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【連載】花屋目線で紹介!4月にお花屋さんで買える旬の花はどれ?

暖かくなってきてさまざまなお花が咲き始める4月。次々と花たちが開花していく様子を見ると、気持ちも前向きになるような気がします。こんな季節にはお花屋さんで明るい春の花を買ってきてみるのもよいかも。今回は4月にお花屋さんで買える旬の花をご紹介します。
2020年8月28日
しまうま花屋
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4月に花屋で買える旬の花って?

切り花の旬とは

Photo by tsurutakoji

4月はサクラが咲き、チューリップやアネモネなど球根植物が咲き乱れる季節です。でも実は、切り花は実際の開花時期や旬より少し早い時期に出回るもの。街では満開なサクラやチューリップも、4月になるとお花屋さんではだんだん見られなくなってきます。

この時期だけの魅力

Photo byLISA_1226

4月の花屋は、春の訪れを告げてくれた春の花たちのピークが過ぎて、これから少しずつ強くなっていく日差しに似合う花たちが主役になってきます。また、新緑を纏う枝ものたちも見頃の季節。4月のわずかな時期にしか出回らないお花や、この時期だけの魅力があるお花たちをぜひチェックしてみてくださいね。

今買える旬の花!4月のおすすめ①

シャクヤク

Photo byJillWellington

4月に入ったら入荷しはじめる春の花の代表格、シャクヤク。花屋では4〜5月頃出回り、この時期だけ出回る旬のお花です。華やかなボリュームながら上品で高貴な美しさを持つシャクヤク。切り花としては白・淡いピンク・濃いピンクの八重咲きがよく出回ります。4月24日の誕生花で、花言葉は「はじらい」「慎ましさ」などです。

咲きそうなものを

Photo bykaboompics

シャクヤクの切り花はたいてい蕾の状態で売られていますが、中にはたまに咲かずに終わってしまうものも。蕾が開きかけているものや、花弁の色がしっかり見えるものを選びます。また、蕾に蜜がついてべたついている場合があり、濡れたティッシュなどで拭き取ってあげると開花しやくなります。葉っぱは2〜3枚のみ残す程度にすると長持ちします。

今買える旬の花!4月のおすすめ②

オーニソガラム

Photo by kanonn

ユリ科の球根植物オーニソガラムも、4月が旬のお花です。星型の花が魅力で、切り花でも蕾が咲いて長く楽しめます。切り花は通年出回ることも増えていますが、この時期は国産のものが出回ることが多く、花付きもよくボリュームもあります。オーニソガラムは4月1日の誕生花で、花言葉は「純粋」「無垢」など。ウェディングにも人気のお花です。

和でも洋でも楽しめる


Photo by Tatters ✾

オーニソガラムは品種によってお花の形が全然違いますが、切り花として出回るのは主に3種類。穂状に白いお花をつけるシルソイデス・同じように水上で黄色やオレンジ色のダビウム・花の中心部がぷっくりとしてかわいいサンデルシーが主流です。どれも個性的な花姿で、和風にも洋風にも飾れる春の花です。

今買える旬の花!4月のおすすめ③

ミヤコワスレ

Photo by harum.koh

ミヤコワスレはキク科の植物で、もともと日本に自生する植物の園芸種です。美しい濃い紫色の花が代表的ですが、白やピンク、青色などさまざまな花色があります。4月9日の誕生花で、花言葉は「しばしの憩い」「また会う日まで」。佐渡に流された順徳上皇が都を偲んだ花と言われています。

茶花の定番

昔から日本で愛されてきたミヤコワスレ。茶花としても人気がありました。楚々として上品な雰囲気のミヤコワスレは、1輪から数輪を少なめに生けておくと魅力が引き立ちます。切り花の延命剤を用いると花持ちがよくなるお花です。キク類は葉っぱが多いので、ある程度間引くのがすっきり生けるコツです。

今買える旬の花!4月のおすすめ④

ラークスパー

Photo by Ion Chibzii

ラークスパーとは、チドリソウなどとも呼ばれる南ヨーロッパ原産原産のお花です。違う種に分類されますが、デルフィニウムにとてもよく似ています。切り花では通年見かけますが、特に4月頃と秋頃が旬。4月頃は国産のラークスパーがよく出回る時期です。4月17日の誕生花で、花言葉は「陽気」「快活」。春の明るさを感じる春の花です。

ドライフラワーにも

ラークスパーは一重咲き、八重咲きなどお花の形もいろいろ。お花の色は青や紫、白やピンクなどが主流で、最近はニュアンスカラーなどおしゃれな品種もよく出回っています。特に濃い色のラークスパーは、ドライフラワーにしてもきれいに色が残るお花です。家に飾るととても華やかで、明るい気持ちにさせてくれます。

今買える旬の花!4月のおすすめ⑤

バイモユリ

Photo by yamada*

バイモユリとは、春に花が咲くユリ科の球根植物。下を向いて咲く花姿、美しい緑色、花弁の繊細な模様がとても風情のあるお花です。花弁の模様が貝のように見えることから貝母(バイモ)、またはアミガサユリと呼ばれたりします。4月25日の誕生花で、花言葉は「謙虚な心」「才能」です。

野の花らしい姿がかわいい

バイモユリは3〜4月の間にしかほとんど出回らない、まさに4月が旬の花。その割に、この時期にはどんな花屋さんでもわりとよく見かけるお花でもあります。野趣あふれる姿を楽しむには、バイモユリだけを数輪飾ると風情が出て素敵。ほかの春の花と組み合わせても、野の花を摘んできたようなアクセントになって魅力的です。押花にも向いています。

今買える旬の花!4月のおすすめ⑥

ハナミズキ

Photo byMikeGoad

サクラが終わると、街のハナミズキの花もぱちんとはじけ出す頃。春の花木として街路樹でもポピュラーなハナミズキですが、切り花としてお花屋さんに出回るのは4月中旬〜5月の上旬頃のみです。緑っぽい白色と淡いピンク色があり、切り花としては白色をよく見かけます。4月23日の誕生花で、花言葉は「永続性」「私の想いを受けてください」などです。

長持ちしておすすめ

実は花びらに見えるものは総苞片(そうほうへん)と呼ばれるもので、お花は真ん中にある黄色の部分です。そのため散りにくく、長く鑑賞を楽しめるのでおすすめ。枝ものは切り口に十字の切り込みを入れると水揚げがよくなります。花屋ではサクラの枝ほど定番のお花ではないですが、見かけたら買いたい旬の花木です。

今買える旬の花!4月のおすすめ⑦

キイチゴ

キイチゴは、お花屋さんでは定番の枝もの。5つに分かれた葉っぱが美しく、華道にもよく使われる花材です。1年を通して出回っていますが、4月のキイチゴは芽吹いたばかりの新芽が魅力です。5月を過ぎるとしっかり葉っぱが開き、秋には紅葉した枝も楽しめます。4月26日の誕生花で、「謙遜」「愛情」などの花言葉があります。

新緑らしい枝ぶりが魅力

このキイチゴはカジイチゴと呼ばれる種類で、5月頃に実をつけます。花や実のついた枝が出回ることはほとんどなく、葉っぱをメインに鑑賞します。節ごとに葉っぱをつけた枝の形も魅力。新緑らしい4月のキイチゴは、ほかの花たちと一緒に生けて高さを出すのもよし、キイチゴだけを生けるのも瑞瑞しくておすすめです。

今買える旬の花!4月のおすすめ⑧


ドウダンツツジ

春は新芽を出した枝ものがおすすめ。お花屋さんで定番のドウダンツツジも、4月頃の新芽がちらちらと萌える姿はとても愛らしくてさわやか。ドウダンツツジは街路樹や庭木としても人気の樹木で、切り花としても人気の枝ものです。5月頃にお花を咲かせ、秋には紅葉します。切り花としては緑が旺盛な夏が旬。4月14日の誕生花で、花言葉は「上品」「愛の喜び」などがあります。

飾りやすくておすすめ

ドウダンツツジは枝ぶりに広がりがあってボリュームがあるので、1本花瓶に挿しておくだけで飾りやすい、初心者にもおすすめの枝ものです。樹勢のよい夏が持ちもよく旬ですが、この時期の芽吹きたてのドウダンツツジも風情があります。家の中に緑がほしいけど鉢物は管理がちょっと面倒…という場合にも、ドウダンツツジを生ければ手軽に室内に緑を取り込めます。

さいごに

春の花を堪能しつくして

Photo bytashechka

4月の花屋は、いわゆる春の花のピークが終わり始める季節。そのかわり、芽吹きの枝ものや新緑の葉っぱを楽しめる時期です。なんといってもシャクヤクがあるのが魅力!また5月に入ると夏の花が入りはじめ、また様相も変わってきます。春の花を堪能しつくすなら今。4月の花屋、ぜひ足を運んでみてくださいね。

過去の連載はこちらをチェック

この連載では、お花屋さんで買ったお花の飾り方や楽しみ方を紹介しています。花屋勤務の経験を生かして、花屋目線と客目線の両方からお花屋さんを楽しむあれこれについて考えています。毎月旬のお花を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。