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切り花を長持ちさせる方法を詳しく解説!大切な花瓶の花を少しでも長く楽しもう!

生花が長持ちする保存の仕方には、どのような方法が挙げられるのでしょうか。ここでは切り花をいつもより長持ちさせる保存方法を取り上げます。大切な人からいただいた花や購入した花などを少しでも長く楽しみたい方に向けて、切り花の保存方法に関する情報を提供します。
2020年8月27日
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切り花に見合った長持ち実現の保存方法を紹介

切り花に見合った長持ち実現の保存方法

知人・友人などから贈られた花や庭で摘んだ花を花瓶に生ける際、切り花の長い観賞を実現するには、どうしたらよいのでしょうか。このような悩みを抱える方に向けて、切り花に見合った長持ち実現の保存方法から、14のコツを取り上げます。部屋のテイストに合わせた一輪挿しの花などを、長い時間飾るなら、以下のような保存方法をおすすめします。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法①

水揚げ

水揚げ

1つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、水揚げ。生花は、水を茎の切断面から花全体に上げて、必要な水分を保持しますが、切断面の面積が小さいと、水を上げられずに、水分が失われる事態に見舞われかねません。そのため、茎を切る際は、広い切断面を意識すると、一輪挿しの花などを長く維持できるでしょう。

水分を失った花には新聞紙を活用

水揚げを用いても生花が萎れるなら、新聞紙をはじめとした紙でくるんでください。新聞紙はテープで止めますが、茎を切るために一定の長さを確保しておかなければいけないので、茎の下部を出す点を忘れないでください。あとは、茎を切って、水に挿せば完了します。さらに、新聞紙の裏に霧吹きで水をかけてから一輪挿しの生花などに巻き付けると、より一層水揚げの効果が得られるはずです。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法②

水切り

水切り

2つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、水切り。生花の茎を入水させて、茎を斜めに断ち切ります。水のなかで切れば、茎から入って来る空気を遮断できます。こうしたひと手間によって、水の吸収が邪魔されず、生花に水が回ることから、一輪挿しの花などの延命を果たせるでしょう。

切断面は斜めに

生花の茎を断ち切る際は、鋏を斜めに入れるのがコツです。垂直に鋏をいれると、断面の周囲に力がかかり、茎の細胞を潰しかねません。植物には全体へ水を運ぶ導管という細胞を備えているため、切断により導管を潰せば、水を吸収しにくくなるため、生花の延命が行えません。生花の観賞を維持するなら、茎を斜めに切断して、鋏が加える力を散らす方法がベストといえます。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法③

切れる鋏を使う

よく切れるハサミを使う

3つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、切れ味のよい鋏の使用。切れ味の悪い鋏を用いると、切断の際に導管を潰すため、水揚げを妨げる事態が想定されます。こうした状態に陥れば、水の中で斜めに断ち切っていても、花全体に水分を回す効果が得られにくいといえるでしょう。そのため、一輪挿しなどで生花を生ける場合には、剪定用の鋏を使って下さい。

剪定用の鋏による手入れ

ただし、剪定用の鋏を長く使用しているケースでは、鋏の手入れが重要です。庭木の剪定に用いていれば、刃こぼれが生じていたり、病原菌が付着していたりと、断ち切ることで水を吸収する力を弱めてしまいかねません。そのため、砥石で刃を研ぎ、鋏の切れ味を保ちましょう。また、専用のクリーナーも売られているので、吹きかけて布で拭き取り、刃を清潔に保ってください。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法④

水きりを毎日行う

水きりを毎日行う

4つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、毎日の水きり。水に浸してある箇所は腐りやすく、放置しておくと、腐食が始まります。つまり、生花の延命を図るためには、毎日の水きりを欠かさず実施することが重要といえるでしょう。切断する長さは数cmが目安です。ただし、腐食が進んでいる・生花がくたっているケースでは、10cmを目安にして、長めに切ることをオススメします。


ぬめりを取る

水に浸している箇所にぬめりが現れているなら、生花を切断するまえに、しっかりとぬめりを取り除いておきましょう。水で流してもなかなかぬめりが落ちないときは、スポンジなどを使用します。これなら絡みつくぬめりが落としやすくなるでしょう。一輪挿しや花束を生けるには、毎日の水交換できれいな茎を維持できれば、延命を実現できるといえます。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑤

深水法

深水法

5つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存法は、深水法。水揚げの保存方法に数えられ、水かさを増やして水を引き上げます。水かさを増やせば、水圧が高まるので、生花が水を上げやすい基盤を作り出してください。高さのある容器いっぱいに水を溜めて、新聞紙をはじめとした紙でくるんだ生花を挿しておけば、水分を失った花が元に戻ります。

浸たす時間は1,2時間

生花を浸けておく時間は1,2時間。新聞紙は乾いた状態では使わず、水揚げのケースに倣って、内側を霧吹きで湿らせておいてから巻き付けます。また、新聞紙は茎全体に撒かないでおく点を重要視しましょう。また、新聞紙は水に触れない高さでくるんで下さい。水切りせずに延命を図るなら、深水法を用いると、一輪挿しや花束などの長い観賞も可能です。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑥

焼き揚げ

焼き揚げ

6つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、焼き揚げ。太い茎の花に用いられ、茎に火をかざして、炭化を試みます。炭化を図る箇所は根元の数cm。炭化させた直後に水に浸し、水揚げに移ります。そのほかの注意点には、焼き揚げの際に、熱が伝わらないよう、火をあてる箇所以外には、濡れた新聞紙でくるむ点を押さえておきましょう。

茎を傾けて火にかざす

茎を火に対して垂直にかざせば、茎の上部にまで熱が伝わってしまい、生花全体を弱らせます。茎の根元を炭化の状態に変える際のポイントは、茎を傾ける点です。加えて、炭化後、即座に水に入れる必要があるので、バケツに水を張っておくことも忘れないで下さい。これで、水分を失いかけた一輪挿しの花や花束も、元気になり、再度の観賞も可能といえます。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑦

湯揚げ

湯揚げ

7つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、湯揚げ。茎を切ると乳液などが出る花にふさわしい保存法で、沸騰させたお湯が使用されます。まずは、お湯につける部分以外を新聞紙でくるんでから、水切りを行い、根元の数cmをお湯につけてください。十数秒ほど浸けたらお湯から出して、そのまま水に浸せば、水を引き上げにくい生花であっても水揚げが行えます。

湯気をあてない

お湯に茎を浸ける場合には、立ち上る湯気に気を付けるのがポイント。新聞紙でほかの部分を保護しておかなかったり、焼き揚げのケースに倣わず茎を斜めに傾けなかったりすると、熱が加わってしまいかねません。このような事態を招かないためには、湯揚げの際に、新聞紙で花をくるみ、茎を傾けてからお湯につけます。つまり、花瓶に挿し観賞を楽しむ時間を延ばすには、湯気を避けた延命法の利用が必須です。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑧

花瓶を清潔に保つ

花瓶を清潔に保つ

8つ目に挙げる長切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、花瓶の清掃。雑菌が繁殖すれば、生花はすぐに枯れてしまいます。そのため、水を換える際に、洗剤を使った洗浄が必要です。水切りは手間がかかるので毎日を行うのは難しいのなら、水を換えることと花瓶を洗うことを実施してみると、これだけでも生花の延命が図れるでしょう。

水換えの頻度は?


夏場の暑い時期は毎日、春と秋は4日に一度、冬場は6日に一度を目安に水を換えてください。とくに夏場は雑菌が繁殖しやすいので、水換えを怠らないようにしましょう。水換えを忘れてしまう方は、透明な花瓶を用いると、水の量が目に留まりやすく、交換し忘れる事態を回避することが可能です。一輪挿しの花や贈られた花束を長く飾りたいなら、水換えの習慣をつけてください。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑨

延命剤の利用

9つ目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、延命剤の利用。聞き馴染みのない延命剤とは、雑菌の繁殖を防ぐ殺菌成分・花の状態維持に必要な栄養成分を配合した薬を挿しています。そのため、花瓶に挿してから萎れるまでの期間を延ばせるでしょう。水換えに時間を割けないなら、花瓶の水に延命剤を垂らしてみると、生花を長く維持することも可能といえるでしょう。

延命剤の種類と用法

延命剤には、茎・水を汚す菌を死滅させる殺菌作用や栄養を含むタイプが販売され、液体のほか、粉末状の製品も見られます。延命剤は日常の手間を省きつつ、生花の延命を行える便利な製品とされていても、定められた濃度に薄めなければいけません。つまり、花瓶のなかの水が減った際に、水のみを加えてれば、正常な濃度を下回るため、延命剤を使う際は、水換えを一緒に行う必要があります。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑩

洗剤で鋏を洗う

10番目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、洗剤を用いた鋏の洗浄。剪定用の鋏で、定期的に木の枝などを切断すると、樹液が付着します。この鋏を使って生花を切断すると、汚れが断面に付着し、腐食を招きかねません。そのため、刃物用の洗剤(クリーナー)を使って、鋏の刃を洗浄してから生花を切るのがオススメです。

洗剤(クリーナー)の使い方

洗剤(クリーナー)をハサミに吹きかけて、乾いた布で拭き取れば、洗剤(クリーナー)による洗浄は完了します。時間を置かずに拭き取れるので、短時間で済むでしょう。そのため、水換えのように、洗剤(クリーナー)による洗浄も、習慣づけておくことです。一輪挿しの花瓶に長く花を生けるなら、道具の手入れを怠らなければ、雑菌の増殖を抑制できるでしょう。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑪

不要な葉を切り落とす

不要な葉を切り落とす

11番目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、不要な葉の切り落とし。生花の葉っぱが水に浸かってしまうと、葉っぱの腐食を招き、雑菌を繁殖させかねません。そのため、水に浸かる位置に葉が生えているなら、葉を落としてから、花瓶に挿しましょう。また、切り花にした後は、以下のような対処も求められます。

枯れ葉を切り落とす

必要な手入れを行っているのに、葉が枯れる悩みを持つ方は、枯れ葉の有無を確かめてください。このまま放っておくと、枯れ葉が花瓶の中へ落ちて、雑菌の繁殖を招きかねません。そのため、葉が枯れ始めたら、大胆に落としてください。これで花瓶の水をきれいなまま保てますし、枯れ葉へ分配されていた水分が、ほかの葉へと届くため、残りの葉の寿命を延ばせます。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑫

萎れかけの花は茎を短く切る

12番目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、茎の短い切断。茎が長いと花全体に水が生き渡るまでに時間がかかります。花が萎れかけているときは、短めの切断がオススメです。茎を短く切断すれば、花が完全に萎れてしまう事態を回避し、元気な状態へ戻すことも可能。お気に入りの一輪挿しを長く飾りたいときには、大胆な切断も検討しましょう。

短く切ったあとは背の低い花瓶に挿し替える

茎が短くなってしまった場合、花瓶とのバランスが取れない事態も想定されます。このようなケースでは、背の低い花瓶への挿し替えがオススメ。これなら、花びら・茎・花瓶とのバランスが取りやすく、アンバランスな切り花に変わってしまう事態の回避も可能です。とくに一輪挿しは、一本のみを挿しているため、短く切ってしまうと不自然さが目立つことから、背の低い花瓶を用意して、長い観賞に備えてください。


切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑬

洗剤を入れる

13番目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、洗剤の使用。中性洗剤や漂白剤を花瓶に2,3滴ほどたらすと、雑菌の繁殖を抑える効果により、長い観賞を実現できます。ただし、効果は一日程度とされているため、忙しくて水換えに時間を割けないときの対処法と捉えてください。また、必要以上の洗剤を入れてしまっても花を枯らす原因をつくるため、適切な量を把握することが長持ちの秘訣といえます。

数日間の不在では延命剤を利用する

数日家を空ける場合、洗剤を入れても細菌の繁殖を抑えることは困難です。手入れができない期間が生じるなら、延命剤を入れて、細菌の繁殖を抑制するとよいでしょう。また、延命剤の利用と併せて、水切り・花瓶の洗浄を行うと、花が枯れる・萎れるといった事態の回避が可能です。管理する方の生活に合わせて、洗剤・延命剤の利用を検討してみましょう。

切り花に見合った長持ち実現の保存方法⑭

切り口を塩水に浸ける

14番目に挙げる切り花に見合った長持ち実現の保存方法は、塩水の利用。塩分濃度の塩水をつくって、茎の断面に浸けておきます。塩が持つ殺菌作用で、雑菌の繁殖を抑制されるため、延命剤がなければ、塩水に浸ける方法を用いてみましょう。また、塩を直接断面に刷り込む方法でも、雑菌の繁殖を抑えられるので、塩水に浸ける・塩の刷り込みの2つから、利用しやすい方を選んでみて下さい。

長期の観賞のために塩に砂糖を加える

生花を長く観賞したいなら、塩のほかに、砂糖も加えてみましょう。塩の成分で殺菌、砂糖で養分を与えることで、萎れるまでの期間を延ばせます。砂糖の量は水1リットルに対して2%ほどです。塩と砂糖はどちらも家庭に常備してある調味料のため、延命剤が手元にない場合でも、購入する手間と費用をかけずに、切り花の長い観賞を実現できます。

まとめ

切り花に見合った長持ち実現の保存方法を取り上げました。どれも手軽にできる方法のため、実践しやすいといえますし、数日間家を空ける場合でも対処の仕方によっては、花の延命が可能です。人から贈られた花や、花屋で購入した花、庭で摘み取った花を長く挿していたい場合には、取り上げた方法を用いて、切り花の寿命を延ばしてみて下さい。

切り花の育て方はこちらの記事をチェック!

切り花の育て方を知りたい方は、以下の記事に目を通しておくと、必要な情報を得られます。品種の多いアスターと、玉のように花をつくるアリウムについての育て方を知って、栽培から切り花までを自身で行ってみると、切り花を楽しむ幅を広げられるでしょう。