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サワギキョウの育て方とは?水分を好み根腐れしやすい植物の栽培のコツ!

サワギキョウの育て方をご存知でしょうか?サワギキョウとは野趣溢れる山野草の一つで、湿地帯などに自生しているため水分の多い環境を好みます。ポイント・コツを知ってから育てたい植物です。今回はそんなサワギキョウの育て方や特徴などを解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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サワギキョウ (沢桔梗) 9cmポット苗

サワギキョウの育て方とは?

綺麗な花をさかせる可愛い山野草をお探しの方におすすめなのが「サワギキョウ」です。サワギキョウは湿地帯に自生する山野草で、水分を好むため、普通の観葉植物とは少し育てる感覚が違います。同じく水気を好む山野草とであれば寄せ植えも可能ですが、乾燥を好む植物との寄せ植えは向いていませんので注意しましょう。今回はそんなサワギキョウの育て方や特徴などを解説していきます。

サワギキョウの特徴

サワギキョウとは?

サワギキョウとは、キキョウ科ミゾカクシ属に分類される多年草です。ロベリア属とされることもあります。ロベリアの原産地は東アジアや北アメリカ、メキシコなどの熱帯・温帯域で、ロベリア属には約400種類もあります。様々な種類がありますが、一般的に宿根ロベリアと呼ばれているものが流通しており、今回ご紹介するサワギキョウも宿根ロベリアの仲間です。サワギキョウは日本では北海道から九州の高原の湿地に分布しています。

サワギキョウは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、一般的な観葉植物とは少し管理方法が違いますので、中級者向けと言えます。生命力は強いのですが、高原の湿地に近い環境を作ってあげる必要があるため、少し手をかけてあげましょう。耐寒性がありますので寒さには強いのですが、夏の暑さは苦手です。寄せ植えに使う際は、同じような環境を好む山野草と寄せ植えすると良いでしょう。

サワギキョウの開花時期

開花時期は夏で、7~9月頃に花を咲かせます。花の色は紫色ですが、他にも白や青、赤、ピンクの花を咲かせる酒類もあります。開花時期になると茎の上部の葉の付け根から花が咲きます。1本だけだと見応えが少ないかもしれませんが、群生させるととても見応えがあります。花は蝶のようにも見えると言われることがある形をしており、雄しべが先に成熟する「雄性先熟」という性質を持っています。雄しべが花粉を出してから雌しべの柱頭が出てきます。

サワギキョウは毒草

綺麗な花を咲かせる山野草ですが、実は毒草ですので気をつけましょう。茎を折ると白い液が出ますが、この液にはロベリンというアルカロイドが含まれており、このロベリンを摂取すると危険です。とはいえ、死に至るには1キロ以上も摂取する必要があるとされていますので、ただ育てている分には問題ありません。また、薬として使われる場合もあり、禁煙や覚せい剤などの薬物依存の治療薬としても活用されています。

サワギキョウの種類

サワギキョウの種類①シロバナ・モモバナ・ベニバナ

本種は紫色の花を咲かせますが、その他にも白色の花を咲かせるシロバナサワギキョウ、淡い紫色の花を咲かせるモモバナサワギキョウ、真っ赤な花を咲かせるベニバナサワギキョウなどがあります。画像のものはベニバナタイプで、濃い赤色がインパクトある品種です。どの種も湿り気のある場所に自生していますので、水切れにならないよう育てていきましょう。

サワギキョウの種類②ロベリア・カージナリス

こちらは「宿根ロベリア」としてよく流通する種類です。ベニバナタイプの交配種で、大輪になり、花数も多く見応えがある品種となっています。赤い花が好きな方はこちらを選んでも良いでしょう。

サワギキョウの種類③ファンシリーズ

こちらはF1ファンシリーズとも呼ばれている品種群です。花色は青や、画像のようなサーモン色など様々あり、人気があります。北米の種類から作られた園芸品種で、大きさは50~80㎝ほどになります。少し変わった花色のものを育てたい方におすすめです。

サワギキョウの種類④ロベリア・シフィリチカ


こちらは「オオロベリアソウ」と呼ばれることもある種類です。北アメリカが原産で、本種に似ていますが白花が咲くものもあります。基本種は青色の花が咲きます。草丈は60㎝程度に成長します。

サワギキョウの花言葉と名前の由来

サワギキョウの花言葉

鮮やかな花を咲かせますので、花言葉も持っています。花言葉は、「高貴・繊細・特異な才能」に加え、「悪意」などのちょっと怖い花言葉もあります。見た目が綺麗なところから付けられた「高貴・繊細」は分かりやすい花言葉です。悪意と付けられたのは、先述したように毒を持っているためです。また、「敵意」という花言葉もありますので、どなたかに贈られる際は花言葉の勘違いが起きないように、意味を書き添えておくと良いかもしれません。

サワギキョウの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来ですが、これはキキョウの花に似ている、沢に自生している花ということが由来となっています。また、学名のロベリアは、16世紀のイギリスの植物学者である「Lobel」という方から来ています。別名では「丁字菜(チャウジナ)」という呼び方もあります。

サワギキョウの販売価格は?

サワギキョウの販売価格

サワギキョウ (沢桔梗) 9cmポット苗

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

気になる販売価格ですが、日本各地に自生しているような山野草ですので、安価に販売されているのが嬉しいところです。ポット苗は数百円程度で購入出来ますので、気軽に購入して育ててみましょう。ネットショップではまとめ売りされていることもあります。流通時期は春、もしくは夏から秋にかけてです。一株だと見た目が寂しいかもしれませんが、増やしていけますので、最初は少なくても良いでしょう。

サワギキョウの選び方

店頭で購入する際はなるべく良い苗を選びましょう。茎がしっかりしており、葉の綺麗なものを購入します。また、病害虫の被害が無いかもチェックしましょう。ネットショップで購入する際は苗が選べないことが多いので、信頼出来るお店を利用して下さい。

サワギキョウの育て方・栽培方法①環境

サワギキョウは地植え?鉢植え?

育てる際の形ですが、花壇での地植えも鉢植えも可能です。気候に問題が無ければお好きな場所で育てましょう。夏の暑さに弱い部分がありますので、暖地であれば半日蔭のような場所に植え付けるか、鉢植えにして育てます。また、元々湿地で自生している植物ですので、腰水栽培も可能です。ただし、根腐れを起こしやすいので注意が必要です。

サワギキョウに適した生育環境

日光を好む山野草ですので、日当たりの良い場所で育てましょう。かつ水気を好みますので、乾燥しにくい場所が適しています。日光が当たらないと徒長してしまい、花色も悪くなりますので注意して下さい。

サワギキョウの夏冬の管理

栽培で最も気を付けなければならないのが夏冬の管理です。夏の暑さを苦手としますので、鉢植えであれば夏は半日陰に移すなどして管理します。また、風通しの良さも大切です。耐寒性は高いので寒さには耐えられます。地上部を枯らして、春にまた芽吹く形となりますので、見た目は枯れてしまいますが問題ありません。マイナス10度程度になっても大丈夫です。

サワギキョウの育て方・栽培方法②用土・植え付け


サワギキョウの用土

用土は水はけの良いものを使いましょう。地植えする場合は、植え付けの際に腐葉土を混ぜ込んで土壌改良します。鉢植えであれば山野草用の培養土が販売されていますので、それを使用すると良いでしょう。ご自身で混ぜる場合は、赤玉土を5割、ピートモスを3割、川砂と堆肥を1割ずつの割合で混ぜた用土を使用するのがおすすめです。

サワギキョウの植え付け

植え付けの適期は休眠期に入る11月頃、もしくは新芽が芽吹く直前の3月頃です。地植えであれば、植穴を掘って、堀った土に腐葉土を混ぜてから少し土を戻します。穴に苗を置いて、隙間に土を入れ、たっぷり水やりをして完了です。鉢植えの場合は鉢底ネットと鉢底石を敷いてから、用土を入れて苗を置き、隙間に土を入れて水やりをしましょう。しっかり根付くまでは乾燥に気を付けます。

サワギキョウの育て方・栽培方法③水やり・肥料

サワギキョウへの水やり

水やりの具合がとても大切です。水辺に自生している為、乾燥すると枯れてしまいます。土の表面が乾いたらたっぷり水やりをして下さい。夏場は特に水切れに注意しましょう。地植えの場合は根づくまでは水やりが必要ですが、しっかり根付けば乾燥にも耐えられるようになります。しかし、夏場に酷く乾燥している場合は水やりをした方が良いでしょう。

サワギキョウへの肥料

全国に自生している強い植物ですので、あまり肥料を必要とはしません。問題無ければそのまま育てると良いでしょう。ボリュームが少ないように感じたら肥料を与えてみて下さい。肥料を与える時期は5~6月です。緩効性肥料を置き肥しておくか、10日に1回のペースで液体肥料を与えます。

サワギキョウの育て方・栽培方法④植え替え・増やし方

サワギキョウの植え替え

鉢植えしているといずれ根詰まりしてきますので、植え替えが必要になります。植え替えは1~2年に1度のペースで行うと良いでしょう。新しい鉢と用土を用意して植え替えます。植え替えの適期も植え付け同様に、11月か3月頃になります。地植えは根詰まりしませんが、株が混みあっている様子であれば株分けを兼ねて植え替えると良いでしょう。

サワギキョウの増やし方①株分け

植え替えのタイミングで株分けも行うと良いでしょう。株分けでの増やし方はとても簡単で、地下茎に付いている芽を手で外して分け、別々の株として育てていくだけです。最初は株が少なくても株分けで増やしていけますので、一株から育てても良いでしょう。

サワギキョウの増やし方②種まき

種まきで増やすことも可能です。種まきの適期は4~5月で、ポットや育苗箱に用土を入れてまきましょう。サワギキョウの種は光を好むタイプの種ですので、覆土をせずに管理します。水やりをして、発芽まで水切れしないよう管理して下さい。本葉が5枚ほどになったら植え替えて育てていきます。

サワギキョウの増やし方③さし芽

6~7月に挿し芽をして増やすことも出来ます。伸びた茎を、先端から4節ほどの場所で切りましょう。下の節の葉を取り、切り口を1時間ほど水に浸けて吸水させてから、挿し木用の用土に挿します。あとは明るい日陰で水切れに注意して管理して下さい。2週間ほどで発根します。必ず成功する訳ではありませんので、何本か挿すと良いでしょう。

サワギキョウの育て方・栽培方法⑤花がら摘み・手入れ


サワギキョウの花がら摘み

花が咲き終わったら花がら摘みをしましょう。花を放っておくと種が付きますが、種まきをする予定がない場合は、花がら摘みをすることで栄養が無駄になりません。花がらを摘み取ると脇芽が伸びて、再び開花します。

サワギキョウの手入れ

5月~6月に伸びてきますが、このタイミングで摘心をすることで枝数が増えてボリュームが出ます。また、草丈を低く抑えられます。冬時期は地上部が枯れますが、晩秋のタイミングで地際の芽を残して切り取ってしまうのも良いでしょう。

サワギキョウの育て方・栽培方法⑥病気・害虫

サワギキョウの病気

サワギキョウは水切れに注意して育てる必要がありますが、停滞水による根腐れの問題もあります。水辺で育てる場合は停滞水に気をつけましょう。また、風通しが悪くなると灰色かび病が発症することもありますので、風通しの良い場所で育てましょう。混みあっているようであれば株分けをしてスッキリさせます。

サワギキョウに付く害虫

ハダニやアブラムシといった一般的な害虫が付きます。ハダニは葉の裏に付いて吸汁します。水が苦手ですので、葉の裏にも水がかかるように水やりすると良いでしょう。アブラムシは数が少なければテープを使って取ります。数が多ければ薬剤を使用して対処しましょう。

まとめ

今回の「サワギキョウの育て方とは?水分を好み根腐れしやすい植物の栽培のコツ!」はいかがでしたでしょうか?強健な植物ではありますが、山野草ですので、寄せ植えする際は山野草同士で寄せ植えして育てましょう。水切れに注意しつつも、根腐れさせないように管理をします。群生させると見応えがありますので、株分け等で増やしてみて下さい。

サワギキョウが気になる方はこちらもチェック!

今回はサワギキョウについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。