はじめに
入山口
今回は紹介する鳩待峠からの尾瀬ヶ原を紹介します。そのほかに4か所あり大清水、沼山峠、御池、小沢平と大きく5か所の入山口があります。登山口によってコースやアクセス方法はもちろん難易度も変わるため自身にあった登山口の選択が必要です。規制などでシャトルバスなどに乗り換えて入山口を目指す場所もあります。
尾瀬ヶ原おすすめ初心者ハイキングコース①
ハイキング所要時間と距離
ほぼすべてに木道が敷かれており、標高差も200mと平坦な道のりのため、初心者でも小さなお子様とでも安心のハイキングおすすめコースです。鳩待峠から山ノ鼻ビジターセンター(往路1時間/復路1時間半時間半)までは高低差が少しあります。休憩の時間を短くすれば午前中に入山口に戻るコースです。【距離】11km【時間】4時間
おすすめスケジュール
鳩待峠 | 山ノ鼻 | 牛首分岐 | |
所要時間(往路) | →1時間 | →40分 | |
8:30 | 9:30-10:30 | 11:10-11:20 | |
所要時間(復路) | 1時間30分 | 40分← | |
14:30 | 12:00-13:00 | ||
トイレ | ○ | ○ | |
売店 | ○ | ○ |
おすすめ休憩所・山小屋1:鳩待休憩所
玄関口の休憩所です。トイレと売店があり帰りのバスチケットの購入も可能です。食堂では山菜蕎麦屋などの食事をとることも可能です。売店で群馬のお土産と山用具の販売もあります。ハイキング終わりの花豆ソフトクリームはおすすめです。
基本情報
【住所】群馬県利根郡片品村戸倉字中原山898-25
【連絡先】0278-58-7311
【駐車場】50台(1日2500円)シーズン中はマイカー規制あります。
【アクセス】車:関越道沼田インターから1時間半
おすすめ休憩所・山小屋2:山ノ鼻ビジターセンター
入館無料の資料館です。尾瀬ヶ原に咲く花の、地理、気象情報などが掲示れています。歩き始める前に情報収集もできます。オコジョやヤマネを発見したした方は、報告すると「発見証」がもらえます。
基本情報
【開館時期】例年5月中旬から10月下旬(会館期間中は休館日なし)
【時間】7時から18時
【連絡先】027ー220ー4431
【アクセス】鳩待峠から徒歩1時間
尾瀬ヶ原おすすめ初心者ハイキングコース②
ハイキング所要時間と距離
初心者コース①で物足りなさを感じる方は牛首分岐で折り返しをしましたがもう少し進みヨッピ吊り橋を見に行くのもおすすめです。初心者でも高低差が少ない為体力的にもチャレンジしやすいルートです。【距離】17km【時間】6時間
おすすめスケジュール
鳩待峠 | 山ノ鼻 | 牛首分岐 | ヨッピ吊り橋 | 竜宮 | |
所要時間(往路) | →1時間 | →40分 | →50分 | →30分 | |
7:00 | 8:00-8:20 | 9:00 | 9:50 | 10:20-11:40 | |
所要時間(復路) | 1時間30分 | 40分← | 40分← | - | - |
15:30 | 13:40-14:00 | 12:20-13:00 | |||
トイレ | ○ | ○ | ○ | ||
売店 | ○ | ○ | ○ |
おすすめ休憩所・山小屋:竜宮十字路
ここから歩いてきた方向には至仏山や先には燧ケ岳が見えるポイントです。思わずカメラのシャッターを押してしまいます。木道にベンチもあり、お弁当を食べるポイントにもおすすめです。
尾瀬ヶ原おすすめ初心者ハイキングコース③
ハイキング所要時間と距離
尾瀬ヶ原を隅々まで楽しみたい方におすすめのコースです。日帰りではなかなかの距離です。事前の準備や予定をしっかりたてて、無理はしないようにしてください。【距離】20km【時間】7時間
おすすめスケジュール
鳩待峠 | 山ノ鼻 | 牛首分岐 | 東電小屋→分岐→ | 見晴 | 竜宮 | |
所要時間(往路) | →1時間 | →40分 | →50分 | →25分→25分 | →20分 | →30分 |
6:00 | 7:00-7:20 | 8:10 |
9:25-9:35 →10:00 |
10:20-11:00 | 11:30 | |
所要時間(復路) | 1時間30分 | 40分← | 40分← | - | - | - |
15:00 | 12:50-13:30 | 12:10 | - | - | - | |
トイレ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
売店 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
おすすめ休憩所・山小屋:見晴
トイレと休憩所があります。6件の山小屋やキャンプ場もあります。Wifiも利用できます。山小屋には昼食をとれる場所やコーヒーが飲める喫茶もあります。時間に余裕があれば長めに休憩をとっても良いと思います。
尾瀬ヶ原おすすめ初心者ハイキングコース④
ハイキング所要時間と距離
百名山である至仏山に登るコースです。山頂から尾瀬ヶ原や燧岳を眺めることのできるコースです。今回は初心者向けの同じコースの往復を紹介します。また、至仏山山頂と山ノ鼻間は登のみ利用可能なため、山頂からは鳩待峠へしか降りることができません。日帰りで百名山を楽しむことができるコースです。【距離】9.5km【時間】5時間
おすすめスケジュール
鳩待峠 | オヤマ沢田代 | 小至仏山 | 至仏山 | |
所要時間(往路) | →1時間30分 | →30分 | →45分 | |
6:00 | 7:30-7:45 | 8:15 |
9:00-9:30 |
|
所要時間(復路) | 1時間10分← | 20分← | 35分← | - |
11:40 | 10:25 | 10:05 | - | |
トイレ | ○ | |||
売店 | ○ |
おすすめ休憩所・山小屋:至仏山
標高2228.1mです。尾瀬ヶ原、燧岳など360度の眺望を山頂から楽しむことがでします。貴重な高山植物を見れる山で、初心者でもチャレンジしやすい山です。6月下旬ごろまでは残雪時期であり、高山植物保護のため、閉山期間です。山開きは例7月1日です。7月中旬まで残雪もあります。
尾瀬ヶ原「日帰り」での服装と持ち物
尾瀬ヶ原の服装
服装には注意が必要です。東京とは約気温が10℃近く変わります。日帰りのハイキングでも街へ出かけるような服装はおすすめできません。真夏であってもしっかりと防寒対策などを考えた服装やハイキングに適した靴を準備をすることが自身の安全を守ることにもつながります。
靴・靴下
履き慣れた滑りにくい靴が良いです。やはり理想は防水性に優れ滑りにくい山用の靴が良いでしょう。スニーカーでも大丈夫ですが、尾瀬の木道は滑りやすいためおしゃれ重視のスニーカーは不向きです。事前にお電話にてご確認をお願いいたします。靴下は登山用の靴下が良いです。厚手で靴擦れ防止にもなります。
帽子
尾瀬ヶ原や湿原地には日影がないので熱中症対策や日焼け防止には必ず必要です。山は紫外線も強く対策が必要です。また風で飛ばさあれなようにヒモ付きのものを選びましょう。
トップス
季節により服装は変わりますが、どのような気候にも対応できるよう重ね着が基本です。速乾素材のシャツで虫よけや紫外線対策のできる、長袖が良いでしょう。春秋は零下にのひもありますし、夏場も朝晩は冷えることもあるので、シャツの上には脱ぎ着できるように前開きのフリースやパーカーが用意しておきましょう。
ボトムス
ボトムスは速乾、吸汗、ゆとりがあるものが良いでしょう。寒くない時期であればスカートや短パンにサポートタイツでおしゃれな服装を楽しむのも楽しみながらのハイキングもできます。が、ジーンズなどの速乾性にすぐれず伸縮しないボトムスは登山やハイキングには向きません。
尾瀬ヶ原での持ち物
ザック
最低限必要なものが入れば日帰りの場合大きなザックは必要ありません。デイパック程度が目安です。中に入れるものは小分けにジップロックやビニールに入れておくと防水対策にもなります。雨対策にザックカバーも持っていきましょう。
雨具
山の天候は変わりやすいので晴れの予報でも必須アイテムです。上下別れるものが好ましいです。寒い時には防寒具にもなります。
バンドエイドや心配な方は下痢止め、常備薬、とげぬきも忘れずに持っていきましょう。木道が多く手をついたときにとげが刺さることもあります。健康保険証も万が一のために常備しましょう。紫外線が強いので日焼け止めも忘れずに。
地図
頭の中にルートを叩き込んでいるつもりでも必ず持参しましょう。「山と高山地図」などは本屋などでも手に入れやすいです。プラスで、スマートフォンアプリのYAMAPも事前に地図をダウンロードしておくとオフラインでも使用できますし、通ったルートを記録することができます。
ヘッドライト
早朝からハイキングを考えられている方もいると思います。早朝は真っ暗なので両手のあくヘッドライトがおすすめです。
尾瀬ヶ原ハイキングでの注意点
木道を歩くときの注意
湿原保護のため尾瀬には全長約57キロメートルもの木道が敷かれています。木道から外れて湿原に入ることは禁止されています。カメラの脚立なども湿原に立てれません。右側通行が基本です。
尾瀬ヶ原では動植物は入れない持ち出さない
尾瀬ヶ原や尾瀬沼をはじめ尾瀬には学術上貴重な動植物が生息しております。尾瀬で見つける様々な珍しい花や生き物に出会いますが持ち帰ってはいけません。また入山する時には他からの侵入防止にも気をつけましょう。
ゴミの持ち帰り
昭和47年から尾瀬ではゴミの持ち帰り運動を実施しております。みんなの手で尾瀬を守りましょう。
雷が鳴ったら湿原から避難
さえぎるものがない尾瀬ヶ原周辺では雷は非常に危険です。近くの山小屋で天候が落ち着くのを待って湿原から離れましょう。
尾瀬ヶ原へのアクセス
鳩待峠へアクセス
5月中旬から10月上旬の特定日に、鳩待峠の手前からマイカー規制が行われます。そのため公共交通でもマイカーでも基本的には戸倉でシャトルバスか乗り合いタクシーに乗り換えが必要です。夜行バも出てますので上手に活用することでたっぷりと尾瀬を楽しめると思います。
マイカーでのアクセス
鳩待峠に駐車場がありますが満車になりやすいのと、シーズン中はマイカー規制で鳩待峠の駐車場は利用できません。関越自動車道の沼田インターから国道120号線で45分で戸倉まで来ることができます。乗用車の駐車場は戸倉第一駐車場か第二駐車場を利用します。駐車場は1日1000円です。戸倉からはシャトルバスか乗り合いタクシーで移動します。
公共交通でのアクセス
上毛高原駅から関越交通バスで戸倉まで移動し、戸倉からはシャトルバスを利用し鳩待峠まで向かえます。関越交通バス+シャトルバス(2450円+980円)どちらも時間をしっかり調べておくとスムーズにハイキングを楽しめます。日帰りでは帰りの時間のチェックや予約は忘れないように注意しましょう。
尾瀬ヶ原の季節
水芭蕉
5月下旬から6月初旬頃が例年水芭蕉の季節です。湿原一帯を覆う水芭蕉が見れます。朝方などは2℃位の気温になりますので防寒対策もしっかりとしましょう。土日、祝は非常に混雑する季節です。時間にはゆとりをもった計画が必要です。
ニッコウキスゲ
初夏7月中旬から8月中旬頃はニッコウキスゲの季節です。夏とはいっても最低気温は8℃位ですから防寒具も忘れずに用意ががひつようです。日中の日差しを遮れるもが湿原にはありませんので帽子などの紫外線対策も忘れないように注意が必要です。
紅葉
9月中旬ごろより草紅葉が始まり、10月上旬には木々も紅葉します。気温は0℃近くになることもあるためしっかりとした冬の防寒対策が必要です。10月頃には雪が降ることもありハイキングシーズンの終わりが近くなってきているのを感じる季節です。
まとめ
初心者でも体力に合わせたハイキングができ自然あふれる絶景を見ることができる尾瀬の魅力です。とはいっても場所は山岳地ですので、アクセスや服装やコースなど事前準備は必要です。しっかりとした準備が安全で有意義なハイキングにつながります。またコースをかえることで景色や植物は変化します。何度でも訪れてみたいものです。
尾瀬の別のハイキングコースが気なる方はこちらもチェック!
尾瀬ヶ原にはまだまだ沢山のコースがあります。駐車場を変えることで尾瀬沼周辺でのハイキングもおすすめです。
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