浜木綿(ハマユウ)ってどんな花?その特徴や育て方もご紹介!のイメージ

浜木綿(ハマユウ)ってどんな花?その特徴や育て方もご紹介!

ハマユウ(浜木綿)は、夏場に線状の白い花を咲かせる植物です。ハマユウはおもに海沿いに自生するため、どんな花なのか、どんな育て方をするのかなじみがない方も多いでしょう。今回は、ハマユウの分類や由来、種類、花言葉の意味、育て方、植え替え時期までまるごと解説します。

2020年03月28日更新

ishtarjapayuki
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目次

  1. はじめに
  2. ハマユウ(浜木綿)とはどんな花?①分類、種類
  3. ハマユウ(浜木綿)とはどんな花?②由来、花言葉
  4. ハマユウ(浜木綿)の花の特徴
  5. ハマユウ(浜木綿)の葉の特徴
  6. ハマユウ(浜木綿)の果実と種子の特徴
  7. ハマユウ(浜木綿)の育て方①生育の条件
  8. ハマユウ(浜木綿)の育て方②注意点
  9. ハマユウ(浜木綿)の植え方①株分け
  10. ハマユウ(浜木綿)の植え方②種から植える
  11. ハマユウ(浜木綿)の植え方③苗を植える
  12. まとめ

はじめに

おもに海沿いの温暖な地域で見られ、線状に広がった白い花を咲かせるハマユウ(浜木綿)。普段なじみのない方にとっては、「ハマユウとはどんな花なんだろう?」「育て方や植え方は?」と疑問に思うことがありますよね。今回は、そんなハマユウの花の分類や名前の由来、花言葉の意味など、みなさんの「ハマユウってどんな花?」という疑問にすべてお答えしていきます。ぜひ、鑑賞やガーデニングの際の参考にしてみてください。

ハマユウ(浜木綿)とはどんな花?①分類、種類

ハマユウ(浜木綿)の分類

分類 ヒガンバナ科、ハマオモト属
学名 Crinum asiaticum var.japonicum

ハマユウは、万年青(おもと)という植物に見た目が似ていることから、別名浜万年青(はまおもと)とも呼ばれます。学名のCrinumは分類のハマオモト属を表す言葉。asiaticumは「アジアの」、japonicumは「日本の」という意味を持っています。宮崎県の県花にも指定されており、とくに西日本の太平洋側、海に近い地域にお住いの方にとってなじみの深い植物といえるでしょう。

ハマユウ(浜木綿)の基本データ

開花時期 夏(7~9月ごろ)
分布 千葉県南部から沖縄までの沿岸部。温暖な気候を好む。
花の色
成長後の草丈 50~100センチメートル程度
その他 常緑多年草

ハマユウは、温暖な地域の海沿いの砂地に生育する常緑多年草です。7~9月の真夏に白い花が見ごろをむかえます。生育により草丈は1メートルにも迫るなど、非常に大きく成長するため、植えるには広くゆったりとしたスペースが必要です。

ハマユウ(浜木綿)の種類

ハマユウと同じ種類、分類の仲間には、同じく白い花をつけるインドハマユウ(正式名称はアフリカハマユウ)があります。ハマユウは線のような長細い花をつけるのに対して、インドハマユウの花はラッパ型で、ハマユウよりもユリに近い形状です。インドハマユウは、種類により薄ピンクの花をつけることもあります。

ハマユウ(浜木綿)とはどんな花?②由来、花言葉

ハマユウ(浜木綿)の意味、由来

ハマユウ(浜木綿)の名前は、白く垂れさがるような花の様子が、おもに神事などに使われる木綿(ゆう)に似ていることに由来するといわれます。木綿とは、楮(こうぞ)を原料として作られる白い繊維、または布製品を意味する言葉で、奈良時代から神事の際の供え物としたり、榊の枝に下げたりして使われました。

ハマユウ(浜木綿)の花言葉

ハマユウの花言葉は、「どこか遠くへ」「汚れがない」「あなたを信じます」「清潔」などです。どこか遠くへという花言葉は、海沿いに咲くハマユウの花の種が、波に乗って漂流し、遠くへと運ばれる様子に由来するといわれています。どちらかといえば、お祝いや喜ばしい意味よりも引っ越しやお別れの意味を持つ花言葉といえそうです。

和歌や俳句にも登場するハマユウ(浜木綿)

ハマユウは、和歌や俳句にも用いられました。ハマユウに由来する作品では、万葉集に収録された柿本人麻呂の和歌が有名です。

み熊野の浦の浜木綿(はまゆふ)百重(ももへ)なす心は思へど直(じか)に逢はぬかも

意訳すると「熊野の浦に咲く浜木綿のように、あなたを恋しく思う気持ちは幾重にも重なるのですが、直接会うことはできないのです」というような意味になります。ハマユウは、昔から日本人の身近に存在し、愛されてきた花だったのですね。
 

ハマユウ(浜木綿)の花の特徴

ハマユウは、太く力強い幹のような部分から、10個以上の白い花を咲かせます。1個ずつの花は、6つの細長い線状の花弁を持ち、花弁は付け根の部分でつながっている状態です。線状の花弁は外側に反り返った形をしており、花の中央には紫色の雄しべが確認できます。

ハマユウは夜に咲く

ハマユウは、夕方から夜にかけて開花し、深夜に満開むかえて芳香を放ちます。ガーデニングで庭に植えれば、真夏の夜に、月の光に映える美しい白い花を楽しむことができるでしょう。

ハマユウ(浜木綿)の葉の特徴

ハマユウの葉は、細長く先端がとがった形状をしており、厚みと光沢があることが特徴です。長さが50~80センチメートルにもなり、まるで昆布のようにゆるやかに波打った形をしています。

茎に見える部分は実は葉!

ハマユウの全体を見てみると、花の下に、太く長い茎のように見える部分があることに気づきます。しかし、実はこの部分は本物の茎ではありません。偽茎と呼ばれるもので、葉の付け根が重なり、肥大して円筒状になったものなのです。この偽茎に類似した構造は、玉ねぎやユリ、チューリップなどの種類でも見られます。

ハマユウ(浜木綿)の果実と種子の特徴

ハマユウの花の見ごろが終わると、大きさ3~4センチメートル前後の緑色の実がつきはじめます。果実が熟すと、さく果といって果実の皮が裂けて中から数個の種子が落ちる仕組みです。ハマユウの種子は、白っぽく、コルク質の厚い皮が外側をしっかりと覆っています。これによりハマユウの種子は、生きたまま海に浮かんで漂流し、流された先の地域に分布を広げることができるのです。

ハマユウ(浜木綿)の育て方①生育の条件

ハマユウ(浜木綿)に適した気候

通常ハマユウが自生するのは、温暖な海沿いの砂地です。ハマユウは「日光がたくさん当たる場所」「水はけがよい場所」「温暖な気候」という条件下でうまく生育します。もともと温暖な地域にお住いの方なら、土に地植えが最適です。東日本や日本海側のように冬に寒くなる地域では、鉢植えにして冬場は屋内に避難させるなど育て方に工夫が必要でしょう。

ハマユウ(浜木綿)の水やり方法

ハマユウは、植物を育てる難易度としては難しくなく、気候や環境が合っていれば比較的簡単に育てられます。地植えの場合は、さほど気にすることなく降雨に任せても大丈夫。夏場に何日も雨が降らないようであれば、土が乾かないよう水を与えます。鉢植えの場合は、夏場は毎日たっぷりと、生育がゆっくりになる冬場には数日おきに水をやるとよいでしょう。

ハマユウ(浜木綿)の肥料のやり方

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ハマユウを育てるときは、花がつく前後に鶏糞、魚粉、米ぬかなどに代表される有機質肥料を与えるとよいでしょう。

ハマユウ(浜木綿)の育て方②注意点

ハマユウ(浜木綿)は寒さに弱い

ハマユウは、比較的寒さに弱い半耐寒性の種類に属する植物です。半耐寒性の植物は一般的に、冬場の最低気温が3~5度程度であれば耐えることができますが、0度を下回る地域では枯れてしまいます。霜にも弱いため、東日本や日本海側の寒冷地域で育てる場合は植え方に注意しましょう。

昆虫の食害に注意!

ハマユウを育てる際は、ハマオモトヨトウという昆虫の食害に注意が必要です。ハマオモトヨトウとは、春から秋にかけて発生する昆虫で、黒っぽい体をしており、全長は4センチメートル前後になります。ハマユウやハマオモト、ヒガンバナなどを食害し、芯部にまで食害が進むと植物の成長を著しく阻害する害虫です。ハマオモトヨトウを見つけたら、ピンセットで取り除くか、オルトランなどの薬剤で駆除しましょう。

ハマユウ(浜木綿)の植え方①株分け

ハマユウ(浜木綿)の植え方は2通り

ハマユウをガーデニングで育てる場合、「種から植える」または「株分けして植える」の2通りの植え方があります。種から植える場合、花がつくまでに時間がかかりますが、いちからハマユウを育てるやりがいを感じることができるでしょう。すでに大きく成長したハマユウの花が身近にある場合は、根を切り分けて株分けで増やすことが可能です。

株分けのやり方

十分に成長したハマユウをさらに増やしたい場合、4月ごろに株分けをします。鉢の植え替え時期に一緒に行ってもよいですね。ハマユウの根や球根を傷つけないよう注意しながら掘り起こし、はさみなどを使って株を切り分けるのです。切り分けた株は、それぞれもとの地面や違う鉢に植え、経過観察しながら通常通りの世話を続けます。

ハマユウ(浜木綿)の植え方②種から植える

種の植え方

ハマユウを種から育てる場合は、まずは苗用のポリポット(黒いビニールのポット)に植えて芽を伸ばし、苗を作ります。種の植え方は簡単です。まずはポリポットに適量の土をいれて、土の中に種を埋める。その後、日光のよくあたる場所に置いて、土が乾かないよう毎日十分な量の水を与えます。無事に芽が出て葉がつきだしたら、地面または大きめの植木鉢に移すという流れです。種から植えるときは、花が立派につくようになるまで数年かかるといわれています。

種を植える時期

ハマユウの種は、温暖な地域であれば、種を採取した後すぐにまきます。種はそのまま土の中で冬を越し、4~6月ごろにかけて芽を伸ばすでしょう。寒冷地の場合は、土の中で種が凍ってしまわないよう、春を待って4月ごろからまき始めます。

ハマユウの種はどこで手に入る?

実は、ハマユウを育てようと思っても、とくに寒冷地のホームセンターや園芸店ではハマユウの種を見つけられないことが多いです。ハマユウを育てたい場合は、育てている人から種を譲ってもらうか株分けをしてもらうのが近道となります。海沿いの地域の園芸店や、園芸専門店のインターネット通販でも手に入れることが可能です。

ハマユウ(浜木綿)の植え方③苗を植える

苗を地植えする

芽が出た苗は、温暖な地域であれば地植えで育てるのが最適です。必ずよく日の当たる場所を選びましょう。腐葉土を混ぜ込んだ土に大きめの穴を掘り、苗を植え付けていきます。ハマユウは葉がとても大きく成長するため、苗を植える段階で隣同士との間隔に余裕をもって植えておくのがコツです。

苗を鉢植えする

どうしても地植えできない場合、または寒冷地では苗を鉢に植えて育てることが可能です。ハマユウはかなり大きく成長するため、8~10号以上の大きな鉢で育てましょう。鉢植えの場合いちど植え付けた後も、根づまりを防ぐため、植え替え時期に大きめの植木鉢に移す作業が必要です。

植え替え時期とは

ハマユウは根づまりしやすい植物のため、数年にいちど程度、より大きな植木鉢への植え替え時期がやってきます。植え替え時期は、種まきと同じく4月ごろがおすすめです。植え替え時期に花が大きく成長しすぎている場合には、切り戻しで余分な部分を切ってやるとすっきりしますよ。

まとめ

今回は、ハマユウの分類や名前の由来、種類、花言葉、育て方、植え替え時期などハマユウとはどんな花なのかという情報を全部まとめてご紹介しました。ハマユウは、海沿い以外の地域ではなかなか見かけることのない植物ですが、条件が合えば自宅でガーデニングを楽しむことも可能です。ハマユウがどんな花なのかをよく知って、育ててみてはいかがでしょうか。

夏に咲く花が気になる方はこちらもチェック!

ハマユウだけでなく、夏にはたくさんの種類の花が見ごろをむかえます。暮らし~のでは、ハマユウ以外の夏の花の種類や楽しみ方についても紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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