はじめに
革靴についたシワの取り方を丁寧に解説!
毎日履く革靴から奮発して買った高い革靴まであらゆる革靴がありますが、シワは必ずついてしまいます。しかし、折り目がついてしまうほどのシワは革靴のお手入れ不足と言われてしまいます。
革靴の履き口・甲・かかと・つま先と部位ごとに適したシワの取り方や、シワを伸ばす方法を解説します。革靴はお手入れ次第で最良の一足にもなりますし、その逆にお手入れ不足で足の痛みの原因となってしまうこともありますのでお手入れ方法を覚えておくと役立ちます。
革靴のシワの原因から予防法まで
革靴のシワの原因からシワがつかない様にする予防法まで紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?革靴のシワの取り方や伸ばす方法の最良の手段は不要なシワを付けない、折り目になるほどのシワになるまで放っておかないこととなっていますのでシワになる原因とシワを防止するお手入れ方法を覚えて革靴を長く履きましょう!
革靴にシワができる原因①不可抗力
どんな高級な革靴もシワは必ず入る
革靴にシワができる元因①は不可抗力です。どんな高級な革靴だとしても革靴を履くと必ずシワが入ります。シワが入ること自体は自分の足に馴染み、履きやすくなったり歩きやすくなったりとするというメリットがあります。
しかしお手入れをしないままに革靴を履き続けると折り目のようなシワができたり、最悪の場合はシワが足にあたり痛みが出る場合があります。
お手入れをしてオリジナルの革靴にしよう!
革靴のシワ放っておけば革靴のダメージの元になり、ひび割れやひび割れからつま先や履き口、甲の部分の破損に繋がり革靴の寿命を縮めてしまう可能性もあります。しかし正しい革靴のお手入れをすればシワにも味が出て世界で一足だけの自分の革靴になります。
革靴にシワができる原因②乾燥
革靴は生きている
革靴にシワができる原因②は乾燥です。自分の皮膚を思い浮かべるとわかる様に乾燥すると肌がカサカサとしたり、唇が乾燥によって荒れたりするのと同様に革靴も乾燥するとシワができてしまいます。乾燥している状態で履き続けると普段よりシワが付きやすく、最悪の場合折り目のような取れないシワとなってしまう場合があります。
人間の肌と同じで潤いが必要
革靴も人間の肌と同じ様に適度な潤いが必要です。人間も乾燥すれば乳液やオイルを塗ってお肌のケアをするように革靴のお手入れをする時には油性のクリームや靴墨を適量・適した頻度で施し、適度な潤いを与える様にすると折り目の様なシワを防止し、自然な風合いの味のあるシワを革靴の表情として付けることができます。
革靴にシワができる原因③過剰な靴墨
お手入れもほどほどに
革靴にシワができる原因③は過剰な靴墨です。革靴のお手入れをすることは長持ちさせる上で非常に大切なこととなります。しかし正しい方法、適量の靴墨でなければ逆にシワや折り目、最悪の場合はひびが革に入ってしまいます。
それはなぜかというと靴墨を塗ることによって表面を守ることにはなりますが、リムーバーを使って表面の靴墨を取り除いてからクリームを塗る様にしなければ深部にまで栄養が補給されず、そこからダメージを受けてひびが入る原因となってしまいます。
バランスが重要!
革靴をピカピカにしたいからと言って正しい方法を無視してお手入れをすることは逆に革靴を傷めてしまうことに繋がります。ひびを防止する為にもリムーバーや靴墨の正しい使い方と役割を覚えて適切なお手入れをバランス良くすることが革靴の寿命を伸ばすことに繋がります。
革靴にシワができる原因④履く頻度
毎日履いているとシワになりやすい
革靴にシワができる原因④は履く頻度です。毎日同じ革靴を履いているとシワになりやすくなってしまいます。大抵毎日同じ履き方で履き口に足を入れて、歩くごとにあたる甲やつま先、かかとの部分は同じ場所ばかりがあたりますのでシワが折り目のようになり、最終的にはひび割れから革靴を駄目にしてしまいます。
少なくとも1日は休ませる必要がある!
革靴のシワを伸ばす為にも少なくとも1日履いたら1日休ませるという休養日が革靴にも必要です。シワを伸ばす以外にもソール部分のクッションも1日踏まれてへたっていますのでクッション性低下を防止する為にも革靴を休ませることは重要なこととなります。
湿気を管理する意味もある
1日履いた革靴は足の汗を吸っています。適度な湿度は革靴にとって必要なものではありますが、過剰な湿気はカビが生える原因にもなってしまいます。休ませるからと言って靴箱に直すのではなく、風通しの良い日の当たらない場所に置くことが重要です。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法①履き口
シューキーパーを使う
革靴のシワの取り方・伸ばす方法①は履き口のシワの取り方です。履き口のシワを伸ばす場合は靴を脱いだらブラッシングをしてシューキーパーを使うことです。シューキーパーを入れることで履き口に限らず1日に入った靴のシワを伸ばして正しい形に革靴を整えてくれます。
足首に当たるので痛みの元になることも
履き口のシワは酷くなると足首に当たってしまい、痛みの元になることもあります。また、履く時にシワを作らない様に靴べらを正しく使ってそっと足を入れる様にすることが最大のシワ防止の対策となりますので朝出がけに急いでいるからと言って革靴にギュッと無理やり足を入れる様な履き方をすることは避けましょう。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法②甲
甲のシワもシューキーパーが有効!
革靴のシワの取り方・伸ばす方法②は甲の部分のシワの取り方です。甲の部分は歩くたびに曲がり、シワが入りやすいので毎日のお手入れが重要です。特に反復する回数が多いので放っておくとたちまち折り目のようなシワができて戻らなくなってしまいます。
良くシワができる部分ということは乾燥しやすかったり、栄養不足に陥りやすいということになりますのでクリームを塗ってシューキーパーを入れることでシワを伸ばすことに繋がります。
ストレッチャーでピンポイントにシワ伸ばし
シワが深く、足にも痛みが出る様な状況になればストレッチャーというシューキーパーに似た道具を入れてピンポイントにシワを伸ばすと効果的です。
ストレッチャーはシューキーパーのような見た目をしていますが、シワの寄りやすい爪さきや甲の部分に穴が相手おり、そこに付属のこぶを付けることで特定の部分を集中的に伸ばしてシワを伸ばす働きがあります。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法③かかと
革靴のかかと部分には芯材が入っている
革靴のシワの取り方・伸ばす方法③はかかと部分のシワの取り方です。かかとの部分には芯材が入っている為、無理にシワを伸ばすと革靴自体の形が変わってしまう恐れがありますのでシワを伸ばすにも注意が必要です。シューキーパーを入れて正しい形、シワを優しく戻すようにお手入れをすることがかかと部分には有効な手段となります。
シューキーパーでダメな時はスチームをあててみる
かかとの部分に限りませんが、革靴に入ったシワはその日のうちに正しくお手入れをすれば最小のシワで済みます。しかし、シワを放っておくと放っておいただけ戻すのに時間が掛かります。シューキーパーで1週間程度様子を見て、それでも駄目な時はアイロンのスチーム機能を使ってみましょう。
スチームのコツ
直接アイロンを当てるのではなく、不要なタオルを濡らしてシワの気になるかかと部分に濡れタオルをあてた上からアイロンをあてます。この時の注意点はじっとアイロンをあてるのではなく、短時間を複数回当てることがポイントです。
スチームをあて終わったらすぐに靴用のクリームをシワがあった部分に塗り込み、軽く磨いて仕上げにシューキーパーを入れておきましょう。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法④つま先
つま先のシワにはクリームを塗ると良い
革靴のシワの取り方・伸ばす方法④はつま先部分のシワの取り方です。つま先部分は細かいシワができやすい為、クリームを塗ってこまめなお手入れをすると折り目のようなシワやひびを防止することができます。程度にもよりますが、ブラッシングで埃を落としてクリームを塗る様にしましょう。
クリームを塗ったらブラッシングで馴染ませる
クリームを塗ったら硬めの豚毛のブラシでシワにクリームが行き渡る様にブラッシングをして馴染ませます。つま先のシワは他の部分のシワと比べると細かいシワとなっていますのでクリームをしっかりとシワに入れ込むことで綺麗な状態に戻りやすくなります。クリームを馴染ませたらシューキーパーを入れて革靴を休ませましょう。
革靴のシワの取り方・伸ばす方法のまとめ
シューキーパーは必須!
革靴のシワを防止する上でシューキーパーは必須アイテムと言えます。革靴を脱ぐ時にはブラッシング・シューキーパーを入れるということを習慣化するとシワ防止と靴の寿命を伸ばすことにも繋がります。習慣化できると折り目のようなシワがつくことはほぼなくなると言えるでしょう。
適度な潤いと湿度の管理
革靴の表面には靴墨で汚れを防止する働きがありますが、深部にも潤いが必要です。定期的にリムーバーで靴墨を落として、中まで油分や水分を補給するようにお手入れをしましょう。また、足は1日に大量の汗をかいていますので湿度を管理する上でも履かない日を設けることが必要です。
最終手段はスチーム!
革靴に折り目のようなシワがついてしまった場合は濡れタオルとスチームアイロンでお手入れをしましょう。完全にシワがなくなるとは言えませんが、大分ましにはなります。スチームを当てたあとはクリームとシューキーパーを入れて革靴を休ませることを怠らないようにしましょう。
革靴のシワの防止法①ローテーション
革靴のローテーションはシワ防止にとても有効!
革靴のシワの防止法①は靴のローテーションです。靴のローテーションをすることは非常に有効な手段となっています。ある意味人間よりも革靴の方が繊細で休養が必要とも言えます。1日履いたら2日休ませるをできるように理想的には3足揃えてローテーションしながら革靴を履くようにすることをおすすめします。
一足を履き潰すよりも長持ちする!
例えば1足5000円の靴を毎日履いて6ヶ月持ったとします。それを3足15000円にし、ローテーションして1足の寿命が2ヶ月伸びて8ヶ月持ったと仮定すると合計で24ヶ月履けることになります。すると1足履き潰す時には24ヶ月に4足買うことになり、同じ期間で履き潰すよりもローテーションする方が経済的だと言えます。
革靴のシワの防止法②シューキーパー
シューキーパーは形崩れを防ぐ!
革靴のシワの防止法②はシューキーパーです。1日履いたらブラッシングをして、シューキーパーを入れるというのを習慣化しましょう。1日履いた靴は履き口からかかと、甲・つま先と自分の足の形や歩き方の癖に応じて折り曲がり、シワになっています。小さい気遣いを靴にすることで靴は応えてくれます。
安いシューキーパーもある!
シューキーパーは高いものというイメージが先行して敬遠してしまいがちですが、値段の安いシューキーパーの販売もあります。いきなり高いものに手を出すよりも、安価でもいいから続けることが大切です。シューキーパーの良さが理解できたら自分好みのシューキーパーを探せば良いのです。
革靴のシワの防止法③お手入れ
こまめなお手入れが有効な理由
革靴のシワの防止法③はお手入れです。先に紹介したような簡易なお手入れを習慣にしましょう。毎日シューキーパーを入れるということはそれだけ革靴をよく手に取るということです。
手に取る機会が増えると革靴のシワや異変に早い段階で気づくことに繋がりますので、シワや異変の早期発見ができれば取れる対策の選択肢も増えるというメリットがあります。
月に一度のお手入れでも大丈夫!
リムーバーを使ったり、隅々までブラッシングかけて磨き上げたりと時間の掛かるお手入れは月に一度でも大丈夫です。面倒だと最初は感じてしまいますが、実は靴磨きというのはとても楽しいものとなっています。靴が自分の手によってピカピカになって行く過程を味わうと達成感すらありますのでおすすめします。
適度な革靴のシワは自分の一足になった証!
革靴のシワは必ず入る
革靴を履いていると必ずシワが入ります。それは革靴が自分の足に馴染んで行っている証拠です。特に履きはじめは履き口・かかと・甲・つま先と良く曲がって足にフィットする場所にはシワが入ります。それをお手入れによって折り目のようなシワになることを防ぐのです。
シワはお手入れをしてこその味わい
良くシワは革靴の味になると言いますが、履いたら履きっぱなしというのはただの無精というものです。細やかなお手入れをしてこそ革靴のシワを味と呼べますし、革靴の表情を付けて行っていると言えますし、醍醐味です。小さな気遣いを革靴にしてオリジナルの1足と呼べるように大切に靴を履いてみましょう!
まとめ
革靴のシワの取り方を覚えて長く革靴を履こう!
革靴のシワの取り方伸ばす方法を部位ごとに解説しました。特につま先・甲・かかと・履き口は靴を履く時に良く折れ曲がり、シワになってしまいます。
小さなお手入れを習慣化したり、靴を複数揃えてローテーションにしたりと革靴に配慮しながら履くとシワの防止に繋がります。最大のシワの取り方・伸ばす方法はシワを出来る限りつけないということになりますので、細やかなお手入れをして長く革靴を愛用していきましょう!
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