北欧風インテリアの家具選びとレイアウト！実例含めて部屋作りのコツをご紹介！

北欧風インテリアの特徴①

まずは北欧の人たちが実際に暮らすスウェーデンやノルウェイ、デンマークの家をのぞいて、本物の北欧インテリアに触れてみましょう。どのようなデザインの家具が、どのような背景から生まれたのでしょうか。北欧の人びとに愛される家具のデザインやおすすめのレイアウトについて、ご紹介してまいります。

家具のデザインの特徴

飽きのこないシンプルな家具を選ぼう！

北欧(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、バルト三国、ブリテン諸島、アイスランドをさす）においては、冬の期間が長く、屋内で過ごす時間が長くなります。そこで室内で快適に過ごせる機能的な家具や、飽きのこないシンプルな家具が生まれました。おしゃれな暮らしを楽しむ精神は、雑貨や照明器具にも表れています。

ナチュラルな曲線美の家具を選ぼう！

北欧の家具デザインは「自然派」と例えられるように、ナチュラルな木の温もりが特徴です。主に曲木という、蒸気の熱により木を曲げて成型する技術が椅子などの家具に応用されています。そのため、モダンでありながらやわらかな曲線美を持つ芸術作品のような家具が生まれ、世界中で人気を集めているのです。

北欧風インテリアの特徴②

テキスタイルデザインの特徴

有名な「マリメッコ」や「フィンレイソン」といったテキスタイルブランドに代表されるように、北欧テキスタイルにはいくつかの「らしさ」があります。動植物など自然に由来するモチーフが多く、抽象化され幾何学的な様相を帯びているのが特徴です。また、空間のアクセントになるような色鮮やかな柄が、室内をモダンに華やかに彩ります。

抽象的な自然モチーフが北欧風

抽象化され、シンプルにモチーフ化された自然素材を使ったテキスタイルが北欧らしさを漂わせます。世界的に有名なフィンランドのデザインハウス「マリメッコ」のテキスタイルがよい例です。インパクトのあるモダンな模様は、どこかレトロで日本人に受け入れやすく、人気が高まっています。

ビビッドカラーが北欧風

誰もが美しいと感じるビビッドカラーを豊かに使ったテキスタイルが、北欧インテリアの特徴です。ファブリック製品はインテリアの中で大きな面積を占める重要要素なので、リビングのカーテンやソファクッション、テーブルクロス、ランチクロス、ベッドカバーなど、家具とのコーディネートを楽しみましょう。

北欧風テキスタイルを生かした家具

マリメッコのテキスタイルは生地のみの購入もできますので、ソファカバーを作ることもできます。ソファカバーは大きな面積を占めますので、お部屋の印象がガラリと北欧風に変わり、おしゃれです。鮮やかな色彩の柄が多いため、色あせないよう直射日光の当たる窓のそばは避けてレイアウトしましょう。

北欧風インテリアのカラー

インテリアは、その地域の気候や風土の影響を受けます。北欧の夏は、一日中太陽が沈まない「白夜」で有名ですが、冬は逆に太陽が昇らない「極夜（きょくや）」が二か月ほど続きます。そのため人々は白を基調とした明るい家具やインテリアを好み、鮮やかで美しい色をアクセントに用いる傾向があるのです。

明るい色づかいを採用しよう！

北欧風インテリアでは、床や建具などの木材には主にパイン材などの明るく、木の特徴である節や木目の目立つ素材が使われます。いわゆる無塗装の状態の白木で、木の中で最も明るい色です。また家具は白を基調とし、ソファなどのメイン家具は白や淡いグレーなどを用いスタイリッシュにまとめます。

ビビッドなアクセントカラーを効かせよう！

インテリアのベースカラーは白ですが、アクセントカラーとしてビビッドな色を用いるのが北欧流です。ロイヤルブルーやビビッドピンクも好まれますが、一方で日本人好みの和に通ずる色、オリーブグリーンやマスタードイエロー、藍色や渋茶色なども食器やクロスに見られます。

北欧風インテリアの作り方：暖炉

実例：シンプルな暖炉のあるリビング

暖炉は北欧のリビングルームにおいて、重要なインテリアアイテムのひとつです。冬の屋外はマイナスの世界なので、暖をとることが部屋の大切な役割になります。モノトーンカラーのモダンデザインの暖炉が人気です。日本のそれほど寒くない地域では、電気暖炉と呼ばれる本物の炎に似せた映像を発する電気ストーブを、リビングに設置する家が増えています。

家具としての暖炉を置いてみよう！

このお部屋の主役家具は、もちろん暖炉です。暖かい場所に自然と人が集まります。テレビを眺めるようにソファをレイアウトする家が多いようですが、暖炉を眺めるようにソファをレイアウトするのが北欧コーディネートです。揺れる炎を見つめながら、リラックスしただんらんのひとときを楽しみましょう。

暖炉のあるリビングレイアウト

欧米では暖炉の上は家族の肖絵画やミラーを飾るのが一般的ですが、モダンでシンプルな北欧インテリアでは、リビング家電のテレビを壁掛けタイプにしてスマートに飾ります。そうすることでお部屋全体がスッキリと広く感じますし、テレビを見ない時でも暖炉の炎を楽しむことができるのです。

北欧風インテリアの作り方：ソファ

実例：ゆったり大きめのリビングソファ

長く厳しい冬の間、北欧では家に友人や親せきを招いてホームパーティーを催し、にぎやかに楽しく過ごします。そのためリビングに必要な家具は、大勢が腰かけることのできるゆったりと大きめのソファです。部屋が暗くならないようグレートーンやアイボリーなど明るめの色を使ったファブリックソファが定番といえます。

北欧風ソファを使ったおすすめレイアウト

日本のLDKは一般的に16～20帖ほどで、リビング空間は約6帖ほどになります。大きすぎるコーナーソファよりは、カウチタイプやオットマンを併用した家具がおすすめです。窓が大きい場合は光を遮らないよう、部屋の中央部にソファをレイアウトしましょう。ダイニングセットにソファの背を向けるようレイアウトすると、空間の間仕切りになります。

おすすめの北欧風ソファ

北欧風インテリアは、純粋な北欧製の家具でなくても作れます。ファブリックタイプのコーナーカウチソファは、脚を伸ばしてゆったりくつろげくことができ、リラックスタイムを充実したものにしてくれるのでおすすめです。脚のあるソファを選ぶと床が見える分、空間が広く感じられます。

北欧風インテリアの作り方：アート

実例：背の低い家具＋アートパネル

長い冬の間、室内ではアートやグリーンを使って鮮やかな色みや生命感を表現するのが北欧風です。日本では、リビングの定番家具としてソファとテレビはセットになっていますが、北欧ではソファから眺められる位置に低い家具とアートをレイアウトし、ギャラリーのようなおしゃれな空間を演出しています。

アートを北欧風に飾ってみよう！

北欧風インテリアではメッセージアートがおしゃれです。何もない白い壁に、お部屋のスパイスのように素敵なメッセージアートを飾ってみてください。フレームに入ったものだけでなく、ステッカータイプも活用するとあか抜けた印象になります。ベッドのヘッド側、または横になった時に見える位置に飾るのがポイントです。

おすすめの北欧風アート

デザインと色使いが秀逸なマリメッコブランドのファブリックパネルは、モダンな中にも自然の温もりを感じさせるモチーフが多いのでおすすめです。リビングや玄関などに、三枚で絵になるおしゃれなアートのセットはいかがですか？

北欧風インテリアの作り方：子供部屋

夢いっぱいの家具で別世界

北欧の子供部屋の作り方はとてもメルヘンチックです。ホワイトを基調としたインテリアコーディネートが基本で、雑貨やファブリックは原色を避けたスモーキーカラーで品よくまとめます。星や月、雲や虹、バルーンやぬいぐるみなどを使って物語性を持たせてあげましょう。

北欧風子供部屋をレイアウトしてみよう！

お子さまのベッドにキャノピー（天蓋）をつけてあげると、とたんに北欧風メルヘンテイストになります。隠れ家のようなムードにお子さまも大喜び間違いなしです。また、ガーランドやコットンボールランプなどで飾りつけをしてあげるとさらにおしゃれなインテリアになります。

おすすめの北欧風子供部屋家具

お子さまが眠るのが楽しくなる、こんなハウス型のベッドがおすすめです。モダンなブラックのほか、やさしい印象のピンクやミントグリーンなどもあります。マットサイズは幅95cm、長さ145cmなので、小学校低学年ぐらいまでご使用できそうですね。

北欧風インテリアの作り方：グリーン

実例：グリーン＆ナチュラル

北欧ではリビングにグリーンをたくさん飾り、ナチュラル素材の雑貨をうまくあしらい、室内にいながら森の中にいるようなムードを演出します。麻やリネンなど味わいのあるファブリックや、ラタンやヒヤシンスなどの天然素材のバスケットを利用するとよいでしょう。

グリーンを部屋中にアレンジしよう！

グリーンの飾り方にさまざまなアレンジを加えてみましょう。例えば、鉢を置くだけでなく梁から吊るしてみたり、吹き抜けのような広いリビングであれば背の高さを超えるような大きな観葉植物をレイアウトします。木陰で過ごしているような、爽やかなリビングコーディネート の実例です。

おすすめのナチュラル家具を使ったレイアウト

ワイヤーフレームを使ったふたつきのバスケットテーブルが北欧インテリアにおすすめです。テーブルが取外しでき、内部にランプを入れたり、観葉植物を飾ったり、あるいはクッションやブランケットの収納として使ったりとフレキシブルな使い方ができます。ソファのサイドテーブルとしてレイアウトするのがおしゃれでおすすめです。

北欧風インテリアの作り方：照明

実例：つながる照明

北欧風インテリアの定番アイテムともいえるのが、電球を複数つなげたタイプの照明です。ポエティックなムードが生まれるため、リビングや寝室をやさしい雰囲気に演出します。薄暗くなりがちなコーナーや天井付近にはわせるように明かりを灯して、非日常的な光を楽しみませんか。

おすすめ照明レイアウト

女優ミラーのように、ミラーの周りを照明でライトアップすると、明かりがミラーに映りこんでキラキラが二倍になりとても明るくなります。照明のデザイン自体はシンプルな方が、輝きを引き立てるのでおしゃれです。

実例：デザイナーズランプ

洗練されたデザインの北欧デザイナーズランプは、モダンインテリアや北欧インテリアをおしゃれに仕上げる重要なアイテムです。ルイスポールセン、レ・クリント、ジョージ・ネルソンのバブルランプやアルヴァ・アアルトのアルテックなど、どれも印象的なデザインで、技術と芸術が融合した作品といえます。

デザイナーズランプをつけてみよう！

ルイスポールセンのペンダントランプは、ダイニングテーブルの真上にくるようにレイアウトすると素敵なランプです。ウォールライトやスタンドランプも同デザインで出ています。光源が直接目に入らないよう工夫がされていますので、やさしい明かりでお部屋をおしゃれにコーディネートしましょう。

北欧風インテリアの作り方：ホワイト塗装

実例：ホワイト・リビング

暗く寒い冬を明るく気持ちよく過ごすために、最も明度の高い色「ホワイト」は北欧インテリアの基本カラーといってもいいでしょう。座面のみホワイトの椅子や、天板のみホワイトのテーブルなども北欧らしい配色です。木部のデザインは直線や四角よりは曲線や丸みのあるものが北欧風といえます。

明るい色の雑貨コーナーを設けよう！

雑貨をコーディネートするちょっとしたコーナーを設けて、お部屋のインテリアをセンスアップさせましょう。コンソールテーブルを壁沿いにレイアウトし、フレームアートやランプ、植物を飾るだけでいいのです。ナチュラルな白木の風合いやホワイトの家具を選ぶようにします。

ダイニングをホワイト家具でコーディネートしてみよう！

ナチュラルな白木とホワイトペイントの家具でダイニングルームが統一されているので、とても明るい印象です。ダイニングテーブルの中央部にデザイナーズランプをコーディネートし、食卓を囲む人々の楽しい笑顔が写る位置にミラーをレイアウトします。

北欧風インテリアの作り方：パイン材

実例：パイン材の建具や家具

パイン材をふんだんにつかったお部屋は森の中を想わせ、おしゃれな北欧風インテリアによく似合います。木の自然な節目が特徴のパイン材は色が明るく、美しい木目が特徴です。ダイニングテーブルやテレビボード、サイドボードなどに積極的に取り入れてお部屋をコーディネートしましょう。

部屋作りのコツ

壁、床、天井までパイン材にしてしまうと北欧風というよりログハウスのようになってしまいます。パイン材を内装に用いる場合は床だけ、家具の天板だけ、という風にホワイトの分量を残し、部屋の中がパイン材一色にならないように配慮することが大切です。また、木製家具は重量感の少ない、線の細いものが似合います。

家具選びのポイント

パイン材を使った家具をカントリー調ではなく北欧風に見せるためには、シンプルなデザインを選ぶことがポイントです。例えばダイニングテーブルの脚は、なるべく彫刻のない真っすぐなものを選びます。あるいは天板だけがパイン材の木目で、脚はホワイトかブラックなど、モダンでメリハリのあるものを選ぶとおしゃれです。

パイン材家具を引き立てよう！

パイン材を使った家具をレイアウトするときは、床や壁、他の家具の色合いをすべて同系色にしない方が、メリハリのあるインテリアになります。壁にブラックやダークカラーを使ったり、家具やインテリアをモノトーンでまとめることでパイン材の独特の木目が映えるのです。

北欧風インテリアの作り方：壁面収納

実例：キッチンの壁面収納

キッチンをおしゃれな北欧風にするには、まずスタイリッシュなカラーの壁面収納を選ぶことから始めます。おすすめのカラーはホワイト、シルバー、ブラック、そして無塗装の白木の色です。モダンな印象にしたい場合はモノトーンやシルバーを、ナチュラルにしたい場合は白木を選びます。

収納棚で雑貨を演出しよう！

壁面収納の棚には、実用的なものばかりを収納するのではありません。おしゃれに北欧風に見せるには、観葉植物やオブジェが必需品ともいえます。レシピ本などを無造作に積んでおいてもいいでしょう。調味料ボトルなどキッチン道具のデザインにも気を配り、ガラスや陶器製のシンプルなものを選びます。

壁面収納を使ったおすすめのキッチンレイアウト

北欧インテリアになじむホワイトやシルバーで統一した食器を、美しく並べた収納棚です。棚板の素材を木ではなくステンレスにしているのでスタイリッシュな印象のおしゃれなキッチンになっています。食器を美しく輝かせてくれているのは、棚の上のダウンライトです。

北欧風インテリアの作り方：ファブリック

実例：ロールスクリーンで柄を楽しむ

北欧風インテリアに積極的に取り入れたいのが、シンプルモダンな北欧ファブリックです。額装するとアートにもなる、美しい色とおしゃれなモチーフが魅力。生地の柄をより楽しむために、カーテンは一般的なドレープカーテンではなくロールスクリーンに仕立て、閉じた時に一枚のアートとして眺めて楽しみましょう。

ファブリックを家具に生かそう！

飽きのこないシンプルなソファを選び、季節や気分に合わせてファブリックアイテムを変え、模様替えを楽しみましょう。マリメッコなどの北欧柄のクッションをソファに並べるだけで、モダンでおしゃれなリビングに変身します。シンプルな中にもおしゃれな雰囲気を出すには、同系色を柄違いで揃えたり、色のトーンを揃えましょう。

おすすめ北欧ファブリック

インテリアを簡単に北欧風に変えてくれる、マリメッコのファブリックはおすすめです。クッションカバーなら気軽にインテリアに取り入れることができます。価格はカバーのみで約3000円～10000円ほどです。シンプルな中にも華のあるマリメッコをおすすめします。
 

北欧風インテリアの作り方：ダイニング

素材の違う家具をミックスさせよう！

個性の光る北欧インテリアの作り方のコツは、テイストをミックスさせることです。木製のテーブルに木製の椅子を合わせるのはシンプルで落ち着きのあるインテリアになりますが、木製のテーブルとモダンでスタイリッシュな椅子を組み合わせると、異素材が引き立て合うおしゃれな部屋に変わります。

ミックステイストにおすすめの家具

よりおしゃれな北欧風インテリアを作るためには、素材にこだわってテーブルを選ぶことが重要です。パイン材の家具は、節目がはっきりしていて独自の模様が美しく、木の温もりを感じさせてくれます。近代的でクールな印象のデザイナーズチェアをより引き立ててくれるので、おすすめです。

グレイッシュカラーでコーディネートしよう！

ノルウェイやスウェーデンのダイニングルームの写真を見ていると、ある共通点があります。それは、きれいなカラーをうまくコーディネートに取り入れていることです。モノトーンやホワイトをベースにしたシンプルなコーディネートの中に、グレイッシュなカーキやピンクをうまく取り入れて、上品でモダンな印象を与えています。

きれい色のおすすめ家具

ミッドセンチュリーの代表的デザイナー、イームズのリビングチェアは絵になるおすすめの家具です。空を想わせる鮮やかなブルーを始め、リビングのアクセントになる美しいカラーが揃っています。インテリアチェアとして、一脚あるだけで空間が華やぐ魅力的な椅子です。

北欧風のインテリアレイアウト：まとめ

インテリアを北欧風にしたいと思ったら、大事なのはデザインとカラーです。シンプルで温もりのある、飽きのこないデザインは奇抜なものを嫌う日本人の感性に合います。ベースはシンプルにホワイトとグレーで抑え、アクセントにブラックやビビッドカラーをうまく取り入れて、お部屋をモダンに変身させましょう。

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