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【早わかり】バラとスプレーバラの違いとは?その特徴やおしゃれな飾り方もご紹介!

お花屋さんにある「バラ」と「スプレーバラ」っていったい何が違うの?ガーデニング用のバラでは見かけない「スプレーバラ」という表記。その理由とは?!今回はバラとスプレーバラの違いをはじめ、特徴や花言葉、おすすめ品種とその飾り方まで、スプレーバラを徹底解説します!
2020年8月28日
しまうま花屋
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スプレーバラってどんなバラ?

スプレーバラとバラ

お花といえば、バラ。お花らしい美しさと上品さを持つバラは、東西南北・老若男女問わず好かれる代表的なお花です。お花屋さんにはさまざまな色や形のバラが置いてありますが、お花屋さんにあるバラには大きく分けて2つの種類があります。そう、バラとスプレーバラです。この2つの違いとはなんでしょうか。

スプレーバラの特徴

店頭に置かれているバラたち、品種名とは別に、「スプレーバラ」「spバラ」などと表記されていることがあります。「sp」とは「spray」の略で、スプレーバラのことです。1本の枝からスプレー状に枝分かれしてお花をつけるのが特徴で、お花屋さんではバラ以外にもスプレーカーネションやスプレーマムなどが置かれています。

スプレーバラとバラの違いは?

1本の枝につく花の数

バラとスプレーバラの大きな違いは、1本の枝につくお花の数です。一般的に「バラ」という表記で花屋に並ぶバラは、1本の茎に1つのお花が咲きます。記念日に赤いバラを1本プレゼント…という場面で見られるような、いわゆるバラです。対してスプレーバラとは、1本の茎に2〜3輪以上のお花がついているのが特徴です。

花の大きさ

バラとスプレーバラの違いにはもう一つ特徴があります。それは、お花の大きさ。品種によって違いがあるものの、バラが1本の茎につけるお花の大きさは大体直径7〜8cmほど。いわゆる大輪と呼ばれるような大きさです。対してスプレーバラは中輪〜小輪の花が多く、その直径は大きさがあるもので3〜4cmほどです。

スプレーバラとは切り花品種

切り花用に改良された品種

ガーデニングでも人気のバラですが、実は園芸種でスプレーバラという表記はほとんど見かけません。それはなぜかというと、スプレーバラとは切り花用の表記だからです。スプレーバラとは切り花のために生まれた名称で、主に切り花用に改良された品種がお花屋さんにスプレーバラとして出回っているのです。

切り花用のバラとは?

バラはこれまで世界中で品種改良されており、その品種の数は4万種を超えるといいます。その中でフラワーギフトなどのニーズによって生まれたのが、切り花用の品種です。プロのバラ生産者によって作られるバラで、年中咲く花付きの良い四季咲き品種たちがほとんど。プロによる生産種なので家庭用にはあまり出回りませんが、中には園芸種として出回っている品種もあります。

スプレーバラは家庭でも育つ?

スプレーバラはフロリバンダ系?


スプレーバラとは切り花特有の呼称なので、家庭で楽しめる園芸種でスプレーバラという系統や品種はありません。スプレーバラという呼称で出回るバラは、園芸品種的にはフロリバンダ系と呼ばれる品種です。フロリバンダ系とは数々のバラの系統のなかでも歴史の新しい品種で、20世紀に入ってから誕生した比較的新しいバラです。

1本の枝にたくさんお花をつける

フロリバンダとは「花束」を意味する言葉です。枝の先が何本にも分かれていて、花束のようにまとまって花をつける様子から名付けられました。房咲きと呼ばれたりもします。スプレーバラとして切り花で出回っている品種で園芸種として出回る品種は多くはありませんが、スプレーバラのような雰囲気をお庭でも楽しみたい場合にはフロリバンダ系を選ぶのがおすすめです。

スプレーバラの花言葉ってある?

スプレーバラの花言葉は

バラの花言葉で有名なのは「愛」。告白やプロポーズにも定番の花言葉です。スプレーバラもバラなので花言葉はほとんど同じですが、スプレーバラ特有の花言葉は「温かな心」「包容力」などです。バラは本数によっても花言葉に違いがあることでも有名ですが、その場合スプレーバラは花の数ではなく本数に準ずるようです。

色の花言葉はバラと同じ

花言葉はお花の色によっても違いがありますが、色別の花言葉はスプレーバラもバラも同じ花言葉になるようです。代表的なのが赤色の「あなたを愛しています」や白色の「純潔」など。ほかにもピンクや青、黄色やオレンジなど色によってさまざまな違いがあります。バラの花言葉については最後に詳しい記事のリンクを載せていますのでチェックしてみてください。

スプレーバラの季節っていつ?

バラの季節は基本春と秋

バラは開花期もさまざまな分類があり、春にのみ咲く一季咲き、四季咲きと呼ばれる春〜秋に咲く種類があります。四季咲きのバラは一定の気温と日光があれば開花するという性質で、春に開花見頃を迎え夏にも花を咲かせながら、また気温の良い秋に見頃を迎えます。そのため、一季咲きと四季咲きが開花する春と、四季咲きが見頃になる秋がバラの季節といえます。

スプレーバラの季節は?

スプレーバラは、四季咲きのフロリバンダ系であることがほとんどです。そのため、通常は春〜秋がもっとも美しい季節といえます。しかし、四季咲きのバラは温度と日光を調整すれば季節を問わずに咲くという性質を持っており、切り花用のスプレーバラは生産者によってこれらを調整されています。そのため、季節を問わず年中だいたい同じ品質のスプレーバラを楽しむことができます。

スプレーバラのおすすめ品種!白〜赤色系

スイートオールド

スイートオールドは、ブライダルにも人気の白いスプレーバラです。オフホワイトのころんと丸いカップ咲きがかわいく、開くとボリューム感のあるバラです。似たような品種でスプレーウィットという品種もあり、こちらはスイートオールドよりお花の大きさがやや小さめ。枝分かれがよく、1本飾っておいてもサマになる姿です。

フェアビアンカ


こちらも白系のスプレーバラ。フェアビアンカはスプレーバラでは珍しいイングリッシュローズで、とても香りが良いのが特徴です。ミルラ香といわれるアニスやフェンネルに似た香りで、1本だけでもとても強い芳香がします。希少な品種で価格も高め、そんなによく見かけることのないバラではありますが、見かけたら手に取りたい、おすすめの品種です。

タマンゴ

タマンゴは濃い赤色のスプレーバラで、深く美しい赤色が特徴です。こちらもブライダルなどにも人気の品種で、バラらしい形ながら花弁が少し丸みを帯びていて、どことなく重量感のあるスプレーバラです。花弁がしっかりしていて花持ちも良いので、プレゼントにも自宅にもおすすめの品種です。

ファンシーローラ

数あるピンク色のスプレーバラの中でも定番で、かつちょっと特徴的なのがファンシーローラです。花の中心に向かってピンク色が濃くなっていくのが特徴で、花弁に少しフリルが入っているのも魅力です。花の大きさは上3つに比べるとやや小さめ。こちらも花持ちがとてもよく、季節によって花の色に微妙に濃淡が生まれるので1年を通して楽しめる品種です。

スプレーバラのおすすめ品種!黄〜緑色系

ピスカップ

ピスカップは、さわやかなレモンイエローのスプレーバラです。中心に向かうほど黄色が濃くなり、外側は淡いレモンイエローに黄緑色が混ざったような色をしています。お花の大きさが大きく、1本につくお花の数も多い華やかなスプレーバラです。花弁の多いバラは、茶色くなった外側の花弁を丁寧にとってあげると花持ちもよくなります。

サラ

オレンジ色のバラでおすすめなのがサラ。花の真ん中に向かってクリーム色から濃いオレンジ色になっていくグラデーションが美しいスプレーバラです。淡いオレンジ色が爽やかで、お花屋さんでよく見かける定番品種でもあります。サラの枝変わりで、アプリコット色のミスティックサラ、それよりさらにベージュがかったノーブルサラなどの品種もあります。

エクレール

エクレールは緑色のバラ。お花の大きさはとても小さく、ころんとまんまるなお花が可愛いスプレーバラです。枝分かれしてたくさんお花をつけ、花持ちが良いので1本そのまま飾っておいてもとってもかわいい品種です。棘がなく育てやすいので園芸種としても人気で、ミニバラとして表記されていることもあります。

リトルシルバー

美しい淡紫色のスプレーバラ・リトルシルバー。シルバーがかったような深みと透明感のある繊細な淡紫色で、昔から人気のある品種です。ゆるくフリルのついた花弁が上品で、開ききって中から黄色の雌しべが見える姿もかわいいスプレーバラです。紫色のスプレーバラはそんなに多くありませんが、その中でももっともポピュラーな品種です。

スプレーバラの上手な飾り方①

数本で華やかに

ここからは、スプレーバラを自宅で上手に楽しむ飾り方をご紹介します。スプレーバラの良いところは、1本にたくさんお花がついているところ。数本でもお花が多く華やかに見えるのがポイントです。お花つきの良い品種を選べば、花瓶に投げ入れしただけでボリュームよくきれいに見えます。


枝分かれを楽しむ

スプレーバラの飾り方でおすすめしたいのは、まずは長い茎で枝ぶりを楽しんでから、小分けにして楽しむ飾り方です。まずスプレーバラを買ったら、スプレーバラの特徴でもある枝分かれを生かした飾り方をしてみましょう。写真はエクレール。1本だけ生けるだけで、枝分かれの面白さも楽しめます。エクレールのような横に広がって枝分かれしている品種におすすめです。

スプレーバラの上手な飾り方②

枝分かれをカットする

スプレーバラの枝分かれを楽しんだあとには、枝分かれをカットしてブーケのようにまとめる飾り方もおすすめです。切り戻しなどをして短くなってきたら、このようにカットして短く生け直すとまた違った表情を楽しめます。また、小さい花瓶しかないという方にもおすすめの飾り方です。

基本は1:1

長く生ける場合にも、短く生ける場合にも、なんだかサマにならない…という方におすすめしたいのが、飾り方の黄金比率です。一番簡単なのは、花瓶:花瓶から出ている花の部分=1:1という比率。茎の長さを、花瓶の大きさの2倍にカットして生けます。どんな花瓶やお花にも合いやすいおすすめの飾り方です。

さいごに

お気に入りを見つけてみて

スプレーバラは品種改良が現在も盛んに行われており、日本でもたくさんのスプレーバラが生まれています。この記事で紹介した品種はほんの一部で、さまざまな色や咲き方のスプレーバラがほかにもたくさんあります。ぜひ、いろんなスプレーバラを見つけてみてくださいね。

バラや飾り方について気になる方はこちらもチェック

ご紹介した通り、バラの花言葉は色や本数によってさまざまでスプレーバラもそれらの花言葉に準じています。バラの花言葉についてはほかにも記事がありますので、詳しく知りたい方はこちらもチェック。また、お花の飾り方についてもほかに記事にしていますので、気になる方はこちらもよんでみてください。