花言葉が意外の夏野菜のピーマンの特徴
ピーマンは唐辛子の仲間
通年野菜売り場でお馴染みのピーマンはビタミンCやカロテンを豊富に含んだ緑黄色野菜です。様々な料理に活用されるピーマンはナス科トウガラシ属の植物で、学名はCapsicum annuum L. 'grossum' と表記されます。黄色や赤色のパプリカやしし唐と同じ唐辛子の仲間でも有名ですね。食べると独特の青臭さや苦みはありますが、辛みはありません。原産国は熱帯アメリカ。時期に関係なく流通していますが、本来は夏野菜で、最も美味しい旬の時期は6月から9月です。
家庭菜園でも育てやす人気の野菜
ピーマンは家庭菜園で育てやすい人気の野菜です。4月の下旬の時期になると園芸店ではピーマンの苗がたくさん出回ります。種からでも育てられますが、苗を植え付けるのも簡単でおすすめの育て方。畑など地植えだけではなくプランターでも育てることができるので、マンションなどのベランダでも育てられるおすすめの夏野菜です。4月下旬から5月初旬の時期に苗を植え付けて、しばらくすると白い小さな花を咲かせます。上手に育てるコツは、一番最初に実った実は摘んでしまうことです。なぜなら、まだ小さい苗の栄養を、これから成長する実にまわしてあげることができるからです。
花言葉が意外のピーマンの名前の由来
フランス語やスペイン語の「唐辛子」の語源が由来!
野菜でもれっきとした植物である上、ピーマンにもピーマンのシンボルとなる花言葉が付いていますが、その前にピーマンという名前についてお話しします。ピーマンとい名前の由来は、フランス語やスペイン語で「唐辛子」という意味の言葉の語源がピーマンの名前の由来となっています。唐辛子はフランス語で「piment」、そしてスペイン語では「pimiento」と言います。唐辛子を意味するこれらの言葉の語源が由来し、和名ではピーマンという呼び名で呼ばれています。
ピーマンと唐辛子の違いは辛いかどうかの違い
ピーマンの語源となる言葉は、フランス語やスペイン語の「唐辛子」という意味を持つ言葉ですが、原産国の熱帯アメリカではピーマンを「sweet pepper(スイートペッパー)」と呼んでいます。そして唐辛子のことは「hot pepper(ホットペッパー)」といいます。ピーマンの語源となる「唐辛子」という意味を持つ言葉は、見た目の違いはさておき、植物の分類上ピーマンと唐辛子は同じ植物だという意味でもあり、ピーマンと唐辛子のこの二つの違いは辛みがないかあるかの違いだけだとされています。
パピリカもピーマンと唐辛子の同じ仲間
黄色や赤い色をしたパプリカもピーマンと同じ仲間であり唐辛子の仲間です。大昔は辛みのある唐辛子のみでしたが、18世紀にアメリカで辛みのない現在のピーマンが誕生し、20世紀になるとオランダで品種改良されたパプリカが誕生ました。唐辛子、ピーマン、パプリカは植物学上は同じ植物なのです。
ピーマンもパプリカもフランス語では同じ名前
フランス語ではピーマンは「poviron(ポワブロン)」という名前で呼ばれていますが、実はパプリカも同じ名前で呼ばれています。日本では緑はピーマン、パプリカは赤や黄色のものと呼び名が分かれていますね。日本語ではピーマン、パプリカという名前で呼び分けているので違う野菜に思われがちですが、2つは植物学上では同じ野菜であるため、フランスではピーマンもパプリカも同じ呼び名です。ただ赤いパプリカは「poviron rouge(ポワブロン ルージュ)」、黄色いパプリカを「poviron javne(ポワブロン ジューヌ)」と色の名称を付けて呼ぶこともあります。
コロンブスがヨーロッパに分布させたピーマン!
ピーマンの原産国は熱帯アメリカで、位置的には中南米が原産国です。ピーマンは紀元前5000年ごろに、すでに中南米で栽培、分布されていたと考えられています。大航海時代にアメリカ大陸を発見したコロンブスが、スペインに持ち帰り、ヨーロッパに分布させたと言われています。
花言葉が意外のピーマンの日本史
16世紀に観賞用のピーマンが伝来
ピーマンが日本に分布されたのは16世紀の時期。当初は「五色唐辛子」と呼ばれる観賞用のものでした。食用として親しまれるようになったのは、鷹の爪やしし唐などが薬味として分布していったことが始まりです。そして辛みのないピーマンが分布された時期は明治時代。ヨーロッパやアメリカから、独特の青臭さはあるものの辛みのないピーマンが入ってきて分布されていきました。そして日本でも様々な料理に活用され、1960年の時期になる頃には、皮も薄めの青臭さの少ない品種に改良されていき、今一般的に親しまれているピーマンが日本で幅広い地域に分布されていきました。
花言葉が意外のピーマンの花の開花時期
ピーマンの花の開花時期は6月から10月
ピーマンは種からでも栽培できますが、家庭菜園でピーマンを育てる方の多くは苗を購入して栽培します。ピーマンは苗を植え付けると2週間から1ヵ月くらいで花を咲かせます。苗は4月下旬、ゴールデンウィーク頃になると、園芸店やホームセンターに出回ります。花が最も咲く時期は6月から10月です。花が咲き終わると実ができ、花が咲き終わってから約2週間ほどで実の収穫の時期を迎えます。現在はハウス栽培も盛んなので、ピーマンは通年出回っていますが、本来は特に夏に収穫が盛んになる夏野菜です。家庭菜園ではピーマンの実の収穫の目安は実が6cmから7cmくらいの大きさになったものを収穫します。
花言葉が以外のピーマンの花の色
ピーマンの花は白い可愛い花
ピーマンの花は白い小さな花です。葉のわきにうつむき加減に花が開花します。花冠は丸い豆のような形をしていて、開花の時は6枚の花びらを開きます。花が開花した時の大きさは大人の手の親指の爪の大きさほどの花です。花が咲き終わると実がなりますが、開花した花がすぐに落ちてしまう場合もあります。花が開花してもすぐに落ちてしまう原因は、土に栄養が足りないからです。そのような時は追肥して土に栄養を与えてください。
白い花は可愛いけれど最初の花は摘んでしまう!
最初に咲いた白い小さな花には感動しますが、ピーマンをたくさん収穫するコツは、最初に咲いた花は摘んでしまうことです。その理由は花が咲くと実が付きますが、まだ苗が小さいのに実が付き育ってしまうと、苗に体力がなくなってしまう、これからなる実がよく育たないからです。だから一番最初に咲いた花を摘んでしまいます。もし花を摘み忘れて実がなってしまったら、一番最初の実は大きくならないうちに摘み取ってしまうのが、ピーマンを上手に育てるコツです。
ピーマンの意外な花言葉とは
花言葉は「海の恵み」「海の利益」
ピーマンの名前の由来や花の開花時期を解説したところで、気になるピーマンの意外な花言葉をご紹介しましょう。畑で収穫する野菜のピーマンの花言葉は、なんと海に関わる花言葉であったとは意外なことです。ピーマンの花言葉は「海の恵み」そして「海の利益」という花言葉がピーマンのシンボルの言葉として付けられています。
ピーマンの花言葉の由来
畑から収穫する野菜であるピーマンの花言葉に、海に関わる言葉が付けられている理由は、ピーマンの実は完熟するとは赤色になり、フランスではそれが海のサンゴのようだと言われているからだそうです。普段食べているピーマンは緑色をしていますが、これはまだ未成熟の状態の実を収穫して利用しているもの。これが完熟すると朱色(赤い色)になってしまうのです。
ピーマンの花言葉のその他の説
フランスでは唐辛子の仲間を菜園のサンゴという
フランスでは唐辛子の仲間を、「菜園のサンゴ」と呼ぶのだそうです。それも理由の1つとなり、畑から収穫するピーマンの花言葉は、海に関する言葉がシンボルとして付けられていると言われます。ピーマンが海に関わる花言葉を持っている理由は、完熟したピーマンの色が海のサンゴのようだという意味から、ピーマンの花言葉は「海の恵み」とか「海の利益」という意外な言葉でしたが、理由を知ると納得がいく花言葉です。
ピーマンの花言葉の由来はほかにもある
「海の利益」や「海の恵み」というピーマンの花言葉の由来は、完熟した色が海のサンゴにたとえられることが由来して付けられた言葉だという説のほかに、海を渡ってきた野菜だからという説や、海の近い地域でたくさん栽培されているなどという諸説もあります。花言葉は国や地方によって、言葉の由来は様々な説があります。中には根拠の不明なものも数多くあります。ですからピーマンの意外な花言葉にも様々な諸説があり、花言葉が付けられています。
日本では区別しているパプリカの花言葉
花言葉は「君を忘れない」
フランス語ではピーマンもパプリカも同じ名前ですが、日本では緑色のピーマンをピーマン、赤や黄色いピーマンはパプリカと呼ぶ日本。植物学上は同じ野菜ですが、呼び名を分けているパプリカの花言葉はピーマンと同じですが、昨年ダンスと歌が可愛らしく大ヒットした米津玄師さんの楽曲「パプリカ」の曲の内容が由来して「君を忘れない」という花言葉がシンボルとして挙げられています。
パプリカの花言葉は2020年の応援歌が由来
この曲は2020年とその先の未来に向けて頑張っているすべての人を応援していくプロジェクトソングとして選ばれた曲。子供時代に心をワクワクさせた想いを込めた歌が由来し、未来の希望や期待につながるという意味からこのような言葉がパピリカの印象に付けられたという説があります。
「海の恵み」のピーマンを上手に育てるコツ
最初の花や実は摘んでしまう
完熟したサンゴのように真っ赤になるから「海の恵み」「海の利益」などと想像もつかない花言葉を持つピーマン。家庭菜園でもピーマンが実れば、スーパーマーケットで売っているピーマンの大きさ位になれば生長したと思い、収穫してしまう方がほとんどですが、そのまま放置しておくと赤いピーマンに変わります。ただ美味しくはないようです。ピーマンの生長過程は、4月の下旬に植え付けた苗は、5月から6月頃から花を咲かせ、小さな実を結びます。しかし最初の花や実は摘花(花を摘んでしまうこと)や摘果(実を摘んでしまうこと)します。それはこれからの苗の体力のために栄養を回してあげるためです。
収穫の時期は5cm~7cmの実
摘花もしくは摘果したあと、新芽はどんどん成長していきます。20cmくらいの大きさになると、その後は苗が元気ならばどんどん花を咲かせ実がなります。おおよそ花が咲いてから15日位すると実がなり始ます。そのまま実を大きくして実が5cm~7cmくらいの大きさになるころが食べごろですので収穫してください。ただそのまま放置すると、腐ってしまったような茶色っぽいオレンジ色になり、そこからどんどん色が変わり鮮やかなまるでサンゴのような朱色になります。花言葉の由来の色です。日数でいうと花が咲いて60日するこんな色になります。食べられないわけではありません、美味しさはありません。
実の生長が順調ではないときの対処法
野菜なので日当たりと水はけのよい土壌や用土で育てるのはもちろん、水やりも毎日施してあげてください。ピーマンは熱帯アメリカが原産国。生育に最適な温度は25℃~30℃の高温を好みます。その年によって温度が低ければ土壌や用土に藁などを引いて温度を保ってあげてください。また葉が茂りすぎると実に日が当たらず実の生長が止まってしまいます。込み合っている葉は適宜に間引きしてあげましょう。ピーマンの生長に快適環境を作ってあげても、実の生長が悪い場合は、最初に一番目の実を摘果して株に栄養を回した時のように、敵花や敵実してあげると、株に体力が戻る場合があります。そのほか実が成長しているときは、やはり栄養を補うために追肥をするようにしてください。
ピーマンを育て花言葉に納得しよう
畑から収穫する野菜なのに、海をイメージする花言葉を持つピーマン。意外な花言葉を想いながら食卓の上に調理されたピーマンの料理を目にすると、海のイメージもわいてきます。家庭菜園でも育てやすい夏野菜として人気のピーマンですが、試しに1つ、そのまま放置してみてください。最初は何だか赤茶色っぽく腐ってしまったような色に変わりますが、サンゴにたとえられるように、鮮やかな朱色に変わります。ただ美味しいピーマンは長さが5cm~7cmの緑色の実。花言葉の由来を一度経験した後は、美味しいピーマンを召し上がってください。
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当サイト「暮らしーの」では、ピーマンについての情報を他にもまとめています。育て方や栄養成分、そして美味しい食べ方など、もっとピーマンの情報を知りたい方はこちらもチェックしてみてください。ピーマンの情報が盛りだくさんに紹介されています
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