初心者でもできる芝生の植え方を知りたい
庭の土壌を芝生にしたい、と考える人は多いのではないでしょうか。青々とした緑が一面に広がり、気持ちの良い庭を作れます。業者に頼むのも一つの手ですが、それではお金がかかります。どうせなら自分で作れた方がいいと思う人も当然いるでしょう。今回はそんな方のために、初心者の方でも植え付けができる方法をまとめていきます。
芝生を植える土壌について
芝生を植える土壌で一番大切なのは日当たり
庭に芝生を植える場合、その土壌がどのような場所かによって芝生がしっかり育てられるかが変わってきます。芝生の育て方で、一番大切なのはその土壌の日当たりです。植物もそういうものが多いですが、芝生もその一つ。一日で日が当たる半分程度の時間は芝生にも日が当たるといいですね。もし日影が多い場合は、日陰でも育ちやすい品種を選ぶ必要があります。
芝生を植える土壌で大切なのは風通し
次は風通しです。一つ目の条件も、この条件も、建物が建ってしまっている以上、変えられない条件なので、二つについてまずは考えてみてください。例えば、庭に高いフェンスが建っていると言った場合、風通しが悪くなるので芝生が病気になりやすくなります。フェンスを考えているのであれば、風通しを考えたフェンスを建てるといいですね。また、どうしても難しい場合は肥料で乗り越える必要があります。
芝生を植える土壌で大切なのは水はけ
雨が降って、水が溜まってしまうほどだと、せっかく植えても根が腐ってしまったり、病気になる可能性もあります。主に、粘土質の土であるとか、コケが生えやすい土壌がこの傾向にあります。この対策については、土壌に暗渠を入れたり、さらに庭の勾配を作る、水はけのよい土に変えるなどの方法があります。
芝生を植える土壌で大切なその他の条件
また、土壌のPH値や人が通る場所であるか、も大切な条件。PH値に関しては、弱酸性から中性がいいでしょう。日本は酸性に偏っている土壌が多いですが、これに関しては自分でPHのチェックをしてみるといいでしょう。PH試験紙であれば、安く手に入るのでチェック可能です。酸性が強かった場合は、石灰などを散布してPH値を変える必要があります。人が通る場所については、人が多く歩く場所だと土が踏み固められ、育ちにくくなってしまいます。
芝生の植え方と張り方・張り替えの時期
芝生を植える時期はいつ?
芝の張り方で大切なことは植え付けの時期でもあると思います。芝生に適している時期は、3から5月の梅雨の前の時期です。他にも、暑さが収まった9月ごろもいいですね。もちろん、それ以外の時期でも植え付けが可能ではあるのですが、その場合、季節に合った気温、水分の量などをチェックして作業する必要があります。ただ、冬が近くなる時期だと休眠期に入るので、根が付きにくくなります。寒い時期は避けた方がいいでしょう。
芝生を張り替える場合は?
昔から植えてある家や建売で買った家で、初めて張り変えをするという場合も、初めての植え付けと同じ時期に行うのが正解です。貼り替えをするる場合、植えてあった芝生をすべて外す作業も必要になってくるので、体力もいりますし、時間のかかる作業になってきます。
芝生の植え方と張り方・必要な材料や道具
芝生を植える場合に必要な材料
材料についてですが、芝と培養土、あとは目土。粘土質なら砂もあるといいでしょう。芝生は、売っている店の一つ当たりの大きさをチェックして、敷地に合う分が必要になります。ただ、敷地全部に張るのか、間を空けて張っていくのかなど、植え方によって違いがあるので、どの植え方にするかを考えてから購入してください。
芝生を植える場合に必要な道具
道具は土壌のようすによっても変わってきますが、主なものはスコップ、芝生ハサミ(剪定ハサミ)、手袋です。まずは土壌を整えるところから始めるので、土壌に石が埋まっているお家であれば、フルイがあると石の除去に利用できます。また、張り替えの場合はクワや鎌、エッジナイフなんかもあると便利です。
初心者にもできる芝生の植え方をご紹介!
では始めに、何もない庭に芝生を植える張り方についてです。何もない芝生は、初めに土壌づくりをする必要があります。この作業についても、一つ一つの工程はとても簡単です。きれいな芝生を見ると、難しそうだと思うかもしれませんが、動画を見てみると初心者でもできるかも、と思えるのではないでしょうか。
初心者にもできる芝生の植え方①土壌づくり
芝生を張る方法のスタートはまずは土壌作りから
始めの土壌づくりですが、土壌のようすによっても変わってきます。条件のところにありましたが、水はけがいい場合は今回の動画のままでいいのですが、土が粘土質であれば砂を混ぜてあげる必要がありますし、勾配を付けたり、暗渠を敷いてあげる必要もあります。土壌によって土づくりの方法は変わってきます。
意外と簡単!土壌づくりの方法
張り方ですが、まずは下地を作っていくため、スコップで耕していきます。動画にもあるように、スコップの半分程度入るようにスコップでほり、土を撒いて踏み固めます。さらに土をならしたら水をかけてあげましょう。コツはやはり、まんべんなく全体的に行うこと。庭の大きさによって材料の量も作業量も変わっていきますが、作業的には簡単な作業なので、体力と相談して行っていくようにしましょう。
初心者にもできる芝生の植え方②張り方・敷き方
芝生の張り方は初心者でも簡単!
次の工程、敷き方も思っているよりも簡単な作業です。敷き方は、全部で四つあり、掛けられるお金や見た目を考えて敷いていくようにしましょう。隙間なく置いていく敷き方がやはり、一番はやくきれいに仕上がりますが、別の敷き方にすれば根を張るのに時間がより必要ですが、使う量が減らせます。お金と、時間を考慮して敷き方を考えてみてください。
簡単!芝生の張り方とは
次は芝生を張る方法です。先の動画の2:30のところにあるように、張り方、敷き方はさまざま。隙間を作らない敷き方の他に、互い違いの敷き方、隙間を入れた敷き方もあります。敷いたら、芝と目地に目土を撒いて平らにし、板を使って踏み固め、水を与えれば完成です。芝を置いていくだけなので、とても簡単でしたね。また、一カ月後に肥料を与えてください。
初心者にもできる芝生の張り替えをご紹介!
次は張り替えの方法です。もうすでに、家にもともとあったという方は、まずはその芝を除去してから新しく芝を植え付ける必要が。張り替えの場合、すぐに土壌づくり、というわけにはいきませんので張り替えの作業が必要です。ここでは張り替えの方法をお伝えしますので、初めて張り替えるという方は読んでみてください。
初心者にもできる芝生の張り替え①芝生剥がし
まずは芝生を剥がす
芝生を張り替える作業のスタートは、今まであった芝を剥がすところから。これは芝の面積や値付けの具合、枯れているかにもよります。枯れていて根が腐っている場合はすぐにはがせますが、根が張った状態だと根をカットしたうえではがしていく必要があります。まずは状態をチェックして作業してください。
芝生の剥がし方①
まずスタートに除草剤をまきます。そして2週間ほど経ったら、残っている草を刈っていき、芝生を剥がします。もう枯れてしまって剥がしやすいものであれば剥がせばいいのですが、根が深くまである場合は、しっかり根から切り取ったうえではがします。根をカットしたらクワなどで引きはがしていきましょう。
芝生の剥がし方②
剥がした芝生の土はしっかりと落としてあげましょう。芝は捨てられますが、土は再利用できますし、捨てられないものですから、二つを分ける必要があります。動画のように、土の付いた芝は硬いものに打ち付けて剥がしていくといいですね。また、もし芝生の土が水にぬれていた場合は、レジャーシートに置いて乾かしてから行うと簡単になります。
初心者にもできる芝生の張り替え②土壌づくり
芝生を剥がしたら次は土壌づくり
芝生を剥がしたら、次は土壌づくり(苗床づくり)に戻ります。この方法は、初めの土壌づくりと同じでしっかりと耕し、植えられる土壌を作っていきます。張り替えに必要なのはここまでで、芝生の敷き方は一度ご紹介しているものと同じなので、土壌に合わせた敷き方を選んで、敷いて行ってください。
芝生を剥がした後の土壌づくりの方法
次は芝が埋まっていた場所の土壌づくりを始めます。芝生を剥がしたということは、土が踏み固まってしまったり、根腐れを起こしていたということですから、改めて土壌を作っていく必要があります。この方は土を柔らかくするために牛糞、肥料、そして消石灰(土壌のPHに合わせて使います)を撒いていきます。そして、しっかりと耕していきましょう。あとは始めの土壌づくり、芝生の張り方と同じです。
芝生の時期による育て方をご紹介!
芝生は、植え付けを終えたら終わりというわけではありません。植え付けたあとそのままにしてしまったら、せっかくの芝生も枯れてしまったり、伸び放題になり、綺麗な庭とはほど遠くなってしまいます。次にまとめるのは、芝生の育て方やメンテナンスについて。もうすでに芝生がある人も必見ですので、ぜひ読んでみてください。また、この育て方は芝の種類が日本芝か寒地型西欧芝によっても変わります。ここでは日本芝についてまとめています。
芝生の時期による育て方①植え付けから
植え付けから根付くまで
植え付けから根付くまでの時期は重要な時期です。できるだけ早く根付かせるようにできたらいいですね。張り終えるとそこから根を張り、青々とした芝生を見るためにも、値付けまでの育て方を知っておきましょう。芝は、購入時は根が短いため張った時点ではすぐにはがれてしまいます。底から根を張り、しっかりと地面に馴染むまでの時期、何をすればいいのでしょうか。
根付くまでの育て方は?
芝を張った後、気を付けることは水やりのことです。まだ根が短いので、水の吸収がうまくいかず、彼安くなっています。ですから、土が乾いていたら水をやる、というのを徹底しましょう。もし雨が降った場合は、二重になってしまうので水やりの必要はありません。あくまでも、土が乾いているかどうかで判断してください。
植え付けから根付くまでに注意すること!
また、根付くまで注意しなければいけないことがあります。それは、芝生の上を歩かないということ。もちろん一切歩いてはいけないわけではありません。例えば、子供が歩いたり、ペットを走らせたり、たくさん行き来したりということをしないということです。根付かぬうちに歩くことで、根付きが遅くなってしまうからです。
芝生の時期による育て方②6~8月
6~8月の育て方・こまめな芝刈りが必要
では時期ごとの育て方を見ていきます。この6以降から夏にかけての時期は、どんどん成長していく時期に入るので、定期的な芝刈りが必要になります。頻度は、成長具合にもよりますが、夏の時期には週に一回程度行いましょう。もし刈らずに伸ばし放題にしてしまうと、見た目も悪いですし、風通しも悪くなるので病気になりやすくなります。こまめに刈るようにしてください。また、夏の晴天が続く時期には水やりも忘れずに。
芝刈りで注意することとは
刈る場合に大切なのは、芝の生長点を刈り込まないことです。そこをカットしてしまうと、美しかった芝生が茶色になってしまいます。ですから、芝生の上から三分の一程度をカットするように。その点を注意して刈り高を決め、カットしていきます。動画では生長点についてや刈り高によっての違いを細かく説明してくれています。
芝生の時期による育て方③9~11月
9~11月の育て方・手を入れすぎない
秋になってくると涼しくなりますね。さらにその後は冬になるので、休眠期に入ります。芝刈りの頻度は減らします。(9月などは、まだ暑い場合もあるのでその時期の気温に合わせて決めてください)そして、10月に最後の芝刈りを行い、その後は芝刈りを行いません。土壌処理剤を撒いておけば、雑草が生えにくくなります。
9月に芝生に与える肥料とは
また、秋に向けて施肥を始めるといいですね。固形の肥料などを芝生に撒いていきましょう。9月はリン酸とカリウムが多いものを撒くようにしてください。そうすることで芝の擦り切れや虫に強くなるからです。肥料を与えた後は、芝生に水をたっぷりと与えてください。
芝生の時期による育て方④12~2月
12~2月の育て方は簡単
12~2月は休眠期です。芝刈りの必要もないですし、育て方としては何もしないので一番簡単な時期となります。ですが、庭に多く出たりして踏みつけすぎると芝が傷んでしまうので、その点は注意するようにしてください。芝生をどうしても歩かなければいけない場合は、踏み石を敷くなど、歩く小道を作るのも手です。
水やりは必要
この時期にすることはほとんどありませんが、ただ、日本の冬は乾燥しやすいので水やりを行うことは必要になってきます。頻度は月に1~2回程度。晴れている日に行いましょう。また、雑草などが生えてきた場合は除草を行ってください。また、この時期は茶色になりますが、それが普通なので心配する必要はありません。
芝生の時期による育て方⑤3~5月
3~5月の育て方
休眠期が終わり、だんだんと元気になっていく芝生。この時期には一体何をすればいいのでしょう。この時期はだんだんと草も生え始めてくるので、除草を行うことと、水やりも定期的に行っていきます。また、病気や害虫の予防もこの時期に行います。
目土を入れる作業も
3~5月の時期は、芝生が成長する前なので、補修の時期にも当てられます。芝生が生えている庭全体を見てみると、凹凸があったりくぼみができていたりするので、その部分をしっかり補修するために目土を入れていきます。そうすることで芝生も平らになってきれいに生えますし、水はけもよくなります。
芝生の植え方&張り方のまとめ
芝生の植え方についてまとめてきましたがいかがだったでしょうか。体力は必要ですが、作業的には思ったよりも簡単にできる、というのが分かっていただけたのではないでしょうか。せっかく時間を掛けて植え付けしたのなら、きれいな芝をキープしたいもの。時期によって手入れが変わってくるので、その点も考えながら育てて行ってください。
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