バイクの洗車場所がない？はじめに
バイクの汚れはツーリングの軌跡です。バイクの汚れを気にしているとツーリングなんて楽しめません。しかし、ツーリングで汚れたバイクをピカピカにするのも大切な作業です。バイクのメンテナンスの第一歩であり、不具合を見つける機会にもなります。そして何よりも、バイクの洗車はツーリングの思い出を一人でかみしめられる貴重な時間。ここでは、バイクを洗車する場所、道具、注意点について紹介します。
バイクは洗車しても大丈夫なのか？
バイクは洗車しても大丈夫なのか？答えはイエスです。むしろ、積極的に洗車しましょう。バイクに付着した汚れに水分や油分が付着するとバイクを痛めてしまいますし、何よりも、汚れたままのバイクはかっこ悪いでからです。ここではバイクを洗車できる場所に応じた洗車方法を模索し、あなたに合った洗車場所を見つけられるアイデアをまとめます。洗車は最高のチューンアップ。バイクをピカピカにすると、思い込み馬力が10PS以上向上するかもです。
バイクを洗車する基本的な流れ
バイクを洗車する基本的な流れは①バイクに水をかけて、汚れを浮かせる②洗剤で洗う③水で流す④水気を拭う、です。余裕があれば、バイクに汚れが付着しないようコーティングします。自動車の洗車との違いは、エンジン、ブレーキ、サスペンションといった走行にかかわる部分も洗うこと。自動車ではシートも洗いませんね。金属に水をかけるなんて…と思うかもしれませんが、バイクは雨が降っても乗れるようになっているので大丈夫です。
バイクを洗車するときの注意点
バイクを洗車するときの注意点は「水気を嫌う箇所を知っておく」ということです。スピードメーターや電気系のカプラー、エアクリーナーの吸気口やマフラーの排気口に水が浸入すると、動作不良やエンジン不調の原因になります。これらの箇所への水の侵入はコンビニ袋やウエスを被せるだけで大丈夫。勢いよく水がかからないようにするといいですね。バイクは上や前からかかる水には強く、横や後ろからかかる水には弱いといえます。
自宅でバイクを洗車する場合
では本題、バイクを洗車する場所について模索します。自宅はバイクを洗車するうえでは理想的な場所です。気が済むまでバイクをピカピカにできます。駐車場に水道を引いている一戸建て住宅なら、自由に水を使えますし、高圧洗浄機の使用も可能です。雨上がりの獣道アタックでドロドロになったオフロードバイクでも気兼ねする必要がありません。バイクの洗車を禁止されることはないものの、注意点は思いのほか多いですよ。
知らないではすまない注意点：自宅
自宅での洗車は自由さがあるものの、ご近所さんへの配慮を忘れてはいけません。高圧洗浄機で水を撒き散らしたり、大量の泡や泥をたれ流したり、早朝や夜中にバイクの洗車したりなどは自己禁止！バイクを洗車するとチェーンオイルなども流れてしまうので、路地を汚したりご近所の田畑に流れたりしないよう工夫しましょう。自宅での洗車は禁止されようがありませんが、バイクの排気音やメカノイズを嫌う人は多く、常に監視されていると意識しましょう。
自宅にバイクの洗車場所がない？1：コインセルフ洗車場
マンションやアパートに住んでいるバイク乗りにとって、コインセルフ洗車場は救世主的な存在です。バイクの洗車を禁止しているコインセルフ洗車場もありますが、基本的にはバイクを洗車しても大丈夫な場所だといえます。紹介するyoutube動画では水の侵入対策をしていません。しかし、最低でもマフラーの排気口は防ぎましょう。初めてセルフコイン洗車場を体験したバイク女子の動画ですので、利用の手順や課題をイメージしやすく、臨場感があったので紹介しました。
知らないではすまない注意点：コインセルフ洗車場
コインセルフ洗車場はバイク専用の洗車場ではないことを認識しておく必要があります。自動車用の高圧洗浄機はバイクを洗車するには高圧すぎです。スペースは広いので、高圧洗浄機はバイクから離し気味に使います。また、自動車で利用する人から邪魔扱いされることもありますので、なるべく空いている時間帯に利用したいですね。行儀よく！素行よく！バイクの洗車が禁止されないよう、いい印象を与えられるよう心がけます。
自宅にバイクの洗車場所がない？2：水道がない場所
バイクは水道がない場所でも手洗い洗車できます。というのは、バイクを洗車するにあたって必要な水の量は思いのほか少ないからです。水がたくさん必要に感じるのは、細部に入り込んだ汚れを高圧の水で洗い流したいという心理から。汚れを浮かしたり洗剤を洗い流したりする程度なら、18Lの水タンクに満タンの水があれば大丈夫です。18Lの水は保育園の年長さんほどの重さですし、バケツやブラシは軽いので、手洗い洗車ができる場所まで水や道具を運ぶ方法もあります。
知らないではすまない注意点：水道がない場所
水や道具が運べても、バイクを手洗い洗車しても大丈夫な場所かを必ず見極めましょう。マンションやアパートの駐輪場は住民が頻繁に利用する場所ですし、道路は交通の妨げになります。「ココがおすすめ！」と明言できないのが残念ですが、周囲に迷惑がかからない場所なら大丈夫。バイクを手洗い洗車する場所を汚さないのはもちろん、跡形もなく片付けるのは絶対です。「バイク等の洗車禁止！」とならないよう心がけましょう。
自宅にバイクの洗車場所がない？3：水なし洗車
水を使わないバイクの手洗い方法は、思いのほか実践している人が多いですね。常にバイクをピカピカにしたい人におすすめです。マンションやアパートの駐輪場でも、水なし洗車なら禁止されていないケースが多いので大丈夫。自動車用の「フクピカ」や「プレクサス」を愛用しているバイク乗りはたくさんいます。シャンプー洗車は手間暇が必要ですが、ケミカル用品を用いた水なし洗車は短時間でできます。
知らないではすまない注意点：水なし洗車
水なし洗車はケミカル用品での手洗い洗車はバイクの汚れが少ないときのみの方法です。どこでも手軽にできる反面、酷い汚れは落とせません。泥だらけになったバイクをケミカル用品で磨くと、泥がサンドペーパーのようにバイクを擦り、塗装やメッキ、スクリーンなどを痛めてしまいます。どうしても水なし洗車しかできない環境で汚れが酷いバイクをピカピカにしたいなら、先述したコインセルフ洗車場を利用するのがおすすめです。
自宅にバイクの洗車場所がない？4：探す
必要なものが揃っていれば、どこでもバイクを手洗い洗車できます。しかし、どこで洗車しても大丈夫とは言い切れません。明確に禁止されていなくても、見る人が違和感を覚えたらNGなのです。自宅での洗車の項で述べたように、バイクに対していいイメージを持っていない人は思いのほか多く「ここなら洗車しても大丈夫」と思っても、バイク乗りのすることなすこと全てが嫌いな人からは、警察に通報したくなるほど癇に障るのです。
許可された場所なら大丈夫！
バイクを洗車しても大丈夫だよ！と土地の所有者から承諾を得た場所なら安心です。マンションやアパート住まいのバイク乗りにとって、バイクの手洗い洗車は一大イベント。場所探しから始める必要があるからです。一戸建て住宅に住んでいる友人・知人宅、職場の駐車場で上司から承諾をもらってなど、あなたの人間関係を頼って、バイクを手洗い洗車しても大丈夫な場所を確保しましょう。お世話になった人へのお礼は忘れずに！
自宅にバイクの洗車場所がない？5：汚れを防ぐ！
頻繁にバイクを手洗い洗車できないようであれば、バイクが汚れないようコーティングしましょう。バイクのピカピカを保てますし、傷みやすい樹脂パーツの保護にも最適です。シャンプーを使っての手洗い洗車する時間も短縮できます。フルカウルのSS車なら樹脂パーツを保護するケミカル用品を活用しましょう。洗車直後の濡れた状態のエンジン、足回り、フェンダーの裏に、農機具用のシリコンスプレーを噴霧しておくのもおすすめ。泥や汚れが付着しにくく、次の手洗い洗車で汚れを落としやすくなります。
知らないではすまない注意点：汚れを防ぐ
バイクが汚れないようコーティングする場合、ブレーキディスクやシートなどの滑っては困る箇所に付着しないよう注意しましょう。コーティング剤が付着したら、速やかに拭うこと！ブレーキディスクならブレーキクリーナー、シートなら薄めた洗剤、タイヤならガソリンを少量しみ込ませたウエスで拭き取ります。思い込み馬力が10PS向上しても、ブレーキが効かなくなるとパワーアップしたことになりません。
バイク乗りが知らない便利な洗車道具
バイクを手洗い洗車するときに便利な道具を紹介します。必ず必要だと思われるものは紹介せず、バイク乗りが知らないであろう道具を紹介しますことをご了承ください。
じょうろや水鉄砲
お花に水をあげるときに使うじょうろは、バイクに水をかけるときに便利な道具です。優しくバイクに水をかけられますし、水を節約できます。子供用の水鉄砲が高圧洗浄機の代用になることを知らないバイク乗りは多いでしょう。
簡易シャワー
ポータブルシャワー 7L マルハチ産業 電池不要・加圧式
アウトドア用の簡易シャワーは、水道がないところでもバイクを手洗い洗車できる道具です。水圧が緩いので、バイクにやさしく水をかけられます。電源を必要としない手動加圧式が便利です。
養生シート
バイクを洗車する場所を汚したくないなら、♯1000のブルーシートをバイクの下に敷くのもおすすめです。水道がない場所でのバイクの手洗い洗車でも活躍します。自宅での洗車なら、段ボールや古くなったカーペットも活用しましょう。
バイクの手洗い洗車で高圧洗浄機は必要？
高圧洗浄機はバイクの洗車に必要か？答えはノーです。バイクは高圧洗浄機の水圧に耐えられる構造になっていないからです。必要だといえるのは、ヌタ場でバイクを押すのが楽しいエンデューロレース。エンデューロレーサーはメンテナンス性に優れていますし、乗り手もメンテナンスの知識が豊富です。その証拠に、KTMのエンデューロレーサーのリヤサスペンションは、グリスアップしやすいリンクレス構造になっています。
高圧洗浄機を使ってはダメな個所
高圧洗浄機の水を直接噴射してはいけない箇所は①アクスルシャフト（ホイールの軸）②リンク式モノサスのリンクまわり③ステアリングステム（ハンドルの軸）です。これらの可動部分に高圧洗浄機の水圧で水をかけると、グリスが流れ落ちてしまう可能性があるからです。可動箇所のグリスが切れると、正常に動作しなくなったり錆びたりします。また、エンジンの横から噴射すると、キャブレターやインジェクションに水が浸入しかねません。つまり、高圧洗浄機を使いたくなる箇所ほど、水圧の高い水をかけられないのです。
バイクの洗車場所がない？まとめ
バイクの洗車場所を模索し、手洗い洗車するときの注意点を記載しました。ライトウエイトスポーツとして人気だったホンダのCB250RSは、水たまりを通過するだけでエンジンが止まってしまうという持病持ちでした。しかし、近年のバイクは水濡れに強くなり「豪快に洗車して調子を崩した」という話は聞きません。積極的にバイクを手洗い洗車し、ピカピカ状態でツーリングを楽しみましょう。
バイクの洗車が気になる人はこちらをチェック！
今回はバイクを洗車できる場所をメインの記事でしたので、バイクの洗車方法やおすすめグッズを詳しく紹介した記事もチェックしてください。また、バイクの手洗い洗車とドライブチェーンへの給油はワンセット！ドライブチェーンへの給油方法もチェックしましょう。
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