はじめに
サザンカの育て方を紹介!
生垣や庭木として利用されることの多いサザンカを元気に育てる方法を紹介します。鉢植えにしても地植えにも正しい栽培方法をすることで枯れることなく育てていくことができます。「サザンカが元気がない」「枯れるかもしれない」という人は育て方をどこかで間違えているかもしれません。
増やし方・植え替え方を解説!
サザンカは1年ごとにどんどん大きくなり、鉢植えで栽培する場合には植え替えを定期的にする必要があります。植え替え方法からサザンカを挿し木や取り木で増やす増やし方までを徹底解説します。正しい植え替え方・増やし方を覚えてサザンカいっぱいの庭を作りましょう!
サザンカとは?
サザンカはツバキ科
サザンカはツバキ科の植物となっており、ツバキ科の植物は熱帯に分布していることが多く、ツバキ科の植物としては日本が生息域の北限となっています。国内でも南の方に分布しています。家を囲う生垣として利用されることもよくある植物となっています。
原産地は日本
ツバキ科の植物は園芸用品種などとして多数の種類がありますが、サザンカは原産地が日本で、古くからサザンカから採られる油を髪油や食用油として利用したり、木材として建材や薪として使われてきました。日本全国たくさんの市区町村が「町の木・花」としてサザンカを選んでいます。
冬に咲く数少ない花
サザンカは耐寒性がある木とは言えませんが、気温が-5度を下回るくらいまでは色とりどりの花を咲かせるため、見た目にも冬を楽しませてくれる植物として栽培されています。
サザンカの育て方:1
サザンカ栽培の準備:土づくり
サザンカは弱酸性の土で良く育ちます。地植えをする場合には苦土石灰を2〜3週間前からすき込んでおくと良いでしょう。土づくりをするときは赤玉土1:鹿沼土1:腐葉土1を混ぜて準備しておきます。また販売されている園芸用土を使うときは弱酸性の培養土を購入しておくことをおすすめします。
サザンカ栽培に必要なもの
サザンカの栽培に必要なものはサザンカの苗と油かすや骨粉などの肥料と土を掘るためのスコップ、剪定ばさみと園芸用の手袋があると便利です。
サザンカの育て方:2
植え付けの時期
サザンカの植え付けの時期は1年に2回あり、春先であれば3月中旬〜4月中旬に、秋であれば9月中旬から10月上旬が植え付けに適した時期となっています。
植え付けの注意点
サザンカの苗を植え付ける時は地植え・鉢植えともに苗を入れる前に肥料を元肥として入れておきましょう。土づくりの項目でも解説しましたがサザンカは弱酸性の土で良く育ちますので、ブロック塀などの近くではコンクリートの影響でアルカリ性に傾いている土だと生育が悪くなるおそれがありますので注意しましょう。
サザンカの育て方:3
地植えの手順
サザンカを地植えするときは日当たりは良い場所から日陰まで栽培することができます。注意点は西日が強く当たらない場所が適しています。適した場所にスコップで穴を掘り、植え付け穴の底に肥料を元肥として置いておきます。そこへサザンカの苗を植え付け、たっぷりと水やりをしましょう。
地植えでも
サザンカに限らず地植えした植物は根付いてしまえば水やりを天気任せにしておいても大丈夫ですが、植え付けから2年までの若いサザンカには土の表面が乾燥したら水やりをするようにしましょう。成木となる2年目以降はよっぽど日照りが続いている日以外は水やりの必要はありません。
サザンカの育て方:4
鉢植えの手順
サザンカを鉢植えするときは土の準備は地植えと同じように弱酸性の土を用意しましょう。鉢へウォータースポットを2cmほど意識して土を入れ、鉢底に元肥となる肥料を入れてから苗を植え付け、たっぷりと水やりをします。
植え替えが必要
サザンカは鉢植えにすると2年から3年を目安にひとまわり大きな鉢に植え替える必要があります。鉢植えで花付きが悪くなる原因として鉢の中で根が詰まっていることが挙げられます。植え替えに適した時期は植え付けと同じく春先であれば3月中旬〜4月中旬、秋であれば9月中旬から10月上旬に植え替えをしましょう。
サザンカの育て方:5
サザンカの肥料
サザンカを植え付けるときにおすすめの肥料を元肥・追肥に分けて紹介します。自分で肥料の材料を用意するときの配合分量や肥料を施すのにおすすめの時期を解説します。
おすすめ肥料:元肥
元肥の匠は微生物の働きでサザンカを栽培するのに適した土壌をこれだけで整えることができる肥料です。根を強くし、花付きを良くしてくれる働きがある肥料となっていますのでおすすめです。
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おすすめ肥料:追肥
花木・庭木の肥料はサザンカの周りにまくだけでも効果がある肥料となっています。丁寧に肥料を与えるときにはサザンカの株元から少し離れたところに穴を堀り、肥料を埋めておくと効果的です。
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追肥の時期
鉢植えでは3月を目処に株元へ速効性のある肥料を追肥として与えましょう。注意点としては花が咲き終わるまで待ってから追肥をするようにしてください。地植えの場合は植え付けて2年以内は毎年2月に、それ以降は1年感覚を開けて肥料を同じように2月に与えましょう。
サザンカの育て方:6
サザンカの剪定方法
サザンカは他の木と比べると木の形が整いやすい傾向にあり、剪定の基本は切り戻し剪定が中心となります。強く剪定しすぎると花付きが悪くなるので弱めの切り戻しや風通しを良くするための枝の間引きを行います。強い剪定は数年に一度木の様子を見ながら行うと良いでしょう。
剪定する時期に注意
サザンカの剪定に向いた時期は3〜4月です。花が咲き終わったのを確認してから剪定するようにしましょう。強く切り戻し過ぎると 花のつきが悪くなるので注意が必要です。他の剪定時期としては花芽が新しい鞘に6月くらいからでき始め、9月に膨らむので残したい花芽を目安に枝の剪定をするのも良いでしょう。
サザンカをこれ以上大きくしたくない時
地植えにして成木となったサザンカをこれ以上大きくしたくない時には強く剪定する必要があります。サザンカを小さくしたい時の剪定に向いている時期は4月〜5月の生長が早い時期に行うと良いでしょう。花芽が付いている枝を切り戻すと翌年の花は期待できませんが、ダメージを与えることなくコンパクトに整えることができます。
花ガラ摘み
サザンカの花が咲いたあと、そのままにしておくとサザンカの果実が結実してしまいます。結実すると栄養が奪われてしまい、翌年以降の生育や花付きが悪くなりますので、サザンカの花が咲き終わったあとの花ガラをこまめに摘み取るようにしましょう。
サザンカの育て方:7
元気がない原因①
サザンカが元気がない場合は植え付けをしたときにまで原因を遡る必要があるかもしれません。よくあるサザンカが元気がない場合の原因である肥料や土の配合、栽培方法の間違えに分けて解説します。
原因①肥料・土の配合間違え
サザンカは弱酸性の用土を好みます。植え付けた場所や土の配合を間違えていなかったか、ブロック塀が近くてアルカリに土が傾いていなかったかを確認してみましょう。元肥が足りなかった時は追肥を与えて様子を見てもいいかもしれません。
原因②栽培方法の間違え
サザンカは花が咲き終わった後の花ガラ取りをすることが栄養を隅々にまで行き渡らせる秘訣となっています。花ガラは取ったか、剪定時期に間違えはなかったかと確認してみましょう。
サザンカの育て方:8
元気がない原因②
他にもサザンカが元気がない場合があります。サザンカが元気がないときは鉢植えのやり方、地植えをしたときにまで原因を遡る必要があるかもしれません。こちらもそれぞれサザンカが元気がない原因にわけて解説します。
原因①鉢が合ってない
サザンカを鉢植えしたときから植え替えを適切なタイミングで行ったでしょうか?根が詰まると生長が止まり、花付きが悪く、元気がない状態になってしまいます。元気がなく、成長が止まっていると感じたときはひとまわり大きな鉢へ植え替えを検討してみましょう。
原因②植え替えに失敗
地植えにしても鉢植えにしても植え替えをするときは細根を張らせておく準備が必要です。太い根を切っておき、細い根を事前に張らせておくと植え替えたときに速く定植し、元気に育てることができます。
原因③害虫・病気
サザンカにはチャドクガがつきやすく剪定の際に触れてしまうと肌が荒れてしまいます。病気としてはもち病が掛かりやすい病気となります。もち病は葉が所々白く膨らんでしまいます。害虫・病気ともに蔓延しているところを剪定してしまうのが有効な対処法となっていますが、あまりにも酷い場合は農薬や薬剤の散布を検討しましょう。
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枯れる原因
サザンカを元気がない状態のまま放っておくと枯れてしまう場合があります。元気がない場合は栽培の仕方を間違っているか、地植えや鉢植えでも場所が悪く、元気がない状態が続き、気づいた頃には新芽がつかずに枯れていることがありますのでそれぞれ解説します。
枯れる原因①水やり
サザンカに限った話ではありませんが、水やりのしすぎ、水切れはサザンカが枯れる原因となってしまいます。水やりのしすぎの場合は根腐れを起こして最終的に枯れてしまうことがあります。水切れかもしれない場合は水やりをしてみてしばらく観察してみましょう。
枯れる原因②日光不足
半日陰から日向がサザンカの栽培に向いています。日光が不足すると元気がなくなってしまう場合があります。鉢植えの場合は日当たりする場所に移してみたり、地植えの場合は植え替えや周りの植物との兼ね合いを考えて配置を変えたりと対処してみましょう。
枯れると判断する目安
水・日光量の調整をしてしばらく様子をみても何もサザンカの様子に変化がなければ残念ですがサザンカは枯れてしまっています。その株は諦めて新たな株を反省点を活かしながら再度、栽培に挑戦してみましょう。
サザンカの育て方:10
増やし方①挿し木
サザンカは挿し木をすることで数を増やすことができます。挿し木でのサザンカの増やし方はよく取られる方法となっており、新しい鞘が伸びてくる6〜7月が挿し木に適した時期となっています。
増やし方①挿し木方法①
挿し木に使う枝の選び方は日当たりが良い場所にあって、病気や害虫の被害のない元気な枝を選びます。枝の形が新鞘を選び10〜15cmの長さに切ります。切り口が乾くと挿し木が生育しないので乾かさないようにすぐに切り口を水に浸します。
増やし方①挿し木方法②
挿し木の上の葉3枚〜4枚を残し、下の葉を取り除きます。清潔にしたナイフで切り口を斜めに切り落とし、2時間程度水に浸けておきましょう。挿し木用の土を植木鉢に入れて水で湿らせておきます。挿し木を水から取り出し、発根促進剤を切り口につけ、土に挿し穴を開けてから挿し木しましょう。水やりをしてビニールで密封し、日陰に置いておきます。
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増やし方②取り木
挿し木と並んでの増やし方でポピュラーなのは取り木です。取り木はサザンカの幹や枝から根を出させて、切り取り苗として増やすサザンカの増やし方となっています。取り木に必要な道具はナイフと水苔、ビニールシートと縛るための紐が必要です。
増やし方②取り木方法①
サザンカの伸びて2年から3年の枝の途中部分をナイフを使って2cmの間隔で枝をグルリと一周するように樹皮を剥きます。樹皮を向いた箇所に水苔を巻き、乾燥防止の為にビニールシートで覆って紐でしばります。
増やし方②取り木方法②
取り木した部分を日陰になるようにし、その後は水苔が乾燥する前に水やりをして管理していきます。水やりの仕方は枝の上の紐をほどきそこから水を入れて水苔に水分を与え、再度紐で縛ります。1ヶ月から3ヶ月ほどの間で根が伸びているかを確認して根が出ていたら切り離し植え付けをしましょう。
サザンカの育て方:12
挿し木・取り木後の管理
挿し木・取り木でサザンカの増やし方を解説しましたが、根が出た後に植え替えるまでの管理が必要です植え付けの時期は最初に紹介した時期と同じですが、それまでの期間の管理を夏〜秋と冬〜春に分けて解説します。
夏〜秋
根が出た苗を夏場は直射日光が当たらず、湿度を保てる場所に置いておきます。枯れることがないようにこまめな観察と水やりをする必要があります。秋になり暑さが落ち着いてきたら徐々に朝や夕方に日光や外気に当てていくようにしましょう。
冬〜春
サザンカの苗木を玄関や軒先など外気よりも暖かくなる場所を選び乾燥させないように管理していきましょう。暖房がある室内などにおくと苗木が枯れる可能性がありますので注意しましょう。植え付けに適した3月中旬から4月を待ってから先に解説したように植え付けをしましょう。
まとめ
元気なサザンカを育てよう!
サザンカは庭木や鉢植えで楽しむことができる植物です。植え付けをしてからの管理も剪定と花ガラ摘み、2年に1度の寒肥となります。元気がないときや枯れるには原因があります。ひとつひとつ栽培方法を振り返りながら改善して元気なサザンカを育ててみましょう!
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