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結束バンド、インシュロックはタイラップとは違う?違いと製品特徴を解説!

結束バンドは、「インシュロック」や「タイラップ」と呼ばれることがあります。インシュロックとタイラップには、どのような違いがあるのでしょうか。また、それぞれの特徴や、結束バンドの面白い使い方などをまとめました。結束バンドの知識を、深めてみませんか。
更新: 2024年8月18日
吉岡てんぱ
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目次

インシュロックVSタイラップ

以前、SNSで、とある配線材料の呼び名を巡って、バトルが勃発しました。その配線材料とはこちらの製品です。

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そうです。今では「結束バンド」と呼ばれることが多くなった、ケーブルなどを簡単に、確実に縛ることができる、配線材料です。

この配線材料の名称を巡り、 「これはインシュロックだよね」 「違うよ、タイラップだよ!」 と、SNS上でインシュロック派とタイラップ派が激突し、熱い議論を交わしました。

その後、収拾がつかなくなってしまい、曖昧なまま議論は終了してしまいました。では、一体どうして当時、「インシュロック」と「タイラップ」という2つの呼び名があったのでしょうか。また、その違いとは一体何なのでしょうか。

インシュロックとは

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インシュロックとは、ヘラマンタイトン株式会社が作っている結束バンドのブランド名で、登録商標です。ヘラマンタイトン株式会社は、1970年にタイトン株式会社として日本で誕生し、その後シンガポールや中国に進出している大企業です。

また、日本で初めて100%植物由来の樹脂で作られたインシュロックを開発するなど、結束バンドのパイオニア的存在の企業でもあり、結束バンドの人気第1位の企業でもあります。

インシュロックの特徴

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ヘラマンタイトン株式会社が作るインシュロックは、材質やサイズの種類が豊富です。また、自社工場で開発から出荷まで担っており、その品質は確かです。

最近では、インシュロックのラインナップの1つである高機能結束バンド「ガルバロック」が、太陽光発電システムの施工の際に多く採用されるなどの実績があり、業界からの信頼も厚いです。

今もなお、屋外用、屋内用問わず、インシュロックの新製品が続々登場しており、結束バンドのトップブランドと言っても、過言ではありません。

タイラップとは


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タイラップは、トーマス・アンド・ベッツ社が作っている結束バンドです。トーマス・アンド・ベッツ社は、1958年に世界で初めてこの形状の配線材料であるタイラップを発明し、製品化しました。

現在は、スイスに本社がある多国籍企業「ABBグループ」に買収されたため、ABB株式会社の製品として販売されています。ヘラマンタイト社ほどのシェアはありませんが、やはり、世界初の結束バンドを作った企業ということで、今なお高い人気を誇っています。

タイラップの特徴

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トーマス・アンド・ベッツ社が作るタイラップは、紫外線特性などの耐候性や耐摩耗性、耐油性、耐有機溶剤性に優れていることから、屋外の作業にむいており、根強い人気があります。

どちらかというと、電気工事や外構工事などの業者向けですが、サイズのラインナップが充実していることから、DIYをする人からの支持も得ています。

インシュロック・タイラップの違い

以上のことからわかるように、インシュロックとタイラップの違う点は、「製造者」です。そのため、それぞれの企業が関わっていない配線材料は、厳密に言うと「インシュロック」でも「タイラップ」でもないのです。

世界で初めての結束バンドは「タイラップ」、シェアNo.1の結束バンドは「インシュロック」なので、それぞれのブランド名が周知され、いろいろな種類の結束バンドの総称が「インシュロック」や「タイラップ」になったのでしょう。

ちなみに、他にも英語由来の「ケーブルタイ」や材質由来の「ナイロンバンド」など、さまざまな呼び方があります。結束バンドの呼び方は、使用する環境に合わせて、柔軟に変えるといいかもしれませんね。

「結束バンド」という名称が一般化

最近では「インシュロック」よりも「タイラップ」よりも、「結束バンド」と呼ぶ人が増えています。そうなった背景には、100円ショップの普及とDIY人気があります。

以前は、電気工事関係者や外構工事関係者の間で使われることが多かったので、ブランド名で呼ばれることが多かったのですが、DIYの人気が高まるとともに、ノーブランドの「結束バンド」が出回るようになり、特に名称が付いていない商品が多くなりました。

また、100円ショップでは「結束バンド」という名前で販売され、あらゆることに使える便利アイテムとして、人気が爆発し、そのことにより「結束バンド」という商品名が認知されるようになり、多くの人が「結束バンド」と呼ぶようになりました。

結束バンドの面白い使い方

結束バンドは、約60年の歴史を持つ配線材料ですが、結束バンドの普及とともに、面白い使い方をする人が増えてきています。そこで、アイデアいっぱいの使い方をいくつかご紹介しますね。気に入った使い方があったら、ぜひお試しください。


ヘアゴムの代用

ヘアゴムの代用として結束バンドを使う人は、少なからずいるようです。

ヘアゴムよりもきつく縛れるので、ゴムがずり下がるストレートヘアの方にはおすすめな使い方かもしれません。ただし、使い切りの結束バンドの場合、外し方は切断のみになってしまうので、繰り返し使用が可能な結束バンドを使うようにしましょう。

髪が少ない人は小さいのサイズの結束バンドを、髪が多い人は大きいサイズの結束バンドを利用するのがおすすめです。

遊革・定革の代用

腕時計の遊革・定革の代わりに、結束バンドを使用するというアイデアもあります。カラフルな結束バンドを使えば、シンプルな腕時計がポップでかわいい腕時計に変身しますよ。

締める力を上手に加減すれば、しっかりと遊革(動くワッパ)と定革(固定されたワッパ)それぞれの役割を果たすようにもできます。

靴ひもの代用

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結束バンドを、靴ひもの代わりに利用する人は、ファッショニスタの間でじわじわと増えてきています。

シンプルな靴のワンポイントに、おすすめですよ。画像では、短い結束バンドをいくつか使用していますが、長い結束バンドを使うと、1本で本当の靴ひものように使用することもできます。

繰り返し使える結束バンドを使用すれば、足にぴったりと靴をフィットさせることもできるので、ぜひ、試してみてくださいね。

作品づくり

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結束バンドには、たくさんの種類があり、長いもの短いもの、太いもの細いものなど、用途に合わせて選べます。また、その豊富な種類を活かして、アート作品を作る人もいます。こちらの作品は、シンク用のシートと結束バンドを使用して作られています。

こちらは、長い結束バンドを使用したモヒカンが印象的なヘルメットです。屋外でも使用可能な、耐候性のある材質で作られた結束バンドの特徴を活かした、面白い作品ですよね。

進化し続ける結束バンド


結束バンドは、たくさんの種類がありますが、今もなお新しい製品が誕生しています。特に、インシュロックの製造元であるヘラマンタイトン株式会社は実用性の高いものを次々開発しており、目が離せません。

また、雑貨店などでは、ビジュアルを重視した新しいタイプの結束バンドが誕生しています。ぜひ、お気に入りの結束バンドを見つけてみてくださいね。

ステンレス製の結束バンド

ヘルマンタイトン株式会社のインシュロックには、いろいろな材質の結束バンドがあります。その中でも、注目なのは、このステンレス製の結束バンドです。

100円ショップなどにも、数種類の結束バンドが置かれていますが、まだ、金属製のものは見かけません。

ステンレス製のインシュロックは、屋内はもちろん、屋外、地中、海中などでも使用可能な上、長いサイズになっても強度を保てる最強の結束バンドです。

かわいい結束バンド

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雑貨を扱うショップで、最近よく見かけるのが、カラフルでかわいい結束バンドです。動物やキャラクターが付いていたり、結束バンド全体が昆虫のようになっていたり、見ているだけで気分が上る結束バンドが続々登場しています。

結束バンドがファッションアイテムのスタンダードになる日も、そう遠くないかもしれません。

まとめ

「インシュロック」と「タイラップ」の違いから、結束バンドの最新情報までご紹介してきましたが、結束バンドは奥が深い製品だということが伝わったでしょうか。

インシュロックやタイラップをはじめ、結束バンドはシンプルな作りではありますが、その活用の幅は無限大です。呼び名は違えど、どれも魅力いっぱいな製品なので、ぜひお気に入りを見つけて、あなたの生活に役立ててくださいね。