て方を解説!剪定などの手入れや増やし方についてもご紹介!

独特な光沢ある葉っぱとかわいい花が印象的な、ポーチュラカをご存知ですか?この植物は昔から日本に馴染みがあり、とても育て方も簡単な種類です。育て方の基本的なところから挿し木での増やし方まで、ポーチュラカの育て方を色々お伝えします。
2020年8月28日
はぐれ猫
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ポーチュラカとは

スベリヒユ属の多肉植物

明らかに独特な見た目で人気な、育て方が気になるポーチュラカ。ふっくらとした葉っぱを持っている多肉植物です。20属500種も存在するスベリヒユ科の、スベリヒユ属の一種に含まれます。通常は冬枯れするので一年草と分類されていますが、実は冬越しできるので多年草としても間違っていません。

1990年の大阪の万博から広まった

この植物が日本じゅうに広まるきっかけになったのは、1990年に大阪で開催された、国際花と緑の博覧会でした。南アフリカ原産のポーチュラカはあっという間に人気に火が付き、全国でガーデニング用として栽培されました。そして、その繁殖力は極めて強く、こぼれた種が全国の地面に定着するに至りました。

食用や薬としても知られる

実はこのポーチュラカ、観賞用としてだけの育て方に留まりません。何故なら昔からポーチュラカは、食用としても好まれてきたからです。さらに体調を整える薬にもなるという特徴もあって、何かと人間が役立てられる魅力も秘めています。その用法については後ほどご紹介します。

ポーチュラカの名前

和名はハナスベリヒユ

全く違う印象を持てるポーチュラカの呼び名としては、ハナスベリヒユという和名があります。これは漢字を用いて書けば花滑莧、花滑り莧となって、ちょっと不思議な語感です。近縁種であるスベリヒユに似ている上、育て方が上手く行けばスベリヒユより花が大きく綺麗なことが名の由来になりました。

滑莧、滑り莧の由来

滑莧は何故「滑」の字を使うのかについては、複数の仮説がありました。1つは育て方を進めたら分かる、すべすべとした光沢があること。もう1つが茹でた時のぬめり(ぬめり)がすべりに変わったとの説です。「莧(ヒユ)」はヒユという植物に似ていることが由来ともされています。

ポーチュラカの由来

ではポーチュラカとは一体何なのかと言えば、これは学名のPortulaca oleraceaが由来となっている名称でした。ポーチュラカという呼び名自体には、ラテン語が由来で「乳を有する」という意味があります。これは独特な膨らんだ葉っぱや蕾の形状に関係しているものです。

ポーチュラカの特徴

生息環境

常に暖かい場所を好むポーチュラカは、今では世界じゅうの温帯や熱帯の自然界に分布しています。日当たりの良い場所は特に勢いがよく、乾燥した地面でも問題がありません。そのため日本でも空き地、駐車場、道端、農地、庭先など至るところに生え、農業では害草となっているほどです。

高温と乾燥に強い生態

C4型とCAM型という2種の光合成を行う特徴があり、生命力がとても強いことで知られます。そのためポーチュラカは高温や乾燥には滅法強いというのは、育て方をすすめる上で覚えておきたい生態です。雑草扱いして引っこ抜いて数日放置しても、まったく枯れることなく生き続けています。

葉っぱ

他の植物よりかなり分厚いポーチュラカの葉っぱは、この植物の大きな魅力の1つです。長円形で互生する葉っぱは、1枚あたりの長さは2~4cmとかなり小さめ。基本的には緑や黄緑色ですが、縁取りは茎と同じ赤紫色を帯びるのも通常です。育て方が上手くいけば、植木鉢いっぱに葉を茂らせます。

花の特徴

5枚の花びらを持つポーチュラカの花は、育て方の中では引き寄せられる魅力を放つ要素です。ハナスベリヒユと呼ばれる通り、立派な花の直径は8cmほどにもなります。夏から初秋にかけての時期に開花すると、黄色、桃色、薄紅色、白色といった色とりどりな花を見せてくれます。

ポーチュラカの花言葉


そんなカラフルな花を咲かせるポーチュラカの花言葉は、育て方と共に気になる存在です。明治の頃から複数の花言葉が、日本で知られるようになりました。生命力を象徴する「いつも元気」、開花した様子からもわかる「無邪気」、そして「自然を愛する」といったものがあります。

ポーチュラカの育て方①環境

育てやすい暖かな環境

健全な育て方をするなら、重要なのがポーチュラカの環境面です。温暖な場所を好んで耐寒性がない植物なので、屋外の植え付けならば平均気温が高い本州以南の環境が重要です。北海道や高原地帯など春や秋に寒い環境でも育つとは言え生育は難しく、冬越しは上手にやらないと達成できません。

育て方の基本は日当たり

環境面で重要視される要素が、ポーチュラカの日当たりです。特に日当たり良好な地面に植えるなら、育て方の心配や手入れの難しさはほとんどありません。逆に半日陰だったり完全に日陰の環境下では、手入れをしても育ちが悪かったりと様々な問題が出てくることになります。

ポーチュラカの育て方②植え付け場所

水はけの良い容器

容器に植え付ける育て方を選ぶ場合、根っこが伸びる環境を考慮する必要があります。何よりポーチュラカの育て方を上手にすすめるなら、土の水はけが大切です。鉢は水が溜まりにくい構造をしたものを選び出します。これはプランターを使う場合も同様です。

地面では水はけの良い花壇

庭土での育て方を進める場合にも、ポーチュラカにとって最適な環境を整えます。そのためには日当たりと共に重要な、水はけを考慮することが先決。そのために1段高くなった地面に改良するのがベストです。レンガやブロックで囲ってわずかに高くするだけでも、水はけはかなり違います。

ポーチュラカの育て方③土壌

相応しい土壌とは

一番ポーチュラカに向いている用土についても、やはり水はけの良い種類を選ぶことが推奨されます。すぐに乾くような土は、ポーチュラカの本来の生育環境に近くて、育て方も苦がありません。これは鉢植えでも同様で、鉢の底には水はけを考慮して、石を敷き詰めるのが先決です。

おすすめの土作り

よく市販されている観葉植物用の培養土は、ポーチュラカの植え付けや種まきからの育て方にもたいへん向いています。1から土を作ってみるなら、赤玉土と鹿沼土と腐葉土を3割づつ、そこに軽石を1割ぜたものがおすすめ。とても手入れしやすく、水はけが良い土壌となってくれます。

ポーチュラカの育て方④水やり

水やりし過ぎな育て方は禁物

とても乾燥した地面を好むポーチュラカが、最大の苦手とする要素が湿気です。1年中じめじめしているような地面では、植え付けをしても根腐れして育て方が上手にできません。したがって水やりの方法については、時期に関係なく特に注意しておいたほうが良いです。

水やりは乾いた時だけ

もしもポーチュラカを庭で育てる場合には、水やりの手入れはあまり必要ありません。地面の水分だけでも十分です。鉢植えする場合には、植え付け時や種まき後にたっぷりあげた後は、育て方で水やりに注力することはありません。地面がカラカラに乾いた時に水をあげるだけです。

ポーチュラカの育て方⑤肥料

有機肥料が相応しい

生育状態を良くする場合、ポーチュラカに肥料をあげることです。育て方でもっともおすすめなのが、天然の素材を使って作られている有機肥料。これは植え付けする場合だけでなく、種まき時や挿し木をする場合にも使うことができますが、水やり同様にあげる時期や分量が大切です。

肥料をあげる時期は


まず春の時期に植え付けする際、ポーチュラカの生育状態を良くするために、元肥として有機肥料を使います。さらに花の蕾が出来始める直前に少しあげると、開花の勢いを良くしてくれます。種まきや挿し木からの育て方でも元肥としても使うのがおすすめで、量はいずれも少々でokです。

ポーチュラカの育て方⑥種まき

種の入手からの育て方

毎年晩夏から初秋の頃、ポーチュラカは花を終えてから果実を実らせます。果実の中には膨大な種を作り、毎年繁殖を始めるような生命の力強さが特徴です。時期が来たら種を見つけて採取するのも、楽しい育て方になります。近隣で見つからないなら、通販で種を購入することも考えられます。

種まきの時期

屋外で種まきに支障がないのは、ポーチュラカにとって過ごしやすい環境となる春の時期。4月の中旬から5月の、気温20度を超える時期からが、種まきからの育て方にぴったりです。しかしポーチュラカは温室なら時期にこだわらず、外でも夏の時期まで種まきからの育て方をしても構わない種類です。

ポーチュラカの育て方⑦挿し木

挿し木での増やし方

道端に生えているポーチュラカを植え付けたり、種まきをする育て方の他、もう1つ注目なのが挿し木からの増やし方です。剪定をしても光合成だけでずっと生き続けられるほど、生命力が強いポーチュラカ。だから挿し木からの増やし方も、温暖な環境ならばさほど難しくありません。

挿し木する時期

種まきと同様、ポーチュラカの挿し木からの増やし方が相応しいのは春の時期からです。育て方が順調なら茎と葉を伸ばしている状態なので、10cm以上剪定した茎と葉っぱを利用します。挿し木は春だけでなく夏でも無理なく行えるので、挿し木の増やし方の時期はかなり長く取れます。

挿し木での増やし方のコツ

増やし方のコツとしては、ポーチュラカが求める日当たり、水はけなどの条件のクリアが大切です。入手した挿し木用の枝のうち、切断面から2~5cmほどを土に埋めます。条件が良ければ1~2週間程度で根っこが土に定着して、増やし方も成功です。複数を植え付けるなら、15cm間隔が好ましくなります。

ポーチュラカの育て方⑧剪定

伸びて来たら剪定

時々の手入れは、ポーチュラカを華麗に見せる育て方では大切です。手入れの重要なポイントに、剪定バサミでの剪定があります。伸びてきた枝を切り戻して、理想的な形に整えるようにします。ただ剪定がポーチュラカの生育状態を左右することになるので、手入れ時期も考えたいところです。

剪定の時期

春はポーチュラカが蕾を付け開花して見せる時期。だから剪定は伸びて邪魔な枝だけに留めるのがおすすめです。育て方を進める上で理想的な剪定時期は、開花したあとの晩夏から初秋の頃が望ましいと言えます。また植え付けや挿し木など、増やし方直後の時期の剪定は、まったくおすすめできません。

ポーチュラカの育て方⑨冬越し

難しい冬越し

たった1年だけならな、手入れを含む育て方の難易度も低いポーチュラカ。それが難しくなるのが冬越しです。この植物は冬越しさえすれば、多年草として生き続けることができます。しかし冬越しに毎年チャレンジして、失敗する人も少なくありません。それはポーチュラカが寒さに絶えられないためです。

室内での冬越しの方法

冬越しは意外に手間暇をかける難しい作業です。寒い時期を迎える秋、ポーチュラカの植え付けた株、挿し木株も含めてプランターに移すことから冬越し作業を始めます。そして夜間はビニールでカバーをし、昼は開放し日光に当ててあげます。介護と表現される育て方の継続が、冬越しを成功させる秘訣です。

ポーチュラカの花が咲かない?

何故か咲かないポーチュラカの花


葉っぱの状態が健康そのものであったとしても、ポーチュラカは花を咲かせないことがあります。育て方をちゃんとしているはずなのに、挿し木や種まきから初めてまるで蕾が付かないとは、残念なことこの上ありません。実はポーチュラカの花が咲かないのには、幾つかの理由が関係していました。

咲かない理由とは?

まず第一にポーチュラカに十二分な日当たりがなければ、開花することは難しくなります。室内で日陰がちだと、蕾が付く確率は低めです。さらに春先に剪定するなど手入れの間違いや、水はけが悪いなど育て方の問題が影響することもあります。開花させるために、1つづつ問題をクリアするよりありません。

ポーチュラカの食用と薬用

サラダでの食べ方

いまポーチュラカの葉や実を食用にする場合に、一番好まれているのがサラダでの使い方です。ポーチュラカは食べてみれば独特なぬめりがありますが、苦味もなくて若干酸味を感じる青々とした味がします。最初から食用としての育て方もおすすめできる植物なのです。

他にも食用としての使い方は色々

さらにポーチュラカを美味しく食べられるメニューとしては、おひたしが知られています。これは茹でたポーチュラカの水をよく絞り、かつお節や醤油をかけていただきます。粘りを利用して、山形だしのようなごはんのお供とする使い方も、ツイッターでおすすめされていました。

生薬の馬歯莧(ばしけん)

昔からポーチュラカことスベリヒユは、中国で馬歯莧という名の生薬として使われてきました。馬歯莧は水洗いして乾燥させたものを用います。近縁であるハナスベリヒユも、馬歯莧として使うことができるのは同様です。したがってポーチュラカは、生薬としての育て方を考えてみても良い植物です。

健康的な効能

健康を目指す食品になる、ポーチュラカの効能は色々あります。生薬としては解熱や解毒薬として重宝されてきました。また塗りつけると虫刺されにも効果があるとされています。サラダにすれば利尿作用が期待でき、不飽和脂肪酸の1種ω(オメガ)3脂肪酸が、心疾患やガンの予防につなげるともされます。

ポーチュラカを育ててみよう

可愛いポーチュラカで心身を健全に

葉っぱと花を合わせた不思議な魅力を湛えたポーチュラカは、今すぐに手入れしたくなる植物でした。その育て方は簡単さと難しさを兼ね備え、奥深い様子も分かります。これからガーデニングにポーチュラカを取り入れて、挿し木での増やし方や冬越しなどを実践してみたいですね。

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当サイトでは育て方を実践したいポーチュラカの他にも、野花の情報をまとめています。色んな野生の花の特徴や手入れ方法などを知りたい方は、チェックしてみてください。