はじめに
うるいとは?見分け方や下ごしらえ・料理方法
うるいという野菜をご存知ですか?山に近い野菜直販所や道の駅などでも販売されている野菜ですが、元々は山菜の一種として扱われている野で採取できる植物。その食べ方とはどのようなものがあるのか、下ごしらえの方法から生でサラダとして食べる方法まで6つの料理としてご紹介します。
うるいとはどんな植物?
うるいとはどんな植物なのでしょうか。原産地や別名、路地もののうるいの食べごろの旬の季節をご紹介しましょう。
うるいの基本情報
科・属:ユリ科ギボウシ属
原産地:日本
学名/英語名:Hosta sieboldiana/Hosta
別名:オオバギボウシ
うるいの旬の時期
うるいを食用として用いるのは春4-5月ころの若く柔らかい葉です。わらびやゼンマイ採りで人が山に入るころちょうど食べごろの旬の時期を迎えるため、一緒に山菜として採取され昔から食べられてきた植物です。
うるいの栄養
うるいに多く含まれる栄養素はビタミンC。肌の再生を助ける毎日摂取したい栄養です。その他、ぬめりには抵抗力をつける他糖質という成分でできているので体に良い食べ物といわれています。
うるいの採り方・見分け方
山菜採りに慣れていない人がうるいを採りにいった場合、有毒な植物と間違えることがあるそうです。よく見ればすぐにわかる見分け方がありますのでご紹介しましょう。その他、野菜として売られているうるいの中から新鮮で美味しいものを見分ける方法もあわせて御覧ください。
うるいが生えている場所の特徴
わらびやゼンマイなどと同じで人があまり入らないような山間部に生えます。特に斜面に生えていることが多いですが、水気がある湿気った場所が好きで人里でもこのような場所では見かけることもあります。
うるいの見分け方
山菜といっても野草独特のアクからくる苦味などはなくサッパリとした味はもはや野菜といっても良いでしょう。道の駅やファーマーズマーケットなどでは山菜として売られていることもあります。もしこのような場所でうるいを購入する場合新鮮なものを探すなら①茎の部分がしっかりと白い②葉の先まできれいな緑色をしている。この2点を見分け方としてチェックしましょう。
うるいとバイケイソウの見分け方
うるいとよく似ている草で毒性があり危険なものにバイケイソウがあります。特にこの植物との見分け方はしっかり覚えておきましょう。見分け方は以下のとおり。①柄が長いのがうるい②葉脈が中央から分かれているのがうるい。このふたつで見ていくと良いでしょう。葉の生え方も違うので形だけでなく全体の姿を見ればバイケイソウとうるいの見分け方は簡単です。
見分け方がわからない方は購入して入手
うるいの山菜採りは所有地の問題や斜面という生えている場所の危険性もあり簡単なものではありません。旬の時期であれば慣れている地元の方が採取して販売していることも珍しくありませんので、これらを道の駅や産直販売所などで探した方が安全なものが安価で手間もかからず手に入ることが多いです。山菜採りをやったことがない方はこちらを利用するのがかしこい入手方法でしょう。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ1
それではうるいのこともよくおわかりいただけたと思いますので、早速うるい料理のレシピをご紹介してきましょう。まずはうるいの下ごしらえから。すぐに食べないという場合や酢味噌和えなどに使う場合は下ごしらえしておくと調理時間の短縮にもなるでしょう。
うるいの下ごしらえ
うるい1パック お湯500cc
うるいの下ごしらえはよく洗ってからサッと熱湯をくぐらせる程度早ゆですること。青菜のような葉っぱをしていますが、お湯には塩など入れる必要はなく水を沸騰させただけのものでOKです。
うるいの葉っぱの詳しい下ごしらえ方法
天然ものでなくハウス栽培でうるいを育てる農家も増えてきたため、やわらかさを求めるため陽の光に当てずに栽培したうるいも出回るようになってきています。その場合穂先は黄色いままです。これらのものは茹でるという下ごしらえも不要でそのまま生食用としてサラダにしていただくのがおすすめ。下ごしらえはあくまでも葉の緑を鮮やかにして芯の部分をやわらかくする目的と考えると良いでしょう。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ2
昔は季節の食材を使って巻きずしをよく作ったそうです。青みはほうれん草や三つ葉を使う地方も多いですが、うるいがポピュラーなところではしっかり巻きずしの具材としても使われていました。今よりも物流が発達しておらずあまり食材が豊富でなかった時代のごちそう料理ですが、今食べてもしっかり美味しい特別な味です。
うるいの巻きずし
うるい1/2パック 人参1/2本 牛蒡約20センチ 三つ葉1/2パック ご飯適量 市販の寿司酢適量 出汁適量 醤油大さじ1 砂糖大さじ1 海苔適量
うるいは人参などの根菜類と一緒に煮るので下ごしらえは不要です。ゆで時間の差がありますので他の野菜に火が通ってからサッと煮る感じで仕上げてたくざい。シンプルな巻きずしで、青い葉物野菜として三つ葉も入っています。こちらは煮ずにサッとゆでるだけでしあげましょう。
うるいの葉っぱの詳しい食べ方はこちら
ヘルシーな巻きずしの他、塩漬けにした葉っぱを丸いおにぎりにしたものもよく食べられます。春を代表する野の青葉の味。行楽などのお弁当として作ってみてはいかがでしょうか。下記は巻きずしレシピとなります。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ3
簡単に作れるおかずにもお弁当にもピッタリな料理をご紹介しましょう。味付けは濃い目にすることで白米にぴったりなみんな大好きなあの味になります。
うるいの豚肉巻き
ウルイ(ぎぼうし)12本 豚バラスライス6枚 塩コショー少々 オリーブオイル大匙1 柚子胡椒適量 ポン酢適量
うるいも茹でただけではほろ苦いものもあります。生でサラダにしたのでは少し苦味があって苦手という方は、豚肉に巻いて濃い味付けでいただいてみてはいかがでしょうか。豚肉の脂の甘さがうるいのにがみをやわらげ食べやすくしてくれるでしょう。
うるいの葉っぱの詳しい食べ方はこちら
野菜などを豚肉に巻きつけて濃いめの味付けをして炒め煮にした肉巻き。肉と野菜が一緒に食べられる料理として食べやすくお弁当のおかずとして人気のレシピです。しかしうるいの肉巻きは珍しく食べたことがないという人も多いのではないでしょうか。サラダやおひたし・炒めものなどに飽きたら是非作って欲しい一品です。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ4
シャキシャキ感を活かすために、生のうるいを使って作ってください。新鮮な材料で作っておいしい料理です。採れたてのうるいでお試しください。
うるいとしめじの炒めもの
うるい1袋または2パック しめじ1袋 バター適量 しょうゆ適量
バターの風味としょうゆの香りが食欲をそそる炒めものレシピ。シャキシャキの食感が良い料理なので、下ごしらえはせず生のままカットして炒めてください。あまり火を通しすぎないように作るのがこのレシピのコツです。しめじの他にも季節の野菜と一緒にうるいの炒めものにしてみてはいかがでしょうか。
うるいの葉っぱの詳しい食べ方はこちら
切って炒めるとわずかなぬめりがあってそれもうるいの特徴的なもち味となっていて美味です。手軽にサッと作れる手軽なおかずとして、おつまみにお弁当にと何かと役に立ってくれるでしょう。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ5
うるいの酢味噌
うるいお好きなだけ 西京味噌お好きなだけ らっきょう酢お好きなだけ
下ごしらえをしたうるいを酢味噌でいただきます。西京味噌とらっきょうの酢を少しずつ味見をしながら混ぜてお好みの味やトロミにしてください。白い茎の部分だけでなく青い葉の部分も残さず食べるのが家庭料理のよいところ。ちょうどよい箸休めとなってくれるでしょう。
うるいの葉っぱの詳しい食べ方はこちら
サッと茹でて下ごしらえしたうるいは冷たい水でしっかり締めてきれいな緑色でシャキシャキとした部分を残しつつ仕上げてください。できてすぐが美味しいので、食べる直前に切って酢味噌をかけて食卓に並べましょう。
旬の山菜料理!うるいの食べ方レシピ6
うるいのサラダ
うるい100g はっさく1個 いちご5個 オリーブ油大さじ1 レモン果汁小さじ1 塩、胡椒各少々 パルミジャーノチーズ適量
良い歯ごたえと少しの苦味・シャキシャキの食感が生のうるいの味の特徴。サラダにしてもおいしくいただけます。オリーブオイルとパルミジャーノチーズのイタリア風なサラダレシピです。甘酸っぱいフルーツと一緒に和えていただくと苦味と甘み・酸味とチーズの塩加減それにコショウの香りがおしゃれなサラダのできあがり。
うるいの葉っぱの詳しい食べ方はこちら
ごちそうサラダの作り方は下記で詳しく読むことができます。それ以外にも手軽にツナ缶やほぐしたコンビーフとマヨネーズと一緒に和えても手軽なおかずサラダになりますよ。こちらも是非作ってみてはいかがでしょう。
うるいの保存方法
余ったうるいを上手に保存
採れたてのうちに食べた方がよいうるいですが、少しの間であれば生のままを冷蔵庫で保存することも可能です。その場合は霧吹きで湿らせた新聞紙やキッチンペーパーでくるんでビニールなどに入れて野菜室へ。
下ごしらえ後の保存は冷凍で
茹でてしまってから食べきれなかったうるいは、冷凍にして保存しましょう。家庭用の冷蔵庫でも1ヶ月ほどはおいしくいただけます。
まとめ
食べ方も豊富!おいしいうるいを食べよう
うるいは山菜扱いですがお店でも買うことができる手軽な春が旬の野菜です。白い茎の部分だけでなく青い葉の部分もサラダなどにして美味しくいただけるでしょう。下ごしらえしておくと冷凍保存もできて春以外にも活用できておすすめです。このほかあまり癖がない山菜ですのでパスタや煮物などの青みにも使え、自分のオリジナルレシピもたくさん作れるでしょう。まだ食べたことがないという方はこの機会に是非召し上がってみてはいかがですか。
他の食材の食べ方が気になる方はこちらもチェック
野草や山菜・野で自生する木の実などはその食べ方がわからないというものも多いでしょう。あけびやスイバなどもその中のひとつ。これらの食べ方も解説していますので食べられる山野草に興味がある方は是非こちらもチェックしてみてくださいね。
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