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アオダモとは?半日陰で育つ人気な庭木の特徴や手入れ含めた育て方を解説!

アオダモとはどのような植物かご存知でしょうか?アオダモは庭のシンボルツリーとしてよく植えられている人気の木であり、実や紅葉も楽しめます。育て方も難しくありませんので、気軽に育ててみましょう。今回はそんなアオダモの特徴や花言葉、育て方等を解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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アオダモ(バットの木)ポット苗

アオダモとはどんな植物?

ナチュラルで素敵なシンボルツリーをお庭に植えたいと考えている方におすすめなのが「アオダモ」です。アオダモは庭に良い具合に馴染むナチュラルな木で、育てやすく、多くの家の庭に植えられています。剪定の手間も少なく、少し日陰になるような場所でも育てられるのがポイント。今回はそんなアオダモの特徴や花言葉、育て方等を解説していきます!

アオダモの特徴

アオダモとは?

アオダモはモクセイ科トネリコ属に分類される落葉高木です。原産地は日本や朝鮮半島。高さは最大で15mほどに成長しますが、お庭で育てた場合は7mくらいが平均的です。太さは50㎝程まで成長します。成長はあまり速くありませんので、管理しやすいのがポイント。年月を重ねると幹に模様が入り、シラカバのような雰囲気になります。よく街路樹や公園も植えられていますので、見たことがある方が多い木です。

アオダモは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが「育てやすさ」ですが、全体的な難易度は中級者向けと言えるものの、環境さえ合っていれば問題なく育ってくれますので安心です。植え付けしてしばらくの間が大切で、しっかり根付いてしまえば大丈夫です。初心者の方でも育てられますので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。

アオダモの開花時期

開花時期は4~5月です。時期になると、画像のような白色の花が咲きます。あまり見栄えのする花ではないかもしれませんが、それなりに楽しめる花です。ちなみに、アオダモはとても珍しい「雄性両全性異株性」という特徴があり、雄しべのみを付ける株と、雄しべも雌しべも付ける株が混在しています。これは世界でも10種類程度しかない性質とされており、雌しべが無いものを育てると花が見られません。また、花は毎年咲くとも限りません。

アオダモの実

実は画像のように、長い羽のような形をしているのが特徴です。この羽を使って、実は遠くまで飛んで増えるようになっています。この実はやはり、花が咲かないと付きませんので、実を見たい方は雌雄株が必要となります。雄しべのみを付ける株だと実は見られませんのでご注意下さい。

アオダモの木の使い道

シンボルツリーとしてよく植えられている木ですが、実は野球のバットやテニスのラケット、スキーの板といった道具の材質としても使われています。粘りがあって硬いのが特徴で、家具に使われることはあまり無いのですが、スポーツ用品にはよく使われているのです。メジャーリーグで活躍している選手も、アオダモのバットを使用しています。ただし、バットに適した材になるまでは長い年月がかかります。

アオダモの紅葉

落葉タイプの木ですので、秋になると紅葉も楽しめます。紅葉の時期は10~11月です。紅葉すると、画像のように綺麗な赤い葉となります。日陰の時間が長い場所に植えると紅葉しにくくなりますので、紅葉を楽しみたい方は植え付け場所に注意しましょう。また、秋の気温も大切なポイントで、朝夕の寒暖差があるほど綺麗に紅葉します。紅葉後は落葉し、冬に備えます。

アオダモの種類


一般的に扱われている種類はいくつかあり、「ヤマトアオダモ」から「マルバ・ミオヤマ・アラゲ」などが知られています。これらの品種にはもちろん違いはあるのですが、どれも花は白く、高木の植物であり、同様に育てていけます。こだわりが無ければ、種類はあまり考えなくても良いでしょう。

アオダモの花言葉と名前の由来

アオダモの花言葉

白い花を付ける植物は、綺麗な花言葉が付いていることが多いです。アオダモの花言葉は「幸福な日々」と「未来への憧れ」です。白花から連想されそうな、美しい花言葉です。どなたかに贈られる際にも使いやすい花言葉となっていますので、花言葉を添えて贈るのも良いでしょう。

アオダモの名前の由来

育てる際に知っておきたいのが名前の由来です。この名前は樹皮を水に浸した際に、水が青色になることから名づけられたという説があります。もう一つ、樹皮をこすり落とすと緑色になることが由来という説もあります。どちらも名前の通り、色が関係しています。別名はコバノトネリコやアオタゴがあり、英名は「Japanese ash」です。

アオダモの販売価格は?

アオダモの販売価格

アオダモ(バットの木)ポット苗

出典:Amazon

購入前に気になるのが販売価格です。木はサイズによって販売価格が違うことが多く、アオダモも小さい木であれば1000~3000円程度で販売されています。大きくなってくると販売価格も高くなり、数万円になることも珍しくありません。気軽に育てたい方は販売価格が安いものを、最初から立派なものを植えたい方は販売価格の高いものを選びましょう。

アオダモの選び方

お店で購入する際は、なるべく良い苗を選びましょう。生き生きとしていて、幹肌の模様も美しく、病気や徒長、害虫被害の様子も無いものを選んで下さい。また、根鉢と木の高さや幹の太さのバランスも取れていた方が良いでしょう。

アオダモの育て方①環境

アオダモは西日の当たらない場所で育てる

育てていく場所ですが、日当たりは必要ではあるものの、西日が強く当たらない場所が適しています。西日にはある程度耐えられますが、落葉樹は西日に弱いものが多く、出来ることなら強い西日には当たらない方が良いのです。ただし、部屋に西日を入れない為に対策として植えたい場合はそのまま植え付けましょう。西日が当たるからといって必ず状態が悪化する訳ではありません。

アオダモは日陰で育てられる?

アオダモは半日陰が適した生育場所となりますので、半日は日光が当たり、半日は日陰となる場所で育てるのが良いでしょう。特に良い環境として、頭上には日光が当たり、足元は木漏れ日となるような場所があります。やや日陰となる場所を探して植え付けてあげましょう。

アオダモの夏冬の管理


植物の栽培で一番気を使うのが夏と冬の管理です。夏の暑さや乾燥にはある程度耐えられるのですが、植え付け後しばらくは弱いので注意して下さい。乾燥は水やりのペースを増やして対応しましょう。冬の寒さについては、北海道でも育てられるような耐寒性のある木ですので心配しなくても大丈夫です。

アオダモの育て方②用土・植え付け

アオダモの用土

水はけの良い土を使いましょう。庭植えする場合、粘土質の土だと根腐れする危険があります。その場合は、土を掘って腐葉土を3割以上混ぜてから植え付けて下さい。鉢植えする場合は市販の野菜用培養土を使うのがおすすめです。

アオダモの植え付け

植え付けの適期は12~3月の冬時期です。植え付けと言えば春や秋といったイメージがあるかもしれませんが、アオダモは葉が落ちている時に植え付けるのが最大のポイントで、葉が付いている時に植え付けてしまうと枯れてしまうので注意して下さい。鉢に植え付けすることも可能ですが、大きくなると結局地植えに切り替える必要が出ますので、問題無ければ最初から地植えにすることをおすすめします。

アオダモの育て方③水やり・肥料

アオダモへの水やり

乾燥が苦手な木ですので、乾燥しすぎないように注意して下さい。地植えにしている場合、雨水だけでも成長してくれますが、極端に乾燥している状態になった場合は水やりが必要です。夏は昼間に水を与えると熱くなってしまいますので、朝か夕方に与えましょう。鉢植えも同様に、乾燥したら水やりをします。

アオダモへの肥料

肥料をあまり必要としない木ですが、寒肥を与えるとより良く成長します。2月頃に有機肥料や油かすを与えて、春頃には液体肥料を与えると良いでしょう。多く与える必要はありませんので、少しだけ与えて下さい。

アオダモの育て方④植え替え・増やし方

アオダモの植え替え

地植えの場合、特別な問題が無い限りは植え替えせずに育てていきます。鉢植えをしていると、いつか地植えに植え替えしなければいけないタイミングが来るでしょう。鉢の中が根詰まり状態になって鉢から取り出しにくくなったら、鉢を割って取り出し、植え替えて下さい。

アオダモの増やし方①種まき

増やし方は、種まきと挿し木の二通りのやり方があります。種まきは10月頃に付ける種を採種してまきます。保管しておいて春にまく方法もありますが、乾燥すると発芽率が落ちてしまいますので、秋にすぐまいた方が簡単でおすすめです。種まきをしたら、発芽まで乾かさないように管理して下さい。春に発芽します。花を毎年必ず咲かせてくれる木ではありませんので、種もまた、必ず採種出来るとは限らない点に注意しましょう。

アオダモの増やし方②挿し木


気軽な増やし方が「挿し木」です。挿し木は剪定で切った枝を使いましょう。枝の切り口を1時間ほど水につけて吸水させます。その後、挿し木用の土に挿して下さい。必ず発根するとは限りませんので、何本も挿し木しておくと良いでしょう。

アオダモの育て方⑤剪定

庭木を育てる上で大切な剪定作業ですが、アオダモはあまり剪定をしなくても大丈夫です。強剪定はせずに、混んでいる部分だけすかすように、間引き剪定をすると良いでしょう。また、枝は途中で切らずに、分枝したわき枝を残すようにして下さい。剪定の適期は特にありませんので、気になった時に行います。切り過ぎないよう注意しましょう。

アオダモの育て方⑥病気・害虫

アオダモの病気

病気に強い植物ですので、病気の心配はあまりありません。根腐れにだけ注意しましょう。根腐れは水はけや通気性が悪い時に根が腐ってしまう症状です。粘土質の土に植えたり、水やりをしすぎたりすると発症しやすいので気をつけましょう。

アオダモに付く害虫

害虫被害はカミキリムシとテッポウムシに気を付けましょう。カミキリムシは画像のゴマダラカミキリという種類がよく知られています。この虫が茎や幹などから中に入り、産卵し、中で幼虫が生まれてしまうと食害されてしまいます。また、テッポウムシも幹に穴をあけて食害してしまいます。どちらも木に良くない虫ですので、見つけ次第対処して下さい。

まとめ

今回の「アオダモとは?半日陰で育つ人気な庭木の特徴や育て方、手入れを解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や育て方、日陰や西日、害虫についてなど様々な点から解説させて頂きましたが、少し注意すれば育てられる木ですので、初心者の方もぜひ育ててみて下さい。半日陰に植え付け、水やりをしすぎないように注意しましょう。

アオダモが気になる方はこちらもチェック!

今回はアオダモについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。