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セロー250のスペック!ファイナルエディションへ敬意を表して徹底検証!

セロー250のスペックを徹底検証し、歴代セローの年式や中古車価格をまとめました。セロー250は遅い?確かに最高速度は遅いものの、低中速重視の扱いやすいエンジンスペックやしなやかな足回りは常用域では思いのほか速く、ツーリングでは安心感を高めてくれます。
2020年8月27日
hosokawa_taka
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セロー250のスペックを徹底検証!はじめに

ヤマハのセロー250は軽量でコンパクトな車体や粘り強いエンジン特性に人気があるオフロードバイクです。2019年12月、ヤマハは2020年の1月に販売するファイナルエディションを最後にセロー250の生産を終了すると発表しました。ここでは名車セロー250ファイナルエディションのスペックを確認し、歴代セローの年式についてまとめます。

なおこの記事は2019年12月20日現在の情報をもとに作成しておりますことをご了承ください。

セロー250が生産終了となる理由は?

ヤマハがセロー250の生産を終了するのは2020年12月に導入されるユーロ5に適合できなくなるためです。セロー250は継続生産車ですので2年の猶予があるのですが、2022年の11月には生産ができなくなるのです。ヤマハはその前に生産を終了し、次期モデルの開発と生産に備えている…オフロードバイクファンならそう思いたいですね。

では本題!セロー250のスペックを徹底検証していきます。

セロー250のスペック:車体サイズ

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1020440_03_2020_01.jpg

セロー250ファイナルエディション

セロー250の車体サイズ(全長)を250ccクラスの現行MTバイクと比較すると、わずかに大きいことがわかります。セロー250がコンパクトだといわれるのはTT250Rやランツァなどのオフロードバイクと比較しての話。オフロードバイクはダート走行を想定したサスペンションストロークを確保するために、オンロードバイクよりも大柄になってしまうのです。


【セロー250ファイナルエディションのスペック比較:サイズ】

  セロー250
ファイナルエディション
mm
2019年現行250cc
MTバイク平均値
mm
全長 2100 2087.9
全幅 805 802.9
全高 1160 1156.2

セロー250の車体サイズを検証

セロー250は大きすぎず小さすぎない車体サイズです。これ以上大きいと街乗りや難所アタックで大きく感じ、これ以上小さいとツーリングでの安定感を欠いてしまいます。街乗り、ダート、ツーリングなど、さまざまなシーンで楽しいサイズにするために、ヤマハは熟考してセロー250の車体サイズを決定したと考えられます。ユーザーレビューを紹介しますね。

車体が軽量なのとハンドルの切れ角が大きいので、林道でも街中でも重宝しています。

自転車みたいに扱えますよ。とにかくこれに関しては素晴らしい。Uターンなんか全く苦にならないほど小回り利いて、切り返しなしでいけます。

セロー250のスペック:エンジン

エンジンスペックを250ccクラスの現行MTバイクの平均値と比較すると、セロー250は決して速いバイクではありません。最高出力や最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度は、他の現行250ccMTバイクより24~26km/h遅いですね。しかし、低中回転域で粘るエンジン特性は扱いやすく、常識範囲内の速度で遅いと感じることはないといえます。

【セロー250ファイナルエディションのスペック比較:エンジン】

  セロー250
ファイナルエディション
km/h
2019年現行250cc
MTバイク平均値
km/h
最高速度1 113.3 139.3 
最高速度2 90.6 114.6

※最高速度1:最高出力を発生させるエンジン回転数での理論上の速度(トップギヤ)
※最高速度2:最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度(トップギヤ)

セロー250のエンジンスペックを検証

「エンジンスペックの数値だけが速さを測るものではない」そんな考え方を一般化したセロー250の功績は大きいですね。最高速度が高いハイスペックなエンジンよりも、低中回転域のトルクを重視したエンジンのほうがトラクションを稼ぎやすく、結果的に速く走れるのです。ユーザーレビューを紹介しますね。

最大馬力は控えめで非力非力とあーだこーだ言われてますが、意外と良いエンジンで、低回転から中回転までのトルクが太めで、エンストはほとんどしませんね。

吹けあがりは悪いですが本当によく粘るエンジンです。林道を走ってみると極低速でもエンストしないので、これは培ってきたノウハウだと思います。

セロー250のスペック:足回り

セロー250の足回りはエンジン特性に合わせたスペックだといえます。現行の250ccMTバイクと比較するとスペックが低い印象を受けますが、街乗りや林道ツーリングでは十分なレベルです。パワースライドやジャンプは想定されておらず、タイヤグリップを意識した猫足でしぶとく登るのがセロー流。路面との接地面積を稼ぐため、リヤタイヤは車体やエンジンスペックからしてオーバーサイズなタイヤを装着しています。

【セロー250ファイナルエディションのスペック:足回り】

    セロー250
ファイナルエディション
サス F 正立フォーク
インナーチューブ径Φ35mm
ホイールトラベル225mm
R リンク式モノサス
スチール製スイングアーム
ホイールトラベル180mm
タイヤ F 2.75-21 45P
R 120/80-18MC 62P

セロー250の足回りを検証

セロー250の足回りは唐突な路面の変化にも対応できるよう、剛性感よりもしなやかさが重視されています。リヤのスイングアームはアルミ製のほうがスムーズな動作を得られますが、キャラクターやホイールトラベル量から考えるとスチール製でも納得の範囲。価格重視でスチール製になったのかもですが、大きな影響はないといえます。ユーザーレビューを紹介しますね。

コースではジャンプした時にサスのドン付きを感じます。あまり向いてないと思います。林道ではゆっくり楽しく走れます。

以前乗っていたXLよりはゴツゴツしますね。もっとフワフワしても良いかと・・・突き上げ感が感じられます。舗装路では全く問題ありませんが。

セロー250のスペック:街乗り

セロー250の街乗りに関するスペックを確認すると、車両重量は圧倒的に軽く、低い速度域で元気がいいエンジンを搭載していることがわかります。現行250ccMTバイクと比較するとシート高はやや高いのですが、車体はスリムですし、軽い車両重量が相殺してくれます。大柄なライダーは窮屈に感じるかもですが、ステップ位置が後ろ寄りのセロー225ほどではありません。


【セロー250ファイナルエディションのスペック比較:街乗り】

  セロー250
ファイナルエディション
2019年現行250cc
MTバイク平均値
シート高 830mm 809.7mm
車両重量 133 156.8kg
エンジン回転数 4252rpm
(70.9%)
4282rpm
(56.2%)

※エンジン回転数は時速40km/h(3速)での理論上の数値
※()内は最大トルクを発生するエンジン回転数比

セロー250の街乗り性を検証

セロー250の高いダート走破性は街乗りでも安心感を得られます。セロー250のフレンドリーな足つき性や軽い車両重量は、ゴー&ストップが頻繁な街乗りでも煩わしさを感じません。しかし、街乗りメインでバイク選びをするなら、エンジン特性が近い同じヤマハのトリッカーやスズキのジクサーのほうがメリットは大きいですね。ユーザーレビューを紹介します。

重心が高い?乗ったままバックできない??否、130キロのバイクにそんな心配はいらんでしょう。ちょっと重いチャリですよあれ。まじで軽いんで大丈夫です。

小柄な方でも問題なく乗りやすいと思いますが、元々コンパクトな車体故に身長が180㎝を超す方だと若干足元が窮屈になるかもしれません。

セロー250のスペック:高速道路

セロー250の高速道路走行に関するスペックを確認すると、エンジン回転数のゆとりは少ないといえます。250ccという少ない排気量で低い速度域を重視すると、高速域が犠牲になっていしまうからです。高速道路を走行できないというほどではありませんが、長時間の100km/h巡行は疲労しやすいといえます。高速道路でツーリングスポットまで移動するには休憩を多めにしたいですね。

【セロー250ファイナルエディションのスペック比較:高速道路】

  セロー250
ファイナルエディション
2019年現行250cc
MTバイク平均値
エンジン回転数
100km/h
6622rpm
(110.4%)
6889rpm
(90.9%)
エンジン回転数
80km/h
5298rpm
(88.3%)
5511rpm
(72.7%)

※エンジン回転数はトップギヤでの理論上の数値
※()内は最大トルクを発生するエンジン回転数比

セロー250の高速道路走行を検証

YAMAHA純正 ヤマハ B7C211H00000 パフォーマンスダンパー SEROW250 XT250X トリッカー

セロー250はエンジンスペックのみならず、足回りも低い速度域に特化したスペックです。セロー225ほど振動は多くありませんが、高速道路を走行するとどうしても車体のヨレが気になります。セロー250で高速道路での移動が多いなら、ヤマハ純正のパフォーマンスダンパーで振動を軽減する方法もあります。アスファルト指向が強いタイヤを装着し、ロードノイズを軽減するのもありです。ユーザーレビューを紹介しますね。

セローというコンセプトに見合った、必要十分なエンジン。250になってからは、高速走行時に若干の余裕ができました。

リアが硬い感じでリアが跳ねる感じがありましたがスイングアームのベアリング化でかなり改善されました。 ベアリング化は衝撃をいなしてくれるだけでなく(中略)ハンドリングや高速での直進安定性も良くなった気がします。

セロー250のスペック:ツーリング

セロー250は一般道を中心としたツーリングで活躍します。街乗りでの扱いやすさはツーリング先での路地裏散策で快適です。また、低い速度域が得意なエンジンはツーリングで初めて訪れる道路で威力を発揮します。不安になりそうな道でも何とかなりそうな安心感がありますので、セロー250はその先へ進む勇気を与えてくれるバイクだといっていいですね。

セロー250のツーリング性を検証

セロー250はツーリングバイクとして愛用されることが多いですね。先代のセロー225より全長が長くなり、排気量も増えたため、ロングツーリングでも疲労を蓄積しにくいからです。車体剛性もセロー225より高いとのこと。ツーリングはハイスペックなバイクでないとダメ?いえいえ、そんなことはありません。「その先に何があるのかを知りたい」という好奇心を満たしてこそツーリングは楽しいのです。ユーザーレビューを紹介します。

250になって、高速道も何とかマトモに走れるようになりましたが、225の軽快さは若干失われた感があります。然しながら「オフもソコソコ走れるツーリング仕様」と考えると、ツーリングセローは「安い」「軽い」「乗りやすい」と真に「ツーリング」なセローでとても気に入っています。

高速で長距離移動でなければ軽快にツーリングできます。車体が軽いのは非常に楽です。大型の時のように立ちゴケを心配する必要がありません。あちこち気軽に立ち寄る気分になれます。

セロー225/250のスペック:年式

ヤマハのセローは1985年8月の登場以来、約35年の歴史を誇るロングセラーバイクです。ユーザーの要望や環境基準の変化でバージョンアップを繰り返していますので、年式によって仕様が異なります。ここからはセローの歩みをセロー225時代から振り返りますね。

セロー225とセロー250の違い

セローにはセロー225とセロー250があるのは皆さんもご存知の通り。約35年の歴史の中、セロー225と250は1回もフルモデルチェンジを受けていません。セロー225がフルモデルチェンジを受けてセロー225になったのではなく、セロー225とSロー250は別のバイクだと捉えましょう。大まかには、難所アタックに特化したセロー225、ツーリングも楽しめるセロー250と解釈してOKです。

セロー225のスペック:1985~87年式

セロー225は1985年に販売が開始され、1987年式まで生産されました。トップギヤでの理論上の最高速度は、最高出力を発生させるエンジン回転数で124.1km/h、最大トルクを発生させるエンジン回転数で108.6km/h。フルモデルチェンジされるまで最高出力や最大トルクを発生させるエンジン回転数、変速比や減速比も変更されていませんので、セロー225の最高速度は同じです。

空冷キャブ車のキックオンリーのセロー225

空冷キャブ車のキックオンリー、今となっては簡素な仕様ですが、当時はそれが当たり前だった時代です。難所アタックに特化したスペックはレーサーレプリカ全盛期に受け入れられず、一部のコアなファンからしか評価されませんでした。機種コードは1985~86年式が1KH、1986年式YSP仕様限定車が1RF、SUキャブに変更された1987年式が2LNとなっています。

1985~87年式の中古車在庫と中古車価格


1985~87年式のセロー225の中古車在庫数は極めて少ないですね。難所アタックで酷使されていたり、原形を留めないほどカスタムされていたりなど、コンディションはよくありません。中古車価格帯は約10~26万円。価格が安い個体は現状渡しレベル、高い個体は割高感があるものの、希少価値は高いですね。

セロー225のスペック:1989~93年式

セロー225は1989年8月にマイナーチェンジを受け、セルモーターで始動できるようになりました。最高速度は先述した通り同じなのですが、全長は15ミリ長い2070mm、車両重量は11kg重い122kg。ホイールベースの変更はされていません。セロー225の人気が高くなったのはセル付きセロー225からで、難所アタックでの転倒でも再始動が容易になり、疲労を軽減してくれるようになりました。

セル付きリヤドラムブレーキセロー225

セロー225がセルスターターで始動できるようになって恩恵を受けたのはコアなオフロードバイクがファンだけではありません。オフロードバイク初心者、重いバイクが苦手な小柄なライダーはもちろん、キャンプ道具を満載しても始動しやすいので、キャンプツーリングでも愛用されました。機種コードは1989~90年式が3RW1、1991年式が3RW2、1992年式が3RW3、7周年限定車であるセロー225Sが3RW4、1993年式リヤドラムブレーキ最終型が3RW5です。

1989~93年式の中古車在庫数と中古車価格

1989~93年式のセロー225も中古車在庫数は極めて少ないですね。年式不明車として扱われている個体もありますが、セル付きドラムブレーキならこの年式ですので見分けやすいといえます。中古車価格帯は約15~25万円。外装の傷みが激しい割には価格が高い印象を受けます。

セロー225のスペック:1993~96年式

セロー225は1993年6月に4回目のマイナーチェンジを受け、セロー225Wと名称を変更しました。最高速度や車体サイズは変更されていませんが、キャブの口径変更やリヤブレーキがディスク化され、車両重量は119kgと軽量化されています。当時はドラム式最終型の3RW5と併売されていました。リヤのディスクブレーキは難所アタックでヒットして破損する可能性があるためですが、ディスク化されたセロー225Wのほうが売れましたね。

リヤディスクブレーキのセロー225W

セロー225Wの販売が開始されたのはレーサーレプリカ全盛期が去り、ネイキッドバイクやアメリカンクルーザーでツーリングをする人が増えた頃です。同じヤマハのTT250R、ホンダのXR250、スズキのDR250Rなどもセロー225を追いかけるようにセルスタートとなりました。機種コードは1993~94年式が4JG1、1995年式が4JG2、10周年限定車が4JG3、リヤチューブタイヤ最終型の1996年式が4JG4です。

1993~96年式の中古車在庫数と中古車価格帯

セロー225Wの中古車在庫数もごくわずかです。互換性があるタイヤサイズ(リヤ:4.60-18)を含めると装着できるタイヤはかなり多いため、ビードストッパー(ホイールリムとタイヤを固定するパーツ)を装着したい難所アタックファンにセロー225Wは人気があります。中古車価格帯は約17~30万円。外装の傷み具合の割に価格が高いのは、サスペンションがもっとも豪華な年式だからかもです。

セロー225のスペック:1997~04年式

セロー225は1997年4月に5回目のマイナーチェンジを受け、セロー225WEに名称変更されました。スペックは大幅に変更されていませんが、リヤタイヤがチューブレスとなり、IRCのツーリスト(公道走行可能なトライアルタイヤ)も装着できるようになりました。燃料タンク容量は8.8Lから10Lへと変更され、ツーリングでの航続距離が伸びたのも大きな特徴です。

セロー225最終型のWE

軽量でコンパクトなオフロードバイクとして人気を集めたセロー225はWEで完成の域に達します。セロー225WEの機種コードは1997年式が4JG5、おんぶセローと呼ばれる1998~99年式が4JG6、二次エア供給装置を追加した2000~01年式が5MP1、2002年式が5MP2、2003年式が5MP3、最終モデルの2004年式が5MP4です。

1997~04年式の中古車在庫数と中古車価格

セロー225WEの中古車在庫数はまずまずで、好きなカラーを選べるレベルだといえます。カラーリングやグラフィックが美しくなるのもこの年式。チューブレスホイールにはチューブレスタイヤしか装着できない?いえいえ、チューブを入れるとチューブタイヤも装着できます。中古車価格帯は約17~38万円。コンディションがいい個体も多いので、お買い得な年式です。

セロー250のスペック:2005~07年式

セロー250は2005年の4月に販売が開始されました。新開発エンジンを搭載し、車体サイズも30mm長い2100mmとなったにもかかわらず、最高出力は21PS/7500rpm。「やはりセローはパワーがない?」そう感じた人は多かったものの、低中回転の粘りあるトルク感は健在でした。セロー225WEよりツーリング寄りの車体剛性は市場で歓迎されましたね。

キャブ最終型セローとなるBA-DG11J

型式名BA-DG11Jはキャブ車セロー最終型です。セロー225時代は機種コードで年式を細かく呼ばれがちですが、セロー250からは型式名で呼ばれることが多いですね。キャブ車最終型の機種コードは2005年式が3C51と3C52、2006年式が3C53と3C54、2007年式が3C55と3C57。これらはすべてキャブ車です。

2005~07年式の中古車在庫数と中古車価格


FI化される前のキャブ車セロー250は、年式の割に中古車在庫数が少なめです。FI車と比較してセルフメンテナンスがしやすいのでユーザーが手放さないためかもです。中古車価格帯はやや高くなり、約22~44万円で販売されています。コンディションは価格相応だといっていいですね。

セロー250のスペック:2008~17年式

セロー250がFI化されたのは型式名JBK-DG17Jからです。これまで慣れ親しんだキャブレターがFI化されて半信半疑だったセローユーザーも、FIセローの始動性や燃費性能の高さにメリットを感じるようになりました。残念ながら最高出力は18PS/7500rpmまで引き下げられ、もっとも低い数値となった年式です。なお、他メーカーのキャブ車も同時期にFI化され、型式名の先頭に「JBK」と記されています。

キャブからFI化されたJBK-DG17J

FI化されたセローは単にピークパワーが引き下げられただけですので、実用域でパワーダウンを体感することはありません。FI化されたセロー250の機種コードは2008~09年式が3C56(機種コードが前後する理由は不明)、2010~11年式が3C5Mと3C5S、2012~13年式が3C5Y、2014年式が1YB9と1YBF、2015年式30th記念モデルが1YBL、2016年モデルが1YBN、2017年モデルがB1H1です。

2008~17年式の中古車在庫数と中古車価格

FI化されたセロー250は販売年数が長いためか、中古車在庫数はかなり多いといえます。グラフィックやカラーリングが多彩な軟式ですので、イチオシでおすすめ!中古車価格帯は約25~50万円とやや高いのですが、外装の傷みが少ないのでお買い得感があります。

セロー250のスペック:2018~20年式

FI化しても排出ガス規制をクリアできず2017年式でいったん生産終了となったセロー250。FI化しても空冷エンジンには限界がある?新型は水冷化されるかもとのうわさもありました。しかし、セロー250はキャニスターを追加して復活!燃料タンク容量の微減や車両重量3kg増はあったものの、テール/ブレーキランプがLED化され、最高出力は21PS/7500rpmにアップされました。

セロー最後の雄姿!2BK-DG31J

パワーアップされて生産が再開されたのも束の間、セロー250の2BK-DG31Jは最後の型式名となりました。軽量でコンパクトな車体サイズと低中回転で粘るトルク特性があればセローの血統!次期モデルは水冷化されるかもですが、温かく開発を見守り、よりツーリングスペックを高めた新型を期待したいですね。最終型の機種コードは2018~19年式がB7C1、2020年式がB7C4です。

2018以降年式の中古車在庫数と中古車価格

2018年式最終型の中古車在庫数は、販売期間が短いこともあって少なめです。セローの血統を引き継ぐ新型車の登場を待つか?それとも最終型を購入するか?なかなか難しい問題ですが、新型モデルと比較するうえで最終型を所有するのは貴重な体験だといえます。中古車価格帯は約40~53万円と高いので、新車の購入も含めて検討したいですね。

セロー250のスペックを徹底検証!まとめ

セロー250のスペックを徹底検証したのち、歴代セローの年式や中古車価格についてまとめました。タイヤを押し付けるようにしてガレ場をスルスル駆け上がるセロー250の姿はまさしくカモシカ!これほどの名車を開発したヤマハに敬意を表しながらも、セローの血統を引き継ぐ新型車に期待したいですね。

オフロードバイクが気になる人はこちらをチェック!

2019年現行モデルのオフロードバイクを徹底比較した記事もチェックしてください。ホンダのCRF250L、ヤマハのセロー250、カワサキのKLX230、オフロードバイクのラインアップは少なくなりましたが、それぞれに光る個性があります。ジクサーのエンジンを搭載したジェベル150、そろそろ出しませんか?スズキさん!