土 山野草 培養土 山野草の土 3L 花ごころ
はじめに
庭でエーデルワイスを育てよう
エーデルワイスはドイツ語で「高潔な白」という意味の花です。可憐な見た目と昔から「純潔」や「永遠の愛」・「不屈」のシンボルとして恋人に送ったり、式典などで使われてきました。高山に自生している植物でしたので日本での栽培はやや難易度が高い植物となりますがポイントを押さえれば庭でも栽培することができます。
植え付けから手入れ・増やし方を解説!
エーデルワイスの育て方を種・苗からの地植えや鉢への植え付け方法や日常の手入れ方法、栽培したエーデルワイスから種や株分けなどでの増やし方とエーデルワイスを栽培する上で注意すべき病気や害虫に対する予防策までを解説します。
エーデルワイスとは?
エーデルワイスはキク科
エーデルワイスはキク科ウスユキソウ属に分類される植物となり、日本に自生していません。サウンドオブミュージックではエーデルワイスと題された歌が有名ですし、他にも欧州戦線を描いた戦争映画では出兵した兵士の無事を祈って贈られる描写などでエーデルワイスが用いられます。
アルプス山脈などの山岳に分布
エーデルワイスはアルプス山脈やピレネー山脈をはじめとする欧州の高山に自生する植物となり、古くから薬草として使われるなど人との繋がりも深い高原植物となっています。他にもエーデルワイスは不死不滅や求愛のシンボルとして使われています。
エーデルワイスの育て方①植え付け時期
植え付け時期は年2回
エーデルワイスを植え付けするのに適した時期は1年に2回あります。春・秋の植え付けに適した時期がありますが、寒冷地・暖地とエーデルワイスを育てやすい栽培方法が分かれます。寒冷地では地植えを暖地では鉢植えで温度・湿度を管理しやすい栽培条件にした方が育てやすくなります。
植え付け時期①春
エーデルワイスを植え付けるのに適した時期①は3月から4月の上旬にかけてとなります。寒冷地の種からの栽培と暖地の苗からの栽培に適した植え付け時期となります。
植え付け時期②秋
エーデルワイスを植え付けるのに適した時期②は9月の終わりから10月の中旬に掛けてとなります。寒冷地の苗からの栽培と暖地の種からの栽培に適した植え付け時期となります。
エーデルワイスの温度管理
エーデルワイスは暑さに弱く、寒さには強い植物となりますので温度管理や栽培方法が寒冷地か暖地かによって大きく変わります。植え付け時期もそれに準じた方法・時期を選ぶことで元気に育てる環境作りに繋がるのです。
エーデルワイスの育て方②土づくり
山野草培養土が手軽
エーデルワイスを種・苗から育てるときにはバランスの良い水分調整が重要です。乾燥させると水を吸わないようなってしまいますし、水をやりすぎると根腐れをおこしてしまいますので水捌けのよい土を選ぶ・作る必要があります。
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自分で土を配合するときは
自分で栽培用の土を配合するときは土の粒の大きさを様々にバランス良く混ぜる必要があります。鹿沼土中粒・小粒:赤玉土小粒を4・4:2くらいの割合で配合し、緩効性の肥料を少量混ぜましょう。
排水性と保水性のバランスが重要
地植えの場合も鉢植えの場合も土自体の水捌けの良さと保水性のバランスが大切です。高山に自生していた種類ということもあってたくさんの肥料を必要とはしませんが、根が育ちやすい土の作り方をしなければなりません。
エーデルワイスの育て方③種から
種から育てる時に必要なもの
種から育てるときに必要なものはエーデルワイスの種、種まきポットと霧吹き、そして種まき用土・肥料となります。植え付けの時期のところでも解説しましたが、暑さを苦手とし寒さに強いので暖地では秋に種まきを寒冷地では春に種まきをするようにしましょう。
直に種まきしない
鉢植えや地植えとして直に栽培したい場所に種まきをするのではなく、種から発芽させて苗になるまで種まきポットで手入れと管理をします。エーデルワイスの発芽率は低いためそれを考慮して多めに種まきをします。
発芽までの手入れ・管理
発芽するまでは種まきポットに種まき用の用土を入れて種まきをし、土を被せずに発芽を待ちます。直に水やりをすると種が流れてしまうので霧吹きを使って乾燥させないようにします。乾燥防止にビニールで覆ってしまうのも有効です。
発芽してからの手入れ・管理
発芽後は少し間隔を開けて水やりをします。新芽が成長し、本葉が3枚くらいになったら地植え・鉢植えする場所に植え替えを行います。エーデルワイスは高山植物のため、気温が低く日照時間が短い方が栽培に適しています。そのため暖地では鉢植えで温度管理をしやすくする必要があるのです。
エーデルワイスの育て方④苗から
苗の選び方
エーデルワイスの苗の選び方はしっかりとした大きな株を選ぶことがポイントです。大きく育っている株を選ぶことで1年目から花が咲きやすくなります。苗の時点で大きく育っているということは小さな苗と比べて丈夫ということも言えます。
他にも
大きさ以外にも茎はしっかりとしているか、葉が青々として元気でいるのかということも苗選びで重要なポイントです。また葉の裏にハダニ・アブラムシなどの害虫がついていないかを良く確認することも大切なこととなっています。黄色く葉が変色していればすでに病気になっている可能性がありますのでそういった苗は避けるようにしましょう。
エーデルワイスの育て方⑤地植え・鉢
植え付け方法①:地植え
地植えにするのに適した場所は寒冷地となります。寒冷地では春・秋ともに地植えをすることができますので地植えに挑戦してみましょう。エーデルワイスを栽培するのに向いた土は弱アルカリ性となりますので、地植えをするときには用土以外にも事前に苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
植え付け方法②:プランター・鉢植え
エーデルワイスを鉢植えにする場合は水捌けが良くなるように素焼きの鉢を選ぶようにしましょう。エーデルワイスは根が詰まると生長しなくなるのでひとまわり大きな鉢に植え付けをすることが重要です。
植え付け方:地植え・鉢植え共通
エーデルワイスの苗を播種箱や育苗ポットから取り出し、軽く揉んで根に付いた土を落とします。黒く変色していたり、傷んでいる根があればハサミで切徐し、植え付け用に開けた穴に苗を入れます。上から用土を被せて馴染ませてからたっぷりと水やりをしましょう。
エーデルワイス栽培のポイント
エーデルワイスは元々が高山植物となっているのでそれに近い栽培状況を作り出すことがポイントとなります。「気温が低い」・「日照時間が短い」・「排水性の良い土壌」の3点を再現してあげることが元気に栽培するポイントとなっています。
地植えと鉢植えに向いた地域
それ故に寒冷地は地植えに、暖地は鉢植えにとそれぞれ向いている栽培方法があると言えます。暖地では寒冷地よりもエーデルワイスを生育するための温度管理が難しいので鉢上げして、軒下や室内にと温度管理を天候・季節に合わせて場所を移しやすい栽培状況にする方が上手く育てることができます。
エーデルワイスの育て方⑥手入れ・1
手入れ①水やり
エーデルワイスは乾燥を嫌う植物である一方、過湿な状態を続けていると根腐れを起こすという非常に管理や手入れが難しい植物となっています。よく土の状態を観察して「乾燥してきたかな?」という時が水やりをする絶好のタイミングです。
乾燥と過湿のバランス
乾燥と過湿のバランスが非常に難しくなっており、乾燥させ過ぎると根が縮むことに繋がり、多湿状況が続くと根腐れに繋がります。日々の観察が手入れのポイントです。春・秋は1日に1回、夏は朝・夕2回状況を良く観察して水やりをしましょう。大切なのはそのときの土とエーデルワイスの状況となります。
エーデルワイスの育て方⑦手入れ・2
手入れ②肥料
エーデルワイスは元々が高原植物として痩せた土地に育ってきていますのであまりたくさんの肥料を必要とはしません。植え付けのときにしっかりと肥料を混ぜ込んでいたのであれば植え替えをするまでは追肥の必要はあまりありません。
あまり追肥を必要としない
地植えにする場合でも最初から肥料を多く上げてしまうと茎が細く、長く育ってしまいます。追肥を施すときは「もっと花のつきをよくしたい」というときに限られますが、そのときでも花が咲いている時期に液体肥料に記載されている量の1/2以下に薄めて水やりの代わりにする程度の追肥で十分です。
エーデルワイスの様子を良く見て
エーデルワイスに肥料を施すときはエーデルワイスの様子をよく観察してからにしましょう。「しっかりと根が張っているのか」・「全体に勢いがあるのか」とよく観察しましょう。肥料の上げすぎは生長を阻害する原因となります。
エーデルワイスの育て方⑧植え替え
根が良く伸びるので定期的な植え替えを
エーデルワイスは多年草となり、花の時期が終わってもまた翌年には生長して花を咲かせてくれる植物となっています。生長させ続けたいと考えたときには鉢植えの場合は植え替えをする必要があります。
植え替えは1〜2年に1回
放っておくと根がどんどん大きくなり根が詰まってしまいます。そのためできれば毎年か最低でも隔年でひとまわり大きな鉢に植え替える様にしましょう。植え替えに適した時期は植え付けと同じく春・秋となります。
植え替え方法
エーデルワイスの植え替え方法はひとまわり大きな鉢を用意して、今植え付けている鉢から優しくエーデルワイスを抜きとり、枯れた根がないかを観察し、あれば切り取ってしまいましょう。あとは植え付けと同じく植え付け穴を開け培養土を鉢に入れ、しっかりと根付くようにたっぷり水やりをします。
地植えの場合でも
地植えの場合でも植えている場所が手狭になってきたと感じたときには株分けをして植え替えを検討した方がいいかもしれません。株分けしたエーデルワイスを鉢上げして違う場所で育てたり、分けてあげてもいいかもしれません。
エーデルワイスの育て方⑨剪定
大きな剪定は必要ない
エーデルワイスは基本的に剪定を必要としない植物となっています。しかし多湿となる梅雨や夏には枯れた葉や茎を剪定して風通しを良くしておくことが病気や害虫を防ぐことに繋がります。
病気・害虫予防に枯れた葉を剪定
他にも黄色くなった葉っぱなどは病気・害虫の初期症状の可能性がありますのでこまめに剪定をしてやる必要があります。大きく切り戻すような剪定は必要としませんが、古くなってしまった葉・茎を取り除く様な剪定と手入れが必要ということになります。
エーデルワイスの育て方⑩増やし方
増やし方は2通り
エーデルワイスは花後に種ができますので種を採取してから種での増やし方をすることができますし、株分けによる増やし方も可能となっています。それぞれの増やし方を解説します。
増やし方①種から
エーデルワイスは花後に種ができますので採取し、密閉容器や袋に種を入れて冷蔵保存しておきましょう。種からの増やし方はエーデルワイス庭での育て方③に倣ってください。自家栽培した種は購入したものよりも発芽率が悪くなるのでさらに多めに種まきをすると良いでしょう。
増やし方②株分け
種取り以外にもエーデルワイスは株分けによる増やし方もできます。株分けによる増やし方に適した時期も春・秋のどちらかになります。植え替えと同時に株分けをしましょう。手順としては新しい鉢と用土を準備し、根をつけたまま株を大きさにもよりますが2つか3つに分け、苗と同じ様に植え付けてから水をたっぷりとあげましょう。
エーデルワイスの育て方注意点①病気
手入れ・剪定不足で病気になりやすい
エーデルワイスは乾燥で生長不良に、過湿・手入れ不足で病気になりやすい植物となります。エーデルワイスが罹りやすい病気を2つ挙げて症状と対策法を解説します。
病気①うどん粉病
うどん粉病はカビが原因の病気です。病状としては葉に白い斑点ができて、放っておくと枯れてしまいます。予防策としては過湿を避けるためにこまめな剪定が必要です。病変部となる葉を見つけたときは摘み取るように剪定しましょう。
病気②スス病
スス病は細菌による病気となります。過湿状態で最近が繁殖しやすい状態になると病状が現れやすくなります。黒く斑点ができている葉を見つけたときはうどん粉病と同じく摘み取るように剪定をしてください。
エーデルワイスの育て方注意点②害虫
湿度が高い時には特に注意
エーデルワイスに限らず、葉が込み入って湿度が高くなると害虫が増えやすい状況となってしまいます。湿度が高くなる梅雨から夏に掛けては特に注意してエーデルワイスの状態を観察する必要があります。エーデルワイスに付きやすいハダニとアブラムシそれぞれの解説をします。
害虫①ハダニ
ハダニは葉を食べることによって植物を枯らしてしまう害虫です。ハダニは乾燥する時期に発生します。ハダニは湿度に弱いので発見したときには霧吹きで水をかけるか、ひどい場合は農薬散布を検討しましょう。
害虫②アブラムシ
アブラムシは春先の気温が高くなるとともに発生しやすい害虫となります。食害と併せてモザイク病を媒介しますので発見したときには葉ごと摘み取るか、殺虫剤の散布をして駆除しましょう。
まとめ
美しいエーデルワイスを元気に育てよう!
エーデルワイスは日常の手入れ不足で病気にも害虫にもなりやすい栽培の難易度が高い植物です。逆にいうとそれだけ目を掛けて上げれば元気に育てることができるということとなり、庭やベランダを美しく彩ってくれます。美しいエーデルワイスを元気に育ててみましょう。
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