ダイコンドラ エメラルドフォール 2.5〜3.5号ポット苗
ダイコンドラ【タキイ種苗】(20ml)
ダイコンドラの育て方とは?
庭のグラウンドカバーに使える、横に広がる可愛い植物を育てたいと考えている方におすすめなのが「ダイコンドラ」です。ダイコンドラは庭に種をばらまいただけでも育つほど育てやすい植物で、銀色の葉を持つ綺麗なシルバーフォールという品種もあります。初心者の方もぜひ気軽に育ててみて下さい。今回はそんなダイコンドラの育て方や増やし方のコツを解説していきます。
ダイコンドラの特徴
ダイコンドラとは?
ダイコンドラとは、ヒルガオ科ダイコンドラ属に分類される多年草です。ダイコンドラ属はアオイゴケ属とされることもあります。また、ディコンドラと呼ばれることもありますが、これは発音の違いです。原産地はアメリカやオーストラリア、アジアなどで、日本ではアオイゴケと呼ばれている品種が分布しています。日本のものとアメリカ等に分布する種類は性質が異なりますので注意しましょう。どちらもグラウンドカバーとして利用出来ます。
ダイコンドラは初心者でも育てやすい?
初心者の方が気になるのが育てやすさですが、生命力・繫殖力が強く、環境があえばどんどん増えてくれる育てやすい植物です。グラウンドカバーによく利用されていますが、踏まれるのに強い訳では無いので、植え付ける場所には注意しましょう。草丈が低く、横に広がっていくタイプの植物ですので、他の植物を上手く引き立ててくれます。耐寒性・耐暑性もありますので、夏冬もある程度耐えられます。
ダイコンドラの開花時期
葉っぱを楽しむ植物ではありますが、実は花も咲かせます。とはいえ、花は画像のようにとても小さく、なんと3㎜程度しかありません。また、葉の付け根に隠れるように咲きますので、気づかれないことが多い花です。観賞価値はあまりありませんが、見つけるとそれなりに嬉しくなります。
ダイコンドラの種類
ダイコンドラの種類①シルバーフォール
隠し子のダイコンドラシルバーフォール。マイペースに成長中。日光が強い程シルバーになるらしいです。
— 耕太郎 (@5555_banana) June 19, 2015
葉っぱ好きなんでもっと葉っぱ系増やしたいです。 pic.twitter.com/YDT5yPzuNI
よく育てられている種類が二種類あり、シルバーフォールは銀色の葉が美しい品種です。シルバーフォールが銀色に見えるのは、表面に毛が生えている為で、この毛が乾燥を防いでくれています。また、シルバーフォールは過湿環境に弱く、過湿になると黒ずんでとけていきますので注意しましょう。日光が大好きな品種でもあり、日陰環境で育てるとシルバーフォールらしい銀色を楽しめなくなってしまいます。
ダイコンドラの種類②ミクランサ・エメラルドフォール
En sombra y con poca agua, esta tapizante (Dichondra micrantha) conseguirá belleza y sujeción de suelos en tu jardín. pic.twitter.com/1n1ZqAn6
— PepePlanaCuidaplanta (@PepePlana) September 25, 2012
シルバーフォールは銀色ですが、こちらは緑色を楽しめる品種です。日本・アジア圏に分布している品種で、関東より西に自生しています。アオイゴケという和名でも知られており、水草に利用されることもある、湿り気を好むタイプです。シルバーフォールは過湿を嫌いますので、対称的な性質と言えます。水草として使用する時は、根だけ水に浸かる形となります。半日陰で、湿度の高い環境で育てていくと良いでしょう。
ダイコンドラの花言葉と名前の由来
ダイコンドラの花言葉
小さな花を咲かせますので、花言葉も持っています。花言葉は「感謝」です。とても良い意味の花言葉となっていますので、非常に使いやすい植物と言えます。とはいえ、花は派手ではありませんので、贈り物に使う機会は少ないでしょう。株分けをしてどなたかに贈られる際に花言葉を添えるのも良いかもしれません。
ダイコンドラの名前の由来
花言葉と共に気になるのが名前の由来です。野菜のダイコンに関係すると思われるかもしれませんが、ダイコンとは関係がありません。この名前はギリシャ語から来ており、「di」は「2」という意味が、「chondros」は「殻粒」という意味があります。花後につく実が二つの粒のように見えるのでこの名前が付けられました。和名のアオイゴケは、フタバアオイという植物に似ていることと、コケのように地を這うところから付けられています。
ダイコンドラの販売価格は?
ダイコンドラの販売価格
ダイコンドラ エメラルドフォール 2.5〜3.5号ポット苗
育てる前に知っておきたいのが、販売価格の目安です。とても育てやすく栽培も簡単な植物ですので、安価に販売されています。ポット苗は数百円程度で購入出来ますので、初心者の方も気軽に購入して育ててみましょう。シーズンになるとお店に並ぶ他、ネットショップにも出てきます。また、種も販売されており、種まきから育てていくことも出来ます。
ダイコンドラの選び方
ダイコンドラ【タキイ種苗】(20ml)
苗の選び方ですが、傷みが無く、元気そうなものを選びましょう。葉の色が良く、生き生きとしたものを購入して下さい。最初は一株から始めて増やしていくのも良いのですが、最初からある程度の範囲を埋めたい場合は数株購入します。広い範囲を覆いたいなら、種を購入してばら撒いて育てるのも手です。シルバーフォールの種はあまり取り扱いがありませんが、ミクランサはよく販売されています。
ダイコンドラの育て方①環境
ダイコンドラは地植え?鉢植え?
育てる形ですが、地植えでも鉢植えでも楽しめますので、お好きな方で育てていきましょう。グラウンドカバーにしても良いですし、ハンギングにして垂れてくる茎・葉を楽しむのもおすすめです。ただし、成長が早い植物ですので、鉢植えにするといずれ根詰まりします。定期的に植え替えが必要になる点だけ注意して下さい。鉢植えにはシルバーフォールの方が適しています。
ダイコンドラに適した生育環境
適した生育環境は品種によって少し異なります。両方とも日光を好む点は共通ですが、シルバーフォールは日陰だと色が褪せてしまうのに対し、ミクランサは多少なら日陰でも耐えられます。また、ミクランサは湿り気がある環境を好み、乾燥すると葉が枯れるのですが、シルバーフォールは乾燥した環境を好みますので、正反対の性質となっています。
ダイコンドラの夏冬の管理
どちらも日本の夏冬を超えられる耐暑性・耐寒性があります。風通しを良くして夏越しさせましょう。冬に最低気温がマイナス1度を下回ると葉が枯れてきますが、根さえ生きていれば翌年の春にまた芽が出てきますので心配いりません。寒い地域は枯れた状態で冬越しをすると覚えておきましょう。冬にマイナス1度よりも寒くなる地域では、鉢植えにして、室内に取り込んで冬越しさせることをおすすめします。
ダイコンドラの育て方②用土・植え付け
ダイコンドラの用土
用土は水はけが良いものを使いましょう。市販の草花用の培養土で構いません。ご自身で混ぜる場合は、赤玉土の小粒を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜるのがおすすめです。また、元肥として緩効性肥料を混ぜておきます。地植えの場合は腐葉土をたっぷり混ぜておいて、水はけを良くして置きます。シルバーフォールの場合は更にパーライトを混ぜておいても良いでしょう。
ダイコンドラの植え付け
植え付けの適期は3月下旬から5月、もしくは9月中旬から10月です。ポット苗を鉢植えする場合は、鉢底ネットと鉢底石を敷いてから用土を入れ、苗を置き、隙間に土を入れ、たっぷり水やりをして完了です。地植えにする場合は、大きめの植穴を掘ってから同様に作業します。根を傷付けると弱ってしまいますので、あまり根は触らずに植え付けると良いでしょう。
ダイコンドラの育て方③水やり・肥料
ダイコンドラへの水やり
水やりも種類・品種によってポイントが変わります。緑色の品種の方は、地植えにした場合は乾燥が続いた際に水やりをします。シルバーフォールでの地植えはほぼ雨水だけで大丈夫でしょう。鉢植えにした場合は、どちらの種類も、土の表面が乾いてからたっぷり水やりをします。シルバーフォールは土の表面が乾いてから少し待って水やりをしても良いでしょう。
ダイコンドラへの肥料
肥料は植え付け時に緩効性肥料を混ぜておく他、鉢植えの場合は少し追肥をすることで育ちが良くなります。春と秋時期に液体肥料を薄めに与えると良いでしょう。肥料を沢山必要とする植物ではありませんので、与えすぎにご注意下さい。また、地植えの場合は元肥だけで大丈夫です。
ダイコンドラの育て方④植え替え・増やし方
ダイコンドラの植え替え
鉢植えにした場合は毎年植え替えてあげましょう。株を掘り上げて、株分けをする場合は株分けしてから新しい鉢に植え付けます。用土も新しいものを使用しましょう。地植えの場合はそのままでも良いのですが、密生しすぎて育ちが悪くなってきますので、3年ほど経ったら一度掘り上げて、植え付けしなおしてあげることをおすすめします。
ダイコンドラの増やし方①株分け
増やし方は、株分け、種まき、茎伏せの三種類があります。株分けは非常に簡単な増やし方です。適期は3月下旬から4月。株を掘り上げて、ハサミかナイフで程よい大きさに切り分けます。無理に解こうとすると傷みますので、解かずに切り分けて植え付けすると良いでしょう。
ダイコンドラの増やし方②種まき
種まきでの増やし方も難しくありません。花後に種が付きますので、採種してまきましょう。翌年まで保管して春にまいても良いですし、採種してすぐにまいても構いません。ばらまくように蒔いて、1㎝程度覆土をし、あとは発芽するまで乾かないように水やりをして管理します。発芽適温は20度ほどです。ポットに蒔いて育苗しても良いのですが、グラウンドカバーにする予定であれば直播きすると良いでしょう。
ダイコンドラの増やし方③茎伏せ
茎を使う「茎伏せ」でも増やせます。長く伸びた茎を5㎝ほどの長さで切り、土の上で横に倒し、葉が出るようにして浅く土をかけて埋めます。後は水切れしないように管理して発根を待ちましょう。発根してしっかりしてきたら、普通の株のように育てていきます。
ダイコンドラの育て方⑤切り戻し・手入れ
ダイコンドラの切り戻し
茎が長くなってきたら切り戻しをしましょう。茎を切ると脇芽が出てきますので、株が大きくなります。育ちに合わせて切り戻しをすれば良いので、よく育っているなら年に2~3回切り戻します。伸びた時も切り戻しをしますが、密生して蒸れているような様子の時も切り戻しをして風通しを良くすると良いでしょう。
ダイコンドラの手入れ
手入れとしては花がら摘みがあります。種を取る予定が無い場合、種に栄養がいかないように、花が枯れたら花を摘みます。しかし、花はとても小さく、また必ず行わなければならない作業ではありませんので、そのまま放っておいても構いません。
ダイコンドラの育て方⑥病気・害虫
ダイコンドラの病気
特別にかかりやすい病気はありませんので、根腐れしないように気をつけます。ミクランサは多湿を好みますが、それでも土の表面が乾いてから水やりをするようにして下さい。根腐れすると下葉が枯れてきますので、逐一様子を見て管理していきましょう。
ダイコンドラに付く害虫
一般的な害虫であるアブラムシなども付きますが、他の植物に比べて大きな被害を受けることはあまりありません。特に問題視する害虫はいないので、気にせず育てていくと良いでしょう。
まとめ
今回の「ダイコンドラの育て方とは?基本の育て方や増やし方のコツなどを解説!」はいかがでしたでしょうか?育て方から増やし方のコツまで解説させて頂きましたが、基本的に育てやすい植物ですので、気軽に育ててみて下さい。グラウンドカバーにする場合は種まきから始めるのもおすすめです。冬にかなり寒くなる地域では鉢植えにして育てましょう。
ダイコンドラが気になる方はこちらもチェック!
今回はダイコンドラについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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