ZETA オフロードサスペンションキット クロスカブ110
モリワキ フルエキゾーストマフラー CT125
東京堂 YSSC125B
スペシャルパーツ武川 02-07-0024
CT125のスペック:はじめに
ホンダのCT125ハンターカブは2020年の6月に販売が開始されたレジャーバイクです。名車CT110(シーティーワンテン)を思わせるデザインにアドベンチャースピリッツをくすぐられ、注目しているツーリングライダーは多いことでしょう。ここではCT125ハンターカブのスペックを徹底検証します。
クロスカブ110も気になる!
CT125ハンターカブの競合車種として挙げられるのは同じホンダのクロスカブ110です。おしゃれでオフロードテイスト溢れるデザインやフレンドリーな雰囲気が似通っており、その違いを明確にするのは難しいところ。後半ではCT125とクロスカブ110のスペックと徹底比較しますね。また、気になるCT125ハンターカブのカスタム情報もまとめます。
では本題!CT125ハンターカブのスペックを徹底検証します。
CT125のスペック:車体サイズ
CT125と125cc現行車を車体サイズで比較
CT125ハンターカブの車体サイズはやや大柄で、全長が1960mm、全幅が805mm、全高は1085mmです。125cc現行車の平均値と比較すると、全長で80.0mm長く、全幅で74.5mm広く、全高で5.8mm長いですね。CT125より車体サイズが大きな125ccバイクは17インチホイールを装着したMT車とヤマハのトリシティ125しかありません。
CT125の車体サイズはどう?
CT125ハンターカブのやや大柄な車体サイズはツーリングでの長距離走行や荒れた路面での適応性に優れています。注目すべきなのは車体サイズの実用性。CT125ハンターカブの全長はJIS規格で定められた自転車の長さを60mm超える程度ですので、集合住宅やスーパーの駐輪場に停めても邪魔になりません。
CT125のスペック:エンジン
CT125と125cc現行車をエンジンで比較
CT125ハンターカブには空冷SOHCの2バルブエンジンが搭載されています。エンジンの型式はJA55Eで排気量は124cc、ベースとなったエンジンはタイのWave125です。最高出力は8.8PS/7000rpm、最大トルクは1.1kgf・m/4500rpm。125cc現行車の平均値と比較すると、最高出力は1.27PS低いのですが、最大トルクは0.08kgf・m高いので、エンジンスペックは平均的だといえます。
CT125のエンジンはどう?
CT125ハンターカブはスーパーカブC125より低中回転域重視のエンジン特性です。AT小型限定普通二輪免許で乗れる原付二種バイクとして、実用的な速度域に特化した味付け。バレジャーバイクとしてはもちろん、コミューターとしても快適です。バイクの汎用性を重んじるホンダならではの味付けだといえます。
CT125のスペック:最高速度
CT125と125cc現行車を最高速度で比較
CT125ハンターカブの最高出力を発生させる7000rpmでの最高速度は88.2km/h、最大トルクを発生させる4500rpmでの理論上の最高速度は56.7km/hです。125cc現行車の理論上の最高速度の平均値と比較すると、最高出力を発生させるエンジン回転数で4.37km/h、最大トルクを発生させるエンジン回転数で2.9km/h低いですね。
CT125の最高速度はどう?
CT125ハンターカブの理論上の最高速度はおおむね平均的なスペックだといえます。125ccのバイクは一般道での法定速度60km/hが基準ですので、最高速度よりも加速感やトルク感を重視するのがベスト。理論上の最高速度が低い分、CT125ハンターカブは低中速域の加速感やトルク感に期待できます。
CT125のスペック:足回り
CT125と125cc現行車を足回りで比較
CT125ハンターカブのフロントサスペンションにはトップブリッジで支持されたテレスコピック式フロントフォークが用いられています。スーパーカブ系としては豪華で剛性感の得られるサスペンションです。リヤサスペンションはスタンダードな2本ショックで、プリロード調整機構は備えていません。フレームはスーパーカブC125のバックボーンフレームをベースにアップグレードされています。
CT125の足回りはどう?
CT125ハンターカブの足回りを125cc現行車と比較すると、低中速域重視のエンジン特性にしてはオーバースペックだといえます。フレームやサスペンションはもちろんのこと、前2ポット後1ポットのディスクブレーキは125ccMT車に近い内容ですね。なお、スーパーカブ系でABSを標準装備したのはCT125ハンターカブが初めてです。
CT125のスペック:街乗り
CT125と125cc現行車を街乗り性で比較
CT125ハンターカブの街乗りに関するスペックを確認すると、シート高は800mm、車両重量は120kg、最小回転半径は1.9mでした。125cc現行車の平均値と比較すると、シート高は36.3mm高く、車両重量は4.3kg重いのですが、最小回転半径は0.13m小さいですね。CT125ハンターカブはクラッチ操作の必要ない4段リターン式。停止時は4段ロータリーとなりますので、ゴー&ストップが多い市街地走行で快適です。
CT125ハンターカブの街乗り性はどう?
CT125ハンターカブの。高いシート高はダート走行を想定したサスペンションや最低地上高が原因です。フロントサスペンションのストローク量はスーパーカブC125より10mm長い110mm。最低地上高は125cc現行車でもっとも高く、17インチホイールを装着したMT車と同等です。
CT125のスペック:ツーリング
CT125と125cc現行車をツーリング性で比較
ここまで確認してきたスペックをまとめると①ツーリングで快適なサイズの車体②低中速域のトルク感が実用的なエンジン②ダート走行も想定したオーバースペックな足回り、この3点がCT125ハンターカブの特徴だといえます。街乗りでは高いシート高や重い車両重量が気になりますが、ツーリングやアウトドア遊びのツールとして乗るには充実したスペックです。
注目ポイント①デザイン
CT125ハンターカブのフレンドリーでキュートなデザインは街中の景色に馴染みやすく、道具的な美しさはツーリングやアウトドア遊びのツールにピッタリだといえます。ここ近年新発売されたバイクの中で、デザインはトップクラスの出来栄えです。バイクはデザインよりスペック?いえいえ、デザインが優れたバイクは乗りたい気持ちを刺激しますし、バイク乗りのスペックを最高にまで高めます。
注目ポイント②カスタム
CT125ハンターカブのスペックには説得力がありますので、ノーマルのままでも十分楽しめます。しかし、ツーリングやアウトドア遊びのツールとして乗るには、快適さとかっこよさをさらに上乗せしたくなるライダーは多いことでしょう。カスタムパーツはこの記事を作成している2020年6月3日時点で数少ないので、方向性のみを後述しますね。
ここからはクロスカブ110と比較!
ではここからは、競合車種となりうるホンダのクロスカブとスペックを比較していきます。クロスカブ110は既にカスタムパーツが多数リリースされていますので、CT125のカスタムも想定して確認していきましょう。
CT125のスペックをクロスカブ110と比較①
CT125とクロスカブの違い:車体サイズ
クロスカブ110の車体サイズは、全長が1935mm、全幅が795mm、全高が1090mmです。CT125ハンターカブと比較すると違いは少なく、クロスカブ110は全長が25mm短く、全幅が5mm短く、全高が5mm低い程度。車体サイズの違いは体感できるほどありません。
CT125の車体サイズをカスタムするなら
CT125ハンターカブの車体サイズは人気のクロスカブ110にならって設定されたと考えられます。カスタムするならハンドルの幅と高さ。カブ系はシッティングポジションが固定されますので、ハンドル位置で調整するカスタムが正攻法です。CT125ハンターカブとクロスカブ110のハンドル径は汎用品が多いΦ22.2mmですので、体格に合わせてカスタムしやすいですね。
CT125のスペックをクロスカブ110と比較②
CT125とクロスカブの違い:エンジン
クロスカブ110には空冷SOHCの2バルブエンジンが搭載されています。血統は全く違い、クロスカブ110のエンジン型式はスーパーカブ110と同じJA10E、排気量は109ccです。最高出力は0.8PS低く、最大トルクも0.23Kgf・m低いですね。体感的なトルクはCT125ハンターカブのほうが高いと考えられます。
CT125のエンジンをカスタムするなら
CT125ハンターカブのエンジンは実用性に特化したクロスカブ110のエンジンよりポテンシャルが高いですね。CT125ハンターカブのエンジンはグロム、モンキー125、スーパーカブC125のカスタムパーツに流用できるものがありますので、スポーツ性を意識したカスタムも可能。ちなみに、クロスカブ110のエンジン関連のカスタムパーツは豊富です。
CT125のスペックをクロスカブ110と比較③
CT125とクロスカブの違い:最高速度
クロスカブ110の最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の最高速度は5.4km/h低いにも関わらず、最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の最高速度は4.1km/h高いですね。低中速域のトルク感ではCT125ハンターカブに軍配が上がるものの、クロスカブ110の最高速度は不満を感じるほどではないといえます。
楽しいCT125、実用的なクロスカブ110
CT125ハンターカブは低中速域を重視した楽しいギヤ比、クロスカブ110は実用性を重視した質実剛健なギヤ比だといえます。楽しいエンジンを求めるならCT125ハンターカブが有利ですが、走行シーンへの適応力が求められるツーリングではクロスカブ110が有利。しかし、CT125ハンターカブはカスタムでのポテンシャルの高さに期待できます。
CT125のスペックをクロスカブ110と比較④
CT125とクロスカブの違い:エンジン回転数
クロスカブ110の理論上のエンジン回転数をCT125ハンターカブと比較すると、4速60km/hでCT125ハンターカブは4763rpm(106%)、クロスカブ110は5432rpm(99%)でした。()内の最大トルクを発生させるエンジン回転数比はクロスカブ110のほうが低いものの、絶対的なエンジン回転数はCT125ハンターカブのほうが低いですね。
排気量の差は思いのほか大きい
ツーリングでは絶対的なエンジン回転数が低いほど疲労を蓄積しにくくなります。しかし、アウトドア遊びのツールとして乗るなら体感的なトルクを重視すべきです。そう考えると、CT125ハンターカブとクロスカブ110の排気量の違いは大きいですね。その違いは僅かですが、クロスカブ110でトルクを確保するにはエンジン回転数を上げなければなりません。
CT125のスペックをクロスカブ110と比較⑤
CT125とクロスカブの違い:足回り
CT125ハンターカブとクロスカブ110の大きな違いはフロントサスペンションにあるといっても過言ではありません。クロスカブ110のフロントサスペンションはスライドパイプが短いので、剛性感やストローク感はCT125ハンターカブに軍配が上がります。実用的な範囲では問題ないものの、ダート走行などで違いが出ます。
クロスカブ110は足回りのカスタムパーツが多い
ZETA オフロードサスペンションキット クロスカブ110
その反面、クロスカブ110はサスペンションのカスタムパーツの豊富さが有利です。クロスカブ110のオフロードテイスト溢れるデザインに触発され、ダート走行に向けたカスタムパーツは豊富です。ストローク長と最低地上高を稼ぐために車高を挙げられるカスタムパーツもありますね。車体価格とカスタムパーツ代を天秤にかけると、クロスカブ110が魅力的です。
CT125のカスタム:エンジン
CT125ハンターカブのエンジンは先述した通り、タイのWave125に搭載されていたものがベースになっています。Wave125のエンジンをベースに開発されたバイクはグロム、モンキー125、スーパーカブC125。CT125ハンターカブのエンジンをカスタムするなら、この4車種のパーツが流用できると考えられます。
エンジンよりも外装系カスタムが中心になるかも…
モリワキ フルエキゾーストマフラー CT125
その中でもクラッチレスのスーパーカブC125のカスタムパーツは流用できる確率が高いですね。カスタムパーツメーカーは既存のカスタムパーツがCT125ハンターカブに流用できるかどうかを現在確認しています。しかし、ツーリング派にはエンジンをカスタムしないバイク乗りが増えましたので、外装系のカスタムパーツのほうが人気になりそうです。
CT125のカスタム:リヤサスペンション
CT125ハンターカブのリヤサスペンションはプリロード調整ができません。リヤサスペンションの設定はキャンプツーリングやタンデムツーリングも想定されていると考えられますが、積載重量に合わせてサスペンションの沈み込み量を調整したほうが操縦安定性を改善できます。
リヤサスペンションのカスタムはおすすめ!
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アドベンチャー感溢れるデザインに触発され、CT125ハンターカブをキャンプツーリングや長期のバイク旅の相棒に選びたいというバイク乗りは多いことでしょう。カスタムパーツメーカーのSP武川にはクロスカブ110用のリヤサスペンションが流用可能とのこと。キタコはCT125ハンターカブ専用のリヤサスペンションを開発中です。
CT125のカスタム:最高速度
CT125ハンターカブのエンジン回転数を前後のスプロケットで調整したいというバイク乗りも多いことでしょう。CT125ハンターカブの理論上の最高速度については先述しましたが、カスタムの余地は少ないといえます。しかし、特定の速度域でのトルク感を高めたり、最高速度を上げて法定速度でのエンジン回転数を下げたりなど、二次減速比の変更はCT125ハンターカブを用途に合わせてカスタムするのに有効です。
二次減速比のカスタムは必要に応じて
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CT125ハンターカブのドライブスプロケットとドリブンスプロケットはスーパーカブ110やクロスカブ110のカスタムパーツが流用できそうです。SP武川やキタコでは流用できるスプロケットを確認済み。CT125ハンターカブのスピードメーターは電気式ですので、二次減速比を変更するとスピードメーターに誤差が生じます。車速パルス変換ユニットを追加しなければなりません。
CT125のスペック:まとめ
ツーリングにはCT125?クロスカブ110?
CT125ハンターカブはキュートなデザインに道具的な美しさを加えた素敵なバイクです。名車CT110を思わせるクラシカルな雰囲気もかっこいいですね。どのスペックを検証してもフレンドリーで、ツーリングやアウトドア遊びのツールとして乗るのに適しています。新車の実勢価格は約36~44万円と高めですが、ツーリング先での休憩でCT125ハンターカブを眺めるのも楽しいですね。ボアアップして軽二輪にするカスタムパーツにも期待できます。
クロスカブ110もおすすめ!
中低速域のトルク感はCT125ハンターカブに劣るものの、実用性が高いクロスカブ110の魅力も再確認すべきです。CT125ハンターカブはレジャー系カブ由来、クロスカブ110はビジネス系カブ由来ですので、汎用性の高さではクロスカブ110に軍配が上がります。ツーリングでは変化する道路状況に対応する懐の深さが大切!中古車も流通し始めてきましたので、クロスカブ110の中古車をフルカスタムして楽しむのもありです。
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