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【連載】手元に釣り道具が無い!なので南国の釣魚紹介をします!

毎週土日には釣りに行ってそこで釣れた南国特有のアジなどの料理や釣り方を書いてきた者でございます。マヌケなことに今週は釣り道具をすべて車に積んだまま車検に出してしまい釣りに行けません。ですので今週は私が今まで釣った南国ならではのアジを含む釣魚の紹介をいたします。
更新: 2021年1月4日
kuma10
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目次

南国の釣り事情

関東の海しか知らなかった人間が南国の離島に来て釣りをすると、いろいろ驚きがあります。まず釣魚の種類が違うこと、そして釣法。当時カツオやマグロが磯から釣れるなんてまったく信じられませんでした。また30㎏のクエや40㎏のアジ(GT)、中には50㎏を超すベラ(ナポレオンフィッシュ)など見たことも無い魚のオンパレードでした。ただしこれらはほとんどが「ぶっこみ」と呼ばれる釣り方で、100㎏の獲物にも耐えられるような剛竿を岩にピトン3点で留める「奄美3点張り」と称されるような釣り方でした。ジギングなどが流行り始めたのはまだ近年のことです。

南国の離島ならではの桟橋釣り

万能なアジング

南国のさらに離島での生活では物資の移動がとても重要で、各集落に必ず船舶の着けられる「桟橋」があります。場所によっては潮通しが良く、良釣り場になる場所も少なくありません。特に最近では常夜灯の点く桟橋も珍しくなくなりました。ですから夜釣りのアジングはとても有効です。アジ系の魚の個体が大きいこともあり、内地で使うPE0.3以下のアジングタックルなどでは結構苦戦しますが、PE0.8前後でアジングタックルを組めば桟橋からのアジングでは万能に使えます。

メインはライトショアジギング

船の着く桟橋と言っても各集落に設置されている桟橋には大型船は着けられません。せいぜい10tほどの海上タクシーです。当然船道もそう深くはなりませんから、100gものジグを使う通常のショアジギングには向きません。ただしあまり軽いタックルを使うと大物がかかったときに取り込めません。南国桟橋釣りの基本装備はジグ重量20gから40gほどの「ライトショアジギング装備」になります。

エギングは早朝狙い


秋から始まるアオリイカ釣りは南国にもやってきます。大潮の早朝(朝マズメ)ともなれば老若男女がどこからともなく集まってきて桟橋でロッドを振ります。エギングは船まで使えば1年中できるのですが、桟橋からのエギングは大体秋から春までです。秋は産まれたばかりの小イカの数釣り、春はレッドデビルと呼ばれる3㎏前後の大イカ狙いになります。余談ですが、島の年よりのエギングはほとんどシャクリません。ゆっくりの只巻きが島エギングの基本のようです。

南国の釣魚

大型のアジ系

画像はフェリー桟橋から釣り上げた「カスミアジ」です。重量は3.4㎏。この時は釣りのために桟橋に行ったわけではなく、人を迎えに行っておりました。背後で「ガボン」とライズ音がしたので、すぐに車の天井に備え付けてあるロッドホルダーからシーバスロッドを外して音のしたアタリに28gのジグを投げました。ラインはナイロン4号だったと思います。実は南国のアジ系で一番美味いのがこのカスミアジです。同じようなサイズでもオニヒラアジやギンガメアジなどは脂のりも悪く、大味になります。

中型のアジ系

桟橋からのライトショアジギングやスーパーライトショアジギングで狙う(勝手に喰ってくる)のが30cmから40cmのギンガメなどのアジ系魚です。島では総称で「ガラ」などと呼びます。この系統のアジはお刺身で食べても旨味が少ないので、当家では大概「アジフライ」に変身します。通常のアジフライならば皮は付けたままで揚げますが、このサイズのアジは皮に雑味がありますので皮は剥いて揚げます。火を通すと肉厚なのにフワフワサクサクの超うまいアジフライができます。

その他の釣魚

投げれば釣れる系「ダツ」

画像上段は「ダツ」です。トップで喰ってくるのでポッパーなどで狙うとゲームとしては面白いですが、鋭い歯と力強い泳力で仕掛けを切られることが多くちょっとした問題児です。さて問題の料理をしての食味はというと、定番の食べ方は生姜を効かせた「竜田揚げ」。島の弁当にも時々入ります。生ではあまり美味しくないのですが、当家では「酢締め」でいただきます。これはシメサバのようで美味い。さばくと真っ青な骨と血液が食欲を削ぐちょっとイヤなヤツです。

意外な高級魚「オジサン」


画像下段の赤い魚はヒメジ。通称「オジサン」です。こいつはどこで釣りをしていても必ず顔を出してくる律儀な奴です。皆さんの近くにもそんなオジサンいるでしょ。島では塩煮で食べるのが定番ですが、どうも私の口には合わず、当家では夏場のオジサンは塩焼き、冬場のオジサンは刺身と料理法を変えています。冬場のオジサンは甘みが強く、見た目も含めてまるで鯛のようです。内地で高値で取り引きされていることは最近テレビの情報番組で知りました。

抜群の旨味「ヤマトベ」

カヌーでサビキ釣りをしていると時々群れにあたり数釣りのできるヤマトベ。本名は「ニセクロホシフエダイ」と申します。カヌーサビキでは20cm前後のものばかり揚がってきますが、夜中の「ぶっこみ」では画像のような40cmオーバーがたまにかかります。お刺身で絶品、煮物で絶品、焼いても美味い、ミスター(メスかもしれませんが)パーフェクトです。アラは赤い肝臓とともに味噌汁にしたら最高のダシが出ます。まあ、ニセとは名乗ってはいますが「フエダイ」の仲間ですからね。

南国でも珍しいお魚

セミホウボウ

家の前の砂浜からライトサーフショアジギングをしていると時々掛かるキモイやつ。「セミホウボウ」です。もう見た目でダメです。初めて釣った時には何の魚か分からなかったこともあって、ただただ恐れおののきました。初めて釣ったのは家内だったのですが、「悪魔がぁ~、悪魔がぁ~」と身震いしておりました。これが海から上がって来ると本当に衝撃的ですよ。「どうやって喰う」と聞くと「いいやあああああぁ」と拒否されましたので、未だにこいつはいただいていません。あしからず。

皆さんも気を付けて!

棚に上げて言わせていただきます

マイカーで釣行されておられる方の中にはロッドホルダーを装備されておられている方も多いでしょう。私も自作のロッドホルダーを天井に取り付けております。今回走行中にマフラーが落ち、まだ少し車検まで日があったのですが急遽整備工場にマイカーを運ぶはこびとあいなりました。そのため普段使いのタックルを全て積んだままフェリーに乗せてしまい、今回のようなマヌケな記事になってしまいました。本当に申し訳ございません。自分のマヌケを棚に上げて言うのもなんですが、皆さまに置かれましてもお気を付け下さいませ。


ついでに一言

ワタシってDIYがとっても好きで、作れるものは何でも自作したいタイプの人じゃないですかぁ。などと最近の若者風に言ってみたいお年頃のKUMA10ですが、車載用ロッドホルダーやカヌー用ロッドホルダーなどほとんどが自作です。釣り具などもある程度までは自作していますが、まだまだ自作したいアイテムがたくさんあります。この連載中にいくつかは紹介させていただきたいなと思っておりますので、その時はよろしくお願いいたしますね。

釣れたら料理していただく!

私の釣りのスタンスは子供のころからずっと変わりません。「釣って食べる」です。ですからもちろん料理の研究は怠りません。しかしどんな魚を釣ってもまずはお刺身で食べることを基本としています。そのためにお刺身で美味しかった魚はずっとお刺身で食べ続けてしまう傾向にあります。しかしせっかく連載させていただいておりますので、お魚好きの皆様に「あ、それイイね、真似してみよう」と言わしめるお魚料理なども載せていきますので、これからもよろしくお願い申し上げます。

南方系の釣りが気になった方はこちらもチェック!

今回個人的に近場のサーフや桟橋などで釣ってきたお魚の紹介になりましたが、「暮らし~の」の記事の中にはもっと「南国ならでは」という釣りに関する紹介記事があります。興味を持たれましたら、ぜひこちらもご一読ください。