バイクは危険な乗り物?はじめに
およよ~ガシャっ、あちゃ~、まちゃやったよ。私は日常的にバイクで立ちごけをします。バイクの操作が下手ということもありますが、私が乗っている2005年式XR250はシート高が875mmもあり、身長161センチの昭和体型のおっさんには手強い相棒。街中のバレリーナを通り越して空中浮遊状態です。
どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
体型に合わないバイクは危ないからやめとけ?
友人からは「お前の足は短いのだからオフ車なんてやめとけよ」とよく言われます。確かに、立ちごけしやすいシート高のバイクに乗るのは危険極まりありません。
立ちごけで車道側に倒れて自動車と接触したら…歩道側に倒れて歩行者に当たったら…そんなリスクを考えると、私がXR250に乗るのは危険です。
では本題!ここでは、バイクは危険な乗り物なのかについて考えますね。なおこの記事は2020年2月19日現在の私の心境をもとに作成しておりますことをご了承ください。
バイクは危険な乗り物?世論と私
やめとけといわれて乗らないのはどう?①
バイクは危険な乗り物なのか?世論では賛否両論です。事故数や死亡率の統計から「思いのほか危険ではない」という意見もあれば、「事故をすると重傷を負いやすい」という意見もあります。
これ、実はどちらも正解なのですが、私は事故で怪我をした経験があるので「バイクは危険な乗り物ではありません」という資格がないのです。しかしその分、バイクでの事故の悲惨さや危険性は人に伝えなければと思っています。
事故は悲しい思い出にしかならない
20歳の時に起こしたバイクの事故は悲惨でした。事故の後遺症で右足首を内側に捻れなくなり、30年経った今も天気が悪い日は傷口が傷みます。
当時は「もうバイクに乗るのはやめとけ」と何人かの友人にいわれ、4年ほどバイクに乗らない期間がありました。なぜまたバイクに乗り始めたのかは前々回に記しましたので省略しますが、事故をする前とした後でバイクの楽しさが変わったのは事実です。
バイクは危険な乗り物?右直事故の経験
やめとけといわれて乗らないのはどう?②
これは20代後半頃の話。夕方に渋滞した幹線道路をすり抜け走行していて、交差点で対自動車の右直事故に遭いました。私は直進で相手が右折だったのですが、すり抜け走行をしている時点で私が悪いのです。
しかし、相手はなぜか逃げてしまいました。交差点の角にある中古車店のお兄さんが駆けつけてくれ「大丈夫?吹っ飛んでいたよ」といわれて事故の派手さを理解したのです。怪我がなかったのが不思議なくらいでした。
事故をしたらバイクを楽しいと思えなくなる
たまたま怪我をしなかったからよかったものの、別の要素が加われば大けがをした可能性があります。落ち方が悪かったら…落ちた場所が悪かったら…と考えると恐ろしいです。
また、私が落ちた場所に歩行者がいたら…ベビーカーに乗った赤ちゃんがいたら…バイクの楽しい思い出もすべて失くしますし、その償いは一生続きます。被害者の悲しみは言葉にできるはずがありません。
バイクは危険な乗り物?自動車からの幅寄せ
やめとけといわれて乗らないのはどう?③
これは最近の話。歯医者の帰りに対向二車線の県道を走行していた時のことです。交差点で信号待ちをしていて信号が青になったのですが、緊急車両が交差点に近づいてきたので発進を遅らせました。
緊急車両が交差点手前の細い路地に入ったのを見届けて発進し、交差点を通過した直後です。後続の自動車が私の横をすれすれに追い越して幅寄せしてきました。その幅寄せには明らかな悪意があったのです。
バイクは道路で嫌われている?
後続の自動車は緊急車両のサイレンを聞いて停止している私にいら立ったのだと考えられます。追い越し禁止の道路標示があり、対向車線の右折レーンで狭くなった道路です。
黄色のセンターラインははみ出さなければOK?いえいえ、はみ出さずに私を追い越すには間隔が少なすぎますので、後続の自動車に過失があったのは事実です。もし後続の自動車と接触していたら、私は大きな怪我をしていたでしょう。
バイクは危険な乗り物?事故のリスク
やめとけといわれて乗らないのはどう?④
私はリスクを負ってまですり抜け走行し、右直事故に遭いました。もし、右折してくる自動車に気付けるよう確認していたら事故をしていなかったかもです。また、バックミラーで後続の自動車ドライバーの表情まで見ることなく、リスクを負ってまで発進を遅らせました。
もし、後続の自動車ドライバーの様子をうかがっていたら避けられたトラブルかもです。もし、どちらも重大な事故になっていたら、私はバイクを楽しいと思えなくなっていたかもしれません。
リスクは危険の度合いを計算できるもの
リスクは危険を予測し、損失を計算できるものです。予測できる危険を計算し、危険を回避できる方法を考える余地があります。
リスクを回避するためには経験が必要なものの、他車や歩行者の動きを読み取れば、バイクで危険な目に遭う回数はかなりの割合で軽減できるはずです。しかし、それでも事故に遭う可能性はゼロになりません。経験値を超える不確実性を帯びた危険があるからです。
バイクは危険な乗り物?不確実性を帯びた危険
やめとけといわれて乗らないのはどう?⑤
ニュースで見聞きして「そんな事故ってあり得る?」と思うような事故がありますよね。そんな事故に遭う可能性はゼロにならないのです。操作ミスの暴走車両が突っ込んできた…後続車の運転手がたまたま不機嫌で煽られた…など、私たちは不確実性を帯びた道路を利用しているのです。
「まさかはある」「…かもしれない」といった交通安全の言葉がありますが、それを超えた未経験の危険は存在します。
不確実性を帯びた危険は経験値を超えたもの
何万人のうちの一人になる可能性、思ってもみない災難、そんな不確実性にあなたは備えますか?たいていの人は不確実性を帯びた危険は想定せず、経験値をもとにリスクを計算します。
しかし、経験してからでは遅いのがバイクの事故。この「不確実性」は何か大きな危険の前に話題になるキーワードで、バブル崩壊直前には「常識=非常識」と変換されていました。
バイクは危険な乗り物?経験値の限界
やめとけといわれて乗らないのはどう?⑥
不確実性に備えるには限界があります。一個人の凡人が想定できる範囲はごく限られているからです。ではあなたは「危険だから乗るのをやめとけ」といわれてバイクに乗らない人?バイク乗りにそれは無理な話です。
バイクの楽しい一面を知ってしまった以上、法律でバイクが禁止されない限りバイク乗りはバイクに乗り続けます。では、どうすればバイクが危険な乗り物にならなくなるのでしょうか?
バイクが危険なのではない!道路が危険なのだ!
バイクが危険な乗り物なのではなく、バイク乗りを危険に晒してしまう道路が危険だと認識すべきです。道路の構造や規格の話ではありません。バイクを含む自動車、自転車、歩行者など、道路を利用する人すべてが道路を危険にしているのです。
責任転嫁とも受け止められそうですし、理想論や精神論ともいわれそうですが、道路を利用する人が交通ルールを守り、マナーの重要性を認識すれば、道路の危険は少なくできます。
バイクは危険な乗り物?乗る価値大いにあり
やめとけといわれて乗らないのはどう?⑦
一個人の凡人が不確実性を帯びた危険から身を守るのは難しいものの、危険な道路を安全にしようとする働きかけはそれほど難しくありません。「理想論であって、やっても無駄」という意見もあるでしょう。
しかしです。やって無駄かもしれませんが、やる価値は大いにあります。誰かのためにするというもっともらしい建前は必要ありません。「バイクは危険だからやめとけ」といわれないように、バイク乗りがバイクに乗るためにするのです。
幸いにも私たちはバイク乗り
幸いにも私たちはバイク乗りです。普通自動車免許付帯で50ccの原付バイクに乗るライダーも立派なバイク乗りですが、それ以上の排気量に乗るバイク乗りは自動車の免許しか持っていない人よりも交通ルールやマナーについて学んだ機会が多いのです。
バイク乗りとしてのプライドを持ち、自動車、自転車、歩行者に対してお手本となるような乗り方をすれば、道路から危険をなくすための一歩を踏み出せます。
バイクは危険な乗り物?まとめ
当たり前のことを難しい言葉で記した愚かな記事になってしまいましたが、道路から危険を減らす取り組みはバイクに乗ったりツーリングへ行ったりすることと同じように楽しい経験となるはずです。その前に…お叱りください。
hosokawa_takaは自分のことを棚に上げて交通安全を訴えていると。XR250での空中浮遊状態が道路を危険な状態にしている以上、そろそろ乗り換えの時期かもです。ですので、こっそりと125ccMT車を物色しています。
バイクが気になる人はこちらをチェック!
この水曜連載を始めて今回で4回目となりましたので、過去の連載記事もチェックしてください。私は普段、暮らし~のでスペックにこだわってバイクを紹介していますが、水曜連載では精神論的な記事を中心にしています。
しかし、そのうちスポット的にバイクのスペックについても記したいところ。バイクは乗るのもツーリングへ行くのも楽しいのですが、バイクの本性を暴くのも楽しいのです。
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