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世界一周航空券とは?会社ごとの最安値や飛行機のチケットの種類をご紹介!

世界一周航空券という名前のチケットの存在をご存知ですか?これから世界一周旅行に行きたいけれどなるべく安い価格のチケットを買いたいと思っている方や、世界一周航空券を使ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。      
2020年8月27日
Natzz
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はじめに

世界一周航空券。聞いたことはあっても、チケットの実際の種類や価格については詳しく知らない人がほとんどではないでしょうか。本記事では、世界一周航空券とはどんなものかを紹介していきます。(本記事は2019年8月22日時点の情報をもとに執筆されています。変更となる場合もございますのでご注意ください。)

世界一周航空券とは

世界一周航空券とは一体どんなものなのでしょうか。まずは簡単に説明します。

世界一周とは

世界一周とは、出発後太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ渡り、再び出発地に戻ることを指します。つまり、何十カ国も訪れなくても、この条件のもと出発地に戻れば世界一周したことになります。

3大アライアンスが発券

世界一周航空券はスターアライアンス、スカイチーム、ワンワールドの3大アライアンスが発券しています。有効期限は1年です。それぞれのアライアンスに加入している航空会社が違うので、旅行できる国も変わってきます。

ルートの決め方

出典: https://ja.oneworld.com/-k9dm/%e4%b8%96%e7%95%8c-%e6%97%85%e8%a1%8c

世界一周航空券を使用して旅行する場合、ルートを決める際に守らなければならないルールがあります。ここでは簡単に注意すべきポイントをお伝えします。

ルートを自由に決めることはできない

世界一周航空券を使って周遊する場合、大陸間では西方向か東方向のどちらか一方向にしか進むことができません。一部の例外を除いて、基本的にはこの法則に従ってルートを決めることになります。

ルートを決めるタイミング

世界一周航空券を購入する場合、出発前に全ルートと日付、搭乗便を決めなければなりません。行きたい観光地を事前にピックアップし、その場所に何日滞在するかまで細かく決めておく必要があるのです。ただし、手数料がかかる場合がありますが後から変更が可能です。

オープンジョーが可能

出典: http://www.thetravellerslounge.co.uk/round-the-world/surface_sectors.htm

オープンジョーとは、ある大陸内で異なる到着空港と出発空港を利用することです。空港間の移動は自力で行う必要がありますが、就航便のない場所でも周遊、観光ができることになります。

3大アライアンスとは

アライアンスとは航空連合のことです。世界中の航空会社の多くがアライアンスに加盟しており、大きく3つのグループに分かれています。ここではその3大アライアンスについて紹介します。

スターアライアンス

最初に3大アライアンスのなかでも一番有名なスターアライアンスについて見ていきましょう。

加盟航空会社

スターアライアンスには、日本のANAが加盟しています。その他にもタイのタイ国際航空、韓国のアシアナ航空、アメリカのユナイテッド航空、ドイツのルフトハンザ航空など28社が加盟しています。

特徴

なんといっても加盟航空会社が多く、世界最大のアライアンスであることが特徴です。また、加盟航空会社のフライトを利用するとANAマイルが貯まるのも日本人には嬉しいポイントです。旅行地として人気のある場所への就航も多いので、大変利用価値のあるアライアンスです。

スカイチーム

次は、世界で2番目に大きなアライアンスにもかかわらず日本ではあまり知られていないスカイチームです。


加盟航空会社

スカイチームには韓国の大韓航空、台湾のチャイナエアライン、フランスのエールフランス、アメリカのデルタ航空など20社が加盟しています。

特徴

大韓航空やチャイナエアライン、中国東方航空が加盟しているので、東アジア圏によく旅行に行く人にはぜひ利用してもらいたいアライアンスです。残念ながら日本の航空会社は加盟していません。

ワンワールド

最後に、日本では比較的有名ですが世界ではややマイナーなワンワールドについて紹介します。

加盟航空会社

ワンワールドには日本のJALが加盟しています。他にはイギリスのブリティッシュエアウェイズ、アメリカのアメリカン航空などの有名エアラインを含む13社が加盟しています。

特徴

他の2アライアンスと比べると規模は小さめです。しかし、LATAM航空が加盟していることで、南米旅行の際は一番便利なアライアンスとなります。イースター島行きの便はこのエアラインのみが運行しています。

世界一周航空券の種類

世界一周航空券にはさまざまな種類があり、選択肢が3つしかない、というわけではありません。一体何が違うのでしょうか?

種類①行ける国の違い

アライアンスは航空会社の提携グループであり、加盟会社によって行ける場所や国の数も大幅に異なります。自分が行きたい観光地がいくつかある場合は、必ずそこにたどり着く便を運行しているアライアンスかチェックしましょう。

種類②ルール(制限)の違い

スターアライアンスの世界一周運賃(2019年8月現在)

クラス/マイル

29,000マイル以内

34,000マイル以内

39,000マイル以内

エコノミー

358,900円

422,700円

494,600円

プレミアムエコノミー

553,800円

632,300円

734,800円

ビジネス

705,500円

822,000円

958,900円

ファースト

1,141,000円

1,344,000円

1,504,800円

各アライアンスによりそれぞれ最低旅行日数、最低・最高滞在回数、同一都市滞在回数などのルールが定められているので、購入する際に必ず確認する必要があります。

種類③旅行できるマイルや大陸数の違い

自分の決めたルートでは何マイル、もしくは何大陸移動するのかによって運賃が異なります。マイル制では先ほど説明したオープンジョーの場合もマイルがカウントされてしまうので注意が必要です。

種類④搭乗クラスの違い

当然ですが、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスによる価格の違いがあります。エコノミークラスに比べて、ビジネスクラスやファーストクラスを利用する場合はよりお得に旅行することができます。

世界一周航空券の購入

ここまで世界一周航空券についてお伝えしてきましたが、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?ここでは、実際に購入する際、いつ購入するのがお得なのか、どのようにして購入するのかを紹介します。

一年中価格が同じ

今回紹介した3アライアンスのチケットは、時期による価格の変動がありません。通常飛行機の運賃はシーズンによって大幅に変動します。世界一周航空券を購入すれば、夏休みも年末年始も同じ価格で世界を旅行、観光できます。

購入方法

アライアンスのホームページで直接購入

各アライアンスには世界一周航空券の予約ホームページがあります。ルートの決定から飛行機のチケットの購入まですべてオンラインで済ませることができます。また、スターアライアンスのチケットはANA、ワンワールドのチケットはJALでも購入が可能です。

旅行会社を使う

旅行会社を使えば、行き先やルートの相談にのってもらうことができます。飛行機のチケットの発券手続きや変更手続きをしてくれたり、現地情報を教えてくれたりと至れり尽くせりです。もちろん、料金がかかります。


各アライアンスの世界一周航空券のルールと最安値

3大アライアンスの世界一周航空券のルールや特徴と最安値(エコノミークラスに乗り最短マイル数、大陸数周遊した場合の価格)を比較しました。なお、ワンワールドは2種類の世界一周航空券を発券しています。

スターアライアンス

世界最大アライアンスの世界一周航空券です。加盟航空会社が多いので購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

ルールや特徴

マイル制の航空券です。途中降機は2〜15回、同じ都市では1回のみになります。飛行機搭乗は16区間以内と、他のアライアンスと同じです。最低旅行日数は3日です。

運賃の最安値

29,000マイル以内のエコノミークラスで358,900円です。他にはないプレミアムエコノミークラスがありますが、553,800円と一気に値上がりします。

スカイチーム

日本では情報の少ないスカイチームの世界一周航空券です。一体どんな特徴があるのでしょうか。

ルールや特徴

スカイチームもマイル制になります。特徴は運賃に燃油サーチャージが含まれていることです。途中降機は3〜15回、同じ都市では1回のみです。飛行機搭乗は16区間以内、最低旅行日数は10日と長めです。

運賃の最安値

26,000マイル以内のエコノミークラスで359,100円です。スターアライアンスに比べてマイル数も少なく、金額もやや高めです。日本の航空会社が加入していないことから考えても、おすすめとは言えません。

ワンワールド エクスプローラー

2種類あるワンワールドの世界一周航空券の、他と違う大陸制のチケットです。

ルールや特徴

珍しい大陸制のチケットになります。各大陸の最大フライト数は北米大陸が6回、アジア、欧州、アフリカ、南米、オセアニアはそれぞれ4回です。飛行機搭乗は最大16区間以内、最低旅行日数はなんとありません。

運賃の最安値

3大陸周遊のエコノミークラスで335,000円です。大陸制でマイル制との比較は困難ですが、現在日本で販売のある世界一周航空券のなかで最安値と言えます。

ワンワールド グローバルエクスプローラー

ワンワールドのもう一つの世界一周航空券です。加盟航空会社の少ないワンワールドのデメリットはこれで解消されています。

ルールや特徴

ワンワールドのマイル制チケットです。ワンワールド系列以外の航空会社も利用可能なものがあります。途中降機は最低2回、各大陸で4回までです。飛行機搭乗は最大16区間以内、こちらも最低旅行日数はありません。

運賃の最安値

29,000マイル以内のエコノミークラスで354,600円です。スターアライアンスのものとマイル数は同じですが、こちらの方が安いです。また、マイル制の世界一周航空券のなかではこちらが最安値となります。

世界一周航空券に似た周遊航空券

あちこち行きたいけれど世界一周でなくてもいい、という方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。

スターアライアンスサークルパシフィック

太平洋周辺の国々を周遊できるチケットです。有効期限が6ヶ月と短いので、比較的短い旅行期間でアジア、オセアニア、アメリカを周遊、観光したい方におすすめです。


ワンワールドサークルパシフィック

目的が世界一周ではない方のための、最大で4大陸周遊できる航空券です。世界一周航空券で利用できる航空会社の一部が利用できなくなります。また、世界一周航空券とは違いマイルによる運賃が適用されます。ヨーロッパ、アフリカ、中近東、ロシアに行く予定のない方はこちらがおすすめです。

世界一周航空券の裏最安値

ここまでの説明のとおり、世界一周航空券の運賃は基本的に変動しません。ただし、それは日本で日本発のチケットを購入した場合です。ここでは少しだけ、裏ワザ的な購入方法を紹介します。

魅力的な海外発券

海外発券とは

実は、先ほどお伝えした最安値よりも価格の安い世界一周航空券を買う裏ワザがあります。それは、出発地が日本でない航空券を買うことです。これを海外発券といいます。

なぜ安いのか

為替の変動などの要因により、同じ種類のチケットで同じ場所を周遊しても、運賃が安くなることがあります。特にファーストクラスだと1/2から1/3の価格でチケットが手に入る可能性もあります。ただし、例えば韓国発なら韓国往復の費用は自己負担になるので、合計金額で考える必要があります。

購入方法

日本発のチケット同様に、アライアンスのホームページから購入できます。出発地を日本以外の都市に設定するだけです。もしくは出発地現地の航空会社、旅行代理店でも購入可能な場所もあります。スターアライアンスならANA、ワンワールドならJALに問い合わせると対応してもらえるかもしれません。

世界一周航空券のメリットとデメリット

世界一周航空券はどんな人に向いているのか、メリットとデメリットをまとめました。

メリット

あなたがもしビジネスクラスやファーストクラスを利用する予定なら、世界一周航空券を買うメリットは十分にあります。さらに海外発券で低価格のチケットを探すことができれば、お得に世界一周旅行ができ、飛行機の中でも贅沢に過ごせます。また、出発前に前行程を決めるので、旅の途中で次からのルートに悩んだり、目的地に行けないといったこともなく安心して観光を楽しめます。

デメリット

複雑でややこしいルールの多さが一番のデメリットと言えます。また、飛行機はエコノミークラスしか利用しないという方は、格安航空券など別の種類のチケットで自由に周遊するほうが安いことがあります。ルートや滞在期間をきっちり決めずに、興味のある観光地を見つけたら行くという旅行スタイルが好きな方には不向きな航空券かもしれません。

まとめ

この記事では、世界一周航空券の種類や最安値について紹介しました。世界一周航空券は格安で世界中どこへでも行ける夢のチケットではないことがお分かりいただけたかと思います。あなたの旅行の目的や行きたい観光スポット、時期などによって購入を検討し、楽しい旅行にしてください!

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