はじめに
結束バンドの外し方は?タイラップ等との違いも
1度使ってしまうと外しにくい(外れにくい)ことで有名な結束バンド(タイラップ・インシュロック)。安価な道具ですがバンド再利用できるとさらにコスパがよくなります。
また、よくない例ですが最近は犯罪の場面でもこの結束バンドで手首などを繋がれ拘束されるという嫌な事件も起こっています。
あってはならないこととは言え、もしものときのためにこれらの場合にも自分一人で切れないと思っていた結束バンドをワンアクションで切り外せる便利な方法も合わせてご紹介しましょう。
結束バンドについて
結束バンドとは
結束バンドはスピーディーに物をまとめることができ、そのバンド切りにくさ取り外しにくさのために商品の梱包などにもよく使われているプラスチックや樹脂製のバンドのこと。
結束バンドの使い道
元々は配線などのケーブルを結束するために開発されたバンドです。
小さくコンパクトにできていてその結束力が高く簡単には外しにくいため、配線をまとめる以外にもワイヤーの網同士を繋いだり突っ張りポールに結束バンドで洗濯ハサミを固定してピンチ付き簡易物干しを作ったりと手軽にDIY素材としても使われています。
結束バンドが買える場所・価格
結束バンドはホームセンターや大型スーパー・100円ショップなど工具・DIY道具を取り扱っているところならだいたい手に入るでしょう。その価格も100円前後からととても安価なのが特徴です。
結束バンドの種類
結束バンドは種類がある
結束バンドはカラフルな色付きのものも売られています。これは色で配線の種類を分けたりするのに便利ですが、実は本来この色分けは種類の違いを示すために付けられたものだというのはご存知でしたでしょうか。
この分け方がされているのはインシュロックの登録商標をしているヘラマンタイトン株式会社製結束バンドの特徴です。
結束バンドには屋内用屋外用がある
素材にカーボンブラックを使用している結束バンドは紫外線による劣化に強く日光にされされた状態での持ちが非常に良い商品です。このため色は当然黒になります。屋外用の見分け方は黒いものという常識が生まれました。
結束バンドの種類は表示を参考に
しかし現在では先程のケーブルの種類分けにも色を使うことが多くなりこの黒は屋外というルールは少し変わってきています。梱包されている袋や箱に屋内用屋外用の表示がされていますので、屋外で長持ちさせたいならそちらを参考にすることをおすすめします。
タイラップやインシュロックと結束バンド
タイラップもインシュロックも登録商標
結束バンドの種類の中にインシュロックやタイラップが存在します。このふたつは作っている企業が登録商標した商品の名前。ちなみにタイラップは世界ではじめての作られた結束バンドです。
タイラップを作っている会社
タイラップというバンドを作っているのはトーマス・アンド・ベッツ社という会社。配線を結束するための道具として開発されました。現在はスイスにあるABB株式会社に吸収されそちらの商品としてのみ販売されています。
インシュロックを作っている会社
インシュロックは日本の企業ヘラマンタイトン株式会社が作った結束バンドの名前。この商品の圧倒的シェアを誇る会社であり、樹脂製の結束バンド製品をはじめて作ったのもこのヘラマンタイトン株式会社です。
タイラップもインシュロックも結束バンドのひとつ
名前は登録されていてもその製法やシステムは他の会社でも作ることができます。そのため大きな意味で最近では広く結束バンドと呼ばれて流通しているのが実情です。上記以外の会社で作っているものは結束バンドと呼んだ方が正しい呼び方です。
結束バンドの取り方・外し方1.
結束バンドについての前置きが少々長くなりましたが、早速いろいろな外し方や道具を使わずに外せる方法をご説明していきましょう。まずは再利用できるように道具を使っての取り方です。その構造を知ると紹介している以外の道具でも応用できます。
再利用できる結束バンドの外し方1.
結束バンドが素手では外すのが大変なのはバンド部分に角度がついた爪がたくさんついているため。ひとつの方向には動かすことが容易ですが(締められる)反対方向には動きにくい(取り外し難い)ようにできています。
このかぎ爪は頭の部分でロックされているのでこのロックを解除できるような道具を使えば容易に外せるもの。
道具を使って簡単に外す方法1.ドライバー
結束バンドのロックを外し方に向いている一般的な道具としてマイナスドライバーがあります。その使い方は簡単でバンドのかぎ爪の部分に差し込むようにするだけ。ロックとかぎ爪の間にひとつ別のものが差し込まれることで鈎の機能がなくなりすんなりと外せるというわけです。
結束バンドの取り方・外し方2.
再利用できる結束バンドの外し方2.
ドライバーのような平らなものを差し込む方法が一番簡単に切らずにバンド外せる方法ですが、手元に適当な大きさのマイナスドライバーがない時は安全ピンのようなある程度の硬さのある針状に先がとがった棒でバンドロックを外す方法でも取り外しできるでしょう。
道具を使って簡単に外す方法2.安全ピン
安全ピンにこだわる必要はないですが同じような形状でも爪楊枝など簡単に折れてしまうものは結束バンドの外し方には向いていません。
使い方としてはドライバーと同様にバンドとロックのかぎ爪の間に差し込んで外すのですがロックを押すというワンアクションが必要となります。間に入れただけではかぎ爪部分を完全にロックから外すことができないためです。
結束バンドの取り方・外し方3.
再利用できる結束バンドの外し方3.
刃物がないと素手ではなかなか切れない結束バンド。しかし外すとなると道具を使わずに意外と簡単にできてしまうのをご存知でしょうか。切れない結束バンドを再利用できるように外していきましょう。
道具がなくても再利用可能状態で外せる
手元にハサミのような刃物がない。ドライバーもピンのようなものもない。そんなときは自分の体の一部を使って結束バンドのロックを外す方法を試してみてください。
爪で押すことでも外せるので再利用可能
自分の爪を使った外し方も、原理は今までと一緒でかぎ爪部分とロックの間に差し込んで引き抜く方法。
爪の硬さや長さ・形によっては差し込みにくい場合があるのですべての人が必ずできるというやり方ではありませんが、もし切れない結束バンドを取り外す必要があったら爪を差し込んでバンドを引っ張ってみてください。
ピンの時同様に少しロックを押すようにするとうまくいきやすいです。
結束バンドの取り方・外し方4.
いざという時のために!体の結束バンドの外し方1.
海外では結束バンドを使って犯罪者を拘束することもあるそうです。そのくらい手軽で切れない道具だということですが、もし犯罪などに利用されたら怖いと感じますね。
あってはいけないことですがもしもの時や友達同士で遊んでいて取れなくなったなどという事故が起こった場合に外せる方法も知っておきましょう。
切れない手首の結束バンドの切り方・外し方
防犯のためにも注目されている結束バンドの外し方がこの方法です。道具を使わず簡単にでき、力がない女性でも切れないといわれるバンドが切れてしまうので是非覚えておいてください。
やり方はとてもシンプルで上に振り上げお腹や腰部分に強くぶつけながら左右に引くこと。この方法でどのように切れるかは動画でご確認ください。
防犯のために覚えておきたい結束バンドの外し方
結束バンドはなかなか切れないものということは多くの人が体験から知っているでしょう。実際に引っ張っても切れる気配もないのでもしこのような犯罪に巻き込まれたとき精神的に大きなダメージを受けることになります。
もしこの方法を知っていて一度でも試したことがあればチャンスを見て何とかできる、手だけでも自由になればという希望に繋がります。犯罪の巻き込まれは無茶はしないで救助を待った方がよいことも多いですが心を強く持つためにや外し方を知っているだけでも違います。
結束バンドの取り方・外し方5.
いざという時のために!体の結束バンドの外し方2.
手を拘束する場合手首だけでなく親指をつなぐだけでも自由がなくなります。また親指の場合はさきほどの体にぶつけて切るというやり方・外し方ができません。無茶をすると親指骨折などの危険もあるでしょう。そんなときはうまく隙間を作って何とかバンドを切るという方法を試してみてください。
親指の結束バンドの外し方
拘束された状態で切り取り作業をするのは簡単な方法ではありませんが、決して切る方法がないわけではありません。
そのやり方というのは輪を作ったものを足の指などに固定して結束バンドを何度もこすり摩擦で溶かし切るという方法です。時間はかかりますし指が固定されているので大変ではありますが、衣類についている紐などを利用すれば不可能ではないでしょう。
結束バンドの取り方・外し方6.
再利用が不要なら結束バンドは切り取るのが楽
結束バンドを外したいと思うなら、簡単にスピーディーにできるのは切る外し方。結束バンドの予備もあり使用済みは捨てても良いなら結束した部分を切り取ってしまいましょう。
結束バンドの切り取り外し方
ハサミでの外し方は結束しているバンドを切るだけです。誰でもできる簡単な方法ですね。自分が結束バンドで拘束されていては使えませんが、ケーブルなどの結束を外したいだけならこのやり方がおすすめ。
ハサミで切り外す結束バンドの切り取り外し方
ハサミを使っての外し方は簡単ですが隙間がないほどピッタリと結束されていたら不可能な場合もあります。また無理に差し込んでケーブルを痛めてしまう危険もあるのでそんな場合は次の外し方をお試しください。
結束バンドの取り方・外し方7.
結束バンドの隙間が少ないときはニッパーを使う
きつく締められた結束バンドでハサミを差し込む隙間もないなら、ニッパーで切るのがおすすめの外し方。力の入り方もハサミよりも強いですし少しの刃を差し入れられれば外すのも簡単です。
ニッパーを使った切り取り方法・外し方
ニッパーを使った外し方は、まず結束してまとまっているバンド部分の小さな隙間を狙って刃を差し込みます。このとき結束されたケーブルを傷つけないよう向きには注意しましょう。一度にバンドが全部切れないときは少しずつカットしていくのもコツです。
まとめ
結束バンドの切り取り外し方を覚えておこう
結束バンドは簡単に安価に配線などを結束することができる使いやすいアイテムですが、切れにくいということで逆に外し方に困ることも多々あるもの。再利用できるような外し方から手の自由が聞かない状態での外し方までいろいろと紹介してきましたがいかがでしたか?
再三のお話になりますが、バンド外し方を知っているというだけでもいざというときの心の余裕となります。また知っているだけでなく平常な状態で一度家人や友人に手伝ってもらって試してみるとさらに良いでしょう。
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