はじめに
初心者向け秋キャンプの注意点や過ごし方
キャンプは夏や冬に行く人も多いですが涼しくなって過ごしやすくなった秋キャンプも魅力的です。はじめてテント設営するなら暑い時期でなく秋の方が断然作業がしやすいですので初心者の方にはゆっくりできるという余裕も出てくるでしょう。今回は秋キャンプがはじめてという方に向けての注意点や過ごし方・おすすめの魅力的なキャンプ場を解説・紹介します。
秋キャンプの特徴・違い
秋という季節は暑さもおさまってきて初心者が出かけるにはおすすめの季節です。気温だけでなくその他の季節のキャンプとはどのような点が違うのか。それぞれの季節におこなうアウトドアの過ごし方・注意点など違いを見ていきましょう。
夏キャンプと秋キャンプの違い
夏と秋はほんの数週間違うだけでもかなり変わってきます。まずは混雑。大型休暇が終わったことで同じ場所でもまったく違った顔を見せてくれます。夏は予約も取りにくいということもありますし、価格も割高になっている場合も。
冬キャンプと秋キャンプの違い
冬キャンプは熟練者が行くという印象が強いですね。初心者にとっては少し敷居が高い時期でもあります。まずはその温度。冬用の温かいテントやシェラフ・暖房器具も必要になります。装備も増えるので持ち物が多くなり背負って歩く・駐車場からテントサイトまでの荷物運搬のための移動も多くなります。年末年始はご来光などを目的に意外と人が多くなるのも冬キャンプの特徴。
秋キャンプの魅力やおすすめポイント
このことから秋は初心者にとって人があまりおらず自然が満喫できる、予約も取りやすく過ごしやすい季節で大変な要素が少なく楽しみやすい季節であるというのが何よりも魅力です。また夏に悩まされる虫被害も少なくなってきていますし、テントの外で鳴く虫の声を聞きながら眠りにつくというのに風情を感じられるのが秋のよいところ。
秋キャンプの過ごし方①
それでは初心者がはじめて行くキャンプの過ごし方を到着日の昼から時間を追って知ることで、初心者の方が困ることも多い「いま何をしたらいいのか?」という疑問点を解決していきましょう。まずは到着した昼の過ごし方から。
秋キャンプ到着日の過ごし方
到着日にまずすることは管理棟に立ち寄りチェックインを済ませましょう。車ででかけた方は駐車場の確認、しっかりと路上駐車にならないような場所に車を止めてテントサイトまで距離がある場合は荷物を移動させます。
過ごし方注意点:まずはテント設営を
到着して受付を済ませたらまずやりたいのがテントやタープの設営です。はじめてのテント設営には時間がかかることもありますので、できれば出かける前にテント張りの予行練習も済ませておくとよいでしょう。秋は夏と違い日が落ちるのも早いので急ぎ気味でやっておかなければいけないテント設営を済ませて夜はゆっくりしたいものですね。
秋キャンプの過ごし方②
秋キャンプの夜の過ごし方
はじめてのテント設営は少し大変だったのではないでしょうか。キャンプの夜は過ごし方がわからないと長く感じるという方もいますが、はじめてだとやることに追われてあっという間ということも。自分なりの過ごし方リストを作っておいて、そのためには何が必要なのかチェックしながら動くと効率よくアウトドアライフを楽しめるでしょう。
過ごし方注意点:秋は暖かく過ごそう
食事を作って食べ食後のコーヒーを飲みつつ読書・いつも見ることができないたくさんの星を眺めたりと秋のキャンプでの過ごし方はアウトドアの優雅さを楽しめるチャンス。しかしそれも快適さや便利さに気をつけてしっかりとアイテムを揃えておいてできることです。特に気をつけたいのが昼との温度差。秋に持参したいおすすめ衣類は軽くて温かいフリース。使わなければ丸めてしまえるので持っていって損はありません。
秋キャンプの過ごし方③
秋キャンプ朝から出発まで
のんびりと過ごせる夜もあまり夜ふかしせずに翌朝に向けて早めに就寝しましょう。キャンプの朝は朝でやることがたくさんあります。少し暖かくなるまで寝坊してしまうという手もありますが、その場合もチェックアウト時間をしっかり確認して撤収作業に追われないようにするのが出発の朝の楽しみ方のコツです。
過ごし方注意点:チェックアウト時間
出発の朝にすることは朝食を作り食べ、テントやタープをバラし荷造りをしてチェックアウト。これがおおまかな過ごし方となるでしょう。必ず守らなければいけないのがチェックアウト時間ですので、これを逆算して朝の過ごし方を決めてください。
秋キャンプの過ごし方④
帰宅するまで余裕があれば
せっかく訪れたキャンプ地。余裕があればもう少し楽しみたいですね。これはそんな人へのご提案ですが、キャンプ場の近くに温泉がある・名物のおいしいものを食べるなどの観光も取り入れてみてはいかがでしょうか。特にキャンプと温泉は相性がよく、昼の疲れも癒やしてくれるでしょう。
キャンプ地選びの楽しみにもなる
過ごし方にはこれは忘れずに・時間までに〇〇を済ませてなど気をつけることもあるのは確かですが、そればかりではせっかくのキャンプの楽しさも半減してしまいます。がんばったあとのご褒美があれば、少し大変な作業もがんばれるでしょう。
秋キャンプにおすすめ!キャンプ場3選①
キャンプ場の選び方も人それぞれ。何を目的にするかによってキャンプ場選びは変わってきます。ここでは秋ということと、はじめてのキャンプであるということを念頭においたおすすめのキャンプ場を3つご紹介します。まずは秋ならではの美しい景色を満喫したい方におすすめの紅葉の美しい場所から。
秋キャンプには紅葉が素晴らしいキャンプ場へ
秋といえば赤な黄色といろとりどりの紅葉ですね。秋の山キャンプへいくなら紅葉のきれいなところがおすすめ。紅葉が見られるキャンプ場は数あれど、探してみると美しいと人気のスポットは意外と少ないもの。秋らしさを満喫できるキャンプ場をご紹介しましょう。
わらび平森林公園キャンプ場
【住所】群馬県高崎市倉渕町川浦高芝地内
【連絡先】 027-378-3761
【定休日・営業期間】不定期。公式サイトから予約カレンダーで利用できる日を確認できます。
【アクセス】関越自動車道の前橋インターを下車して約1時間
わらび平森林公園キャンプ場の魅力
東京からも関越自動車道1本で行きやすい群馬県高崎市にあるキャンプ場です。キャンプサイトはフリーとオートキャンプ用が用意されていて、芝と砂で平地でテント設営もしやすく初心者に優しい場所。テント設営ができない方にはバンガロー利用も可能でファミリー層にもおすすめ。
秋キャンプにおすすめ!キャンプ場3選②
秋キャンプには星がきれいなキャンプ場へ
空気が済んでいて星がきれいな秋から冬の季節にキャンプにいくなら、断然大自然の中で邪魔する建物の明かりがなくパノラマで星空が楽しめるキャンプ場へ。いつもは星もよく見えないような明るい都会にお住まいのキャンプ初心者さんにとっては感動するような素晴らしい星空を堪能できる場所です。
菖蒲ヶ浜キャンプ場
【住所】栃木県日光市中宮祠2485
【連絡先】0288-55-0227(070-4415-8872予約専用電話番号)
【定休日・営業期間】不定期
【アクセス】東北自動車道宇都宮インターをおり下道で45分。JR日光駅東武日光駅から東武バスで50分菖蒲遊覧船発着場下車。徒歩5分。
菖蒲ヶ浜キャンプ場の魅力
栃木県にある菖蒲ヶ浜キャンプ場は有名な華厳の滝まで車で15分程度と観光地への足がかりとしても便利な場所にあるキャンプ場。高地にあるため邪魔するものがなく星がきれいに見える場所として名前をあげる人も多い人気の天体観測スポットです。戦場ヶ原や光徳牧場など昼に楽しめるスポットもたくさん。昼も夜も自然を満喫できる初心者にもおすすめの場所です。
秋キャンプにおすすめ!キャンプ場3選③
秋キャンプこそ予約が取りにくい人気キャンプ場へ
夏は大型な連休がありキャンプ場も一番混雑する季節。温泉やレジャー施設も近くにたくさんある楽しめる大型キャンプ場はなかなか予約が取れないという場所も多いですね。人が少なくなってきた秋キャンプだからこそ、そんな人気キャンプ場が行きやすくなっていて狙い目です。
大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラ
【住所】〒319-3552 茨城県久慈郡大子町矢田15-1
【連絡先】0295-79-0031
【定休日・営業期間】水曜定休:通年営業
【アクセス】常磐自動車道那珂インターから国道118号で約1時間/東北自動車道宇都宮インターおり国道461号で
大子広域公園オートキャンプ場グリンヴィラの魅力
このキャンプ場の魅力は何といっても複合施設となっており温泉・温水プール・アスレチック・ゴルフなどなどいろいろなレジャーも満喫できるということ。キャンプ施設は区画がしっかり別れているエリアとフリーで早いものがちなサイト・オートキャンプサイトも充実しています。キャンプ場初心者で遊び方がわからないという人も遊ぶ施設がたくさんあるので退屈することはないでしょう。
秋キャンプに便利なおすすめアイテム①
どんなキャンプ場にするのか決まったら、そこでの自分なりの楽しみ方を考えてアイテム選びをしていきましょう。それぞれの楽しみ方におすすめのグッズ紹介です。
食欲の秋という方のためのアイテム
秋といえばいろいろな楽しみ方がありますが、その中でもキャンプで楽しめるのが食欲の秋。自然の中で慣れないながらも自分で作って食べる食事はおいしいものですね。そんな食欲の秋を楽しみたい方におすすめできる便利アイテムを紹介しましょう。
1.キャンプ用コーヒー道具
コーヒーに限らないのですがまったりと過ごすキャンプの夜のおともに欲しいのが、温かい飲み物ではないでしょうか。特にコーヒーがクローズアップされるのは、コーヒー豆をゴリゴリと自分でミルする作業であったりポコポコと少しずつ抽出するという普段は忙しくてなかなかできない優雅な時間の過ごし方という贅沢さを味わえるまたとない機会を持つことができるからです。お嫌いでないならぜひ自分で本格的に淹れるキャンプコーヒーを味わってみてはいかがですか。
2.キャンプ用クッカー
コーヒーだけでなく料理もお好きな方は、キャンプ用のクッカーをいろいろと用意してみるのもキャンプの楽しみのひとつです。普通の調理器具と違いキャンプ用に作られたものはコンパクトに収納できて広げると大きくなったりと面白いギミックがあるものも多く、女性だけでなく男性でもキャンプ料理を作る楽しさにハマる人も少なくありません。
秋キャンプに便利なおすすめアイテム②
読書の秋という方のためのアイテム
少しずつ夜の時間が長くなる秋の楽しみ方として読書の秋がありますね。長い余暇を楽しむための良い方法です。もしも初心者の方でキャンプの夜の過ごし方が思いつかないという方は、文庫本などを1冊持っていって読書をするのもキャンプならではの時間の過ごし方ではないでしょうか。
1.自然の中で長時間安心な防寒具
秋の夜長を快適に読書をしつつ楽しむためには、まず寒くない環境作りが必要な場合もあります。寒くては本を読む余裕もありませんね。体温調節ができる上着、目安はいつも暮らしている場所よりも寒いことを想定した温かい素材の服を持参するのがおすすめ。上着だけでなく足元から冷える場合も多いので、虫さされ対策も兼ねてしっかりとした長いズボンと厚手の靴下もあると良いでしょう。
2.雰囲気が出る焚き火台
秋の寒さ対策は何も服ばかりとは限りません。焚き火台があると良い雰囲気が出てまたキャンプらしさを味わえます。キャンプ場によっては直に焚き火をすることが禁止されている場合も多いので、焚き火をしたいならコンパクトになる焚き火台は持参するのが便利でおすすめ。
秋キャンプに便利なおすすめアイテム③
芸術の秋という方のためのアイテム
食欲・読書と秋キャンプを楽しむアイテムを紹介しましたので、次は芸術の秋に役立つあると良い便利なものも見ていきましょう。大自然の中の芸術といえば、秋の夜の虫の声や魅力的な星空や昼であれば野鳥を観測するのもよいですね。
1.夜も暖かな寝袋
キャンプにはじめて出かけた方が驚かれるのが夜の静かさです。普段暮らしている環境との違いもあるでしょうが、キャンプ場は人がたくさんいるシーズンは別としてみなさん夜は静かに過ごされるよう心がけているので、特にシーンとしています。虫の声を鑑賞するにはピッタリな環境。温かいオールシーズン使えるシェラフの中で、いろんな虫の合唱に耳を傾けてみてはいかがですか。
2.肉眼よりもクッキリ!キャンプにも双眼鏡
秋といえば星空も魅力的な季節ですね。星がきれいなキャンプ場もご紹介しましたが、肉眼で見るよりも望遠鏡などのアイテムがあった方がハッキリと確認できます。昼の野鳥観察にも使えるのでアウトドアに行くならひとつ持っていると何かと便利です。
秋キャンプに便利なおすすめアイテム④
秋キャンプを快適にする便利アイテム
秋の魅力を十分に感じるためのアイテムを見てきましたが最後はキャンプ全般において快適に過ごすための便利グッズもご紹介します。この他にも持っていると良いものはいろいろありますが、不快な思いをしないように最低限ともいうべきアイテムがこちらです。
1.長靴や靴カバー
キャンプ場の朝は朝露などで地面が濡れていることが多いです。靴が汚れたり濡れたりすると夏ならばすぐに乾いてしまいますが秋はそうもいきません。いつまでも不快な濡れた靴をはいているのも精神衛生上よくありませんし、このあと車を運転して帰る・公共の交通機関で戻るのにも汚れた靴は少し恥ずかしいですね。朝だけでも靴カバーや長靴を付けておくとそれが防げます。
2.日差し避けの帽子
テント設営など秋の屋外は気温は低くなるもののまだまだ日差しが強いものです。頭部の保護をするためにも、女性ならば思わぬ日焼けを防ぐためにつばの広めの帽子があると便利です。初心者の方は思っているよりも作業に時間がかかってしまったり、夢中ですっかり日差しが強いのを忘れているなど思わぬトラブルもおこりがち。まずは帽子を被ってガードしてから屋外作業をするようにしてください。
秋キャンプの注意点は
注意点1.まだまだ虫には注意
キャンプの注意点はそのたびごとに触れてきましたが最後にトータルでまとめてご紹介します。一番気をつけたいのが虫の存在。夏よりは少なくなっていますがまだまだ刺されると痛い虫や、見るだけで不快になるような異形をした虫などがいるのが自然あふれる場所の特徴です。虫除け薬を持参したり長袖長ズボンを着用したりと虫に対する対策はしっかりしておくに越したことはないでしょう。
注意点2.朝と昼・夜の気温差
ここまでも何度か触れてきましたが、夏でも寒く感じるくらいに高原のキャンプ場は朝の気温が低いです。選んだ場所によっては高度が低ければまだマシですがキャンプ場の朝は寒いと思っておいてください。何より一番注意したいのが温度差です。こまめに脱ぎ着できるようなはおれる衣類を用意したり、シェラフも夏用ではなく全シーズン対応のものを用意するなどで対策してください。
注意点3.日没時間
これはついついうっかりしてしまうことですが、秋になると日没時間も早くなっています。気をつけたいのが到着日の時間で特に初心者の方はテント設営や受付に思わぬ時間を取られてしまうこともままあります。それでも終われば良いのですが暗くなってからの設営作業は何のためにキャンプに来たのかと悲しくなってしまいます。できるだけ時間に余裕を持ってチェックインするようにして、そのような状況を避けましょう。
まとめ
準備をしっかりして秋キャンプを楽しもう!
秋のキャンプは他の季節とは違う点がいくつもあり、過ごしやすいとはいえ注意することも楽しめる内容も変わってきます。そのために用意したいアイテムなどもありますので、まずは自分が出かける場所はどんなところで何を持参したら楽しめるのかを想定して持ち物を揃えていきましょう。備えあれば患いなしという言葉もありますが、秋のキャンプ場選びやアイテム選びは大切です。ご紹介した場所やグッズを参考にして、楽しい秋キャンプをお過ごしいただければ幸いです。
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