キャブコンキャンピングカーとは
トラックベースのキャンピングカー
キャンピングカーは移動する家や秘密基地のようなものとよく例えられていて普通の車と比較すると車内がフラットになっていてゆっくりくつろぐスペースやキッチン、ベッドなどがあり車中泊がしやすい車のことです。人気アウトドアの「キャンプ」と車を意味する「カー」という言葉からもどんな車か想像できますよね。そんなキャンピングカーという大きなカテゴリーの中でトラックベースにしたものがキャブコンキャンピングカーです。
キャブコンキャンピングカーのベース車とは
軽トラックでも、配送などに使う大型のトラックでもない通常サイズのトラックです。荷台部分をカスタマイズして作られていて広い車内というのがキャブコンキャンピングカーの特徴となっていますよ。また外見もいかにもキャンピングカーという形をしていて親しみやすいフォルムとなっています。
キャブコンキャンピングカーの装備・設備について
就寝スペースも確保されている
適度な広さがあるキャブコンの装備としては、標準で就寝スペースがちゃんと付いてきます。これが軽トラックをベースにしたものやバンをベースにしたバンコンにはない部分でソファー兼用ベッドではなくちゃんとしたベッドがあります。また電源がきっちり確保されていると家庭用のクーラーが設置されている豪華なものもあり乗り心地は非常にいいでしょう。ただし設備に比例して高価になるので、安いのはバンコンになります。
キャブコンキャンピングカーを安くするには
いらないオプション、いるオプションを見極めていくと安いキャブコンキャンピングカーもできますよ。不要派と必要派でよく分かれているトイレは代表的な例です。トイレの有無だけで10万~ほどの違いが出てくるので必要かどうか吟味してからオプションを追加していくというのがおすすめです。車内が広くオプションを付けやすいからといってどんどんつけると重たくなり、走り心地や乗り心地にも影響しますよ。
キャブコンキャンピングカーのトイレの有無について
高速道路ならサービスエリア、一般道ならコンビニ、道の駅などトイレを借りられる場所が多いので不要という意見と万が一にそなえてあると便利という意見で分かれています。どちらも理にかなっているので、自分のスタイルに合わせて検討してくださいね。
キャブコンキャンピングカーの乗り心地とは
気になる走りやすさ
ベースとなっている普通のトラックと比較すると走りに関することで、大きな違いがあると言われています。通常の状態より荷台部分が重たいためブレーキの効きも異なり、箱型になっているので空気抵抗も非常に受けやすいところが大きな違いとなり、走りやすさに影響してきます。しかし走りにくいというわけではなく特性を理解して、運転すると車として普通に走れるので極端に乗り心地が悪いということもなく、移動する家として使えます。
気になる乗り心地
乗り心地はメーカーによってさまざまですが、基本的にはよくて普通程度と言われていて快適というわけではありません。オプションになりますが乗り心地を一般車に近づけてくれるサスペンションなどもあり、乗り心地を改善するためにも導入したほうがいいと言われています。また標準のタイヤよりも太くする(サイズ変更)、スタビライザーの追加などをすることで乗り心地がよくなると言われていますよ。
キャブコンキャンピングカーの走り方
乗り心地を良くするための走り方というものもあります。基本的にスピードを出さないこと、風が強い時に運転しないこと、不要な荷物を下ろすことという心がけが大切です。また安いライトキャブコンは比較的走りやすいと言われていますよ。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力1
広い車内
もともとトラックの荷台部分を自由に使えるようにした種類なので最大のポイントは広い車内ということになります。車内が広いといろいろなものが設置できるようになるので、走りやすさや乗り心地よりもまずは広いスペースがほしいという方におすすめになります。広いと何がいいかと言うと乗車人数が増えるだけではなく、車内で寝られるスペースが広くなるので家族4~6人全員がベッドで寝られますよ。これが人気の理由です。
フリースペースも
いろいろな装備、設備が乗ってもキャブコンキャンピングカーは車内が広いのでフリースペース(多目的スペース)と呼ばれている自由に使える場所ができます。買うときにオプションとしてスペースをシャワーにしたりトイレにしたりと自分が使いたいように改良できます。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力2
居心地・居住性
キャブコンが人気なのは、小さな車種をベースにしているバンコンと比べると圧倒的に設備が整うので居住性がいいためです。快適に過ごしたいという方におすすめです。オプションになることもありますが、大きな太陽光パネルや大きな電池を使って家庭用の電源と同じ感覚でコンパクトな冷蔵庫、電子レンジが使えるようになっています。安いライトキャブコンでも標準で電源が確保されていることも多く、家電を導入しやすく快適です。
リチウム電池がおすすめ
使われている電池(バッテリー)は2種類あります。鉛電池とノーベル賞で話題のリチウム電池があり基本的にはリチウム電池のほうが優れているので、キャブコンの電源を確保する際はリチウム電池を使いましょう。リチウム電池は急速充電でき低出力の機器から、エアコン、電子レンジなどの高出力の機器まで幅広く対応し使いやすいです。安いライトキャブコンはリチウム電池か鉛電池か確認しましょう。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力3
設計の自由度が高い
ユーザー側にはあまり関係のない話に聞こえるかも知れませんが、大事な話になります。まず設計がしやすいということはいろいろなバリエーションが作りやすいということになります。そのため国内外をふくめいろいろな種類があり、安いものから充実したハイエンドなものまで選ぶことが可能で、種類が多いというのも人気の理由の一つですね。車内のスペースの使い方もメーカーによってさまざまです。
断熱性が高い
バンコンと比較すると大きな違いとなるのが構造です。バンコンは居住性スペースが一体になっていますが、キャブコンはもともと荷台が合った部分を改造しているため断熱もしっかり考えられて作らえるようになっているので快適です。またエンジン音が響かないように、防音性も高いので車内で夜ふかししても迷惑になることはないと言われています。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力4
天井が高い
元はトラックということで車内は高さもあり「立って」過ごすことも可能です。バンコンやトレーラーなど他のキャンピングカーと比較すると大きな違いともなり立てることでより、家の中のように快適に過ごせるようになっていて、料理をするときも非常に快適です。ただし高いということは横風の影響を受けやすく、一般的な車と比較すると揺れやすい車種なので走行中は気を付けてくださいね。安いライトキャブコンでも天井は高いです。
収納しやすい
キャブコンキャンピングカーは高さを活かした収納スペースが多いところも人気の理由の一つです。軽キャンピングカー、バンコンと比較すると全体的に大きく、高いので収納スペースも多くなりますよ。長期の旅行でも荷物を持っていきやすいです。
フリースペースが生きてくる
立てることでフリースペースが活用しやすくなります。なにもオプションを付け加えなくても、余った場所は個室になっていることが多いのでそのまま更衣室としても利用できますよ。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力5
走りやすいタイプもある
キャブコンキャンピングカーというとトラックがベースと紹介してきましたが、中には大型のバンタイプの車体をベースにしたキャブコンキャンピングカーもあります。それがハイエースを利用したものです。トラックとの違いは一番に乗り心地となります。やはりトラックベースと比べると走りやすさも含め乗り心地が異なってきますよ。車種は違いますが、基本的な構造はトラックベースのものと似ていることからキャブコンに分類されます。
トラックのキャブコンキャンピングカーとの違い
ベースでは安いのはトラックとなりますが、キャブコンキャンピングカーとしてどんな装備があるのかで価格は異なってきますよ。ハイエースをそのまま利用したバンコン型から、トラックベースのキャブコンのように大きくて居住空間の広いものまで様々な違いがあります。キャブコンキャンピングカーでも乗り心地を重視する方はハイエース、快適さを重視する方はトラックベースがおすすめとなります。
人気があるキャブコンのおすすめポイント・魅力6
普通の免許でいい
多少免許を習得した時期によって扱いが異なりますが、基本的にはキャブコンキャンピングカーなら普通の自動車免許で運転できる魅力があります。キャンピングカーの一種であるトレーラーは牽引(けんいん)しないと走れないタイプのキャンピングカーになり、トレーラーの場合牽引免許が必要になり、乗員が11名を超えるような大人数で乗れるものは中型免許などが必要になるので、免許の種類によっては乗れない場合もあります。
違いも多いので注意
普通免許で運転できますが、いままで普段使いしていた車と比較すると車体が大きくなるので感覚が異なります。駐車スペースも大きくなるので、この点だけは注意してくださいね。なれると普段使いしていた乗用車と大きな違いはないと言われています。
バンコンとの違い・比較1
バンコンの特徴とキャブコンの特徴
前述したようにバンタイプの車の中だけを改造したキャブコンキャンピングカーよりも小さなタイプの車です。そのため走りやすく乗り心地も悪くないので普段使いでもしやすいと言われています。逆にキャブコンキャンピングカーの特徴である広い拡張性や居住空間はないのでトイレも設置したくてもできない、立ったまま作業ができないと言われています。どちらも人気車種でよく比較されていますよ。
安いのはバンコン
豪華な装備のものでも基本的にバンコンキャンピングカーとキャブコンキャンピングカーでは価格差が出てきます。装備や設備の量が違うことからどうしても広いキャンピングカーが高くなり、小型のキャンピングカーが安いという傾向になります。子どもが小さいときや夫婦二人旅という場合はバンコンのほうが安いのでおすすめです。
バンコンとの違い・比較2
普段使いするならバンコンがおすすめ
もともと普通車のバンがベースになっていて車体をそのまま利用してくつろぐスペースやキッチンを確保しているので風の影響を受けることなく走れるバンコンは普段使いに向いているキャンピングカーです。走行を安定させるためのオプションも不要なので全体的に使い勝手がいいですよ。車高も気にしなくてもいいので立体駐車場でも利用でき、駐車場スペースにも困ることは少ないです。
キャブコンでも普段使い可能
しっかりスタビライザーやサスペンションなどのオプションで乗り心地を改良していくと、キャブコンでも普段使いできると言われています。逆に言うとカスタマイズせず標準装備では普段使いしにくい車種となりますよ。また広く大きい分車体が重たく燃費も悪くなり5kmを切るほどになります。普段使いするのであれば少しでも軽くするため余計なものは降ろしてから使うようにしましょう。
ハイエースなら少し楽
ハイエースがベースになっていると走りに関しては少し楽と言われています。しかしハイエースをベースにしたキャンピングカーは種類が少ないので自分のスタイルに合っているか吟味してから選ぶといいでしょう。
他のキャンピングカーとの違い・比較1
トレーラーと比較
自走することができないトレーラーは一定の重量を超えると前述したように牽引免許が必要になりますが、不要なときは外しておくと普通の車になるので普段使いしやすいです。この部分が大きな違いですよね。度に出る時だけ連結すればいいのでトレーラーが保管できる場所があれば乗用車から旅の相棒としてまで幅広く使えます。ただし日本では道幅が狭いこともありトレーラーの車内は小さいものが多いです。
トレーラーは安い
トレーラーは1~2人用の小型のものから大きなものまで種類が選べるだけではなく価格も車がセットになっていないことから安く、キャブコンキャンピングカーにはない魅力となっています。
他のキャンピングカーとの違い・比較2
軽キャンピングカーと比較
軽車両を使うのでコンパクトで普段使いしやすいのですが、どうしても車体が小さなくなるのでキャブコンのようないたれりつくせりの装備、設備はなく快適性を考えるとキャブコンに軍配が上がります。そのぶん軽キャンピングカーは走りやすさに特化した感じとなるので普段使いや乗り心地など軽キャンピングカーに軍配が上がりますよ。
広さがぜんぜん違う
軽キャンピングカーはルーフにテントを付けたり、小さなスペースをうまく活用するには工夫が必要になります。その点車内が広くて高いキャブコンは家具があるかのように収納できるのであまり深く考えずに積載できますよ。横風に弱いことを考慮して重たいものは下に置くようにするとよりいいでしょう。
他のキャンピングカーとの違い・比較3
バスコンとの比較
さらに大きなマイクロバスなどをベースにしたバスコンと比べると、キャブコンは普段使いできる大きさと広い室内のちょうどいいバランスなっているので扱いやすいです。一方バスコンは大きいので駐車場に困ることから普段使いできないおおきさとなります。バスコン車内もバスをベースにしているので大きくて広く元から大きな形状なのでバランスがとれている車体となり、大人数で旅をしたい時におすすめです。
普通免許で運転できない場合も
キャブコンは普通免許で問題ないのですが、2017年と最近免許を取得した方とそれ以前に取得した方とでは同じ普通自動車免許でも少し違いがあります。少なくとも普通自動車で運転できる車は車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、乗車定員10人以下の3つの要素全てにはてはまらないといけないのでバスコンでは普通自動車では運転できない場合もあります。これ以上となると準中型免許などが必要になるケースになります。
キャブコンキャンピングカーのまとめ
カスタマイズして使いやすくしよう
キャブコンは広くて快適ですが、そのままでは乗り心地を不安視する声があります。そのため通常のままではなくタイヤを変えるなどして、乗り心地を良くしていくと国産車ベースなら普段使いしやすいバランスのとれた車になると言われていますよ。高さがあるので高架下や立体駐車場などを通るときは気をつけてくださいね。通れない、入れないという場合もあります。
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