牡蠣が食べたい!
寒暖差で体がダルい!
本当なら雪が降っていてもおかしくない2月ですが、私の住む地域では雪ではなく春のような雨が降っています。「暖かい日が続くなぁ」と思えば驚くほど寒い日が急に来たりと服装選びにも困ります。寒暖差のせいか妻も私も「体がダルいなぁ」と言い合う今日この頃。子供も咳をコンコン言わせています。そんな日は体が温まる鍋が食べたい!と作ってみました。
生牡蠣
妻も私も牡蠣が大好物で早速スーパーへ買い物へ行きますが牡蠣を買うにも生牡蠣用の牡蠣が売っているではありませんか!本当なら生牡蠣と強いお酒を合わせたいところですが妻も私も「体がダルくてしんどい」為、今回は泣く泣く我慢です。
牡蠣バター焼き
「牡蠣鍋を作るぞ!」と意気込んでいましたが、お酒が大好きな者の定めでしょうか?「牡蠣のバター焼きもいいなぁ」と調理法も浮気しそうになってしまいました。しかし、美味しそうなネギを見つけたので今回紹介する「牡蠣味噌鍋を作る!」という本道に帰ってくることができました。
牡蠣の栄養素と効果
牡蠣の栄養素は?
牡蠣は海のミルクと呼ばれています。その由来は牡蠣の身がミルクのような白さであることと、牛乳のようにたくさんの栄養素が含まれていることに由来しています。その中でも亜鉛とタウリン、ビタミン類が豊富に含まれているのが特徴となっています。牡蠣に含まれる栄養効果のある成分を一つ一つ紹介します。
亜鉛
亜鉛は体内のタンパク質を構成する要素として体の働きに関わっています。新陳代謝にも重要な働きをしており、骨や腎臓・すい臓、生殖器官などの細胞の合成にも関与しています。亜鉛が不足するとよく言われるのが味覚障害になる恐れがあったり、貧血や食欲不振に陥ってしまう可能性もあります。
タウリン
牡蠣に含まれるタウリンは体を作るアミノ酸の一種です。タウリンには体をずっと同じように維持していく為の働きに必要となっています。それをホメオスタシスといいますが、不足するとホメオスタシスが正常に働かなくなり体の機能を上手く制御できなくなります。タウリンは体の中で合成出来る量に限りがある為、積極的に食に取り入れたい栄養素となっており、牡蠣にももちろんたくさん含まれています。
ビタミン
牡蠣にはビタミンB1,B2,B12などが豊富に含まれており、糖質を体のエネルギーに変換する効果や、糖質と脂質の代謝を促進して生活習慣病の予防に効果があります。他にも貧血予防にも高い効果がありますので、ダメージを受けた体に有効な栄養となっています。
味噌とネギの栄養素と効果
牡蠣鍋の他の食材の栄養素
牡蠣鍋に今回入れているネギと味噌にも体の健康に効果のある栄養素がたくさん含まれていますネギと味噌それぞれの栄養素を紹介します。それ以外に味噌とネギそれぞれにまつわる豆知識も合わせて紹介します!
味噌の栄養素
味噌は栄養豊富な食材、調味料となっています。アミノ酸が豊富に入っており、がんリスクを下げたり、生活習慣病予防に高い効果があります。他にも老化防止や美白効果があると言われていますし、何よりも食べて美味しい伝統食品となっています。
赤味噌と白味噌・色の違い
今回作った牡蠣鍋は普段使っている合わせ味噌とコクを出すために赤味噌を合わせて使いました。どちらの味噌も同じ大豆を主原料として作られていますが、味噌の色の違いは作り方の違いにあります。赤味噌は発酵させる前に大豆を蒸し、白味噌は大豆を煮ると言う違いから色が変わります。味噌が発酵する際に長時間蒸すとアミノ酸と糖が熱変性し、褐色に変化する現象の事をメイラード反応といいます。その他にも色を決める要素がありますが、主には紹介したように大豆の熱処理方法の違いで色加減が変わります。
赤味噌と白味噌・味の違い
赤味噌と白味噌は色以外にも味の特徴が異なります。赤味噌は熟成期間が長く、コクがあって塩辛く、白味噌はその逆で麹の糖分があり甘いのが特徴です。私の今回のレシピでは合わせ味噌2に赤だしの味噌を1の割合にしましたが、皆さんのお好みの割合で味噌を入れてください。
ネギの栄養素
ネギにはベータカロテンやビタミンCがたくさん含まれていますが、特徴となるのは硫化アリルという成分です。ネギの香りの元でもある硫化アリルは血行を良くし、肩こりや疲労回復に効果があります。牡蠣と合わせて食べるとダルさや疲れを回復するのに高い効果があります。
ネギの民間療法
風邪を引いた時にはネギを首に巻くと効果があると昔から風邪の民間療法として伝えられてきました。そんなまさかとも思いますが古くから伝わっていることには理由がちゃんとあります。上でも説明した硫化アリルには殺菌効果があり、呼吸をした時にネギの気化した硫化アリルを吸い込み体内でアリシンに変換され風邪菌をやっつけてしまうというメカニズムから「風邪にはネギ」と言われています。
牡蠣鍋のレシピ!
牡蠣鍋の材料!
牡蠣鍋の材料:牡蠣2パック・タラ2切・白菜3枚・ネギ1本・豆腐
1/2 丁・もやし1/2袋・しめじ1袋・シメ用きしめん2玉
牡蠣鍋の味付け!
合わせ味噌大さじ2・赤だし大さじ1・生姜大さじ1
牡蠣鍋レシピ①
白菜・ネギ・しめじ・タラを食べやすい大きさに切る。
牡蠣鍋レシピ②
鍋に湯を沸かし、合わせ味噌と赤だしを湯にとき、生姜を入れて再度沸騰するまで火をかける。
牡蠣鍋レシピ③
白菜・ネギ・しめじ・タラ・牡蠣を入れて、土鍋に蓋をして一煮立ちさせる。食材に火が通れば完成です。物足りなければ野菜や白菜を加えましょう。
鍋のシメは味噌チーズきしめん!
牡蠣鍋を楽しんだら、今日の鍋のシメはチーズを入れた味噌チーズきしめんにしてみました。きしめんはすぐに煮えてしまいますのでサッと火を通したらあとは余熱で食べているうちにちょうどいい茹で加減になります。きしめん以外にもバターと中華麺で味噌バターラーメンでもシンプルにご飯と卵で雑炊にしても美味しい鍋のシメになります。
余談〜牡蠣の生食用と加熱用の違いとは?
当たる人は当たってしまう生牡蠣ですがスーパーなどで売られている「生食用」と「加熱用」の違いを知っていますか?先入観で採れたての鮮度の違いかな?と思いきや実は「生食用」と「加熱用」は牡蠣を採る海域の違いで保健所が指定した海域で採れた牡蠣を「生食用」として販売されています。それ以外の海域で採れた牡蠣を「加熱用」として区分して販売されています。値段は「生食用」が倍以上しますが、旨味や栄養素は「加熱用」がたくさん含まれています。
加熱用の方がうまみ、栄養が豊富なワケ
「生食用」は生で食べても大丈夫なように2,3日滅菌洗浄をする為その間に栄養を取り込むことができず、身が痩せてしまいます。その為、加熱用の牡蠣の方がうまみ、栄養が豊富となっていると言われています。
美味しい牡蠣鍋を食べてみよう!
まとめ
寒暖差が大きい今年の冬ですが、今回紹介した牡蠣鍋には体の調子を整える栄養素がたくさん詰まっています。牡蠣の亜鉛・タウリン。ネギの硫化アリルと「医者いらず」と言われる味噌を味のベースにしてみました。生姜を味噌と合わせる事で味にもアクセントが付きますし、体を内側からポカポカと温めてくれますので風邪や体のダルさを吹き飛ばしてくれます。お好みの味加減を見つけてみて下さい!
体がポカポカ!
牡蠣鍋を食べた後から体が内側からポカポカとしてきました。今回はタンパク質を豆腐と海鮮しか入れていないので胃もたれもせずちょうどいい塩梅で食事を済ますことができました。今回も「次はどんな美味しい食事を作ろうか?」と元気が出てくるいい料理が作れました。
レシピが気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは牡蠣鍋意外にもたくさん料理のレシピを取り扱った記事を掲載しています。気になる人はぜひチェックしてみて下さい。

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