記事の目次
- 1.はじめに
- 2.簡単にできる騒音音漏れ対策4選
- 3.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY1
- 4.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY2
- 5.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY3
- 6.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY4
- 7.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY5
- 8.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY6
- 9.賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY7
- 10.賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY1
- 11.賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY2
- 12.賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY3
- 13.賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY4
- 14.賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY5
- 15.遮音に効果のあるウレタンボード
- 16.まとめ
はじめに
外からの騒音や部屋の音漏れをDIYで対策
外からの音が気になったり、自分では気づかない音漏れでご近所から注意されたということはありませんか?部屋の構造上の問題だからとイヤホンを付けてテレビや音楽を聞いたり外からの騒音は我慢してごまかしている人も多いようですが、DIYでその音の悩みが解決できるかも知れません。今回は窓ガラス等建具の防音DIYについて解説していきましょう。
簡単にできる騒音音漏れ対策4選
まず最初は市販品でよくある防音〇〇という商品の中でも代表的な4点の紹介とその効果の大小をご説明します。遮音が小さな物は使えないわけではなく、組み合わせることで見た目がよくなったり効果をプラスするために使うのにおすすめ。
騒音音漏れ対策法1.防音カーテン
まず手軽に出来る方法としてカーテンを防音タイプに変えるということがあります。効果のレベルは低いですが、遮光も兼ねているものも多くやって無駄というわけではありませんがより防音を求める方には他の方法との併用がおすすめ。
騒音音漏れ対策法2.防音ボード
カーテンと比べて防音効果は絶大ですが窓をひとつ潰してしまうことになりますので、窓からの明かり問題がないご家庭におすすめ。オーダーメイドで窓サイズに合わせて作ってくれるのでただはめ込むだけで落ちてくることもなく施工は簡単。ほとんどの騒音や音漏れ対策になり、もちろんはめるだけですから賃貸マンションにもピッタリ。
騒音音漏れ対策法3.防音テープ
騒音の原因が古い建具の隙間であれば、それを塞ぐテープで対処できる場合もあります。ウレタン等のやわらかな素材に両面テープがついていて施工は貼るだけと簡単です。厚みに種類がありますので、隙間の厚みに合わせたものを購入しないと窓の鍵が閉まらないということになるので注意が必要です。
騒音音漏れ対策法4.二重窓
騒音や音漏れ対策だけでなく結露・冷暖房効率アップとよいことがたくさんあり多くの人が検討するのが二重窓。難しそうと感じるかも知れませんがじつは特別な工具も必要とせずキットなどを買えばはじめての方でも数時間あればその日から音に気を使わない快適な夜が過ごせるでしょう。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY1
さきほどの中にもあった二重窓の作り方を解説します。セットになったものを買うとあとは家庭にあるような道具でも設置できるので簡単ですが、ひとつずつホームセンターで材料を選んでコストを安くあげることもできます。
簡単に作れる自作二重窓DIY
窓の形状にもよりますが二重窓の自作は難しいことではありません。ホームセンターなどで手軽に手に入る材料や簡単な道具だけで作れます。またレールの取り付けは両面テープで行いますので賃貸物件にも優しい作り方です。
遮音用二重窓用の材料・道具
二重窓のガラスの代用としておすすめの素材材料は中空ポリカーボネートとよばれるもの。メーカーによっては別の名前が付けられていることもありますが、ポリカーボネートでできておりダンボールのように層になっていて中に小さな部屋がたくさんあるものが遮音効果が高く音漏れも防ぎます。そのほか窓レール・メジャーと窓フレーム・のこぎり・カッター・両面テープも用意してください。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY2
遮音用二重窓の作り方:前準備
まずは窓の形状と鍵の位置などをチェックします。チェック項目としては①窓と壁にレールを取り付けるだけの余裕(壁との段差)がある。②二重窓を取り付けても鍵に干渉しない。このふたつです。たとえレールが付けられても鍵が締められなくなったという場合もありますので必ず鍵が動くかチェックしてください。
窓枠の採寸
採寸はレールの長さを決めるだけでなく、取付可能か判断する材料にもなります。測る部分は高さと幅の他対角線の長さ。この対角線の長さ2本を比較して5mm以上の差があると窓枠が歪んでいるため自作での二重窓の取り付けはできません。窓枠の歪みから対策しなければいけないので、専門の業者にご相談ください。
施工前にはしっかり掃除
このやり方は両面テープでレールを固定しますので、テープの付きを良くするという意味でもしっかりと窓枠を掃除してほこりや油分などを拭き取っておいてください。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY3
遮音用二重窓の作り方:レールのカット
次にやることは二重窓のレールとなるパーツを採寸したサイズに合わせてカットしていきます。レールカットには高さを長くするやり方と幅を長くするやり方がありますが、レールの継ぎ目を目立たなくするには高さを長くした法が効果的。
作業ポイント
しかし、やりやすいのは上・下・横の順で取り付けていく方法。初心者の方なら後者が最終的にはきれいになる場合が多いのでおすすめです。重なり方法に合わせてサイズ調整をしてカットしてください。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY4
遮音用二重窓の作り方:レールをテープで貼る
カットしたレールを両面テープで貼り付けていきますが、このとき元々のサッシの鍵に干渉しない余裕を持たせた手前に取り付けてください。また二重窓が斜めにならないようきちんと垂直になるようレールを貼っていきましょう。
作業ポイント
レールには上下があるので購入する時も注意してください。高いのが上で短いものが下。また横のレールも物によっては片方だけ高さが違うものがありますので取り付ける際に左右で合わせるのをお忘れなく。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY5
遮音用二重窓の作り方:フレームとボードのカット
レールが付けられたらそれにはめていくボードとその枠となるフレームを寸法どおりカットします。ボードは一旦カットしてからフレーム分長くなりレールにハマらない丈を切り取ってサイズ調整すると失敗が少なくてピッタリガタつきなくレールに収まるのでおすすめです。
作業ポイント
フレームは横になる高さ分を長くカットしましょう。持ち手つきのフレームの場合は重なり分はカットするとさらにきれいに仕上がります。少しの手間ですが市販品のような完成度になるので、ぜひこの作業はやっておいた方が良いですよ。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY6
遮音用二重窓の作り方:窓を作る
それでは次にカットしたフレームとポリカーボネート板を組み合わせて窓を作っていきましょう。ボードの裏表やフレームの横と上下・裏表(これは持ち手で判断する)を間違えないように組み立てていきます。
作業ポイント
ポリカーボネートボードにフレームがはまりにくい場合は、一箇所をグイグイと押し込まずにトントンと拳で軽く右左真ん中と平均的に叩き込むようにするとうまくできることが多いです。また窓が重なる部分は持ち手が干渉しないように取り付け時に確認しながら作業してください。
賃貸マンションでも!窓の自作防音対策DIY7
遮音用二重窓の作り方:取り付け
二重窓の自作最後の作業は窓をレールにはめ込んでいきましょう。このときフィルムは剥がさずにまずきちんとはまるか、動かすときにひっかかりはないかチェックしてスムーズに開け締めできるようなら最後にフィルムを剥がして完成となります。
作業ポイント
開け締めにガタがある場合は微調整してスムーズになるようにするまでフィルムは外さずにおいた方がよいです。調整の仕方としては切ってしまったものを増やすことはできませんが、長くて渋いときに少し削ってすべりを良くすることで対応してください。
賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY1
窓と一口にいっても建具によっては付けられないような形をしていたり、窓枠がない場合もあります。その代表的なものに和室の障子窓がありますね。障子には内側の枠と外枠にわずかな段差がありますので、そこに手軽に手に入るプラダンを貼ることで防音や防寒効果が期待できます。障子の二重窓改造方法をご説明しましょう。
和室の建具も二重窓!?
和室の部屋にお住まいの方で、ご家族からテレビの音がうるさいなど苦情を言われたこともあるでしょう。サッシの窓と違い障子などの建具は二重窓という概念がありません。安いプラダンを使った障子の二重窓化の方法もご紹介しましょう。
グルーガンの使用が不安な方はテープ処理でも
ニトムズはがせる両面テープ
こちらの動画は接着はすべてグルーガンで行っています。賃貸物件の場合グルーでは不安がある方は接着力は落ちますが貼り直し可能な両面テープを使ってプラダンを貼り付けると良いでしょう。ただし、経年による貼り直しの手間はかかるかも知れませんので納得の上作業をすすめてください。
賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY2
障子の二重窓化:材料や道具
使用するのはプラダンボードを障子の枚数分・グルーガンとグルー・柱作りのための木片・カッター・差し金(できるだけ長いものがおすすめ)・下敷きのためのベニヤ板やダンボールとなっています。
作業ポイント
柱とは障子の端に取り付ける補助用のパーツです。障子の構造上木枠が内側にないのでプラダンボードが沈んでしまうため、柱を作って接着するスペースを作るというわけです。太さ(径)に決まりはないので動画を見ながら同様なものを用意してください。
賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY3
障子の二重窓化:採寸
メジャーを使って高さや横幅を測っていきます。たわみや歪みが生じている場合がほとんどですので、上だけや下だけなどという計り方はせず、しっかりと上下・また途中も数ヶ所細かな採寸をすることでピッタリサイズにプラダンを裁断できます。またこのとき内側の木枠の高さも測っておいてください。
作業ポイント
障子や木製の扉等は金属製のサッシとは違い、後からのメンテナンスをすることで建具の立て付けを直すことができる長期利用にも向く非常に優秀な建具です。柔軟な素材な分微妙に建具サイズが上と下で違うこともよくあります。採寸はしっかりと最低でも上下と中央の3箇所以上採寸してください。
賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY4
障子の二重窓化:プラダンのカット
大きな1枚板のプラダンを障子の内側のサイズに合わせてカットしていきます。細かく印をつけてそれを直線でつなぎカットするガイド線としてください。
作業ポイント
プラダンはカットするときにカッターが曲がりがちです。差し金にしっかりカッターの刃を添わせてまっすぐに切るようにしてください。ゆっくりで良いので丁寧にやるのがきれいに仕上がりかつ防音効果を上げるコツです。
賃貸マンションでも!和室の自作防音対策DIY5
障子の二重窓化:貼り付け仕上げ方法
プラダン柱部品を内側の角に取り付け、木枠などと合わせて貼り付けて作業をすすめて行きましょう。賃貸物件の備え付け建具である場合は、元に戻すのが大変なグルーよりも貼り直しできる両面テープがあと残りの心配が少なくなりおすすめです。
柱の作り方
柱は木片にテープ状にカットしたプラダンを巻きつけグルーで固定したものを使用しています。両面テープでは丸めたプラダンの反発力に耐えきれずに接着できませんのでここだけばグルーまたはプラスチック用の強力接着剤でしっかり付けてください。
作業ポイント
グルーで作業する場合は、固まるのが早いので1列ずつ貼り付けていくことになります。テープ接着は先にテープをすべて貼ってしまっていっぺんに貼っても良いでしょう。貼り直しができるタイプですので、曲がったら剥がして直すこともできます。接着方法に合わせて貼り方も変えていく必要がありますのでご注意ください。
遮音に効果のあるウレタンボード
最後になりますがウレタンにも防音・遮音効果があるとしてよく売られていますね。その音を小さくする理由と種類による効き目の違い、形による選び方や使い方のコツをご説明します。ウレタンを窓に貼って消音しようと思っている方はこちらも是非参考にしてください。
ウレタンボードに遮音効果がある理由
ウレタンの中にはたくさんの気泡の穴が開いている状態になっています。ウレタンが音を吸収しているように感じるでしょうが実は気泡の部屋の中で音が分散されてそのためエネルギー(音の大きさ)がだんだんと小さくされていくため遮音効果を発揮しているのです。
遮音効果の高いウレタンボードの種類
ウレタンとひと口にいっても気泡の形が違います。規則性があって気泡同士が重なることがないウレタンは音が分散できないのであまり消音作用は期待できません。防音用にウレタンを買って取り付けるなら連続気泡と呼ばれる気泡同士がつながって音が中まで入り込むようなものを選びましょう。
形によるウレタンボードの音の聞こえ方
ウレタンボードには凸凹の形になったものと平らなスポンジ状のものが売られていますね。この2つの形と音の聞こえ方の特徴は先ほどの音の跳ね返るを考えれば一目瞭然。
角度がついている壁がたくさんあってあちこちに分散する凸凹型の方が外にもれる音が小さくなるでしょう。平らなものは防音材として壁の内側に入れるために作られているので、窓や壁などに貼るなら凸凹したウレタンボードをチョイスしてください。
まとめ
窓はテープやボードで遮音!音漏れも対策しよう
カーテンやマット・テープなどの簡単に付けられる防音グッズの種類と二重窓の作り方2種、防音に効果が高いといわれるウレタンについて解説してきましたがいかがでしたか?窓の形状が合えば二重窓作りは意外と簡単にできると感じた方も多かったのではないでしょうか。気になるものがあったら、ぜひ騒音対策としてご活用ください。
音が気になる方はこちらもチェック
他人が出す音というのは気になる人も多くそれによってトラブルになることも少なくありません。いろいろなものの音が気になる方はこちらの記事もご覧になってはいかがでしょう。暮らし~のではこの他にも音に対しての対策方法をいろいろとご紹介しています。