もち米と白米の違い
食感が違うお米の仲間
もち米はその名の通り「お米」の一種で、名前の通り「もち」に近い食感をした、強い粘性を持ったお米の一種です。全体的な特徴は白米を始めとする他のお米と変わりませんが、もち米は蒸すことで元々の粘性がさらに強くなり、水の量や炊き方によってはもち米同士がくっつき塊になったりする場合があります。
もち米は、日本ではもっぱら「赤飯」や「おこわ」としての食べ方が有名ですが、お米を食べる国は日本に限らず、フィリピンやタイ、インドネシアやベトナムなどでも幅広く食べられています。
国によりもち米の食べ方は様々ですが、どの国でも「ハレの日」によく用いられてるという特徴があり「もちもちした食べ物」におめでたいイメージがあるのは日本に限らず、万国共通の用です。
もち米と白米の栄養価
もち米と白米は「食感」が違うだけで基本的な箇所は全く同じため、どちらかの栄養価が高いわけではありません。栄養価の高いお米を食べたい場合は「玄米」などを食べるようにしましょう。
また「もち米」だけがひときわ粘りが強いわけではなく、焚き方を工夫し、浸漬時間や水の量を調節すれば白米でも「もち米」のような仕上がりにしたりすることが出来ます。また、焚く前でも白米は「半透明」なのに対し、もち米は不透明で真っ白、という違いもあります。
もち米の炊き方:手順編
炊き方は基本的に同じ!
もち米の炊き方は基本的に他のお米と同じ、炊きたい量のもち米をしっかり計量したら、鍋あるいは炊飯器にもち米を入れ、水を入れ炊いていきます。このさいは、しっかりお米全体を研ぎ、水加減や浸漬時間も意識するのがベスト。
もち米は炊く前に水でさっと洗うのがポイント、また、すぐには炊かず15分ほど置いて「浸漬時間」を作ってあげると「おいしいお米の炊き方」や「お米の研ぎ方」を意識すれば、自然とおいしいもち米を炊くことが出来ます。
炊飯器でももち米が炊ける
もち米は炊飯器でそのまま焚くことも出来ます。使い方を把握し「一から炊く」イメージが抜けないもち米ですが、炊飯器を使用した炊き方なら、道具の使い方や浸漬時間を意識しすぎず、手軽かつ簡単なのがメリット。炊飯器でもち米を焚く際のポイントは、洗う回数と水の量。
もち米は四回洗うようにし、一回目は手早くお米全体をサッと混ぜる感じに、二回目からは研ぎ方を意識し、四回目は仕上げに軽く洗う程度にしましょう。もち米自体の粘りが強いので、通常の炊き方より浸漬時間を短くするのが使い方のポイントです。
もち米1合(150g) 水1カップ(180ml)
もっと詳しいレシピはクックパッドで
炊飯器を使用したもち米の炊き方を紹介したレシピは飽くまで「もち米の炊き方や、それに合わせた炊飯器の使い方」だけを取り上げた、下地作りのレシピの為、炊飯器で炊き終わったら「おこわ」等に再利用しましょう。また、もち米を炊いた後の炊飯釜はネバつきが残らないよう、丁寧に洗いましょう。
もち米の炊き方:ポイント編
炊き方ピッタリな水の量を
お米には「分量ピッタリの水加減」があり、分量に合わせた水加減にすることで最も美味しく炊けるようになっています。もち米を焚く際の「最適の水加減」はもち米一合に対し、水180CC。この180CCは白米を一緒に焚くときもほぼ同じ分量で炊くことができる、一種の目安です。
また、計量カップが手元にない場合は炊飯器の目盛りに合わせ水の量を調節する事で、誰でも簡単にお米を「最適の水加減」にすることができます。
白米と混ぜても大丈夫?
白米ともち米は食感が大分異なるお米。そこで気になるのが白米を一緒に炊くことができるのか?という疑問です。白米を一緒にもち米を炊く方法は「簡単にもちもちのお米を焚くテクニック」としてよく知られている方法で、もち米の含む水分が白米に移るため、ツヤのある美味しいお米が仕上がります。
炊き方の黄金比は9:1
おいしいブレンド米を作るコツはやはり「もち米」自体の主張がかなり強いので、アクセント程度に添える事。おすすめの割合は白米9に対しもち米1、もち米を炊くというよりは「白米に食感をプラスする」という面が強いため、もち米の主張は少々控え目。もち米を食べるというよりは、おいしい白米を食べたい方におすすめの炊き方です。
もち米を活用するレシピ集
もち米は素材自体の主張が強い食材の為、もち米自体の食感を生かす食べ方と相性が良いお米です。もち米の食べ方としておなじみの「おこわ」や「お赤飯」は勿論、白米を一緒に混ぜ焚いたり、炊き込みご飯にしてみたりするのも好相性。もちもちした食感なので「食感」を感じやすい食材全般とよく合います。
素材を生かすモチモチおこわ
まずはもち米の食べ方と言ったらこれ!といってもいい「おこわ」から、もち米は基本的な部分はお米と同じため、お米と相性のいい食材全般、とくに和風の味付けと相性のいいお米です。
また、もち米の食感に他食材の食感をプラスするのも好相性であり、こちらのレシピではしめじ、えのきだけ等の「きのこ」をメインとするものとなっています。おこわを美味しく作るコツは浸漬時間を極力短くし、手早く炊き上げることです。
もち米1合 白米(うるち米)1合 しめじ1袋(100g) えのき茸20g 生椎茸3個(80g) 油揚げ1枚 ●酒大さじ1 ●みりん小さじ2 ●しょうゆ小さじ2 ●だしの素(顆粒)小さじ1 ●塩小さじ1/2
詳しいレシピはクックパッドで
ダシによく合う炊き込みごはん
また、もち米は「炊き込みご飯」とも相性がいいお米でもあります。炊飯器にお米、食材、ダシを入れ炊くだけで出来ると、美味しく味わい深いと人気の炊き込みご飯ですが、白米をもち米に変えてみると、いつもの炊き込みご飯にもちもちした食感が足され、さらに美味しくなります。
こちらのレシピでは「たけのこ」をメインとする、所謂「たけのこご飯」となっていますが、きのこ、たけのこに限らず、様々な食材と好相性です。
もち米2合 米3合 干し椎茸4枚位 たけのこ好きな位 人参1本 ・めんつゆ大さじ3位 ・砂糖小さじ1 ・塩少々 ・酒大さじ1 ・ほんだし小さじ1 水適量
詳しいレシピはクックパッドで
和風だけじゃないもち米レシピ
もち米と言うと「和風の食べ方」が浮かび、洋風や中華風の食べ方はちょっと思いつきませんが、変わり種としてもち米を「お米」ではなく「粘りが強く、他食材と合わせやすい材料」としてみることで、ひき肉を包み肉団子にしたり、片栗粉やごま油と混ぜれば「シュウマイ」にすることが出来ます。
もち米でシュウマイと言うと全然想像が付きませんが、もち米シュウマイは「あん」を作る手間が省け簡単。また「もち米=和風」という固定概念を打ち崩してくれます。
材料 (3〜4人分) もち米2合 ひき肉500g ●ネギ(みじん切り)1本 ●戻した干し椎茸(みじん切り)5枚 ●おろし生姜大さじ1 ●醤油大さじ2.5 ●砂糖大さじ1.5 ●酒大さじ2 ●塩こしょう適宜 ごま油大さじ2 片栗粉大さじ3
詳しいレシピはクックパッドで
もち米の炊き方を覚え美味しく食べよう
もち米は基本的な個所は白米と同じ、白米の炊き方と同じ要領で軽量し、炊き方や水加減を調節すればだれでも美味しく炊くことが出来ます。もち米の炊き方で気をつけるべきことは、もち米自体が水分を含むので「浸漬時間」を白米より短めにすること。
また、もち米と一緒に白米を焚けば食感がプラスされおすすめ。おこわや炊き込みご飯に限らず、もち米には色んな食べ方があるのでレシピを参考に、おいしく食べましょう。
他お米情報が気になる方はこちらもチェック
もち米の「おこわ」以外の食べ方も知りたいという方向けの、もち米入り料理を紹介する記事や「栄養満点」とは聞くけど、炊き方や研ぎ方、洗う目安等がちょっとわかりにくく、とっつきにくい印象の抜けない玄米の炊き方を紹介した記事。また「お米」を冷蔵庫で補完する方法を取り扱った記事も紹介します。
白米を一緒に炊いた時などはなお「冷蔵庫で保存できるか?」等が気になることでしょう。
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