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ノブドウ(野葡萄)とは?その生態や育て方まで基本知識を解説!食べられる?

公園や空き地、山道の外れなどに自生し赤や青、水色や紫などカラフルで小さい実をつける低木はノブドウの可能性が極めて高いです。不思議かつ綺麗な色合いをした実をたくさんつけるノブドウについてまとめてみました。観賞用に植えられますが漢方薬にもなる不思議な木です。
更新: 2021年10月6日
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ノブドウとは

沖縄を含め日本全国にあるぶどうの仲間

ノブドウは漢字で書くと野葡萄となり、野で見つかるブドウということでノブドウです。同じように沖縄から日本全国の山に自生しているブドウをヤマブドウ(山葡萄)といいます。生息地が違うだけなので同じような特徴がありそうですが、ノブドウとヤマブドウは特徴が大きく違うので注意しましょう。鳥などの野生動物が食べますが、ノブドウは古くから漢方薬としても使われてきた植物でさまざまな薬効や効果があると言われています。

ノブドウの基本情報

名称(和名/別名) ノブドウ(野葡萄)/イヌブドウ・カラスブドウ
学術名 Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
科名/属名 ブドウ科/ブドウ属
生息地 沖縄を含む日本全国・東アジア
備考 一般的なブドウの用に食用には適さない

ノブドウの基本情報の補足

北海道から沖縄まで生息していますが、東南アジアは生息地にはなっていません。毒があって食べるとあたるというとはないのですが、果実を生のまま食べるのはまずくてできないことから、スーパーで売られている馴染みのある葡萄のように食用にできないブドウです。主に観賞用として植えられていることも多いです。一方よく似ているヤマブドウは沖縄では美味しいワインにされたり、地方でも出荷されるほど美味しいと言われています。

ノブドウの生態

生息地は日当たりのいい土地

前述したように沖縄から北海道まで暖かい地域から寒い場所まで広く分布していて、ノブドウが自生している場所はいろいろな空き地や山道の脇など野原のような場所です。日当たりを好むつる性の植物で秋には落葉して枯れてしまったかの用に見えますが、根は生きているので翌春に再び緑の葉をつけます。山の方が生息地と思われていますが鳥が好んで食べるためいろいろな場所に運ばれ都市部でも目にすることがある植物です。

ノブドウのサイクル

つる性の植物なので他の木やフェンスに巻き付きながら大きくなり開花時期は7~9月頃です。実ができる時期が秋なのでその前に花が咲くため春ではなく夏となります。また実は生食には向きませんが果実酒として利用できます。漢方薬として薬効や効果効能は後述しますが、使う部位によって使い方が変わると言われています。実ができた後はやがて落葉して一年のサイクルが終わりまた越冬しま春の活動期に入ります。

ノブドウの幹について

木本性の植物

ノブドウは低木の木本性の植物です。木本性とは多年草の植物で草のように弱い茎ではなくどんどん成長し、太く肥大していく特徴がある植物のことで木のことを指します。ノブドウも最初は草のように細くて小さいですが長い年月を経ると蔓性の草のようだった茎もやがて木のようになりますが、あまり太くならず巻いていった木を締め上げてしまうということはありません。そのため観賞用として蔓性の植物ですが、育てやすい木と言えます。


特徴的な樹皮はない

野にあるブドウということで、葉っぱの形状は普段スーパーや八百屋などで目にするピオーネやデラウェアなどの食べられるブドウに通じるものがありますが、幹の方はデラウェアなどの食べられるブドウと比べるとツルツルでよほど大きくならない限りゴツゴツとした感じの樹皮は見当たりません。同じような場所に生えているヤマブドウは大きくなり樹皮がしっかりしている物が多いです。草に近い幹を持っているのがノブドウとなります。

ノブドウの花について

小さい花を枝先に付ける

デラウェアやマスカットなどの食べてもお酒を作っても美味しいブドウの特徴といえば、房状の実を付けることです。房状の実ができるということは房状に花を付けるということですが、同じブドウ科のノブドウは房状の花はつけません。葉っぱの根元の葉腋と呼ばれる部分から花芽ができ枝先にまばらに花をつけます。葉っぱの根元に花を付けるというのがノブドウの特徴で葉っぱ、花、葉っぱ、花と交互に順番よく花を付けていきます。

小さい緑の花をつける

夏の開花時期になると小さくて薄い緑色の目立たない花が開花します。花の大きさは1cm未満で大きくても6mm程度しかありません。丸みを帯びた三角形の花びらは5枚で雄雌同株なので雄花、雌花が揃っています。同じブドウの中でもヤマブドウは雄と雌に分かれているので栽培する時は療法を植えないといけませんが、ノブドウは一本だけでも実を鑑賞できることから育て方がわからないガーデニング初心者でも簡単に育てられます。

ノブドウの実について

毒はない

ノブドウの花について紹介したときのように食べられているデラウェアやマスカットのような房状の花を付けないことから実っても房状の果実はできません。まばらに多数の実を葉っぱ、実、葉っぱ、実と順序良く付けています。漢方としていろいろな薬効、効果効能がありますが一つの株で実の色が赤、青、緑、白など多彩な変色をすることから毒のある植物と思われていたこともあります。本来は赤に変色することはなく青(群青)になります。

害虫によって多彩な色彩を持つ

ノブドウの実は最初は緑色ですが収穫時期である秋に近づくと緑から紺や青、群青に変化するといわれて言われています。しかし白になるものや青みのかかった緑、紺などの青色、そして赤紫、赤、ピンクと非常に多彩です。赤くなるのは害虫が見の中に入り込こんでできる 虫癭(ちゅうえい)による影響と言われています。沖縄のような暖かい場所ならトロピカルフルーツとして見えなくはないですが、やはり異彩をはなっています。

虫癭(ちゅうえい)をつくる主な害虫

ドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が入り込むと言われて、白っぽい色の実は害虫の影響も考えられいますが、完熟状態しても白なるようで青い状態よりも白い状態のほうが種が成熟していると言われています。実ができる時期は開花して時期が過ぎて9月~10月ぐらいになり、収穫時期も同じぐらいです。日本各地で多彩な色が見えるということは、害虫も沖縄から北海道まで幅広い場所で生息するということになります。

ノブドウの葉について


ブドウのような特徴的な葉っぱ

デラウェアのように食べられるブドウと同じでノブドウの葉っぱも特徴的な形をしています。しかし個体差が激しいともいわれ同じノブドウでも外見が異なることもあります。一般的には3~5箇所ほど切れ込みがあり葉っぱの裏側の脈の部分に薄い毛が生えて、葉っぱの大きさはよく似たヤマブドウより小型で大きくても13cmほどの大きさしかありません。切れ込みが3~5と幅広いので楓のような葉っぱもあればブドウらしい葉っぱもあります。

生息地や場所が同じでも個性がある

ノブドウの葉っぱは個体が激しいので同じ生息地や場所でもハート型に近い葉っぱをつけたり、楓のように深い切れ込みが入った葉っぱになるものなどさまざまです。また葉っぱだけではなく実の量や大きさも個体差があると言われています。つまりノブドウは葉も実もそれぞれ個性がある木ということです。秋がきて紅葉する時期になると葉っぱは真っ赤に色づき、実だけではなく紅葉も楽しめる観賞用におすすめの植物です。

ノブドウの薬効・効果について1

葉っぱが漢方薬になる

ノブドウのどの部分に薬効があるかというと主に葉っぱと根になります。葉っぱは緑茶のように収穫して乾燥させればお茶として飲めるようになるので手軽です。主な薬効は臓器の働きを改善し脂肪肝や肝硬変にいい影響をもたらしたり、血行なども改善することから関節炎や糖尿病にもいい影響をもたらすと言われています。他にもさまざまなガンに効くなどと言われていて、その効果は10種類以上になり薬草として古くから使われています。

葉っぱが販売されている

いろいろな薬効があるノブドウの葉は市販されていてお茶として出回っています。医薬品というものではなく民間療法の一種として捉えたほうがいいでしょう。しかし薬効は確かにあるようで、ノブドウにはいろいろな別名があり漢方では ジャホトウ(蛇葡萄)といわれ、馬ブドウやカラスブドウなどと呼ばれています。由来は鳥がたべるブドウという意味や、関節炎に効くので馬に食べさせていたということからそう呼ばれるようになりました。

ノブドウの薬効・効果について2

実は主に果実酒に使う

実は主に果実酒として使います。果実酒にしても前述したような効果効能があると言われていて、アルコールが入っていますが、肝臓の働きを改善してくれると言われています。ノブドウの果実酒は熟す前の緑の実を漬けるものと、変色した紺や青の実を漬けるタイプがありますが好みで大丈夫です。果実酒の作り方は生の実を400g程度用意し市販のホワイトリカー1.8Lに漬け込むだけです。好みによっては氷砂糖を追加して2ヶ月後から飲めます。

お茶として市販されている

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色とりどりの実は果実酒として使うことが多いですが、実もお茶として市販されているのでノブドウを栽培しなくても手軽に飲めます。お酒にしなくても同様の効果効能が期待でできるのでノブドウに興味がある方におすすめです。またノブドウの根は切り傷や打撲に有効的と言わていて中国では漢方薬として使用しています。根をよく洗いしっかり乾燥させたものを使用し、使う時は粉末にしてから湿布に使うことが多いです。


ノブドウの育て方

どこにでも生えるので育てやすい

ノブドウの育て方は簡単です。冬に日当たりのいい場所に植え付けましょう。極端に粘土質だと育ちませんが市販の土でも簡単に育ち鉢植えでも庭に直接植えても大丈夫です。つる性植物のためフェンスに這わすのが一般的な育て方になり、鉢植えではあんどん仕立てもおすすめです。肥料は緩効性化成肥料を年に3回程度与えるといいでしょう。樹勢が強く定期的に剪定などをして葉っぱを落とさないと通気性がわるくなります。

害虫に注意

実を変色させる原因の害虫はほったらかしにしておいても問題はなくヤマブドウが枯れるということは滅多にありません。しかし育てている環境や育て方が悪いと葉から養分を吸う害虫「ハダニ」が発生する恐れがあります。ハダニが発生したら薬を使って対処しましょう。人の手が入らない場所でも成長しやすい植物なので育て方は難しくありません。

ノブドウのまとめ

Photo by harum.koh

ノブドウは育て方が簡単な鑑賞の低木です。鑑賞ですが漢方薬の原料としても人気があり葉っぱや実、根が利用できます。同じ木の実とは思えないカラフルで異彩を放つ実ができますが、害虫の影響で変色するものとノブドウ本来の成熟過程を経て変色するものがり1つの木から色とりどりの実ができます。生息地域は日本各地の低山や空き地とよく観察しながら散策すると見つけやすいですよ。

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