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バンバン200レビューまとめ!ツーリングでのスペックやカスタムも解説!

スズキのバンバン200はコットン100%の肌触りが魅力です。通勤や通学などでの街乗りがしやすい上に、絶品シートはツーリングでの疲労を軽減してくれます。ここでは、バンバン200のスペックを検証し、ツーリングに適したカスタム方法を解説します。
更新: 2021年12月29日
hosokawa_taka
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バンバン200でツーリング:はじめに

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1030309_00_2015_12.jpg

スズキのバンバン200は2002年の3月に販売が開始され、2016年モデルまで生産されたストリートバイクです。オフロードテイスト溢れるかわいいデザインや手ごわさを感じさせない車格に魅力があり、初心者やバイク女子だけでなく、大型車のパワーにつかれたベテランライダーからも楽しいと人気があります。ここではバンバン200のスペックを検証し、楽しいツーリングが可能か?ツーリング向けのカスタムは?についてまとめます。

バンバン200の年式

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1030309_00_2004_02.jpg

バンバン200はキャブレター仕様(2002~2006年式)とFI仕様(2007年式~2016年式)に分けられます。かわいいデザインはそのままなのですが、FI仕様は細部の熟成がなされており、カスタムパーツの互換性がキャブレター仕様とないこともあります。FI仕様のバンバン200にはオイルクーラーが標準されていますので、キャブレター仕様と見分ける際の参考にしましょう。オイルクーラーはツーリングでの長距離巡行に役立ちます。

バンバン200でツーリング:車体サイズ

【バンバン200の車体サイズ】

  バンバン200
2016年モデル
(FI仕様)
軽二輪2019年
現行モデルMT車
平均値
全長 2,140mm 約2,010mm
全幅 865mm 約803mm
全高 1,125mm 約1,156mm

スズキのバンバン200の車体サイズに関するスペックをまとめると、2019年軽二輪モデルの平均値を上回っていますので、比較的に大柄だといえます。バンバン200よりも全長が大きなバイクはオフロードバイク、アドベンチャーツアラー、アメリカンクルーザーのみ。大きな車体サイズはツーリングで余裕を生み出し、長距離走行をしても疲れにくいといえます。しかし、スーパースポーツやネイキッドバイクに近い全長ですので、通勤や通学で不便を感じるほどではありません。

車体サイズに関するレビュー

バンバン200の車体サイズに関するレビューをまとめると「大きい割には取り回しがいい」と評価するユーザーが多いですね。車体の前後バランスがリヤ寄りなので、押し歩きでの取り回しではハンドルの軽さを感じられます。重心が低いことも、車体サイズの大きさを感じさせない要因。バンバン200は大きさの割に通勤や通学でも活躍します。もちろん、ツーリングでは疲労を軽減してくれる要素になりますよ。

重心が低く、押し歩きも125ccスクーターより気軽なぐらいです。

ワイドでアップで適度に遠いハンドルが良い。

車体サイズに関するカスタム

バンバン200の車体サイズをツーリング仕様にカスタムするなら、ハンドル交換を視野に入れましょう。幅が広いハンドルはオフロードで左右のバランスを取りやすいものの、アスファルトオンリーのツーリングでは邪魔になるからです。交換ハンドルの形状はバンバン200のかわいいデザインを活かす方向性で選択!ツーリング仕様なら、少し短めで少し高めがおすすめです。もちろん、体格やライディングポジションを優先して選びましょう。

バンバン200でツーリング:エンジン

【バンバン200のエンジンスペック】

  バンバン200
2016年モデル
(FI仕様)
軽二輪2019年
現行モデルMT車
平均値
最高速度1 109.7km/h 139.3km/h
最高速度2 89.2km/h 114.6km/h

※最高速度1:トップギヤで最高出力を発生させるエンジン回転数での速度の理論値
※最高速度2:トップギヤで最大トルクを発生させるエンジン回転数での速度の理論値

スズキのバンバン200のエンジンに関するスペックをまとめると、2019年の軽二輪現行モデルの平均値を大きく下回っています。お世辞にも速いとはいえませんね。その分、低中速域でのトルク感に期待できます。バンバン200のエンジンは、ツーリング系オフロードバイクの名車ジェベル200から引き継いだ空冷4ストロークSOHC2バルブエンジン!ジェベル200のエンジンは粘り強く楽しいトルク特性と燃費の良さに定評がありました。

エンジンに関するレビュー

バンバン200のエンジンに関するレビューをまとめると「非力だけど、のんびり走るのが楽しい」と評価しているユーザーが多いですね。特に低速域での扱いやすさが高く評価され、タンデムツーリングも楽しいとのこと。振動は大きいものの、法定速度内での加速では不満を感じない範囲です。非力さをかわいいと感じる鈴菌感染者(スズキファン)は多く、ツーリング派でカスタムマフラーに換装するユーザーは少ないですね。

非力ですが 普通に乗るには十分です。低速のトルクが結構あるので発進もあまり気を使わずにいけます。


街中の車の流れには余力を持ってついていけるし、30~70キロで走る気持ちよさは抜群です!

バンバン200でツーリング:足回り


【バンバン200の足回りに関するスペック】

フロント インナーチューブ径Φ33mm
正立フォーク
タイヤサイズ:130/80-18
リヤ リンクレスモノサス
プリロード調整不可
タイヤサイズ:180/80-14

※全年式共通

スズキのバンバン200の足回りに関するスペックをまとめると、低い速度域を想定した仕様だといえます。剛性感よりもしなやかで寛容性を優先した足回りだといっていいですね。足回りで手を抜きたがらないスズキには珍しく、リヤサスペンションはリンクレス。しかも、プリロード調整ができません。リンクレスのモノサスはメンテナンス性がよく、ばね下荷重の軽量化に貢献します。路面追従性ではリンク式に敵いませんが、通勤や通学では問題のない範囲です。

足回りに関するレビュー

バンバン200の足回りに関するレビューをまとめると「素直でクセのないハンドリングがいい」と評価するユーザーが多いですね。バンバン200のタイヤはストリートカスタムの先駆者であるTW200/225と同サイズ。しかし、TW200/225よりもハンドリングに関する評価は高く、サスペンションに腰砕け的な印象はありません。ただし、極限状態でのファンライドには不向きであることは確かです。

【乗り心地】極太&80扁平タイヤの恩恵は絶大。

リアの安定感は絶大で多少の悪路も問題なく、それでいてそこそこクイックに倒しこめる身軽さは、普通に乗っていて楽です。

足回りに関するカスタム

バンバン200をツーリング仕様にカスタムするために、プリロード調整できるリヤサスペンションを探しましたが、専用のカスタムサスペンションはありませんでした。汎用のカスタムパーツを流用するしかないですね。ホンダのVTRやスティードのリヤサスペンションを流用加工してローダウンするカスタムもありますが、ツーリング仕様にはノーマル状態を維持したいもの。通勤・通学とツーリングでは荷物の積載量が違いますので、何とかして調整可能なサスペンションに換装したいところです。

バンバン200でツーリング:街乗り

【バンバン200の街乗りに関するスペック】

  バンバン200
2016年モデル
(FI仕様)
軽二輪2019年
現行モデルMT車
平均値
車両重量 128kg 約156.8kg
シート高 770mm 809.7mm

スズキのバンバン200の街乗りに関するスペックをまとめると、軽量な車両重量や手ごわさを感じないシート高が通勤や通学などの街乗りに適しているといえます。小柄なライダーでもローダウンする必要はありません。気軽に足をつけますので、ゴー&ストップを頻繁に繰り返す街乗りで安心感を得られるバイクだといえます。低速で扱いやすいエンジン特性も、街乗りで威力を発揮するのは確実です。

街乗りに関するレビュー

バンバン200の街乗りに関するレビューをまとめると「軽くて重心が低いので快適」と評価するユーザーが多いですね。オフロードバイク並みのハンドルの切れ角も高く評価されています。バンバン200はオフロードバイクの軽快さとストリートバイクの扱いやすさを融合したバイクだといっていいですね。通気や通学で使いやすいバイクはツーリングでの路地裏散策でも活躍します。

今までRVF、隼、CB400SFその他色々乗って来ましたが、何故か毎日乗りたくなる不思議なバイクです。

ハンドルはしっかり切れるので、オフロード車並の取り回しの良さです。

街乗りに関するカスタム

フラットシート バンバン200

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天

バンバン200は通勤や通学などの街乗りに適したバイクですので、街乗り仕様にカスタムしなくてもOKです。バンバン200でも足つき性に不安があるなら、シートのあんこ抜きやカスタムシートへの換装がベスト。取り付け長が短いリヤサスペンションでローダウンする方法もありますが、先述した通り、専用のカスタムサスペンションはありません。逆に、シート高を上げるためのケツ上げキットやフロントフォークジョイントの選択肢は多いですね。

バンバン200でツーリング:高速道路


【バンバン200の高速道路走行に関するスペック】

  バンバン200
2016年モデル
(FI仕様)
軽二輪2019年
現行モデルMT車
平均値
トップギヤ時速100km/h
でのエンジン回転数
7,290rpm
(112.2%)
6889.4rpm
(90.9%)
1速ダウン時速80km/h
でのエンジン回転数
6,994rpm
(108%)
6,354rpm
(84.3%)

※理論値
※()内は最大トルクを発生させるエンジン回転数との割合

スズキのバンバン200の高速道路走行に関するスペックをまとめると、エンジンの非力さが明確になりました。時速100キロでの巡行速度も辛いですが、追い越し加速も厳しく、追い越し距離は十分に確保すべきです。しかも、バランサーを備えたエンジンではありませんので、振動は大きいといえます。バンバン200は、たまに利用する高速道路よりも、毎日の街乗りや一般道ツーリングを重視するライダーに適したバイクですね。

高速道路走行に関するレビュー

バンバン200の高速道路走行に関するレビューをまとめると「走れないことはないが、パワフルさは皆無」というユーザーが多いですね。また、高速道路で目的地までワープするツーリングでの厳しさを想定内とするユーザーも多数。しかし、そこをかわいいと思えてこそ鈴菌感染者!スズキはバイクのコンセプトを明確にするメーカーですので、バンバン200はスズキらしいバイクだといえます。

回転上限まで引っ張ってシフトアップしていっても90km/hを超えると加速が極めて緩慢になり、高速道路では左側車線キープを強いられます。

振動や最高速対応はリアスプロケの変更で大きく変わります。ハンドルブレースなどの取り付けも、振動対策になります。

高速道路走行に関するカスタム

リアスプロケット RV200

出典:楽天

バンバン200で高速道路を快適に走行するツーリングに向けたカスタムをするなら、二次減速比の変更がおすすめです。ドライブスプロケットを16丁にするとトップギヤ時速100キロのエンジン回転数を6,834rpmまで下げられ、ドリブンスプロケットを40丁にすれば6,656rpmまで下げられます。トップギヤ時速60キロのエンジン回転数も4,000回転程度でキープ。二次減速比の変更は燃費の向上にも期待できますが、大幅に変更をすると通勤や通学などの街乗りでの扱いやすさに影響するかもです。

バンバン200でツーリング:燃費

バンバン200の実燃費をユーザーレビューから計算すると36.13km/Lでした。もちろん、キャブレター仕様よりFI仕様のほうが燃費性能に優れています。燃費よりも気になるのは燃料タンク容量。年式によって違い、キャブレター仕様は7.5L、インジェクション仕様は6.5Lと少なめ。しかも、仕様や年式にかかわらず、トリップメーターがついていません。ツーリング先では、予備タンクに切り替えたり燃料残量インジケーターが点いたりした時点でオドメーターをチェックし、実燃費から残りの航続距離を確認しましょう。

リッター30~40kmは普通に走ります!大満足!

トリップメーターがないため、スマホアプリで燃費管理をして、給油時はメーター写真を撮ることが癖になっていましたが、慣れればそれで不便は感じなかったです。

ガソリンタンクの載せ替えカスタム

バンバン200のガソリンタンクを交換し、ツーリング仕様にカスタムするユーザーは多いですね。バンバン200のガソリンタンク容量は山間部やへき地めぐりツーリングにはやや心もとないのが事実。ジェベル200/125のガソリンタンクに積み替えた時の航続距離を実燃費から計算すると約460キロ強!ボルティ―やST250のガソリンタンクに積み替えるユーザーも多いですね。ガソリンタンクを積み替えるには、ステーを追加したり仕様による適合を確認したりする必要があります。

バンバン200でツーリング:考察①

乗り心地は?

スズキのバンバン200の乗り心地に関するレビューをまとめると「お尻が痛くならない絶品シート」と評価するユーザーが多いですね。小排気量車でのツーリングでお尻が痛くなりにくいバイクは少ないので、バンバン200は貴重な存在だといえます。タンデムシートの乗り心地も優秀とのこと。自然なライディングポジションも高評価!疲労を蓄積しにくいバンバン200はツーリングを楽しいものにしてくれること間違いありません。

お尻だけでなく、首、肩、腰、手首など、一般的に長距離ツーリング時にダメージがありそうな箇所が一切なく、翌日に痛みや疲れを持ち越すことはありませんでした。

オフロード走行は?


バンバン200のデザインはオフロードバイクをイメージさせるものの、ハードなオフロードツーリングには不向きだといえます。サスペンションの調整機構がありませんし、ガレ場をガンガン登れるほどの最低地上高が確保されていません(220mm)。しかし、低速で扱いやすいエンジン特性、極太なタイヤ(指定空気圧は125kPaと低圧)、軽量で重心が低い車体バランスなどは、まったりとフラットなオフロードを走るのが楽しいといえます。オフロードツーリングで気負わなくてもいいキャラクターは、心にゆとりを与えてくれるでしょう。

意外と癖は無いです。ロードでは性能フル状態でもソコソコ行けますが、オフでは車体剛性が低く、フロント・スイングアームのねじれとサスが追従していない感じです。

バンバン200でツーリング:考察②

キャラクターは?

バンバン200はハイスペックではないものの、街乗りからツーリングまで楽しいバイクだといえます。高速道路では苦戦するものの、一般道を中心としたツーリングなら最強レベルの扱いやすさだといえます。観光地での路地裏散策や楽しい予感がする狭路でもどんどん進入していける、バンバン200はツーリングバイクというよりも旅バイクといったキャラクターですね。

走る・曲がる・止まるのバランスがそれほど高くないレベルで取れており、気負いなく普段着で乗るには最適のバイクでした。

かわいいデザインは普段着のような心地よさ!

かわいいデザインはウエアの選択肢が多いのもメリット。「私、バイク乗りです!」といった主張が強いウエアが苦手な人におすすめしたいバイクですね。ウエアの汚れが目立たないよう、バイク乗りはダーク系のウエアを着用しがちですが、バンバン200ならカジュアルウエアでおしゃれにツーリングするのもあり。バンバン200がおしゃれに敏感な女性から評価されるのは、気取らない普段着のような心地よさが要因だといえます。

普段着のような感覚で乗れる、いいバイクだと思います。

バンバン200でツーリング:まとめ

バンバン200はデザインだけでなく、スペックもかわいいストリートバイクだということがわかりました。お世辞にもハイスペックだとは言えないバイクなのですが、コットン100%のような肌触りのよさを感じられるバイクは貴重な存在です。人は完璧でないことに対して「かわいい」という感情を抱くもの。完璧を求められがちな現代にとって、バンバン200はツーリングで多くのことを教えてくれるバイクだといっても過言ではありません。

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