姫高麗芝とは
自分で植え育てる芝生
そもそも姫高麗芝とは名前の通り「人工芝」の一種であり、もともと生えている芝を手入れし使用する「野芝」と異なり、自分で商品として購入し庭に植える芝です。芝というと「その辺に生えている草むら」や「野芝」をイメージしますが、人工芝は結構いろんな場所で使用される技術で、いろんな場面で緑を添えてくれます。
ゴルフ場にも使われる人工芝
とくに「姫高麗芝」が使用される場所としてメジャーなのが「ゴルフ場のグリーン」です。姫高麗芝は「高麗芝」と呼ばれる人工芝の一種で「姫」と名の付く通り、非常に美しい緑ときめ細やかな芝生ができるという特徴があり、よく手入れされた姫高麗芝はまさに「緑のじゅうたん」というような美しい景観となる、ガーデニングは「芝にもこだわりたい」という方におすすめの芝です。
姫高麗芝と高麗芝の違い
姫高麗芝と高麗芝はガーデニングに精通している方でも判別がつきにくい「見分けにくい植物」として有名です。というのも姫高麗芝は高麗芝と同種で「すこし特徴が異なる」だけなので、見分けにくいのもある意味当然。2つを分ける明確な違いはありませんが「それぞれの特徴」を知ることで見分けやすくなります。
違いは密度と色
まず高麗芝はガーデニングの定番と言っていい「芝生と言えばこれ！」というような、極北を除く全国の何処でもほぼ同じ手入れ方法と育て方ですくすく育ってくれる「買って損なし」な芝生です。高麗芝は葉の幅が広く、密度が高いという特徴があり、手入れを怠ると高麗芝で野菜や植物が埋め尽くされてしまいますが、定期的な手入れをすることで、野菜や植物の中に彩を添える、美しい芝生となります。
姫高麗芝の特徴
姫高麗芝はそんな高麗芝の特徴はそのままに、より色鮮やかに、より密集性が高くなった芝生の種類です。高麗芝に限らず日本原産の野芝の中でも、とくに緑化期間が長いため、他種類と混ぜる事で長期的に緑が楽しめます。庭園や公園にもよく用いられ、意識しないと言うだけで日常のいろんな場面で、野芝に並んでよく見かけられる芝です。
ふんわりした芝生が欲しければ姫高麗芝
なんといっても高麗芝と姫高麗芝を見分ける最大の違いは「葉っぱの柔らかさ」です。高麗芝は成長が早く、芝生自体の密度が高いため触れるとチクチクする事が多いのに対し、姫高麗芝は葉が柔らかく、ふんわりした手触りなのが特徴で芝と姫高麗芝を見分ける最大の違いは「葉っぱの柔らかさ」です。高麗芝は成長が早く、芝生自体の密度が高いため触れるとチクチクする事が多いのに対し、姫高麗芝は葉が柔らかく、ふんわりした手触りなのが特徴です。触れたとき「そんなに痛くない」時は姫高麗芝と思いましょう。また他にも姫高麗芝は高麗芝より背が高くなりにくいと言う違いがあり、高麗芝とは違う意味で手入れが欠かせない植物でもあります。
姫高麗芝の購入方法
「姫高麗芝を買おう！」といっても、まずは芝生は何処で買えるのか？と言う方も多いでしょう。最近はガーデニング用グッズや苗自体をネットで購入すると言う方も多く「買いたくても売ってる場所がない」という事はありません、ただ「芝生」という特殊なものを購入するだけに、少々気をつける必要があります。
ホームセンターかネット通販で購入
姫高麗芝はガーデニンググッズやホームセンターのガーデニングコーナーに置いてあったり、あるいはネット通販のガーデニングカテゴリで売られていることが多く手に入りやすい人工芝です。簡単に購入するならネット通販が確実ですが、ネット通販で掲載されている写真はあくまで「参考画像」の為、実際の姫高麗芝と種類が異なる場合があります。またネット通販と言う形式上、遅延が発生したり、自分で「どれくらい欲しいか」計算して発注する必要があるなど、お手軽な分、初心者は失敗する恐れがあります。
確実性を重視するならホームセンター
芝生は「植物」という性質上、どうしても「サンプルと実際に届いた商品に差異が生じる」場合があり、とくに野芝を始めとする他種類の芝と混ぜるさい「違い」に手間取ってしまう場合があります。より確実に、野芝と混ぜる等の活用をしたいのであれば、やはりホームセンターで実物を見つつ購入するのが確実。またホームセンターで購入すれば店員から直接野芝と混ぜるさいのポイントや姫高麗芝の植え方や育て方を聞くことが出来ます。植え方や育て方で気になることがある場合は、思い切って購入の際、植え方や育て方のコツなどを聞きましょう。
姫高麗芝の植え方
芝生の張り方を参照に
姫高麗芝の基本的な植え方は「芝生の植え方」と基本的に同じです。まずは「どのくらいの広さの芝生を敷きたいか」を決め、芝生が育ちやすい「下地」づくりを行いましょう。芝生がまんべんなく生える様「下地」づくりは丁寧に、なるだけ地面の凸凹をなくし、均等に土を混ぜるのがポイント。丁寧に土を混ぜる他にも、植える時期も重要で、やはり寒い時期に植えると、完璧な植え方をせっかく、芝生が育たたない場合があります。芝生張りにおすすめの時期は3～6月ごろ、夏に植えると管理が大変になり、冬や秋だと芝生が寒さでダメになる場合がある為、春に行う事をおすすめします。
張る前に野芝の除草を忘れずに
芝生の植え方でもっとも重要なのは徹底した下地作りです。すでに野芝が生えている場合はしっかり草むしりをや除草を行い、なるだけ綺麗な下地を作りましょう。野芝を残した状態で芝生を植えると、芝生に行くべき栄養が野芝に奪われ育て方に支障がでるほか、成長後きれいな芝生になってくれない場合があります。芝生を張り終えたあとも、雑草や野芝が生えてくる場合がある為、見つけ次第、可能な限り芝生にダメージを与えないよう手入れしましょう。
姫高麗芝の育て方
基本的な育て方は高麗芝と同じ
姫高麗芝と高麗芝はもともと同じ種類の芝生の為「高麗芝と同じ育て方」で育てることが出来ます。その姫高麗芝と同種類の「高麗芝」は思いのほか手入れが簡単なことで知られて、背が伸びすぎたら草刈り機などでカットし、雑草が生えてきたら引き抜き、こまめに肥料を与え水やりをする、と通常の植物とほとんど変わりません。芝生と言うふだん意識しない個所を手入れするだけあって、少々難しく感じてしまいますが「タイミング」さえ覚えておけば、誰でも簡単に綺麗な芝生を作ることが出来ます。
姫高麗芝の水やり方法
姫高麗芝および高麗芝は乾燥に強く、こまめな水やりはかえって逆効果となる場合があります。水やりの頻度は「雨の日が何日続くか/季節はいつか/湿気はどのくらいか」などで大きく変動し、春～梅雨明けまでは3日に一回。夏になったら朝夕二回にかけ、水やりしてあげましょう。高麗芝は水不足になると「葉っぱが黄色く変色する」ため、黄色く変色しだしたら枯れる寸前と覚え、水やりした日にちを問わず、たっぷり水やりしてあげましょう。
じょうろ
夏場の水やりは慎重に
いくら乾燥に強いと言っても水やりしすぎないと枯れてしまいます。特に夏場は夕立、急な大雨に見舞われることがあるので、夏場の水やりは昼間に行うのは厳禁。昼間に水やりを行うと水が蒸発し、うまく行き渡ってくれない場合があります。夏の水やりは可能な限り涼しい時間帯に、朝なら七時ごろ、夕方なら日が落ちるくらいの時間帯に水やりする、と覚えておきましょう。
姫高麗芝がかかりやすい病気
あまり他植物に比べ意識されませんが、芝生も病気にかかることがあります。芝生は一年を通しさまざまな病気にかかってしまう可能性があり、その時々に合わせた対応が求められます。芝生及び姫高麗芝のかかる主な病気は、湿度が高い状態が続くと「継ぎ当て」したように部分的に芝生が枯れてしまう「ラージパッチ」やくくぼんだ円状に芝生が枯れ、不規則な模様が混ざるようになる「ダラースポット」。更にまるで植物全体にサビがついたような模様が混ざるようになる「さび病」などです。
異常事態にも焦らず対応
ラージパッチやさび病になった場合は芝生自体に雑菌が繁殖している場合がある為、殺菌剤を芝生に散布しましょう。ほかにも散水するタイミングも重要で、水やりは出来る限り朝の涼しい時間帯に行い、朝露がつく事をさけましょう。これらの病気は悪目立ちするのみでなく、芝生が枯れる元にもなるので、発見次第早急に対応する事が重要です。
姫高麗芝と野芝
姫高麗芝を育てていると、高麗芝の中に野芝が混ざってくる事があります。見栄えが悪く感じる場合は野芝を狩り、出来る限り混ぜるのを避けるべきですが、野芝と混ぜる混ぜないは好みの問題。庭によっては野芝と混ぜるほうがおしゃれになる場合もあるので、作りたい庭に合わせ野芝とも付き合っていきましょう。
高麗芝と混ぜるのは△
姫高麗芝と高麗芝は同種類。ということで2種を混ぜれば2つの特徴が混ざりあった芝生が出来るのではないかと期待してしまいますが、姫高麗芝と高麗芝を混ぜるのはおすすめできません。元々2つが「少々性質が違うだけ」でほぼ同じ芝生という事に加え、高麗芝のほうが生命力が強いため、姫高麗芝を多めに植えても気づけば高麗芝が競り勝ち、高麗芝だらけになる場合があります。
隣接させないのがポイント
それでも姫高麗芝と高麗芝を同じ庭に植えたい場合は、2つの芝生が混ざることがないようレンガなどで遮断し、かなり離れた場所に植えることがポイントです。また「あらかじめ高麗芝で土台を作ってから、高麗芝を抜いて姫高麗芝を植える」と言うのも有効で、高麗芝の生命力はそのままに、ふんわりした芝生を作ることができます。
姫高麗芝で庭を美しく
姫高麗芝は簡単に手入れでき、かつふんわりした美しい芝生を作れると、ガーデニングでおしゃれな芝生が欲しいと言う方はとりあえず張って損なしの芝生です。姫高麗芝で作られた芝生はまさに芝生自体の柔らかさもあって「緑のじゅうたん」というような美しさ、ガーデニングは芝生にもこだわりたい!と言う方に姫高麗芝がおすすめです。
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