(山野草)斑入りユキノシタ
イロハモミジ 株立ち
【10本セット】マサキ 樹高0.3m前後
ジューンベリーの苗木
庭木苗:ナツハゼ(なつはぜ)
ユキノシタ 苗
雑木林風の庭(ガーデン)とは
手入れされていない自然なレイアウトの庭
雑木風とは手入れされていないというと少し語弊がありますが、きれいに整えている状態ではなく、里山に生えている広葉樹林を彷彿とさせる庭の作り方の一種。
日本に古くから自生しているコナラなどの広葉樹を植えて素朴な感じがするスタイルです。つまり雑木風とは狭い庭でも里山の雑木林を思わせるデザインや作り方に沿ったレイアウトのことです。
無造作に植えればいいというわけではない
自然な感じを再現するということで手当たり次第いろいろな木を植えてしまうとちぐはぐな感じになりやすいです。業者に頼むとその辺りは心配しなくても大丈夫ですが、自分で木を植えていく手作りは作り方やコツを知らないと雑木林風のおしゃれなガーデンになりません。
また狭い場所に植える場合もレイアウトを考えないとたくさん植えられないので、自然な感じに見えるようにするのはコツや作り方を知らないと難しいです。
雑木林風の庭(ガーデン)の作り方・コツ1
雑木林を知ることが作り方の基本
そもそも雑木林がどんな林かわからないまま庭を手作りするというのは非常に難しいでしょう。そのため雑木林の庭を作りたければまずは、雑木林にはどんな木が生えていいるのか考えましょう。
雑木林はナラやブナなどの広葉樹の森林を意味し、杉やヒノキなど人が利用するために植樹して作った森ではなく自然な森のこと。そして地面は腐葉土でふかふかしています。
再現できるところは再現する
自然の森林を再現するのは木の種類までにしておくのがコツです。土まで凝って腐葉土などを庭使うとカビや臭いの原因になることもあるので、庭らしく飛び石を敷いてもコンクリートを活用することも必要です。
雑木林風の庭で大切なのは、木を植える場所をいかに自然に見せられるかということになります。森林の中では背の高い木だけではなく背の低い木や草が生えていますよね?同じように雑木風の庭にするには木だけではなく下草を植えてレイアウトしていきます。
雑木林風の庭(ガーデン)の作り方・コツ2
バランスを意図的に崩す
シンメトリーではくアシメントリー(非対称)になるようにしましょう。できるだけ揃えないほうが自然な感じになります。揃えるという行為自体が、人工的な印象を与えます。
例えば日当たりがいい場所に石と下草を配置し、大きな木の木陰になる場所や木漏れ日がある半日陰のような場所では、あえて下草を配置しないというのポイント。アシメントリーとはいえバランスは大切で大きな木ばかりではなく中木や低木などいろいろな種類を植えます。
常緑樹と落葉樹のバランス
広葉樹でも冬が来ると落葉してまう落葉樹と、冬がきても落葉しない常緑樹があり2つのタイプがあります。できれば両方植えたほうがいいとされていますが、狭い庭だと難しいのでどちらでも好きな方でいいでしょう。
両方得られる場合は6:4や7:3など落葉樹のほうが少し多くなるように植えると、自然の森のようになると言われています。ここでも5:5とバランスよくせず意図的にバランスを崩してから木の種類を選びましょう。
雑木林風の庭(ガーデン)の作り方・コツ3
一気に作らない
大事なコツは一気に作らないことです。特に手作りで一気に作るのは高難易度。雑木風の庭はイングリッシュガーデンなどと比べると木が成長してきて初めて雰囲気がでてくるものです。
手作りではなくプロに依頼すると一気に作れますが、落葉してみて初めて分かることや長い年月を経てわかることがたくさんあるという魅力もあるのでゆっくり時間をかけて庭を作りましょう。森も短時間ではなく長い歳月を経てできています。
樹形を活かす
雑木風の庭は狭い場所のレイアウトにも向きます。高いところで枝葉を広げる植物を植えることで、狭い場所でも通路を確保しながら緑を取り入れられるからです。もみじのように一部の方向に枝葉を広げるものも狭い場所のレイアウトで有効で、パズルのように樹形を活かしながら庭に植えていくことで狭い場所でも雑木風の庭が作れます。
株立ちが大切
一本の幹ではなく根本から複数本の細い幹が出ている状態のことで、雑木風の庭を作るにはわりと必要なものです。太い幹が一本生えているものも大切ですが、株立ちにすることで一気に雰囲気が良くなります。
木を買う時は株立ちを担っているものを選ぶというのもコツの1つで手作りでは特に大切。また手作りでは作り方も大切ですが、樹形を考えないといけないので木の種類まで気をつけるのがコツです。
雑木林風の庭(ガーデン)の作り方・コツ4
里山を意識しすぎない
あじさいは森や里山には生えていませんが、雑木風の庭の低木~中木として取り入れることもできます。アイビーは観葉植物として人気の草ですが、日本の里山には自生していませんが下草として庭に取り入れることもできます。
つまり可能な限り自然の山を庭で再現するというのが大きなポイントになりますが、意識しすぎないということも大切なコツです。好きな植物があるならどんな種類でも合えば植えてもいいでしょう。
和洋関係なし
まとめると日本原産の植物も観葉植物のように海外原産の植物も使えるということです。あまりにも海外原産の樹種が多いとジャングルのようになってしまうので家の外見と合うように注意しましょう。
難しいように思えるかもしれませんが、植える植物の種類に決まりはなく自由に楽しみながら前述したように木のバランスを考えて行くと大丈夫です。少し変でも手作りならではの趣がでますよ。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種1
高木:コナラ(ナラ)
里山の雑木林の代表的な木でどんぐりのなる木です。整枝しないと狭い場所にレイアウトするにはあまり向かないのでこの点だけ注意してください。
コナラはナラよりも小型で比較的取り入れやすい高木で水はけいい土地、栄養が豊富な土地を好みますが植えっぱなしでも光がよく当たれば問題ありません。秋には燃えるように真っ赤に紅葉し、どんぐり(木の実)ができる人気の木です。
樹形は剪定で整える
放任してしまうと10mは超えてくるので樹形は選定して整えないといけません。春ぐらいに選定してコンパクトにしておくことで大木にならないようにできます。株立ちのものも多く販売されていておすすめです。
選定する時は内側に伸びた枝やひこばえなどが剪定の対象となります。高い場所で枝葉広げるようにすると下枝がなく通路が確保できるので、狭い場所のレイアウトでも活用できるタイプになります。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種2
高木:アオダモ
野球をしている方は名前を聞いた事があるかもしれませんね。バットの原料となる木で整枝して育てると高くなる木で通路がかくほしやすいため、狭い場所のレイアウトに向きます。
秋には紅葉して落葉し、大きさは5~10m程度と管理しやすい高さというところもおすすめポイントで、株立ちのものが多いので映えます。別名はコバノトネリコといい落葉しないものに同じモクセイ科のシマトネリコがありますが、寒さに弱いです。
剪定は様子を見ながらする
成長スピードが早くないため毎年のように選定すると元気が無くなる可能性があります。剪定する時はひこばえや内側に向かう枝などを整えるぐらいで、バッサリ切り落とすのではなく整枝する程度に心がけましょう。
成木ではなく苗木から手作りでレイアウトすると綺麗な樹形になるまで時間がかかりますが、幹の部分に模様が入るので雑木風の庭とも相性がいいです。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種3
高木:モミジ
イロハモミジ 株立ち
秋に燃えるように真っ赤に紅葉するカエデの仲間のモミジは、高木の木で狭い場所でも下枝を整枝すると人が通れるスペースが確保できるので、レイアウトしやすく小さな場所の手作りガーデンにおすすめです。
モミジは高木の物が多いですが、園芸用に品種改良されている種類もあり狭い場所、広い場所どちらに植えるかで種類を選ぶといいでしょう。他の木と同様に剪定である程度コントロールできます。
葉を広げるので注意
植える場所を考えて植えないとモミジは意外と葉を大きく広げる木です。高木ですが、広げやすいのでできるだけ大きな場所を確保しておいたほうがいいです。
整枝をすると前述したように人が通れるスペース確保でき狭い場所でもレイアウト可能になります。株立ちしたものを毎年のように選定しましょう。モミジの種類は100種以上あるので好きなものを探してくださいね。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種4
中低木(中高木):ウバメガシ
どんぐりのなる木で最高級木炭「備長炭」に使われている木です。コナラやクヌギなどの高木のどんぐりのなる木は落葉樹でしたが、ウバメガシは常緑樹となります。
高さもあまりなく一般的に5m程度と言われていて、自生するものの中には10mを超えるものもいます。自生しているものは一部地域では絶滅危惧種として県のレッドデータブックに載っている貴重な木です。剪定しすぎても枯れず手入れがしやすい特徴があります。
目隠しにおすすめ
雑木の庭は落葉樹が多いので冬になると葉が落ちてしまい、外から中の様子が見えやすいということもあります。ウバメガシは常緑樹なので覗かれたら嫌だなと思う場所に植えておけば遮蔽物となり目隠しになりますよ。
手作りの庭なら高木と組み合わせてみるといったレイアウトも試せるのでおすすめです。ウバメガシ自体は小さいですがゴツゴツとした樹皮は存在感があります。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種5
中低木(中高木):マサキ
【10本セット】マサキ 樹高0.3m前後
マサキは厚みのある特徴的な葉が美しく、1年を通して楽しめる常緑樹です。10月から11月には蒴果が赤く色づき、季節をほんのりと楽しめる点も魅力。庭の彩りにもなってくれること間違いなしです。大気汚染にも強く、樹形維持も容易なため、周囲の環境問わず家庭のお庭にも最適といえるでしょう。
雑木の庭なら緑に統一
手作りの庭というものは好きな木を植えられる魅力がありますが、雑木の庭では異彩を入れないように気をつけましょう。例えば高木の下に金色のマサキは里山の風景とは言えず、雑木林としては違和感のあるレイアウトになってしまいます。
実や花が赤というのはいいのですが、葉が常時赤いものや金色のものなど色が違うものを植えないようにするというのもコツの1つですが、自由に組み合わせてみてくださいね。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種6
中低木(中高木):ジューンベリー
ジューンベリーの苗木
ジューンベリーは花、実、紅葉が楽しめることから現在シンボルツリーとして非常に人気です。整枝すると比較的コンパクトにすることもできますが10m近くになることもあります。
6月頃にできる実は食べられるので収穫したり、放置して食べに来る鳥を眺めたりといろいろな楽しみ方ができます。株立ちのものも多いので雑木林風の庭を作るときにも役立ち、矮性のものもあり狭い庭でも植えやすいです。
育てやすい
バラ科の植物といえば毛虫などの害虫が発生しやすいのですが、ジューンベリーは意外なことにあまり発生しないと言われていてアブラムシ、カイガラムシぐらいになります。環境によりますが爆発的な発生もないので育てやすいですよ。
日当たりは必要ですが病気にも強く寒さにも強いです。外国原産の木ですがモミジなどの日本にある木とも相性がいいと言われていて景観を壊しません。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種7
低木:ナツハゼ
庭木苗:ナツハゼ(なつはぜ)
大きくても3m前後の落葉性の低木です。足元で枝葉が広がるタイプなので狭い場所にはあまり向きませんが、大きく枝葉を広げるというわけではないので通路が確保できればレイアウト可能です。
手作りの庭で雑木林風にするには、前述したようにいろいろな種類の高い木も低い木も植えたほうがいいですよ。ナツハゼは8mm程度の実をつけて、黒く熟すと食用にできるので収穫も楽しめるお得な木です。
やや育てるのが大変
直射日光に当たりすぎると葉焼けをしますが、暗すぎる日陰では育たないと言われているので少し植える場所を工夫しましょう。風通しがよく木漏れ日ある明るい日陰に植えるのがコツです。ブルーベリーと同じツツジ科の植物ですが、酸性の土は必要ないので他の植物と一緒に植えやすいですよ。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種8
低木:クマザサ(笹)
いろいろな笹のことをクマザサと呼びます。大きくても2m程度、ミヤコザサのように小さい種類なら50cmぐらいになるので地面付近の植物としておすすめです。
地下茎で増えていくので、剪定をきっちりおこなわないと増えますが影でも枯れにくい生命力あふれる種類です。日本原産のものなので和風の家にも合いますよ。ただし導入はよく考えてくださいね。竹や笹はいらなくなってもなかなか取り除けない植物です。
困っている人も多い
グランドカバーとして非常に優秀で多少の日陰でも元気よく育つのですが、駆除に困っている方が非常に多い植物になります。
石やモミジとの相性もよく手作りの庭でも高木と組み合わせるときれいになるのですが、その後も考えて植えるかどうか決めてくださいね。手作りの時に土管を埋めてそこに笹を植えるやり方や、防根シートを活用して庭を作ってくださいね。
雑木林風の庭(ガーデン)におすすめの樹種9
下草:ユキノシタ
ユキノシタ 苗
半日陰の場所に自生する植物なので、里山の風景を再現するにはぴったりの下草です。ただし木ではなく草になります。木だけで作ってもいいのですが庭の土を隠したほうが雑木林の庭っぽくなります。
(山野草)斑入りユキノシタ
このような時にグランドカバーとして小さな草を活用することも多いです。日本原産のものを紹介しましたがレモングラスのように海外原産のものでも合う種類はたくさんあります。
日陰で育つので使いやすい
大きな木があると下の方は影になりやすいため、日光をたくさん必要とする植物は育てにくいです。ユキノシタはもともと日があまり当たらず、湿っているような場所に自生するので木の根元でも育ちます。雪が降っても枯れることはなく日本各地の気候でも育つのでおすすめです。
雑木林風の庭(ガーデン)のコツと樹種のまとめ
高木と低木・株立が大切
雑木林をイメージした自然な感じのガーデンを作るには、高木と低木など木の高さを変えつつ株立ちの木を植えるとより自然に見えます。
赤や黄色の派手な色の葉っぱをした木でも雰囲気に合えば利用できるので、完全に里山の風景を再現しようと思わなくても大丈夫です。またグランドカバーに草を植えたり、石を置いたりと木だけではなく庭園をつくるように時間をかけてゆっくり作っていきましょう。
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