ノーコムストレート1.1 FUJI 2020モデル
TTバイクとは
初心者・ヒルクライムには不向き
TTバイクとは自転車レースの個人タイムトライアルに特化した自転車の事です。ロードバイクと比較してチーム走行を想定しておらず個としての速さに特化しており、操舵制や集団での駆け引きよりも単独走行でスピードが出る様に空気抵抗を小さくする事に特化した設計となっています。
空気抵抗を小さくする設計のためハンドルが低くなる事があり、重量も重くなる事が多い為、ヒルクライムにも不向きです。乗車ポジションも独特な為、初心者がエントリーの1台に選ぶのはあまりおすすめしません。
タイムトライアル競技にはヘルメットにも違いが
タイムトライアル競技にはバイクの特性の違い以外にもヘルメットにも独特の工夫がされています。通常のヘルメットの形状と比較して空気抵抗をより減らす為、前頭部から後頭部にかけてシャープな流線状をしており後頭部は鳥の羽の様に細くなっています。
TTバイクハンドルの種類と違い
タイムトライアルバイクとロードバイクを比較して一番大きな違いは独特なハンドル形状にあります。ロードバイクはドロップハンドルが基本となっていますが、タイムトライアルバイクは牛の角の様な形状をしているブルホーンハンドルとダウンヒルバーとアームレストが取り付けられています。
このハンドルの形状により中央寄りにあるアームレストに肘を乗せてダウンヒルバーを握る体勢でバイクを漕ぎ続けられるので空気抵抗を受けづらい姿勢を長時間維持しやすくなっています。この独特の姿勢を取り続ける事が初心者に不向きと言われている所以です。
TTバイク初心者も大丈夫?
初心者におすすめなのは
TTバイクは直線をより早く走るためにロードバイクと比較してTTバイクはハンドルの操作性や乗りやすさを犠牲にして路面からの摩擦抵抗を減らしたり、単独走行時の空気抵抗を減らすように設計されています。
TTバイクの特徴であるブルホーンハンドル、ダウンヒルバー共にTTバイク乗車時の空気抵抗を減らす為の姿勢を長時間維持できるように作られているのでロードバイクに比べてサドルもやや前方に付けられています。ロードバイクに乗ったことのない初心者にTTバイクはあまりおすすめできません。
ロードバイクはなぜおすすめ?
初心者にはなぜロードバイクからおすすめするかと言うとTTバイクに比べて集団走行やヒルクライムの走行を想定したセッティングをしている事が多い為、ハンドリングや長時間のライディングを楽に行えます。
ロードバイクの操作性に慣れてからまずはロードバイクをTTバイクのようにアレンジし、それでも飽きたらなくなってから人気のTTバイクに乗り換える方が結果としてTTバイクをうまく乗りこなす事ができます。
TTバイク・ロードバイク比較:1
TTバイクとロードバイクの違いとは
TTバイクとロードバイクの違いはその目的です。TTバイクは単独走行で1秒でも速いタイムを叩き出す為に空気抵抗、摩擦、乗車姿勢までタイムを縮めるのに無駄な物を全て排除出来る様に設計されています。
対してロードバイクは速く走ることはもちろんですが、ハンドルの操作性、ヒルクライム時に姿勢を変えられるドロップハンドルなど空気抵抗を極限まで減らすことよりも様々な場面に対応できる利便性を盛り込んだ設計となっています。
なぜロードバイクは操作性を優先するの?
TTバイクに乗ったタイムトライアルやトライアスロンはほとんどの場合1人で走行するのに対し、ロードバイク競技ではチームとしてロードバイクに乗り、様々な場面を限られた人数でこなす必要がある為操作性を優先した設計となっています。
ドラフティングの可否
ドラフティングと行って隊列を組み先頭のロードバイクが空気抵抗を背負って、その真後ろを走ることで後続車は空気抵抗を減らす作戦をとる事ができることもロードレースとタイムトライアルレースの違いになっています。
トライアスロンやタイムトライアルではドラフティング禁止がルールに定められている場合がありますので重量よりも極限まで空気抵抗を減らし速く走れる設計が必要となってきます。ドラフティングの可否によっても適したセッティングがTTバイク、ロードバイクそれぞれにあります。
TTバイク・ロードバイク比較:2
TTバイクとロードバイクのフレームの違い
TTバイクとロードバイクのフレームの違いは前傾姿勢を取りやすくする為サドルが乗るフレームの角度がロードバイクに比べると乗車時により前傾姿勢を楽ににポジショニングできるように垂直に近い角度でフレーム設計がされています。
メーカーにもよりますがドリンクホルダーなどのアクセサリー類やコード類もなるべく空気抵抗が受けにくいようにフレームの中を通すような設計がされていたりと抵抗に対する妥協を許さない設計がTTバイクには施されています。
ほんの僅かな差が勝負を分ける
ほんのわずかな抵抗でも1秒を争うタイムトライアルやトライアスロンのバイク競技では大きなさとなっています。ロードバイクはヒルクライムを楽にこなせる様に重量の軽量化にこだわったフレームを重視しますがTTバイクは空気抵抗の削減を重視しています。
TTバイク・ロードバイク比較:3
TTバイクとロードバイクの重量差は?
TTバイクとロードバイクの重量は設定にもよりますがロードバイクのよりTTバイクの方が重量を重くセッティングする事が多い様です。
平坦路でのロングライドでのタイムトライアルの速度域においては重量を軽くすることよりも空気抵抗を究極まで減らす事に重きをおく為ロードバイクと比較すると多少重量が重たくなっても空気抵抗の削減を優先します。
速度が上がるほど
速度域が上がれば上がるほど重量差によるタイムロスは減って行きますが、空気抵抗によるタイムロスが大きくなる為、重量の削減よりも空気抵抗を極限まで減らす工夫に力を入れます。
ブレーキケーブル一本のはみ出しまで大きな空気抵抗の違いになります。ロードバイクセッティングのヒルクライムやロングライド時の負担削減の為に少しでもバイクを軽量化するセッティングと対照的な違いですね。
TTバイク・ロードバイク比較:4
TTバイク・ロードバイクどちらがトライアスロン向き?
ここまでのTTバイクとロードバイクの比較でお分かりのようにトライアスロンやタイムトライアルでは圧倒的にTTバイクに軍配が上がります。
ただトライアスロンを始めるからといっていきなり初心者がTTバイクの乗り味に対応できるとは限りませんし、トライアスロンでもコースによってヒルクライムの多い場合もありますので必ずしもTTバイクが向いているとは断言できません。
レースコース次第ではロードバイクが有利な場合もありますので事前にコースを予習してから本番に臨むことをおすすめします。
コースごとのおすすめ
直線コースが多くスピードを要求されるコースならTTバイク、ヒルクライム、ダウンヒル、コーナーが多いコースであればロードバイクがおすすめです。ロードバイクをTTバイクの様にチューンしてバランスをとったセッティングも適応性が高くおすすめです。
TTバイク・ロードバイク比較:5
TTバイク・ロードバイクどちらがヒルクライム向き?
TTバイクとロードバイクではヒルクライム時はロードバイクに軍配が上がりそうです。やはりTTバイクで取れる乗車姿勢では登坂時には大きな不利となる事もあります。
ヒルクライム時にはロードバイクのセッティングやハンドルの操作性が有利となります。あくまで一般論としてロードバイクの方が登坂に有利と言われていますが当日の状況や、コースなどでTTバイクの方が速く走れることもありますのでご留意ください。
バイクの性能とライダーの力量が大切
ヒルクライムはライダーの能力が試されます。苦しく長い山道を走り続ける体力と精神力が備わった上でのバイクの向き、不向きがある事を忘れないで下さい。一概にロードバイクだから早くヒルクライムを走りきれるわけではありません。
TTバイク・ロードバイク比較:6
TTバイク・ロードバイクどちらがロングライド向き?
TTバイクとロードバイクでは一般的にはロードバイクの方がロングライド向きと言われています。ロードバイクはライディングポジションを状況ごとに快適なポジションを取りやすい為、疲れた時にはハンドルを握り変えて姿勢を変え、負担がかかる部分を変えることによりロングライドを快適に走る事ができます。
ロングライドは人それぞれ
初心者にとっては50kmがロングライドとも言えますがロードバイクに乗り慣れてトレーニングを積んでいる人からすればショートディスタンスとも言えます自分にとってのロングライドが何kmなのかを把握する事が自分にあったバイクを選ぶ基準ともなります。自分のレベルに応じた選び方の基準を考えてみましょう。
トライアスロンでは
トライアスロンのアイアンマンレースは150km以上を1人で走るのでロングライドを何kmからかと想定するかによりますがTTバイクでもロングライドは出来ます。
快適にロングライドを楽しむと言うことであればロードバイク、タイムトライアルでロングライドを速く走り抜けると言うことであればTTバイクと比較して考えていただければわかりやすいかもしれません。
TTバイクおすすめ人気メーカー:1
おすすめ1.FUJI:ノーコムストレート1.1フレームセット
手持ちのパーツを使っても乗る人の最適で一番速いライディングポジションをセッティング出来る、持っている足回りのスペックに応じて幅広く調整出来る柔軟性が NORCOM ノーコムストレート1.1フレームセットの強みです。
新しくTTバイクのフレームに応じたパーツを購入しなくてもタイムトライアルやトライアスロンに適したセッティングを作れるコンセプトはメーカーであるFUJIの強みです。トライアスロン初心者にも導入しやすいTTバイクとなっていますね。
FUJI:ノーコムストレート1.1フレームセットをおすすめする人
現在、ロードバイクに乗っており自転車部品がある人、トライアスロンに挑戦しようと考えているトライアスロン初心者、初挑戦の人におすすめのTTバイクです。
ノーコムストレート1.1 FUJI 2020モデル
TTバイクおすすめ人気メーカー:2
おすすめ2.Bianchi:Aquila CV
ジロ・デ・イタリアで実績のあるBianchiのTTバイクであるAquila CVです。ハンドルバーもフレームに合わせた専用の設計で実験を重ね、Bianchiの最速を誇るTTバイクとなっています。
カウンターヴェイルと言われる独自素材が地面からの振動を除去する事により摩擦抵抗を減らし極限のスピードを導き出しています。おしゃれな自転車メーカーとして人気なBianchiのロードバイクに乗っている方が乗り換えを考えているのであれば所有欲を満たす事の出来るおすすめの1台です。
Bianchi:Aquila CVをおすすめする人
ビアンキのバイクが好きな方、ビアンキのロードバイクからTTバイクに乗り換えを考えている方、ビアンキのハイエンドモデルが欲しいと考えている方におすすめのTTバイクです。
TTバイクおすすめ人気メーカー:3
おすすめ3.GIANT:TRINITY ADVANCED PRO 1
TRINITY ADVANCED PRO 1は完成車の状態で実験されているのでホイールだけ実戦用に交換する事でレース本番に最適なバイクアレンジで出場する事が出来ます。
フル装備でも安い価格で購入する事が出来ますので余分のロードバイクパーツを持っていなくてもペダルだけいつものロードバイクから転用する事ですぐに憧れのTTバイクを乗り始められる事が人気です。
GIANT好きでなくてもメーカーとしてのGIANTのコストパフォーマンスはトライアスロン、タイムトライアル競技に出場する方にはおすすめすべき点ではないでしょうか。
GIANT:TRINITY ADVANCED PRO 1をおすすめする人
余分にTTバイクに組める部品を持っていない方、安くTTバイクのフルセットを揃えたい方、初めてTTバイクを買おうと考えている方におすすめのTTバイクです。
TTバイクおすすめ人気メーカー:4
おすすめ4. SPECIALIZED:S-Works Shiv Disc Limited-Edition
S-Works Shiv Disc Limited-Editionは補給食、ウォーターボトルのストレージの機能性はそのままに重量を大幅に削減し、さらにはブレーキ性能を飛躍的に向上させるディスクブレーキも装備されています。
ハンドリングの操作性と乗り心地を実現したトライアスロン 、タイムトライアルバイクです。トライアスロン用に設計したバイクにしては珍しくパッキングがしやすい解体、収納性を持っていますので遠征時の持ち運びを楽に行えます。メーカーとしてのSPECIALIZEDのこだわりが垣間見える人気のTTバイクです。
SPECIALIZED:S-Works Shiv Disc Limited-Editionをおすすめする人
トライアスロンでよく遠征し、パッキングを楽に行いたい方、ディスクブレーキの制動性をTTバイクにも取り入れたい方におすすめのTTバイクです。
TTバイクおすすめ人気メーカー:5
おすすめ5.TREK:Madone SLR 6 Disc Speed
Madone SLR 6 Disc Speedはトライアスロン、タイムトライアルバイクに乗る事で走行場所や走り方を制限されたくない、自由な乗り方をしたいをコンセプトにされています。
取り外しが自由自在なエアロバーがついているので本番は取り付けそれ以外の時にはエアロバーを外して乗るなど自由なライディングを出来るモデルです。ブレーキ性能が高いディスクブレーキが装備されています。どんな状況でも高い制動力を担保してくれるディスクブレーキはレース時の心強い味方で人気となっています。
TREK:Madone SLR 6 Disc Speedをおすすめする人
TREKが純粋に好きな方、TTバイクにディスクブレーキの制動性を取り入れたい方、細やかなフィッテングを店舗で希望する方におすすめのTTバイクです。
TTバイクまとめ
TTバイクとは?その特徴とおすすめ5選の記事はいかがでしたか? TTバイクは極限のスピードを求めて考え抜かれて設計された自転車です。
ヒルクライムなどでは重量面などで不利と言われていますが空気抵抗の減少を優先したセッティングはロングライドにも人気です。初心者はまずロードバイクから始め、ロードバイクに乗り慣れた人はステップアップとして人気メーカーからTTバイクを検討してみてもいいかもしれませんね。
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