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【用途別】DIYに使えるおすすめ木材11選!特徴を知って失敗のない選び方を!

diyをする際に必要な木材ですが、その種類は豊富でどれを選んだらいいのか分からなくなりませんか?木材にはそれぞれ特徴があり、diyするものによって使い分ける必要があります。今回はホームセンターで購入できる木材の特徴と選び方。それから最適な用途を紹介します。
2020年8月28日
marbo.jp
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diyは木材選びから

diyが成功するか失敗するかの分かれ道は、木材選びといっても過言ではありません。ホームセンターの木材売り場には沢山の木材や板が並んでいて、何となく適当な大きさや長さの木材を選んでいませんか?特に初心者は軽くて安いものを選ぶ傾向にあります。木材にはその種類ごとに適した場所があり重い・軽い・耐久性・耐水性・強度なども様々です。これから自分がdiyしようとしている作品はどのような用途で使うものなのか?使う場所は屋内なのか屋外なのか?など木材の特徴を理解したうえでキチンと木材を選ぶことが重要です。

ホームセンターで購入できる木材の種類

まず初めに、ホームセンターで売られている木材の状態について解説していきます。一般的なホームセンターで販売されている木材の加工状態は、大きく分けると3種類に分けられます。

無垢材

無垢には「混じりけがなく純粋であること」という意味があり、無垢材は丸太などからそのまま切り出した木材のことです。天然素材なので触り心地には温かみがあり、重たいものから軽いものまでさまざまです。木目も生きているのでテーブルやイスとしての用途ではもちろん、室内の湿度を調整する効果もあるので、フローリングとしても使用されることが多い木材です。しかし乾燥や湿度に影響されやすく、反りやひび割れなどが入りやすいという特徴もあります。ホームセンターでの相場価格も安いものから高価なものまでさまざまあります。
 

集成材

集成とは「多くのものを集めて、1つの全体ににまとめたもの」という意味があり、集成材は小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせて作られた人工の木材です。強度や品質が天然の木材よりも安定しているので、扱いやすいです。価格の相場も低めです。人工の木材なのでサイズがさまざまあり、軽いものや安いもの耐久性に優れているものまで幅広くあります。接着の際には木材の反りの方向なども考慮してあるので、反りが起きにくいという特徴もあります。1893年にドイツ人のオットーヘッツェルが考えだしたものといわれており、日本では1950年頃から使われだした木材です。

合板

合板というのは、薄く軽い板を接着剤で何枚も張り合わせて作られた板のことです。なので、断面にはいくつもの板が積み重なって見えます。合板の特徴は、薄く軽い板を張り合わせる際に、木目が交差するように接着してあるので、強度も強く板を張る枚数によって厚さが変化します。張る枚数が多ければ多いほど強度があがり、少なければ軽い板ができます。つまり大きさや厚さのバリエーションが豊富にある木材だということです。日本では1907年(明治40年)に名古屋の浅野吉次郎が合板製造を始めたといわれています。

diyで使用する木材の選び方

形状で選ぶ

ホームセンターの木材売り場には、上記で説明した状態の板がさらに加工して売られていることがあります。例えば、棒状になっているものや穴があいていて軽いもの・角が取れていて触り心地がいいものなどさまざま。diyで作りたいものを決めてからホームセンターに行くのもいいですが、1度ホームセンターの木材売り場を覗いてみて、気になった板や木材からdiyするものを決めるのもおすすめです。

木の種類(広葉樹・針葉樹)で選ぶ

木には広葉樹と針葉樹の2種類があり、その特徴は全く違います。広葉樹にはサクラ・欅(ケヤキ)・オークなどがあり硬く重たいものが多いです。強度があり傷がつきにくいという特徴があるので家具などによく使われています。値段も高価なものが多くなっています。一方、針葉樹には檜(ヒノキ)杉・松などがあり、柔らかく軽いものが多いです。加工しやすいという特徴があり、値段も安いです。また木の種類によって硬さや強度・特徴はもちろん違いますが、木目や色合いもさまざまなので、自分が好きな雰囲気や見た目の木材を見つけましょう。

規格で選ぶ

ホームセンターで売られている木材には決められた規格・サイズがあり(例えば2×4や1×4など)同じ規格・サイズのもので統一するとdiyがしやすくなり、できあがりの見た目もきれいに仕上がります。また、手元に設計図がある場合はホームセンターでカットしてもらうと、より正確にdiyすることができます。

diyにおすすめの木材~無垢材その1

SPF/ホワイトウッド

SPFとはS=スプルース(エゾ松)P=パイン(松)F=ファー(もみ)の頭文字をとったものです。つまり3種類ある「混合材」ということです。一方、ホワイトウッドは北欧の極寒な地域で育った白木針葉樹です。SPF材に比べると節が小さく軽いという特徴もあります。2×4や1×4などもこのSPF/ホワイトウッドのことをいいます。その特徴は軽い・安い・どこでも買えると使い勝手抜群!木材の表面も綺麗に研磨してあるのでdiy初心者でも扱いやすい木材です。ホームセンターでの1×4材(長さ1820mm)の相場は「約350円~」となっています。無垢材なので反りがあるものや、節が多いものなどもあるのでしっかりチェックしましょう。


おすすめの用途

SPF材・ホワイトウッドは住宅の構造材に使われるほどの強度があるので、基本的にどんなものにも適しています。棚を作るための柱やテーブル・テレビ台・カウンターの骨組み・イス・箱など。また、初心者でも簡単にdiyできるキットやグッズも豊富に揃っています。水や湿気に対しては弱いので、ウッドデッキ・外壁など屋外での使用には向いていません。屋外で使用する場合は防腐効果のある塗料などを使うか、防腐・防水処理してあるものを選びましょう。

diyにおすすめの木材~無垢材その2

檜(ひのき)

昔から日本の建築物に使われている檜(ひのき)もホームセンターに売っています。その特徴は殺菌・防虫性・耐久性にとても優れていて、水気や湿気さらには火災にも強いといわれています。1,000年を超える建築物も残っているほどです。肌触りや香りもいいので、人の肌が触れる部分に使われることが多い木材です。檜(ひのき)はお風呂やお寿司屋さんのカウンターなどの用途で使われることが多く、高級な木材というイメージがありますが、ホームセンターでの相場はSPF材の約2倍程度です。

おすすめの用途

まな板・棚・テーブルなど。またリラックス効果もあるのでフローリング・壁・寝室での使用が最適です。湿気にも強いので、お風呂や水回りでの収納やインテリアにも適しています。しかし油分を多く含んでいるため、塗料が浸透しにくく着色が難しいといったデメリットもあります。

diyにおすすめの木材~無垢材その3

杉(すぎ)

杉(すぎ)の語源は「すくすく伸びる」「直ぐな木」といわれていて、とにかくまっすぐ成長し、とても大きくなるのが特徴です。日本人にとって最も身近な木材の1つで、神社でしめ縄を張られたご神木もよく見かけます。とても柔らかく軽いので加工しやすいという特徴があります。流通量がとても多いので安い木材でもあります。相場価格はSPF材より少し割高な程度です。

 

おすすめの用途

調湿作用が高く断熱性に優れているので、壁や天井・フローリング・扉などに使われることが多いです。また年月とともに味わいが増してくるので家具や柱などにもおすすめです。衝撃吸収の効果もあるので、お子さんのテーブルやおもちゃ・ペットの家、それからお年寄りが使うイスなど幅広く活用できます。しかし、傷がつきやすくへこみやすいという性質もあるので、テーブルの天板などには向いていません。

diyにおすすめの木材~無垢材その4

赤松

針葉樹ですが重さがあり硬いので、耐久性に優れた木材です。盆栽などでよく見かけますね。赤松の特徴は、松油を多く含んでいてヤニが出やすく、木材としてのズレやくるいも生じやすいので、加工のしやすさは上記で紹介した木材と比べると難易度が高めです。ホームセンターでの相場価格は檜(ひのき)と同じ程度です。

おすすめの用途

耐久性が高いので梁や敷居などの摩擦部によく使われます。さらに赤松から出るヤニのおかげで、土の中でも腐りにくいという性質があり、さらに水に対しての耐久性も強いので土中杭や屋外の柱に利用に適しています。屋外の下地や構造材で使うのがおすすめです。燃えやすいので薪としての用途で使われる事もあります。

diyにおすすめの木材~集成材その1

パイン集成材

パイン集成材は松の木を組み合わせて作られていて、集成材のなかで最もメジャーなものです。材質は柔らかく粘りがあるので、へこみや傷の修復が簡単に行えます。重さも軽いので人気がある木材です。価格も比較的に安いし、反りもなく耐久性・強度にも優れています。ホームセンターでの相場価格は使いやすい幅400mm長さ950mmのサイズで「約3,500円」程度です。

おすすめの用途

大きさのバリエーションもさまざまなで、しっかりと厚みがあり丈夫なので、diy初心者が箱モノや棚などを作る時におすすめの木材です。大き目の棚やその棚板・カウンターの天板などにも適しています。また塗装しやすく見た目もきれいなので、フローリングや壁材・テーブルとしての用途で使われることも多いです。水や湿気に対しての耐久性は弱いので、屋外での使用には向いていません。


diyにおすすめの木材~集成材その2

ファルカタ集成材

あまり聞きなれない木材ですが、diy初心者からベテランの方まで幅広く使われている木材です。その特徴は、とにかく軽く、加工がしやすいです。見た目が高級木材の「桐(きり)」に似ているので、その代用としても使われています。見た目が美しく上品な仕上がりになります。ホームセンターでの相場価格は「約1,000円」程度で安いです。

おすすめの用途

diy初心者が小さな箱や小物を作るのに適している木材です。欠点としては、耐久性は低く木材の中でも特に柔らかいので強度もありません。なので、重たいものを乗せる棚やテーブル・イスなどの用途には向いていません。

diyにおすすめの木材~集成材その3

檜(ひのき)集成材

無垢材でも紹介した檜(ひのき)の集成材もホームセンターで売っています。特徴は無垢材と同様ですが、集成材なので、無垢材のものよりも反りがなく品質が安定しています。また、パイン集成材よりもつなぎ目が目立たないので、仕上がりがきれいになります。耐久性・耐水性にも優れた柔らかいのに強度が強い木材です。相場価格は幅300mm長さ1,000mmのもので「約6,000円」程度です。

おすすめの用途

無垢材の檜(ひのき)と同様に、まな板・棚・テーブル・水回りやフローリング・寝室などのリラックス空間におすすめです。

diyにおすすめの木材~合板その1

ラワン合板

一般的にベニヤ板と呼ばれている木材です。広葉樹がベースで隙間なく繊維が詰まっていて、重たく硬いですが、耐久性・強度があります。木材の表面はザラザラしているので、しっかりとヤスリをかけないとトゲが刺さることもあり、塗装の仕上がりもイマイチになります。またパテ補修がしてあったり虫食いの跡があるものもあるので注意しましょう。ホームセンターでの相場価格は「1,000円」程度と安いです。

おすすめの用途

主に内装や床材としての用途で使われてることが多い木材です。SPF材などで骨組みをつくり、そこにラワン合板を張るという使い方が一般的です。扉などを軽量化させたい時にもピッタリです。

diyにおすすめの木材~合板その2

シナ合板

上記で説明したラワン合板の表面に「シナ(シナノキ)」という名前の木材を張り付けたものです。その特徴はラワン合板同様に重たく硬いのですが、表面がとても滑らかで白色で明るいです。建築家がデザインしたおしゃれな住宅で使われることが多い。厚さやサイズもさまざまあり価格も安いのでおすすめです。ホームセンターでの相場は「1,200円」程度です。

おすすめの用途

見た目がきれいなので、用途としては天井・家具・建具などの仕上げで使われている木材です。塗装せずにそのまま使われることもあります。


diyにおすすめの木材~合板その3

針葉樹合板

ラワン合板と比べると軽いので加工しやすくなっています。強度や耐久性・衝撃性にも優れています。また表面には独特の模様(ラーチ模様)があり、その独特な模様が人気の秘密でもあります。木材によって模様は変化するので、自分好みの模様を探すのもdiyの楽しみの1つですホームセンターでよく見かける木材で、相場価格も安いです。

おすすめの用途

別名「構造用合板」と呼ばれていて床・壁・屋根などの下地に多く使われています。耐久性があるので棚や箱はもちろん。木目が特徴的なので、あえて木目を隠さずにテーブルやイスなどに使うのもおすすめです。

diyにおすすめの木材~合板その4

OSB合板

OSB合板のOSBとは「Oriented Strand Bord(配向性ストランドボード)」の頭文字からきています。その作り方は他の合板とは違く細かい木材をプレスして作られています。使い物にならなかったの木材片利用しているので、とっても環境に優しくエコな合板ということです。厚さも9mm12mm24mmとさまざまな厚さがあり、9mmものもは軽いです。作られた年によって表面の仕上がりがツルツルだったり、ガサガサだったりと違いがあります。ホームセンターでの相場価格も1,000円前後と安いし、ほとんどのホームセンターで販売されています。

おすすめの用途

強度や耐久性も高く、もともとは「構造用パネル」としての用途で目に見えない場所に使われていましたが、見た目のおしゃれさから現在では壁や棚・床板など目に見える場所で幅広く使われています。テーブルやイスなどのインテリアまで使い方はさまざま!しかし、水濡れや高湿気には弱いので水回りでの使用は避けた方がいいです。

木材選びがdiyでは非常に重要

Photo byPexels

木材の特徴を知っておくと、diyしたものを長く使うことができるようになります。また、メンテナンスや作り直しなどの手間も減らすことにもつながりますね。適材適所で作りたいものや場所にピッタリの木材を選びましょう。

もっと詳しく木材を知りたい方はこちらをチェック

合板やベニヤ板についてもっと詳しく知りたいという方に、おすすめの記事をいくつか紹介しておきます。