ニューラージパールグラスとは
ニューラージパールグラスとは別名ミクランテムムと言い、ゴマノハグサ科、ミクランテムム属と分類される水草です。分布は南米にあり、育成の難易度は比較的低いと言われています。
育て方のコツを掴めば栽培もできますので、安心してください。丸く明るい緑色の葉を規則的につけるラージパールの前景草の種類です。密度が高くなると盛り上がって育ちます、気泡をつけやすいので、群れると苔が生えてしまいます。
水草とは
植物はもともと、水中生活から陸上生活に適応していきました。水草とはいわゆる水生植物で、一旦は陸上に進出したものの、水中に戻った種子植物やシダ植物を言います。陸上で生活していたことを物語るのが、水面に花を出すことがあります。水草の中にも生活方法から、抽水植物、沈水植物、浮遊植物、浮葉植物と分けられます。
ニューラージパールグラスが人気なわけ
ニューラージパールグラスが人気なわけは、上手く栽培できると、水槽の底面を匍匐するように成長していくため、水槽の中のレイアウトにも利用できるからです。また、成長速度も比較的早い部類で、ニューラージパールグラスの鮮やかなグリーンが水槽を明るくしてくれます。
ニューラージパールグラスの特徴
ニューラージパールグラスは先ほども説明しましたが、明るく丸い葉が外見の特徴です。そして、この葉のグリーンは、適切な光量を当てて、ソイル、二酸化炭素、液肥主体で栽培すると、より鮮やかになります。
水草の栽培には何よりも光量が必要です。また、匍匐して広がっていくので、重なった葉は枯れてしまいます。それはどうしても増えぎようがないので、その後の管理を注意しましょう。後ほどご紹介します!
ニューラージパールグラスで絨毯を作る
ニューパールラージグラスは順調に育っていくと、いずれ絨毯になります。最初が肝心ですので、初めの栽培を丁寧に行いましょう。順調に育ち始めると、広がるスピードは比較的早いので、絨毯になるのは間近です。
ニューパールラージグラスを絨毯にするためのコツ
ニューパールラージグラスを絨毯にするためのコツは葉と葉が重なってしまって、枯れる葉を確実にトリミングすることです。そうすることで、綺麗な絨毯になります。トリミングは過密になった葉の量を調整してあげることにも繋がり、ニューパールグラスの光合成を助けます。
ニューラージパールグラスを育てよう!
ニューラージパールグラスは比較的栽培難易度は低いですが、それはしっかりと水草栽培環境を整えていたら栽培は手軽にできます。水槽内で水草を育てる基本的な知識を取り入れましょう。水草の育つ環境は熱帯魚などの魚が育つ環境とは少し違っています。
水草育成環境
水草育成環境はまず、光と二酸化炭素が大切です。普通、庭木や庭の草花はこれらを気にする必要がないですが、水草生育の場合はこれらを意識して入れてあげなければいけません。光は蛍光灯を使うことをお勧めします。
日光でも良いですが、夏場は水温が高くなってしまいますので、蛍光灯を利用するのが良いでしょう。二酸化炭素ですが、こちらは濾過器を使います。外部式フィルターの濾過器を使うと良いでしょう。光合成は1日8〜12時間ですので、蛍光灯、濾過器ともこの時間だけつけるようにしましょう。
いい水草の見分け方
いい水草の見分け方は、葉の色が鮮やかで、購入時にあまり枯れている葉が少ない方がいいでしょう。葉の色は光合成をしっかりと行う葉緑体が元気かどうかや、健康かどうかを見分けられます。枯れている葉が少ないと、これも栄養状態や病気などにかかっていないと確認することができます。
ニューラージパールグラス栽培に必要な道具
ニューラージパールグラスを育てる時に必要な道具は、水槽、濾過器、蛍光灯、水草育成用液体肥料、底床掃除グッズ、ピンセットです。蛍光灯は、ニューラージパールグラスの生育に必要な光量を供給します。
固形肥料は元気に成長するために必要です。また、底床掃除グッズやハサミは、ニューラージパールグラスの下の葉が枯れた時にそれをトリミングしたり、床を綺麗に掃除したりするときに使います。
ニューラージパールグラスの育て方
ニューラージパールグラスなどの水草はただ、水の中に植えるだけでは上手く育たず栽培できません。まず、準備の段階でニューラージパールグラスが育つ環境作りから始めましょう。環境づくりがきちんとできたら、実際に定植して、その後は栽培管理についてご紹介します。
準備
ニューラージパールグラスの栽培最適気温は20〜26℃です。多くの水草は大体26℃前後です。水質は中性より、やや弱酸性に寄った水質です。光量は20Wの蛍光灯が必要です。水槽の大きさにもよりますが、大体2〜3本です。
二酸化炭素は液剤として点火することもできますが、外部式の濾過器で代用できます。濾過器だと、水槽内の水質を保つことにも繋がるのでおすすめです。
植え方
ニューラージパールグラスの植え方は、まず、購入したものをポットから外すと、寒天状に根がびっしりと絡まっています。それをばらばらに小分けにし、根についている寒天はなるべく取り外します。
ばらばらにしたニューラージパールグラスはそのまま底砂に定植します。植え方は指で1センチほどくぼみをつけて、そこに植えます。粒が大きい底砂では根が十分に育たず、活着できずに枯れるので、できるだけ目の細かい底砂を使いましょう。
管理
ニューラージパールグラスなどのラージパールグラスの仲間は硬度が適度にある水質を好みます。そのため、立ち上げたばかりの水槽では、中々育ちが悪い時もあります。その場合は、水換えの頻度を高くしたり、水槽内の石組みのレイアウトを変えるなどして水中の硬度を上げましょう。
定植したばかりは苔も生えやすくなっていますので、新芽が出て、活着するまでは液肥を与えるのを避けましょう。活着してからは液体肥料を与えます。水換えも1週間に1度以上の頻度で行います。
ニューラージパールグラスの増やし方
ニューラージパールグラスの増やし方は順調に育ち始めると、匍匐しながら自然と増えていきます。絨毯のように水槽のそこに厚いニューパールグラスの層を作ります。
葉と葉が重なってしまいますので、光が当たらない部分も出てきます。そうすると、光合成ができなくなり、枯れてしまいます。枯れた部分は適宜とることがニューパールグラスの増やし方のポイントです。
ニューパールグラスが好む光の色
ニューパールグラスをはじめ、他の水草には好みの光の色と光量、波長があります。ニューパールグラスが好む光合成に必要な波長は350nm〜450nm付近の青色光と、600nm〜700nm付近の赤色光です。
特に、ニューパールグラスなどの水草は600nm〜700nm付近の光を重点的に利用します。十分な光量を与えることが育て方、増やし方のポイントです。
ニューラージパールグラスを管理のコツ
ニューパールグラスの育て方には管理が重要です。上手く定植できたとしてもそのあとの管理が上手くいかなければ、十分な光量があり、栄養があっても枯れるでしょう。まずは基本的な栽培管理の方法をご紹介します。そして、その後に枯れた時の対処法について詳しくご紹介します。
水換え
水換えですが、頻度は週に1〜2回程度です。この時、水換えは水槽の水の3分の1程を交換する程度で十分です。まず初めに水槽の内側についた苔を取り除きましょう。その後、水を3分の1捨てて入れ替えます。
この時、苔が舞うかと思いますが、濾過器を回したり、網で取り除くなどして、苔の量を減らします。水換えは水中に空気を入れることに繋がり、光合成を活発にさせますので、必ず行いましょう。
肥料
肥料は園芸用の液体肥料メネデールでも使用できます。水槽を立ち上げてからはすぐには使わず、根が十分に活着したら数滴入れます。新芽が出てき始めたら新芽の成長を見ながら与えます。加減が難しいですので、水換えの時に一緒に上げるといいでしょう。
新芽の成長も順調で、水槽一面がニューラージパールグラスで覆われたら適量より少なめの量を水換えのタイミングで与えます。成長が盛んなようであれば与える必要はありません。
ニューラージパールグラスが枯れた時の対処法
ニューラージパールグラスを栽培していると、正しい植え方であっても水草が解けるように枯れることがあります。これは決して病気ではなく、絨毯のように繁殖していくと光量がたりずに成長できなくなります。
このように、枯れるのは増やし方や光量が関係しています。ニューラージパールグラスの育て方ではその枯れる葉をトリミングする作業があります。
トリミングの仕方
ニューラージパールグラスは枯れると灰色になり、柔らかくなってしまいます。そのような葉を確認したら、ハサミを使ってトリミングし、ピンセットで取り除いてあげましょう。このトリミングの作業は細かい作業ですが、これはニューラージパールグラスの成長を抑制している証拠ですので確認したらトリミングしてあげましょう。
その他の枯れる理由
その他の枯れる理由としては、二酸化炭素の不足、水の水質の変化です。ニューラージパールグラスは水質が硬水を好みますので、硬水にするためにも水換えを行いましょう。また、二酸化炭素も水換えによって補給することができます。
つまり、ニューラージパールグラスが枯れていることを確認したら、まずトリミングをして、その後水換えをしましょう。水換えは他の水草の育て方、増やし方の中でも重要です。
まとめ
いかがでしたか?ニューラージパールグラスの植え方、育て方、増やし方を細かくご紹介してきました。この方法は他の水草にも応用できますので、ぜひマスターして見てください。ニューラージパールグラスの人気の理由は鮮やかなグリーンが絨毯のように繁殖していくことです。
鮮やかなグリーンを保つためにも栽培管理の水換えが重要です。毎日観察し、枯れている葉があったらトリミングをしたり、新芽の元気がなさそうであれば液体肥料を与えましょう。
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