はじめに
ピューレの意味とペーストとの違いを解説!
近年市販のピューレの良い製品が販売されてきてそれを利用して簡単に美味しいものを作れるレシピが話題になっています。たとえば家庭では作るのが面倒だったアイスクリームや本格的なインドカレーなど。特に舌触りやとろみがポイントの料理にはピューレを使うと簡単で時短に。そんな便利なピューレとはどんな料理なのでしょうか。ペーストやジャムなどとの違いやその定義をご紹介しましょう。
とろみが命!ピューレとは?1.意味
最近は物の細分化がされてきて比較的新しい言葉の中には、なんとなく物としては理解していても正しい意味やその定義は知らないというものが少なくありませんね。その中にピューレが入っているという人も少なくないのではないでしょうか。
ピューレという言葉の意味
ピューレとはフランス語でその意味は生または加熱してから裏ごしし、食材がとろとろになるまで煮詰めたものという意味です。ピュレと呼ばれることもありますが、ピューレと伸ばすのが一般的。
料理で使うピューレの意味
もともと料理用語であるため、料理でのピューレも同じ意味となります。ここでポイントなるのが裏ごしをするということ。生か煮たものかというのは問題となっておらず、ツブツブをできるだけ感じなくするような裏ごしという作業をするというところがミソとなってきます。
とろみが命!ピューレとは?2.定義
定義とはその意味や会話を正しく機能させるために、最低限の共通認識をおこなう作業のことをいいます。ピューレの最低限の条件というとわかりやすいでしょうか。最低限でありながらこれだけは絶対にクリアしていなければならないラインでもあります。
ピューレを区別するのに定義は大切
ピューレという言葉の意味は現代の私たちが知っているピューレという食材の説明です。でも裏ごしして煮込むという料理はピューレ以外にもありますね。例えばペーストであったり、ジャムを作るときも裏ごししてから煮込む人もいるでしょう。これらと差別化するためには定義が大切になってきます。
ピューレの定義は
ピューレの意味からでは、他の料理や調理方法との違いはよくわかりません。しかしピューレ製品をよく観察すると他の食品との違いが自ずと見えてくるでしょう。ピューレとはサラッとしていて水分量が多いものだと感じることでしょう。またピューレの大きな定義として料理用語であることから食品であることが第一条件となるのをまずは覚えておいてください。
とろみが命!ピューレとは?3.ペーストとの違い
ピューレの定義とペーストの違い
さて、それでは他の似たものとの違いやそれぞれの定義を見ていきましょう。まずはペーストとの違いから。この比較でピューレの定義がよりわかりやすいものとなるでしょう。ペーストはある程度どろりとした水分が少ないベタベタの状態まで煮詰めた・または漉したもので"食品である必要はない"のです。
ペーストの意味・定義
これはペーストという言葉の意味を知るとさらにハッキリと明確にわかりますね。ペーストとはのりのような濃度のある練ったもののことという定義があるためです。これがピューレとの大きな違いとなって来るポイント。それでは、食品であるジャムとピューレはどのような違いがあるのでしょうか。
とろみが命!ピューレとは?4.ジャムとの違い
ペーストとピューレは食品に限らないという定義からハッキリと区別つけることができました。それでは見た目や濃度では明らかに違うとわかるジャムとピューレはどのように分けることができるでしょうか。
ピューレの定義とジャムの違い
ジャムとピューレはどちらも食品でなくてはいけないという定義ではとても似ているもの。しかしこのふたつは比べるまでもなく濃度が全く違うのがわかるでしょう。少し話が脱線するようですが、アメリカではジャムのことをゼリーと呼ぶのをご存知ですか?ジャムはイギリス英語でアメリカ英語ではゼリー(ジェリー)がこれにあたります。
ジャムの意味・定義
ゼリーでもジャムでもペクチンであれゼラチンであれ煮詰めてある程度の濃度に硬めて作るのがジャムです。ペーストよりもサラッとしているピューレとは明らかにとろみが違っているのがわかるでしょう。ジャムとは大前提として果物を砂糖で煮込んで作るものという定義があります。それはジャムを固めるために果物の種から抽出されるペクチンが必要だからです。
とろみが命!ピューレとは?5.種類
ピューレの定義や意味・他の似ている食品との違いなどをおおまかにご説明しましたがいかがでしたか?ここからはピューレの種類をご紹介します。正確には2種類でも良いのですが最近の料理レシピの流行から冷凍ピューレの存在は無視するわけにはいかないでしょう。
種類1.フルーツピューレ
ピューレの種類といえばデザートやパン・肉料理のソースとしても活躍するフルーツ製のピューレです。フルーツを使用しているということで甘酸っぱさが味のメインとなるものが多いのが特徴。同じようにフルーツを加工した素材食品でもピューレは舌触りの滑らかさなどで他の種類とは一線を画します。
種類2.野菜のピューレ
ピューレの種類ふたつめは野菜を使ったもの。有名なものとしてはトマトのピューレなど出番が多い食材でしょう。こちらも同じトマトの素材食品でもケチャップやホールトマト・カットトマトなどと違いやはり舌触りのなめらかさが重要になる料理に使われます。
種類3.冷凍ピューレ
【 ラ・フルティエール カシスピューレ 加糖10% 250g 冷凍 】 ピューレ ピュレ 製菓材料 料理 フランス料理 焼菓子 タルト
正式にいうならば、冷凍したフルーツや野菜のピューレという種類にするべきなのですが、こちらのラフルティエールの冷凍フルーツピューレはレストランでも使用しているという美味しさ信頼度の高い他のピューレとはちょっと違った食材。簡単に作れる極上フルーツアイスの材料としてもあちらこちらで紹介されている人気食材です。
とろみが命!ピューレとは?6.作り方
ピューレのこともおわかりいただけたところで、興味がある方も多い自家製のピューレの作り方をご紹介しましょう。比較的使用頻度が高いフルーツピューレの作り方です。作っていてジャムにならないポイントは砂糖の分量といえるでしょう。
基本のピューレの作り方
ラズベリー適量 三温糖ラズベリーに対して20%〜30% クエン酸パラッと
材料はラズベリー以外のベリー類でもその他の果物でも。ここで覚えて欲しいのはその材料の割合です。使用するのは果物と三温糖とクエン酸。この3つとミキサーがあれば簡単に自家製ピューレができあがります。
ピューレの作り方・分量
フルーツなどのピューレを作る場合、素材の約2-30%の三温糖を使用します。三温糖の量はお好みで。通常そのまま食べるのであれば30%が目安です。ここではジャムを作るように鍋で煮てとろとろにしていますが、ミキサーを使えばもっと均一な濃度のピューレに仕上がるでしょう。
ピューレの詳しい作り方やコツはこちらから
使用するメインの食材によってクエン酸を加えましょう。クエン酸の役割は味付けではなく色止め効果。食材によっては使用しなくても良いことも。ちなみにジャムを作る時の砂糖量の割合は50%ほどになるものもあります。ピューレにするには砂糖は控えめの方が良いとおぼえておくとよいでしょう。
とろみが命!ピューレとは?7.使い方
ピューレを使ってソースづくりをしたりムースを作ったりという使い方はよくされる方も多いでしょう。その他にも先程作ったフルーツピューレや冷凍ピューレのおしゃれな使い方をご紹介します。
市販のピューレの上手な使い方
クリームチーズ200g ヨーグルト100g 砂糖70g 苺のピューレ100g 粉ゼラチン8g 水50g レモン汁大さじ1 苺のリキュール(お好みで)大さじ1
市販のピューレはパックされたものを開封しなければ日持ちがするので生のフルーツや野菜よりもアレンジレシピへの使い勝手がよくておすすめ。ここではいちごピューレを使って手軽にできるチーズケーキの作り方を見ていきましょう。
手作りピューレの使い方にも応用可能
市販のピューレでなくては作れないわけではないので、手作りピューレの使い方としても応用してください。ピューレ作りに加える砂糖の量や種類によってはヘルシーなものや甘さ控えめに作ることも可能です。
詳しいピューレの使い方や作り方のコツはこちら
とろみの付け方や詳しい作り方・ピューレの使い方のコツなどはこちらのサイトをご確認ください。かわいらしいデコレーションの見本もありますよ。
ピューレ作りにおすすめのミキサー
最後になりますが、ピューレをよりなめらかに粒を感じなくするために便利なパワフルなおすすめミキサーをご紹介しましょう。それぞれ特徴がありますが、どれも人気の機種ばかりです。
バイタミックスE310
バイタミックス E310 エクスプロリアン ホワイト 白 1.4L
スムージーなどにも使えるパワフルなミキサーで人気が高いものといえばバイタミックス。アメリカ製で90年も歴史のある商品です。2020年モデルも現在予約受付中ですが、まだ販売前のものを人柱として買うには少し値段が高すぎるので使用している人が多い入門編(とはいえ他のメーカーと比べるとかなり強力)ともいえるE310がおすすめです。
パナソニックMX-X701-T
パナソニック ファイバーミキサー (1000mL) MX‐X701‐T/ブラウン
ミキサーにパワフルさだけでなくおしゃれさも求めるならやはり国産メーカーのものがおすすめ。ベースカラーはおちついたブラウンで丸みをおびたコンパクトデザインは日本のキッチンによく合います。パナソニックのこちらのモデルはミキサーだけでなく砕くためのミルやタンブラーもついたフルオプション品。幅広い料理に活用できるでしょう。
タイガーSKT-N100K
タイガー ミキサー 1000ml パワフルモード搭載 静音 良い音設計 氷も砕ける ブラック SKT-N100K
ピューレだけでなくスムージー作りなどにも活用するにはパワフルなのは良いけれど朝からうるさいミキサーの音がするのはいただけませんね。静音設計で選ぶならタイガーのこちらのSKT-N100Kがおすすめです。容量は1Lと手頃なサイズで使いやすいのもおすすめ。
まとめ
ピューレとは?使い方を工夫して料理を楽に
ピューレとペースト・ジャムなど作り方が似ていてもその内容や定義・意味がちょっとずつ違う料理素材は意外と多いもの。実際の使い方を覚えれば体感で違いがわかってくるところもあります。ジャムに比べペーストやピューレは使う場面も少ないかも知れませんが、パン作りやソースに活用すると時間短縮などの効果もあります。気になる使い方や作り方があったらぜひ試してみてくださいね。
手作りジャムが気になる方はこちらもチェック
たくさんのフルーツや野菜を加工して調理しやすい状態にしてストックしておきましょう。暮らし~のではジャムの作り方の解説記事もご用意しています。ピューレだけでなくジャム作りも気になる方はぜひこちらも見てくださいね。
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