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【連載】ガーベラの豊富な種類を紹介!かわいい人気品種や長持ちの方法も

カラーバリエーションはもちろん、変わり咲きから巨大輪までこんなにたくさん種類がある!今回は花屋ではド定番のお花・ガーベラの魅力を一から大解説してみたいと思います。おすすめしたい人気の種類たちに加え、ガーベラの楽しみ方や長持ちさせる方法も合わせてご紹介します。
2020年8月28日
しまうま花屋
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ガーベラの魅力を大解説

花屋で定番のガーベラ

Photo byNickyPe

5月に入り、暑い日が増えてきましたね。前回は母の日にちなんで今買えるバリエーション豊富なカーネーションについてご紹介しましたが、今回は同じくお花屋さんでは定番のガーベラについて、その魅力を大解説したいと思います。

こんなにかわいいガーベラがある!

Photo byPezibear

ガーベラといえば花束やアレンジでは定番中の定番。お花に詳しくない人でも、見ればガーベラと分かるほどの認知度の高さです。ガーベラなんて見飽きたなんて言うなかれ。ガーベラのカラーバリエーションの多さといったらこれまたすごいんです。

ガーベラとは

ガーベラの原産地と歴史

Photo byPezibear

ガーベラはキク科ガーベラ属の宿根草で、原産地は南アフリカ。18世紀末に金やダイヤモンドの発掘とともに発見されたガーベラは、19世紀末にイギリスやフランスで切り花として育種・生産され、瞬く間に人気の切り花のひとつとなりました。

国内生産の多いお花

日本に入ってきたのは20世紀になってから。育種や生産が進み、今では流通するほとんどが国産のガーベラです。ガーベラは花保ちの悪さや花弁の反り返ってしまうなどの弱点の多い花ですが、現在はさまざまに品種改良されています。

ガーベラの季節と値段

旬の時期

Photo byYlloh

ガーベラの旬は3〜5月と9〜11月が旬と言われています。切り花は周年出回っていますが、送別会・卒業式シーズンの3月頃には種類も豊富です。鉢植えや苗は春頃によく出回ります。

ガーベラの値段

Photo by hello-julie

ガーベラはお花の中では比較的安価な値段で流通しており、オーソドックスなガーベラの値段は1本100〜200円が相場です。希少な品種や巨大輪などは300〜400円することもあります。

ガーベラの種類:大きさ

中輪

Photo by nubobo

切り花として花屋さんでよくみる一般的なガーベラは、中輪サイズと言われることが多くあります。直径は7〜8cmほど。カラーバリエーションも豊富で、八重咲きや花弁が変わった形をしている咲き方など多種多様な品種が生まれています。

小輪

Photo bycocoparisienne

小輪のガーベラはだいたい直径4〜5cmで、よく見るガーベラよりやや小さい印象です。ガーベラは茎が首からくたっと曲がってしまうベントネックという状態になりやすいですが、小輪系はベントネックになりにくく花保ちも良いという特徴があります。

大輪

Photo by nubobo

ガーベラには大輪の品種もあります。種類によっては直径15cmを超える巨大輪も。大輪もカラーバリエーションや咲き方の種類が豊富で、花束や大きなフラワースタンドなどに入れるととても華やかな印象です。 

ガーベラの種類:咲き方


ガーベラの構造

Photo byarmennano

ガーベラの花は、中心部に小さな筒状花が密集しており、その周辺に舌状花がついています。中心部の筒状花を「花芯」、舌状花の部分を「花びら」と表現するケースが多いので、ここでの咲き方の解説では「花芯」「花びら」という呼び方をしたいと思います。

一重咲き

Photo byPezibear

一般的によく見かけるガーベラは、一重咲きです。品種によって花びらの多さは変わりますが、花芯から花びらがすっきりと伸びています。鮮度によって花芯の筒状花が開いてくると、また印象が変化します。

八重咲き

Photo byThomasWolter

八重咲きは花びらの数がとても多く豪華な印象。花芯の筒状花が舌状花のように変化した品種や、花芯の周りだけが八重咲きになった品種など、同じ八重咲きといっても多種多様です。

ウェーブ弁(パスタ)

Photo by kanonn

花びらの外側がうねうねとウェーブをかけたような状態になっている品種です。パスタという品種のシリーズが主にこの咲き方をしています。花びらの表面と裏面で色が違う品種もあり、表情もさまざまです。

スパイダー咲き

Photo by kanonn

花びらが針のように細いのがスパイダー咲きと呼ばれるガーベラです。ガーベラというと丸っぽくてかわいらしい印象が強いですが、スパイダー先は細い花びらがシャープな印象で、どちらかというとかっこいいイメージ。

変わり咲き

Photo by kanonn

ほかにも、花びらが多すぎて一見「これはガーベラ?」と言いたくなるほどの変わり咲き品種も。こういった変わった品種は入れ替わりも激しくて、たくさん出回るものではありませんが、見かけたら手に取りたいかわいいガーベラです。

ガーベラの種類:色

豊富なカラーバリエーション

ガーベラのおすすめしたいポイントは、繊細な色も表現しちゃうカラーバリエーションの多さ。色の種類は赤、ピンク、オレンジ、黄色、茶色、白色などで、例えば同じ白色でも品種によって表情が全然違って見えるのが魅力です。

花芯と花びらの組み合わせ

Photo bypasja1000

ガーベラのカラーバリエーションの面白いところは、花芯と花びらの色の組み合わせにも種類があるところです。花芯には、白〜黄色〜緑っぽい芯白と言われる品種と、黒っぽい芯黒と言われる種類があります。

グラデーション

Photo byPezibear

こちらは、花びら(舌状花)がグラデーションになっている品種。グラデーションにもバラエティが豊富で、繊細な色使いが魅力です。外側に向かって色が濃くなる品種、薄くなる品種などさまざまにあります。

ピコティ

Photo by ysksmz

ピコティというのは覆輪という意味で、花びらの縁に色がついている色合いのこと。縁取りのコントラストがアクセントになるカラーリングです。ガーベラの切り花ではそこまで多くありませんが、プリザーブドや園芸品種ではよく見られます。

おすすめしたいガーベラ品種はこれ


ミノウ

Photo by kanonn

ガーベラの品種の中でも定番のミノウ。オーソドックスな一重咲きで、柔らかいオレンジ色が特徴のガーベラです。人気のニュアンスカラーですがどんなお花や色合いとも合わせやすいスグレモノ。

黒芯ピンク

Photo byHama_melis

淡いピンクと黒芯のコントラストがかわいいおすすめの種類。この色の組み合わせの品種はいくつかありますが、甘めのかわいさで人気のカラーリングです。花束はもちろん、ウェディングの装花やブーケにもおすすめ。

パスタシリーズ

Photo by rick ligthelm

ウェーブ弁のパスタシリーズは人気の品種。パスタシリーズの元である品種「パスタ」は淡く緑がかったピンク色です。どんどん品種が増えてカラバリがさらに豊富なうえ、小輪のミニシリーズも出ています。

ブラウンカラー

ファッションでもくすみカラーが人気ですが、切り花でもくすみカラーやアースカラーが人気。最近はこっくりした色合いのブラウンカラーも注目を集めています。ガーベラにもブラウン系の品種は豊富。同じブラウンでも品種によって色合いはさまざまです。

おすすめしたいガーベラの楽しみ方

ガーベラブーケ

ブーケだとガーベラはメインのバラなどを引き立てる名脇役として使われがちですが、ガーベラをメインにしたブーケも実はとてもかわいい。キュートな雰囲気がお好きな方におすすめです。ただし暑い時期には水が下がりやすいので、避けたほうが良いかも。

カラフルに楽しむ

単色のガーベラで揃えたブーケもシンプルでかわいいですが、カラバリ豊富なガーベラをミックスカラーで使うのもおすすめ。色数を増やしても花の形に統一感があるのでそこまでガチャガチャしません。シックな色でまとめるのもおしゃれ。

ガーベラだけの花束

予算がそんなにないけどセンスの良い花束を贈りたいという方におすすめしたい、ガーベラだけの花束。花束といえば基本数種類のお花を入れますが、1種類にまとめることでスタイリッシュかつちょっと個性的な花束に。色や咲き方を個性的なガーベラにすれば、よりおしゃれな花束に仕上がります。

花瓶に生ける

Photo by alubavin

ガーベラを自宅で楽しむならおすすめしたいのは1輪挿し。ガーベラの茎はまっすぐですが、実は微妙に個性のある曲がり方をしています。その茎の趣を楽しむように長めに花瓶に挿すのがおすすめです。特に、すっきりと1〜2輪だけ飾るのが良い感じ。

新鮮なガーベラの見分け方

中心を見る

Photo by eiko_eiko

出荷されたてのガーベラは花芯と呼ばれる中心部の筒状花がまだ蕾の状態です。日が経つにつれて筒状花が開き、中心部がモコモコと変化します。筒状花の蕾部分が多ければ多いほど、新鮮なガーベラといえます。

茎の固さ

Photo bymajacvetojevic

新鮮で水がしっかり上がっているガーベラは、茎がしゃきっとしているのが特徴です。特にガーベラは水が下がると花首の部分がくったりと曲がってしまうので、要注意。水分をたっぷり含んだしゃっきりした茎のガーベラを選びます。

ガーベラを長持ちさせる方法は

長持ち①セロハンを外す

Photo by ai3310X

ガーベラは産地から出荷するときには、花の部分にセロハンがつけられています。保護のためのセロハンですが、あまり長い間つけておくと花の部分にカビがついてしまいます。セロハンがついていたときには早めに取っておきましょう。

長持ち②茎の切り方

ガーベラの茎を切るときには、断面をまっすぐに切るのがポイントです。他の植物では、水分を取り込む表面積を増やすために斜めにカットします。しかしガーベラは茎の中が空洞かつ茎そのものが弱いので、まっすぐ切るのが基本です。

長持ち③浅水

ガーベラは茎が腐りやすいため、水に浸かっている部分は腐ってしまいます。そのためガーベラを生けるときは花瓶の水は少なくするのがポイントです。切り口から2〜3cmの浅水にしておいて、こまめに水換えを行うと長持ちします。

長持ち④くたっとしたら深水

ガーベラがくたっとしてしまった時、長持ちさせる水揚げの仕方があります。まずガーベラの花首の部分がまっすぐになるように新聞などで巻き、花首ぎりぎりまで深水につけます。このとき新聞紙が濡れてしまうとお花にカビが生えやすくなるので気をつけて。

長持ち⑤延命剤を使う

深水に数時間つけておくとガーベラが水を吸い上げてしゃっきりしてくるので、水が上がったらまた花瓶の水を少なめにして生けておきます。このとき花瓶の水に延命剤を入れると、より長持ちします。

さいごに

ガーベラの魅力

Photo by kanonn

ガーベラなんて定番だと思っている方にもおすすめしたいガーベラの無限大の魅力。生産者さんたちの愛によってさまざまな品種が生まれ、魅力的なガーベラがいっぱいあります。ぜひ、お花屋さんをのぞいてガーベラを見てみてくださいね。

過去の連載が気になる方はこちら

この日曜連載では、お花屋さんで買えるお花についていろんな角度から紹介していこうと思っています。長持ちする切り花の選び方や、花束の買い方なども紹介していますので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。