DIYで手すりを取り付けたい!
年齢が上がっていくにつれ、手すりのない家での生活が大変になることがあります。また、ご両親のために手すりを取り付けたいという方もいるでしょう。手すりをつけるからといって業者に頼むと、工事費用は意外とかかるものです。
自分でできれば工事費用の節約になりますね。取り付けは難しそうに思えますが、思ったより簡単にできるので、ぜひ自分で手すりを取り付けてみてください。
手すりがあると生活が便利になる
手すりは意外と使っている
手すりというのは、もちろん年配の方だけが使うものではありません。どこかに出かけたときや、お家に手すりがあるお家だと特に、実際、思っているより手すりを頼っている部分が多くあるものです。
手すりのあるところを考えてみると、例えば玄関や廊下、階段、トイレ、バスルーム、段差のある場所などが考えられるでしょうか。手すりがあることで、起き上がりが楽になったり、安心感も得られます。
手すりを付けることで生活がしやすくなる
生活のしやすさで考えると、手すりが合った方が便利ですし、子供が生まれたときや、歳を重ねたとき、さらに急な怪我や病気などが起こったとき、手すりがあった方が、急な事態に陥った時などは特に、あって良かったと思うのではないでしょうか。
手すりの取り付けはコツを押さえてしまえば素人でも取り付けができるので、コツを押さえて手すり工事に挑戦してみてください。
手すりを取り付ける3つのコツとは
手すり工事は自分でできます、という情報を読み、何も確認せずに工事を行ってしまうと後々困ったことになるのも事実。取り付け位置が悪く、手すりがずれてしまったり、外れてしまう。もしくは高さが合わず、使いにくい場合も。
しっかりコツを押さえてから取り付けを行うようにしてください。では、さっそく三つのコツについてみていきましょう。
手すりを取り付ける3つのコツ①柱を見つける
手すりは適当に付けちゃダメ!
手すりを廊下や玄関、階段に取り付けようと思ったときは、壁に取り付けるものですね。
何も知らずに取り付けるとなると、適当なところにねじを打ち込むことになります。壁には柱が埋まっており、それ以外のところに固定すると、少しの荷重をかけただけでも手すりが外れてしまいます。ずれたところに設置することで便利になるどころか怪我をしてしまっては元も子もありません。
手すりはしっかり柱に取り付けよう
ですから、手すりを取り付ける位置は必ず柱にするように。柱の位置は通常は見えませんが、ホームセンターなどには柱を探す電気タイプのセンサーや、針を押し出して探す下地探しもあります。
取り付ける位置も、柱の角に付けてしまうとこちらも危険なので、しっかりと柱の真ん中に取り付けられるようにチェックしてから工事していくようにしてください。
手すりを取り付ける3つのコツ②場所に応じた太さ
手すりには太さが2種類ある
手すりは売っているものを適当に選んで取り付けていいのかというとそういう訳ではありません。手すりには太さに種類があるんです。また、太さだけでなく先が真っすぐなものや曲がっているタイプもあります。
玄関や廊下、トイレなど場所によって使いやすい太さや、人によっての使いやすさがあるので、取り付ける場所によって太さを変えることを考えていきましょう。
場所に応じた手すりの太さとは
では、どこにどんな太さの手すりを取り付ければいいのでしょうか。
もちろん、使う人の手の大きさというのが大前提なのですが、例えば廊下や階段といった持ちながら歩く場所に使う壁に取り付ける場合は太めの35cmを使い、32cmの細めタイプは玄関やトイレ、段差のある場所など握って立つ場所に向くようです。
ただし、細い手すりを取り付ける場合はその分しなりやすいので、ブラケットの間隔を短くすることが大切です。
手すりを取り付ける3つのコツ③場所に応じた高さ
手すりを取り付ける場合床からの高さはどれくらいがいい?
次に重要なコツは、手すりを取り付ける床からの高さです。せっかく取り付けた位置が低すぎたり高すぎたりすると、使いづらくなってしまうこともあります。室内の階段や玄関、トイレ、廊下といった場所にはそれぞれ適した床からの高さがあります。
もちろんこの場合も、その人の使いやすい高さというものがあるので、それも考慮して取り付ける高さを考えていくといいですね。
場所に応じた床からの高さとは
一般的な手すりの床からの高さについてですが、玄関だと手すりの中心がたたきから120cmの壁に取り付けること。そしてトイレだと座面から25~30cm、廊下は床から75cm、階段であれば階段の先端部分から75cmの高さが一般的な高さのようです。
もちろん、一番は使う人ですので使いやすい高さを考慮して高さを決めて設置していくようにしてください。
DIYで手すりを取り付ける方法をご紹介!
DIYで手すりを取り付ける方法
手すりを取り付ける場合の3つのコツを押さえたところで、実際の取り付け方法についてまとめていきます。
場所も、室内では階段からトイレ、玄関やバスルーム、外の段差に取り付ける方法など、場所も多く項目を挙げているので、取り付けたい場所に合わせた取り付け方法を参考にしてください。もちろん、先ほどのコツは抑えたうえで工事しましょう。では、まず基本的な取り付け方についてです。
手すりの基本的な取り付け方とは?
まずは下地を探すところから。壁をトントン、と叩いてあらかじめ柱のある位置の目星をつけ、そこから下地チェックをしていきます。下地が探せたらその位置をチェック。室内の、トイレや廊下といった場所に適した高さに合わせて手すりの位置を決めます。
チェックしたところにブラケットを柱に合わせて置き、ねじを止めていきましょう。
DIYで手すりを取り付ける方法①階段
家の階段に手すりを自作
自作で室内の階段に手すりを取り付ける場合、どんなところに注意して取り付けていけばいいのでしょうか。室内の中でも、階段は転びやすいところでもあります。手すりがあることで安全に上り下りができるようになりますね。
階段に取り付ける方法ですが、基本的なコツである柱に取り付けることや太さ、高さについては変わらないので、その点を押さえて自作していってください。
階段の手すり工事方法
階段の壁に手すりを取り付ける場合は、動画にもあるように降りる時を優先して考え、利き手側の壁に取り付けるといいようです。また、スタートエンド手すりを利用してスムーズに上り下りできるのがいいですね。
階段の始まりと終わりに直線部分を付けることで安全に上り下りができるようです。やはり階段も、使いやすい取り付け方というものがあるので、動画を参考に手すりを付けてください。
DIYで手すりを取り付ける方法②トイレ
トイレの手すりはどう取り付ける?
次はトイレの手すりです。トイレも、立ち上がるときに手すりがあると安心して使えますね。トイレの手すりを取り付ける場合はどんな位置に設置すればいいのでしょうか。
この動画はトイレの横の壁に取り付ける場合の位置だけでなく、トイレの前に壁がある場合の取り付け位置についても紹介しているので、トイレの構造や使いやすさに合わせて取り付けてください。
トイレの手すり工事方法
トイレの壁に手すりを取り付ける場合、どんなところに注意すればいいのかというと、利き腕側の壁に取り付けること。取り付け位置は便座の先端から15~20cm、座面から30cmがいいようです。
また、前側の壁に取り付けられる人は床から120cmほど。使う人の伸長に合わせて取り付けてください。しっかり壁の柱をチェックし、設置工事を行うようにしましょう。
DIYで手すりを取り付ける方法③廊下
廊下の壁に手すりを取り付ける
次も室内の廊下の手すりについてです。廊下にも手すりがあると、スムーズに移動ができるようになるので特に年配の方がいるお家では手すりがあった方が便利ですね。
取り付け位置に関してはコツにもあったように75cmとありますが、動画では肘を使って移動する場合の高さや取り付ける手すりの種類も紹介しているので、参考にしてください。
廊下の壁に手すり工事をする方法
廊下の壁に手すりを取り付ける場合の基本はまず、床から75cmとしていますが、使う人の握りやすい高さにしましょう。また、肘を乗せて歩きたいという方は床から85~90cmで、形は丸型よりかまぼこ型を利用するといいようです。
室内には手すりの取り付ける場所がさまざまありますが、やはり場所によって使いやすい手すりの位置があるので、しっかりと把握しておくといいですね。
DIYで手すりを取り付ける方法④バスルーム
バスルームに手すりを自作でDIYする!
バスルームの手すりはどのように取り付ければいいのでしょうか。壁の材質が異なるので、取り付け方法が異なってきます。基本的に便利な高さというのは、浴槽から10~15cmの位置にL字型のものを利用すると立ち上がりが楽になります。
お風呂は滑って転びやすい場所でもあるので、しっかりと使いやすい位置に手すりを自作してくださいね。
バスルームに手すり工事する方法
バスルームの壁に釣りを取り付ける場合、壁の種類が室内の壁とは異なっており、取り付けられないこともあるのでバスルームに利用できるTOTOのバス用のインテリアバーを使うといいようです。
取り付けにはまず、下穴を開け、シーリング材を入れ手すりを固定していきます。水平のチェックを行いながら設置し、キャップを被せたら完成です。
DIYで手すりを取り付ける方法⑤玄関
玄関の壁に手すりをDIYで自作するには
玄関手すりの工事方法
室内の玄関に手すりを取り付ける場合は、真っすぐに床から垂直に取り付けるので柱の位置にしっかりとまっすぐ固定することが大切です。下地で柱を探し、目安の位置を記しておきます。下穴を開けておき、金具をビスで固定。
棒を取り付けて上部も固定したら完成です。玄関に取り付ける高さは、コツにもありましたがたたきから、ポールの中心が120cmの位置になるように設置するといいでしょう。
DIYで手すりを取り付ける方法⑥外階段
段差のある玄関に手すりをDIYするには?
先ほどまでは室内の手すりについてでしたが、最後は室外の段差や玄関の階段に手すりを取り付ける方法についてご紹介します。室内には壁がありますが、室外には壁がなく、自立した手すりを取り付けなければなりません。どのように室外の手すりを取り付けていくのか、実際の動画を見て取り付けてみてください。
外の段差や階段に手すりを自作で取り付けるには
外の固い地面に手すりを取り付ける場合、外用の手すりを購入する必要があります。タイルなどの地面に下穴を開けるのですが、まずは口径の小さい物から大きい口径を開け、付属のアンカーが入るようにしておきます。
アンカーを打ち込み、支柱を固定します。しっかり固定したら手すりを必要な長さに切断します。接続金具を設置し取り付けたら、残りを取り付けて完成です。土などの地面の段差にはコンクリートを利用してしっかり固定してください。
手すり自作実例をご紹介!
玄関や段差に手すりがあるだけで安心
玄関から出た場所に段差や階段があるお家は、やはり手すりがあった方が転倒の危険も減るので安心です。実例のものは段差のない玄関前と、外階段に手すりを取り付けています。
室内の床ではなく地面やコンクリートに取り付けていくのでしっかり下穴を開けてから設置したり、地面が土であればコンクリートを埋め込んで設置する必要があります。
介護住宅の道に手すりを作る
こちらは介護住宅の前の道に手すりを取り付けている写真を載せています。土のある部分に穴を開け、そこにモルタルを流し込んで手すりの柱をしっかりと固定していきます。写真のように斜めになっている道や段差がある場合は手すりも斜めになります。しっかりと垂直を測って設置するようにしてください。
背の高さの違いがあっても大丈夫な手すりがある
手すりの画像を探していると、面白いものを見つけることができました。これは格子状になったタイプの手すりのようで、それを玄関に取り付けています。手すりが格子状になっているので、使う人の背の高さが異なる人の多いお家でも便利に使えます。もちろんこれは玄関だけでなく、トイレでも便利に使えそうですね。
下地がない場合は木の板を取り付けて補強して自作しよう
階段などの壁に手すりを取り付ける場合、ブラケットを取り付けたい位置に柱がないことも。そんなときはどうしたらいいかというと、この写真のように補強板を取り付けて行うようです。
下地の柱がない室内には使える方法なので、手すりの取り付けたい位置に柱がない場合はこの方のように補強板を取り付けた上で手すりを設置してみてください。
トイレの立ち上がりから出るまでを楽にする手すりを自作
トイレの手すりは、立ち上がりに便利なように床からではなく座面からの高さで手すりを取り付けていました。でもこれだけだと立ち上がりは便利ですが、トイレから出るまでは壁を使って自分の身体を支えなければいけません。
高齢になったり、介護が必要な方の場合、それだけでは足りないこともあるでしょう。そう言う方はこの写真のように立ち上がりだけでなく廊下に出るまでに使える手すりもプラスして付けておくと安心です。
まとめ
廊下や玄関などの室内の手すりの取り付けから、外の段差に取り付ける手すりの工事方法までまとめてきました。
取り付ける場所によって高さが異なりますし、柱に取り付けないといけない、といった注意項目はありましたが、基本的な取り付けは意外と簡単にできるものでもあります。
手すりがあれば日常の生活も楽になりますし、万が一の時にも安心して生活ができます。ぜひこの機会に手すりを取り付けてみてください。
その他DIYが気になる方はこちらもチェック!
今回は手すり取り付けの方法についてまとめてきましたが、他にも便利なDIYをまとめた記事があります。踏み台を作って玄関に置いておけば子供や老人も楽に靴が履けるようになります。また、自作階段の作り方もあるので、不便な場所に自分で階段を取り付けたい方はこちらも合わせて読んでみてください。
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