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キャッサバとはタピオカ?特徴や味、日本での栽培など基本情報を解説!

キャッサバとはどのような植物かご存知でしょうか?キャッサバは色々な調理で食べられることで知られており、大人気のタピオカの原料としても有名ですが、実は日本でも栽培出来ます。今回はそんなキャッサバの特徴や味、日本での栽培など基本情報を解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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キャッサバとはどんな植物?

少し珍しい植物を育ててみたい方におすすめなのが「キャッサバ」です。キャッサバはメキシコやブラジルといった地域で沢山栽培されている植物で、塊茎を調理して食べることが出来ます。また、大ブームとなったタピオカの原料であることでも知られており、日本でも栽培出来るのか気になっている方が沢山いる様子です。今回はそんなキャッサバの特徴や味、日本での栽培など基本情報を解説していきます。

キャッサバの特徴

キャッサバとは?

キャッサバとは、トウダイグサ科マニホット属に分類される熱帯地域の低木です。原産地はメキシコやグアテマラ、ブラジルなどで、樹高は0.5~2mほどですが、4mほどになることもあります。画像のように、葉が手を広げたような形になるのが見た目の特徴で、熱帯地域の雰囲気を感じさせます。食用目的で世界的に栽培されている植物ですが、観葉植物としてもよく育てられており、日本でも多くはありませんが流通しています。

キャッサバの利用用途

利用用途が非常に広いのが特徴の植物で、捨てることが無い植物ともいわれます。食用になる塊茎を食べるのはもちろんのこと、家畜の餌として使われたり、工業製品にも使われたりします。また、葉からエタノールを精製することも出来ますので、バイオ燃料としても使えるのがポイント。強健で育てやすい植物ですので、今後の活用が期待されています。

キャッサバはタピオカ?

近年、日本ではタピオカブームが起こりましたが、あのタピオカの原料となるのが、キャッサバです。キャッサバの塊茎には毒があるのですが、その毒を抜いて加工したものがタピオカなのです。挿し木して植え付けてから10カ月ほどで収穫出来ますので、個人で作ることも不可能ではありませんが、毒がありますので扱いには充分注意して下さい。

キャッサバの味は?

気になる味ですが、食感がサツマイモに似ており、味は甘みの少ないイモといったイメージになります。調理すれば非常に美味しく食べられるので、フライにされたり、煮込まれたりして食べられています。ただし、毒がありますので、毒のある部分の取り方をしっかり理解してから調理しましょう。また、葉には特に強い毒性があり、生食をすると大型の動物でも死に至るほどの危険性がありますので、迂闊に口に入れてはいけません。

キャッサバとタロイモの違いは?

キャッサバとタロイモは間違われることがありますが、タロイモとは別の植物になります。タロイモは日本で馴染みのあるサトイモの仲間であり、またタロイモには毒がありません。タロイモも加熱調理をすれば美味しく食べられますので、太平洋の島々ではタロイモがよく栽培され、食用にされています。タロイモは、そのままではえぐ味や渋みが強いので、必ず調理して食べましょう。

キャッサバの産地と日本での栽培

キャッサバの産地


どこで作られているのか、産地も気になるところですが、世界で一番栽培されている産地はナイジェリアです。続いてタイ、インドネシア、ブラジルと並びます。産地によって枝の色や葉などに違いがありますが、いずれも基本的な特徴は同じであり、重要な植物として栽培されています。特にブラジルが産地のものは人気です。ちなみに、1万年以上前から栽培されていたと見られていますが、元々の種は失われており、現在あるものは作られた栽培種とされています。

キャッサバは日本でも育てられる?

熱帯地域で栽培されている、暖かい気候を好む植物ではありますが、実は日本でも栽培可能です。寒いのは苦手ですので、基本的には暖かな地域で育てることになるでしょう。もしくは、鉢植えで室内で冬越しをさせるのも手です。元々の性質が強健ですので、気温さえ問題なければやせ地でもしっかり育ってくれます。苗木の流通量はあまり多くありませんが、販売はされていますので、興味がある方は育ててみて下さい。

キャッサバの他の種類

観葉植物としても愛されている植物であり、画像のような斑入りの葉を持つ美しい種類もあります。こちらは斑入りキャッサバと呼ばれる種類で、大きく育てると見応えがあります。カラーリーフプランツとして育てると良いでしょう。

キャッサバの名前の由来

少し不思議な響きの名前ですが、キャッサバとはカリブ海・ハイチ付近の現地名が由来となっています。また、マニオクと呼ばれることもありますが、こちらはブラジルの現地名が由来です。学名は「Manihot esculenta」と書くため、マニホットとも呼ばれますが、マニホットはマニオクから来ており、「esculenta」は「食用」という意味があります。漢字で書くと「木薯」で、和名は「イモノキ」となっています。

キャッサバの販売価格は?

種から育てるのではなく、挿し木で育てるのが一般的です。挿し木を購入して、植え付けるのですが、苗木は比較的安価に流通しており、10本で1000~3000円程度で販売されています。ただし、一般的なお店や大手ショッピングサイトなどで見かけることはあまりありませんので、欲しい方はオークションやフリマアプリなどを利用するのも良いでしょう。その際、マニホットという名称で販売されている場合もあります。

キャッサバの育て方①環境

キャッサバは地植え?鉢植え?

育てる際の形ですが、地植えで本来は育てる植物ではあるものの、寒い地域での地植えは難しいので、観葉植物にするのであれば鉢植えで育てると良いでしょう。暖地にお住まいの方であれば、地植えでも鉢植えでも、どちらでも構いません。地植えであれば、水やりや植え替えといった作業の手間が省けるメリットがあります。

キャッサバに適した生育環境

日光を好む植物ですので、よく日の当たる場所で育てていきましょう。日光が不足すると徒長してしまい、葉色も悪くなり、弱々しくなってしまいます。観葉植物として育てる場合は見た目も大切ですので、日当たりの良い場所で管理して下さい。また、水はけの良さも大切になりますので、地植えで育てる場合は水はけの悪い場所への植え付けは避けて下さい。

キャッサバの夏冬の管理


暑さに強い植物ですので、夏の気温は問題ありません。むしろ夏の暑い時期にどんどん伸びていく程です。逆に、冬の寒さを苦手としていますので、冬越しが上手くいくかどうかがポイントとなるでしょう。10度を下回ると危険ですので、これ以上寒くなる地域では鉢植えにして室内に取り込んで冬越しをさせます。秋頃には室内に入れてしまうと良いでしょう。日当たりの良い窓際で管理して下さい。

キャッサバの育て方②用土・植え付け

キャッサバの用土

やせ土でも育つ丈夫な植物ではありますが、水はけの悪い土を使うと上手く育たないので注意しましょう。地植えにする場合は、植え付け時に腐葉土を土に混ぜるなどして改良します。鉢植えであれば一般的な培養土が使用出来ます。ご自身で土を混ぜる場合は、赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜると良いでしょう。大きな鉢に植え付ける場合は、中粒の赤玉土を使います。

キャッサバの植え付け

植え付けの適期は5~7月です。植え付け方法は非常に簡単で、購入した挿し木用の苗着を地面に挿し、水やりをすれば完了となります。地植えする場合は、画像のように畝を作って挿し木しましょう。何本も植え付ける際は50㎝ほど間隔をあけます。かなり生命力が強いので、上下を逆に挿してしまっても成長する程です。1~2ヶ月もすれば葉が茂りはじめます。

キャッサバの育て方③水やり・肥料

キャッサバへの水やり

鉢植えで育てる場合、水やりは一般的な観葉植物と同様に、鉢土の表面が乾いてから水を与えます。過湿より乾燥を好むタイプの植物ですので、水やりのしすぎに注意しましょう。また、冬はあまり水を必要としませんので、乾燥気味に管理して下さい。地植えにした場合は、雨水がありますので、ほぼ水やりは不要となります。よほど乾燥している場合のみ、水やりをするか判断しましょう。

キャッサバへの肥料

肥料が無くても育ってくれるタイプの強い植物ですが、しっかり成長させたい場合は肥料を与えると良いでしょう。施肥を行う期間は5~10月です。一般的な肥料分が均等に含まれているものを少なめに与えて下さい。多すぎても調子が悪くなりますので、少なめに与えるのがコツです。

キャッサバの育て方④植え替え・増やし方

キャッサバの植え替え

鉢植えにした場合は次第に根詰まりしていきますので、1~2年に1度は植え替えしましょう。根詰まりしたまま放っておくと枯れる危険性もあります。植え替えの適期は5~7月頃です。鉢から取り出して、一回り大きな鉢と新しい用土を使って植え替えます。地植えの場合は植え替える必要はありませんので、そのまま育てていきます。

キャッサバの増やし方

植物は種を採取して種まきをすることで増やすことも多いのですが、種が出来にくいという理由もあって、挿し木が一般的な増やし方となります。枝を10~20㎝ほどの長さで切り、育てたい場所に挿しましょう。こちらも適期は5~7月になります。挿し木する枝は、細い枝よりも太い枝の方がより良く成長しやすい傾向があります。

キャッサバの育て方⑤剪定


順調に成長して、枝や葉が茂りすぎている様子になったら剪定しましょう。剪定は4~10月ならいつでも行えます。また、上記ツイートにも書かれているように、台風が来る際も剪定は有効です。剪定した枝は挿し木に使えますので、ついでに増やすと良いでしょう。

キャッサバの育て方⑥病気・害虫

キャッサバの病気

灰色かび病やモザイク病、根腐れ等になる可能性がありますので注意しましょう。特に過湿状態になることで病気が発生しやすくなりますので、少し乾燥気味に管理するのがポイントとなります。大切にするあまり水やりをしすぎるケースがよくありますので、鉢土が乾いてから水やりをするペースを守って下さい。

キャッサバに付く害虫

害虫はハダニやカイガラムシといった一般的な観葉植物にもよく付く害虫が付きます。ハダニは葉の裏に付く害虫で、放っておくと株が弱ってしまいます。葉の裏に霧吹きをすることで予防出来る他、薬剤もよく効きます。カイガラムシの成虫は殻を持つ為、薬剤が効きにくいのが特徴です。見つけ次第こすり落としましょう。

まとめ

今回の「キャッサバとはタピオカ?特徴や味、日本での栽培など基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?味や産地、育て方など様々な情報を解説させて頂きましたが、環境が合えば育てやすい植物ですので、気になった方はぜひ育ててみて下さい。ただし毒性がありますので、食用にする際は充分注意して下さい。また、葉は毒性が強いので、誤って口に入れることのないよう管理しましょう。

キャッサバが気になる方はこちらもチェック!

今回はキャッサバについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。