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チチコグサとは?よく見る雑草の特徴から芝生に生えた際の駆除方法まで解説!

チチコグサはよく芝生の間に生える雑草として見かけることがあるもののうちのひとつです。芝生に生える雑草は除草剤も使えず抜きにくいものだと駆除も大変ですね。繁殖しないうちに退治してしまうのがベストな方法です。今回はそんなチチコグサの特徴や駆除方法を紹介します。
2020年8月27日
佐藤3
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はじめに

チチコグサの名前の由来や駆除方法を紹介

チチコグサという植物は空き地など空いている土があればすぐに芽吹き、その旺盛な繁殖力でどんどん増えていく厄介な雑草です。特に一度芝生に生えると芝の成長を妨げて抜いた後に土が見える場所ができてしまうので早めに退治する必要があります。今日はそんなチチコグサの名前の由来から特徴・おすすめの対処方法を解説していきましょう。

チチコグサについて

まずはチチコグサの科・属や学名など基本的な情報から御覧ください。葉の形や花からはイメージしにくいですがキク科の植物。花が咲き種子をつける時期を知ることで、特に蔓延が心配されるタイミングをはかることができるでしょう。

チチコグサの基本情報

科・属:キク科ハハコグサ属
原産地:日本・中国・朝鮮
学名:Gnaphalium japonicum
和名別名:父子草

チチコグサが心配される時期

花が付き種子で増えるのは4-5月ころ。このころに種の飛来がおこるので特に新たな株が増える心配があります。またほふく性で種でなくても増えるので見つけたら根絶やしにしないとずっと心配することになります。

チチコグサの名前の由来

面白い名前なのでどんな由来があるのか気になる人も多いでしょう。ここではこの植物の名前の由来、他の植物名との関係性についてお話していきます。

チチコグサとハハコグサ

チチコグサは科・属でもわかるとおりハハコグサ属の植物です。この形がよく似たハハコグサという植物がありそれに対してチチコグサという名前が付けられたと考えられています。というのもこの植物の名前の由来がハッキリと伝わっていないというのが現在の名の由来の状況です。

花が目立つハハコグサと地味なチチコグサ

ふたつの植物の何を持って父と母とされているのかは、花によるものと考えるのが一番の有力説といわれています。葉の状態ではほとんど見分けがつかない草ですが花の時期になると黄色く目立つ花をつけるハハコグサに対してチチコグサはとても地味な花が咲きます。この花の様子から男性と女性をイメージして名前が考えられたのではないでしょうか。

チチコグサの特徴

チチコグサは雑草らしいいくつかの特徴があり、一般的な園芸用の植物とは違う変わった個性。それがこの草の丈夫さ駆除しにくさともなっています。逆に考えるとこの特徴を理解すれば駆除するのが楽になるのではないでしょうか。

特徴1.学名は綿毛に由来する


この植物の学名であるGnaphaliumは綿毛植物とも訳すことができ、これは昔のギリシャ語からきています。綿毛を付けることで遠くまで仲間を増やしてしまう、人にとっては困った雑草の一種。

特徴2.花茎が出るまでロゼット状

ハハコグサ属の仲間はどれも幼い姿のうちはとても見分けがつきにくいと言われています。それはこのロゼット状という葉を放射線に広げて地面に付くように成長していくことにも、見分けにくい原因が隠されているでしょう。地面に平らに広がる草というのは珍しいものではなく(特に雑草においては)個性がない姿だからです。

特徴3.踏みつけに強く丈夫

特徴の3つめは先程のロゼット状の成長の仕方に大きく関係するのですが、この植物は踏みつけに強く少しくらい人が歩いたり自転車が通る場所なら平気で元気で育つという点です。雑草ならではのたくましさともいえますね。

チチコグサなど芝生に生える雑草の種類

チチコグサは多年生の植物ですが、その他の雑草は冬になると勢いがなくなったり枯れてしまったりするような1年草または越年草扱いというところが大きく違います。冬に元気であればそれはチチコグサと思ってよいでしょう。どちらにせよこれらの草は雑草で放置しておくとどんどん増えて勢力を伸ばし、庭に蔓延して芝生の生育を妨げますので注意が必要です。

ハハコグサ

ここから挙げる3つの植物は特にチチコグサと見分けが付きにくく同じような場所に生える雑草郡です。まずはハハコグサですが越年性の植物。冬場も小さいながらロゼット状に株を残し暖かくなると大きく成長し花をつけ増えます。花(実)が黄色いのが特徴。

チチコグサモドキ

チチコグサによく似ているのでチチコグサモドキ。こちらは通常1年草扱いで冬になると枯れますが時には冬を越す株も存在します。花の付き方に特徴があり花茎全体に穂のように灰色がかった花が付く、日本には以前は見られることがなかったアメリカからの帰化植物です。

ウラジロチチコグサ

ウラジロチチコグサはチチコグサモドキによく似ています。花は紫がかった褐色というところが違う点。1年草扱いでときたま越冬する株もあるのも同じような感じです。こちらも日本には本来なかったアメリカからの帰化植物。

チチコグサの繁殖の仕組み

空き地に生えて面倒な綿毛を飛ばしたり芝生の間に生えて駆除が大変なチチコグサ。一度生えてくるとなかなか駆除できないという面も持っています。退治するにはまずその繁殖のメカニズムを知ることが大切です。ここではこの植物の増え方をご紹介しましょう。

チチコグサの繁殖には2種類ある

この植物の増え方は綿毛とランナーの2種類です。このように複数の増え方がある植物はそれほど珍しくありませんが、そのどちらでも旺盛に繁殖するというのは雑草ならではというしかありません。どちらかに注意するのではなく、両方に気をつけてください。

綿毛のついた種子により繁殖


チチコグサの増え方のひとつは種子による繁殖で、しかもその種には綿毛が付いているので広い範囲に飛んで思いもよらぬところで芽吹いたりします。綿毛になる前、または飛ぶ前に処理するのが綿毛による繁殖を防ぐコツです。

匍匐茎を伸ばして繁殖

この植物が繁殖旺盛といわれるのには、綿毛の他に匍匐茎とよばれるランナーを伸ばしてそこに根付いて増えていくこともあげられます。綿毛だけ刈り取って大丈夫だと思っていると、どんどん増えていってしまうでしょう。

チチコグサの駆除方法1.除草剤

庭や空き地に生える雑草の草むしりは腰も痛くなるし時間がかかるので大変ですね。特に初夏から夏にかけての成長期は少し放置すると草ぼーぼーになってしまってひどく見た目が悪くなるので厄介です。農薬がまけるところであれば除草剤で枯らしてしまうのがおすすめ。最近は芝生に使えるものも売られていますので、それらの使用も選択のひとつとして考えてみましょう。

チチコグサにおすすめの除草剤1.

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広場に生えた草ならば除草剤を散布してしまうのが手間がかからず簡単な駆除方法です。芝生に生えたものでなければ、除草剤を散布して根絶やしにするのがおすすめ。枯らすだけでなくその後の発芽も抑える効果があるものなら長い期間効き目を実感できるでしょう。散布したい場所の広さに合わせた容量の薬をご購入ください。

チチコグサにおすすめの除草剤2.

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41S-wzph3-L.jpg

日本芝の芝生にも使える除草剤ならこちらがおすすめ。スプレー式でピンポイントに散布することができるのも芝生の間の雑草向けです。使用するときはチチコグサが生えそろった後、夏季の使用は芝生を黄色くしてしまうので避けましょう。それ以外の場所でも散布した後すぐに植物を植えたい場合に利用できて便利。

チチコグサにおすすめの除草剤3.

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71%2B1aXxSqhL._SL1280_.jpg

先程の除草剤は西洋芝には使えませんでしたが、こちらは西洋芝にも使えるタイプです。ビニール手袋をした手で均等にばらまいて使用してください。あまり量が多いと薬害被害が出やすくなるので注意しましょう。夏場や元気のない芝は枯らしてしまうことがあるので薬剤の使用は避けた方がよいでしょう。

チチコグサの駆除方法2.

除草剤の使用はできるだけ避けたいと思うのは、誰でも最初に考えることです。特に庭であれば他の植物への影響が心配されます。

道具を使うチチコグサの退治方法

Photo by JIRCAS

空き地などでは除草剤をまくのもあまり抵抗がなくても芝生となるともし枯れてしまったときのことを考えると別の方法で雑草を取り除きたいと考える人も少なくないでしょう。この草は根が真下にまっすぐ深くまで伸びるため手で引き抜くのがとてもむずかしいです。しっかり根ごと駆除するには道具があると便利でしょう。

雑草を抜く道具の種類と価格

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61ANPisranL._AC_SL1500_.jpg

雑草を抜く道具もいろいろな種類がありますが、根が強いチチコグサには根に切り込み部分を差し込みコテのように使うものが良いでしょう。100円ショップでも扱いがある場合があるのでそれほど高い道具ではないので、ひとつは持っていると草むしりが楽にはかどるのでおすすめ。

チチコグサの駆除方法3.


広い庭をお持ちの方は一人で雑草を取るのもさぞ大変なことでしょう。一度にはできない雑草退治は何度かに分けておこなうことになります。そんな場合のポイント・コツを紹介します。これをしないと雑草とのいたちごっこになってしまい、いつまでたっても草むしりが終わらないということも。

2ステップに分けて行うチチコグサ退治方法

とにかく範囲が広い場所のチチコグサを駆除する場合、ゆっくりと1本を丁寧に根まで退治していては綿毛が飛んで新たな芽が出てきてしまって雑草とのいたちごっこになってしまいます。時間がないけれど広い範囲のチチコグサを駆除したい人におすすめの退治方法を紹介しましょう。

ステップ1.上草をきれいに刈り取る

雑草とりを数回に分けておこなうときは、かならず最初に花部分(種子や綿毛がつくところ)を先に取り除いて増える要素を減らしておきましょう。刈り取ったものも放置するとそこで種が成熟してしまうのですぐにビニール袋に入れて処分します。1年のうち花の時期は限定されますので、まずこの作業を優先的におこなってください。

ステップ2.残ったロゼットなど根絶する

花や実を処分してしまったら、多少はゆっくりと雑草取りをすすめることができるでしょう。一度では取り切れない分やその後生えてきたものなどもありますので、見つけ次第抜くようにこころがけ絶滅まで時間はかかっても丁寧に抜いていくようにします。芝生などは雑草を抜くとそこに土が見えて芝が元に戻らない場合もありますので、新たに芝を植えてあげるのも雑草を減らす方法のひとつとなるでしょう。

まとめ

チチコグサ駆除はしっかり退治し切るのがポイント

綿毛と匍匐茎という2種類の増え方で増えるこの草はどちらか一方でも退治し忘れることで翌年もまた芽吹いて知らぬ間に増えてしまいます。駆除するときはしっかりと、またその近辺にも注意して綿毛の飛来なども防いでおくと更によいですね。繁殖力が高い植物ですので、絶えるまで気を抜かずしっかりと抜いていきましょう。

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