検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

森の神が人々を守った証の花!愛らし花を咲かすスズランの花言葉を解説

ヨーロッパでは希望に満ちた春の訪れとともに咲く真っ白な花姿から、聖母マリアを象徴とした花言葉が付けられているスズラン。スズランには森の神が人々を守った証の花だという伝説があります。月曜連載、今週の花と花言葉ではスズランをピックアップしてその花言葉を解説します。
2020年8月28日
ティンカー・ベル
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

スズラン(鈴蘭)の特徴

https://www.photo-ac.com/main/detail/1032732?title=%E3%81%99%E3%81%9A%E3%82%89%E3%82%93%E3%80%80%E9%88%B4%E8%98%AD%E3%80%807

春になると濃い緑の大きな葉の間から真っ白な釣り鐘状の花を咲かすスズラン。鈴のような小花が下向きに連なって咲くスズランの花姿は、別名の「君影草(きみかげそう)」言う名にぴったりの見た目をしています。ユリ科スズラン属の植物で、学名はConvallaria majalisです。英名はLily of the valley、和名は鈴蘭(すずらん)といいます。和名は鈴の形に似たランのような花という意味からこのような漢字を使っているそうです。原産地はヨーロッパやアジアや北アメリカです。花色は白、甘い香りが魅力的です。真っ白な花姿からヨーロッパでは聖母マリアの象徴とされています。花嫁に贈る花に好まれ、花嫁の持つブーケにスズランがよく使われます。イギリスのキャサリン妃とウイリアム王子のロイヤルウエディングにもブーケとして使われました。

5月1日は「スズランの日」

Photo byGanossi

真っ白で小さな鈴のような花姿には清楚な趣があり、古くから親しまれてきたスズラン。開花の時期は4月から5月で、春の訪れを告げる春の花ととして知られています。幸せの春を象徴する春の花として愛されているスズランは、イギリスやフランスでは、5月1日を「スズランの日」として、愛する人や親しい友人の幸せを願って、スズランの花束を贈る習慣があります。花束を受け取った人には幸福が訪れると言われています。たとえば5月1には夫が妻にスズランの花束を贈り「家庭円満」や「愛する人の幸せ」を祈るそうです。5月1日が近づくとスズランの花束が街角で売られるようになるそうです。

花や根には毒がある

Photo byAquarius82

可愛い花姿をしたスズランですが、そんな見た目の姿とは裏腹に、スズランの特徴に花や根には毒がある特徴があります。高原の山道などに自生しているスズランを見かけますが、花や根にかなり強い毒があり、アイヌ人たちはスズランの汁を矢の先に塗って狩猟をしていたそうです。強い毒をもっている花ですが、口にしなければ体に害はありません。もし汁や花粉がついてしまっても、きちんと洗えば心配はいりません。スズランは毒を持つ特徴のある花ですが、スズランを象徴する花言葉は、花嫁のブーケに選べれることだけのことはあり、幸せを呼ぶような癒しの言葉がたくさん付けられています。

スズラン(鈴蘭)の花言葉


「希望」「幸福の再来」「あふれ出る美しさ」

Photo by pika1935

北欧では長い冬が終わり春の訪れをスズランに託して春を告げるという伝承があります。「希望」「幸福の再来」というスズランの花言葉の由来には、そんな春の花であるスズランの伝承もあげられます。「あふれ出る美しさ」は小さな鈴が連なったように咲く姿が愛らしいという、見た目の特徴が由来して付けられた言葉だと考えられています。香りのよいスズランはフランス語では「麝香(じゅんこう)・ミュスク」にちなんで「muguet(ミュゲ)」と呼ばれ、近くに置くだけでも心地よい香りがする幸せの象徴の花とされているそうです。

「謙遜」という花言葉もある!

スズランの代表的な花言葉には上げられませんが、スズランは「謙遜」という花言葉も持ち合わせています。この花言葉の由来は、日陰の静かな場所を好んで可憐に咲く植物学上と見た目の印象から付けられた言葉です。世俗の騒々しい場所から離れて控えめに咲く慎ましさが「謙遜」という言葉に象徴されています。確かに山道などで見かける自生しているスズランの花は、ほかの植物に隠れるように静かに、しかし可憐な姿で咲いています。なるほど!と思うスズランの花言葉の1つです。

聖母マリアを象徴するスズラン(鈴蘭)の花言葉

「純粋」「純潔」は聖母マリアを象徴する花言葉

Photo byHans

希望に満ちた春の訪れとともに咲く真っ白な純粋の姿から、ヨーロッパでは古くから聖母マリアの花とされ、それが由来となり、スズランの花言葉は「純粋」「純潔」という言葉が付けられています。聖母マリアのイメージにふさわしい花言葉です。聖母マリアのイメージから付いた「純粋」とか「純潔」という花言葉に想いをを託し、純白のドレスとベールに包まれ、バージンロードを歩く花嫁の手に持つ花に、スズランのブーケがよくつかわれるのです。また「純潔」という言葉は白い花に共通する花言葉でもあり、心を安らかにする意味があります。

スズラン(鈴蘭)の花言葉にまつわる誕生伝説


森の神が人々を守った証の花!

Photo byfantasticpicture

清らかに咲く春の花スズランには、まだ神様がこの世を司っていた、遠い昔から伝わる伝説があり、その伝説からスズランの誕生の秘話を知ることができます。スズランの誕生伝説は、ヨーロッパの西部に伝わるこんな伝説です。森の守護神が人々が恐怖に思っていたドラゴンを退治するために、そのドラゴンに立ち向かったのだと。剣を抜いて火を噴くドラゴンと3日3晩の格闘の末、やっとドラゴンを倒したものの、守護神も傷だらけとなりました。しかし傷から滴れ落ちる血の跡には真っ白ないい香りのする花が咲いたというのです。その花は神が聖なる印として咲かせた花で、それがスズランだったと。これがスズランの誕生伝説であり、森の神が人々を守った証の花だと伝えられています。のちに人々はスズランの花の咲く跡をたどり、ドラゴンと戦った守護神の勝利を告げる鈴の音を聞いたと言われています。

スズランの誕生伝説が由来する花言葉

Photo bysuju

守護神がドラゴンと戦いドラゴンを退治したことで、人々に幸福をもたらした花であるスズランは、誕生伝説と勝利の証の花であることが由来し「幸福」という花言葉に由来しています。「幸福」というスズランの花言葉は、春を告げる花だということからも由来していますが、花言葉の由来は1つとは限らず、古代の人々が感じ取った花の意味、知恵、神秘という紐をといていくと、様々なことが由来となり、その花を象徴する言葉として、花言葉が付けられているのです。

スズランの切り花を長持ちさせる方法

水分不足に注意することが大切!

さて幸せを感じる素敵な花言葉を持つスズランですが、プレゼントに頂いたり、あるいは自宅の庭に咲いているスズランをカットして部屋に切り花として飾るときに、少し気を付けるとスズランの切り花をお部屋で長く楽しめることができます。長く楽しむポイントは水分不足にさせないことです。切り花が弱る一番の原因のそのほとんどが水不足です。また切口の状態が悪いと水を吸い上げることもできないので、これも水不足になる原因です。

新聞紙に包んで全体に水分補給!


Photo byPezibear

スズランに切り花を水不足にさせな方法は、水を吸うようにするために茎の状態をチェックしましょう。切口の状態が悪いと水を吸い上げることができません。切口の状態が悪い時は、茎を切り戻します。大体10cmくらいカットしてしまうのがおすすめです。茎を水に付けて水切りするとよいともいわれますが、水に付けずにカットしてもそれほど問題はありません。茎の状態がよくなったら保湿性の高い新聞紙に、花の頭まですっぽりと包んで、たっぷり冷水を張ったバケツの中に入れておきます。そうすることでスズランの花全体に水が通り、2時間も付けておくとスズランに元気が戻ります。この時日光や風などが当たらな冷暗所で保管するとなおよいでしょう。ちょっとしたコツで美しい姿を長く楽しむことができます。

スズラン(鈴蘭)の花言葉と共に春の季節を迎えよう

Photo by pika1935

「希望」「幸福の再来」「あふれ出る美しさ」そして「純粋」「純潔」という花言葉を持つスズランの花。真っ白な小さな鈴形の花が連なっている姿は、見た目も可愛く、飾っておくと甘いいい香りに包まれます。見た目に癒され、香りに癒され、幸せを感じる花言葉に癒されながら、スズランを飾って春の季節をお楽しみください。ヨーロッパの習慣ですが、5月1日に幸福になってほしい人にスズランを贈る習慣は、贈られた人も嬉しい贈り物になることでしょう。ヨーロッパのおしゃれな習慣をまねて、5月1日には大切な方へスズランを贈ってみてはいかがでしょうか。

スズランについてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」ではスズランの育て方や、スズランをより一層楽しむ方法など、他にもスズランの情報をまとめています。スズランの情報をもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。