はじめに
ウスネオイデスとは?枯れるなどのお悩み解決
ウスネオイデスとは他の植物とはかなり変わった環境に生息している観葉植物です。そのため枯れるなどの問題が起きた時にどう対処したら良いのかわからないという声をよく耳にします。ウスネオイデスに問題が起こる原因とその対処方を解説していきます。枯れるまでいかないけれど伸びない・伸び過ぎるなどといった生長のお悩み解説にも是非参考にしてみてください。
ウスネオイデスについて
ウスネオイデスとは
エアプランツという観葉植物は部屋のインテリアとしても人気があるもの。土も鉢も不要で水やりだけで大きくなるのですが、ウスネオイデスもそんなエアプランツの種類のひとつ。土がいらないことでコバエなどの虫の発生や臭いなども発生しづらい室内管理に向いた植物です。
ウスネオイデスの基本情報
科・属:パイナップル科・チランジア属
原産地:北アメリカと南アメリカ
学名/英語名:Tillandsia usneoides/Tillandsia usneoides、Spanish moss
*ウスネオイデスという名前の他にもスパニッシュモスという別名があります。
ウスネオイデスの育て方1.置き場所
ウスネオイデスの置き場所は
ウスネオイデスを置く場所としてよく見かけるのが室内に吊り下げる形での置き場所。上へと伸びずに垂れ下がり下へ伸びていくのでこのような置き場所が見た目にも美しくむいているといえるでしょう。まずはそのおしゃれな飾り方・置き場所例をいくつかご覧頂きましょう。
ウスネオイデスの置き場所例1.
ごくごく一般的な飾り方は壁や天井から吊るす方法です。一本だけよりも数本・別の植物と合わせて飾ると失敗しにくく素敵なインテリアとなるでしょう。
ウスネオイデスの置き場所例2.
こちらはアメリカのとある町並みの風景ですが、野生ではウスネオイデスはこのように木にかかって空気中の水蒸気や雨から水分を摂取して伸びていきます。室内なら他の観葉植物に、庭木などにも他の植物の枝にかけてミステリアスな木を作るのも楽しい置き場所です。
ウスネオイデスの置き場所例3.
特殊な飾り方ですが、ウスネオイデスでリースを作って飾っている方もいらっしゃいます。長く伸びたものをワイヤーなどの土台にからめて丸くするだけなのでリースの作り方としてもとても簡単に試すことができるでしょう。ドアや壁面などのリースをよく飾る場所に置くことができます。
ウスネオイデスの育て方2.水やり頻度
ウスネオイデスの水やり方法
ウスネオイデスは夜になると空中の水分を吸ってうるおいます。土がないので株に直接霧吹きなどで飛沫をかけるミスティングと呼ばれる水やり方法をするのが基本のお手入れ。それでは水分が不足するので株をまるごと水につけるソーキングという水やり方法もあります。ソーキングをおこなったあとは株は逆さにしばらく吊るし乾燥させるようにしてください。
ウスネオイデスの水やりの頻度は
ミスティングの頻度は週に1-2度。ソーキングは月に1度の頻度でおこまいます。ミスティングが不足するのでソーキングが必要になるくらいですので、ミスティングはもっと数を増やしてもかまいません。しかし夜に吸水するのをうっかり昼にばかりミスティングしていては効果はほとんどないだけでなく、蒸れの原因にもなるので注意が必要。
ウスネオイデスの育て方3.枯れる原因
ウスネオイデスが枯れるのは
ウスネオイデスのようなエアプランツは枯らしてしまったという人が少なくありません。元々熱帯など空気中の水分が多い場所で生息していた植物ですので、空気中の水分だけでは日本の乾燥した季節は暮らしにくいのでしょう。しかし他にも枯れる原因は考えられます。
ウスネオイデスの枯れる原因1.気温
ウスネオイデスは暑さにも寒さにもそれほど強い植物ではありません。耐寒性は5度程度となっています。しかし気温で気をつけるのはそんな耐寒性だけでなく温度差の方。植物も何年もそこで生活しているとその環境に多少の慣れが出てきます。寒い場所でも元気なら問題ないのです。それを暖かいところに移動させないとと急に気温が高い場所に移動させるとその温度差で枯れることの方が多いでしょう。
ウスネオイデスの枯れる原因2.害虫
あまり病気や害虫の心配のない植物ですが、カイガラムシなどがときおり付きます。エアプランツ類は害虫により株が枯れることもありますので、みつけしだい駆除しておきましょう。
ウスネオイデスの枯れる原因3.水やり
枯れる原因といえば水不足が考えられます。たとえばミスティングは知っていてもソーキングをやっていないかったなどが例として考えられます。そのほか株の中央の風通しが悪くそこだけ蒸れてカビが生えたり腐っていきそこから枯れるという例もありました。水やりは頻度だけでなく株全体の様子を見ておこなうようにしましょう。
ウスネオイデスの育て方4.伸びない悩み
ウスネオイデスが伸びないのは
日陰でもOKな植物なので室内でも放置でどんどん伸びていくのがこのウスネオイデス。長く垂れ下がった葉っぱがトレードマークですので、伸びないのは大きな悩みとなるでしょう。それにはいくつかの原因が考えられますので、現在のウスネオイデスの状況と照らし合わせて心当たりがあることを改善してください。
ウスネオイデスの伸びない悩み対策1.風に注意
植物にとって風は生長ホルモンの分泌を促す大切な要素のひとつですが、ウスネオイデスに関しては乾く・切れるなどよくない要素ともなります。特に気をつけたいのがエアコンの風。直接あたるところは無駄な乾燥を引き起こし住みやすい場所とはいえません。枯れないだけ良いといえる過酷な環境となっているでしょう。他にも人の出入りが多くドアや窓の開閉が激しい部屋なども風による枝茎の切れを起こし、伸びるよりも切れる方が多くなるとサイズも短くなってくるでしょう。
ウスネオイデスの伸びない悩み対策2.剪定
株が大きくならない理由に、こまめに枯れた葉を剪定している場合もあります。伸びる量よりも剪定で切る量が多いとこちらも小さいままで丈は短いまま。特に吊るしている部分をワイヤーなどでしばっている人はそこにストレスがたまりやすく枯れやすいです。こまめにカットして綺麗にしているのは良いのですが、長さに関しては剪定はマイナス要素となるでしょう。
ウスネオイデスの伸びない悩み対策3.湿度不足
最後に実際に伸びが悪い株というのも考えていきましょう。栄養源はほとんど水分だけですので、湿度が低い乾燥した部屋では育ちにくい植物です。そんな部屋では水やり頻度を増やしてみる、ソーキングを必ず毎月おこなうなどで対策してみてください。家の中でも湿度の高い浴室などにしばらく置いてあげるのも良いかもしれません。
ウスネオイデスの育て方5.色の悩み
ウスネオイデスの色が悪くなってきたら
植物のコンディションは色に現れるといっても過言ではありません。健康な株は緑が青々としているものがほとんどです。ウスネオイデスにおいても葉茎の色の変化は株の状態をあらわしています。
ウスネオイデスの色による対策1.緑色
緑色で青々としているウスネオイデスは健康な状態です。水分も気温も風もちょうどよく、そのまま育てていくと次第に伸びて長く美しい姿を見せてくれるでしょう。対策はする必要はありません。
ウスネオイデスの色による対策2.白
白くなってきたウスネオイデスもよく見かけますね。白いのは乾燥しすぎの可能性があります。対策方法としてはミスティングの回数を増やす・もっと湿度の高い場所に移動させるなど試してください。水分は十分だと思う状態なら、日陰でも明るい場所に移動させるというやり方もあります。このときいきなり屋外に出したりカーテンなしの窓際に長時間置くのは避けてください。あくまでも明るい日陰程度にとどめておきましょう。
ウスネオイデスの色による対策3.茶色
ウスネオイデスは何年も株が生き続けるものですが、いずれは植物として終わりの時を迎えます。茶色くなった部分はそんな枯れたところ。緑の脇芽が出てきているようであれば、その生長を待って株分けすれば再生することができます。いくらまっても緑の新芽がでてこない。全体が茶色いままだとその株は絶えてしまっています。そのままドライフラワーとして扱うか処分してしまうしかありません。
ウスネオイデスの育て方6.伸び過ぎ
ウスネオイデスが伸び過ぎたら
インテリアとしてウスネオイデスを利用される場合は、その長さにもちょうどよい・長過ぎるなどオーナーの希望もあるでしょう。元気なのは良いですが伸びすぎた場合はどのようにしたらいいのかご説明します。
伸び過ぎは花後に注意
長さだけでなく横へのボリュームがふえすぎてポテッとしたウスネオイデスになるのが悩みの方もいらっしゃるでしょう。これは好みの問題ですが、株が丸みを帯びるのは子株がたくさん増えていることが考えられます。子株をカットしてもうひとつの株として育ててあげることでシャープな状態に戻ります。この子株は花後にできるので、咲き終わったら増えていないかチェックするとよいですね。
伸び過ぎた株の利用方法を考えよう
伸び過ぎたものをそのまま利用する飾り方もあります。置き場所例でご紹介したリースに仕立てるなどがよい方法のひとつでしょう。思い切って伸び過ぎた部分はカットしてしまい、新しい方の茎を株分けとして増やす方法もあります。
ウスネオイデスの育て方7.増やし方
ウスネオイデスの増やし方時期
最後になりますが、ウスネオイデスの増やし方を2種類ご紹介します。一般的な株分けと種まきでもこのしょく物を増やすことが可能です。
ウスネオイデスの増やし方1.株分け
株分けは先ほども触れた花後の子株をカットして使います。やり方も非常に簡単で、新しくできた子株に根が出てきたら株分けのタイミングです。花の季節は春先で、花が終わって根が出てきたときが株分けの時期となるでしょう。
ウスネオイデスの増やし方2.種まき
増やし方として少し難易度が高いですが、種をまくという方法もあります。ガーゼやティッシュなどを湿らせて種をそこにやさしくくるんであげましょう。乾燥させないように時々霧吹きをして管理すると、根や芽が出てきます。カビが生えたり乾かして失敗してしまうことも多い増やし方ですが、種が収穫できたら是非試してみてはいかがでしょうか。
増やし方のポイント
増やし方には株分けと種まきのふたつがありましたが、種まきは種が取れにくい植物であることとこまかな管理が必要になるので難易度があがります。はじめておこなうなら簡単な株分けの方が失敗率が低くておすすめ。
まとめ
ウスネオイデスを上手に育てよう
土がなくてもだんだんと伸びていくウスネオイデスというエアプランツの育て方とその悩み解決の対策方法を解説してきましたがいかがでしたか?水だけで部屋にコバエがわいたり、いやな臭いもせず環境があえばたまの水やりだけですくすくそだつ植物です。気になった方はぜひご自分でも栽培してみてはどうでしょうか。
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