検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

高尾山から陣馬山への登山コースガイド!距離や時間ほか城山茶屋など見所もご紹介!

休みを利用してお気軽に高尾山に登るならば、陣馬山に歩くコースを設定してみませんか。東京を代表する歴史と自然の宝庫と呼べる奥高尾縦走路は、多くの都会人を癒し尽くします。気になる難易度や距離、それに城山茶屋など見どころも含め、高尾山~陣馬山コースのご紹介です。
2020年8月27日
はぐれ猫
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

高尾山から陣馬山までの登山とは

都内の日帰り登山に最適

わずか1時間あまりで都心から訪ねられるとあって、昔からハイカーが絶えなかったのが高尾山です。仮に高尾山から陣馬山までのコースをたどっても、所要時間はかなり短め。都会に住んでいる中で、思い立ったら日帰り登山しやすい、立地やアクセスの良さが際立ちます。

歴史と展望と美味しい名所が多数

古くは天平の頃に行基が開山したことに起源があり、絶え間なく修験者が好んだ歴史ある高尾山。だから山の尾根のコース上には、歴史的見どころが多めです。さらに標高の低い山で初心者向きながら、丹沢の背後の富士を拝めることも人気の理由。陣馬山までの縦走の道中には、グルメの名所も見つかります。

高尾山~陣馬山のコース全図

右クリックの「新しいタブで画像を開く」で拡大

登り口となっているのは、高尾山口駅から少し先の、ケーブルの清滝駅前です。駅の横手にある幾つかの登山道から登り始めれば、陣馬山まで総距離は10kmほど。ケーブルやリフトの山上駅から出発するなら、1.5~1.8kmほど短縮します。奥高尾縦走路は、難易度としてはさほど高くないコースです。

高尾山までのアクセス

電車でアクセス

各地から日帰りで高尾山に登る場合、鉄道を使ったアクセスを選ぶのが無難です。都心方面からはJR中央本線で高尾駅を目指し、そこから京王高尾線に乗り換え、高尾山口駅前へアクセスします。相模湖駅まで行って、小仏峠経由で高尾・陣馬の山を目指す方法もあります。

車でアクセス

もし車に乗り込んで高尾山の登山を楽しむとすれば、高速道路の最寄りになるのが圏央道の高尾山インターです。都心方面からのアクセスでは、中央道を経由して圏央道に入ります。国道20号を走れば、まもなく高尾山口駅前に到着します。

駐車場

基本的に車で訪れる場合には、高尾山口駅前にある駐車場を使うことになります。ただ連休中などは混雑率が高くなるため、高尾駅前のコインパーキングを利用することも考えられます。また陣馬山側からの登山を希望する場合、都道521号の和田峠駐車場が最寄りです。

アクセスルート

【電車】JR中央本線→高尾駅→京王高尾線→高尾山口駅
【車】中央道→圏央道→高尾山IC→国道20号→高尾山口駅前
【駐車場】高尾山:高尾山口駅前、高尾駅前、陣馬山:和田峠駐車場

高尾山~陣馬山の縦走①

高尾山入口~ケーブル・リフト山頂駅

歩き始めを何処に設定するかは、高尾山口駅の前で決めるのも構いません。昔ながらの登山口から縦走を始めても良いし、ケーブルカーやリフトで山上駅に着いてから、陣馬山までの縦走をスタートしても良いからです。時間短縮や体力温存を希望なら、無理せず乗り物を選ぶことです。

ケーブルカーで行く


出発点で存在感のあるケーブルカーですが、その歴史は非常に古いものだとご存知でしたか?高尾山に全長1kmのケーブルカーが建設されたのは1921年(大正10年)のことでした。高低差271mを、わずか6分で結びます。実に傾斜角は608%に達し、日本一急勾配なことでも知られています。

リフトで行く

風を受けながらのんびりと進むならば、エコーリフトの出番です。1964年に完成したリフトは、山上まで872m、高低差237mの区間を12分で結んでいます。リフトなら高尾山の紅葉や、新緑など季節ごとの自然を肌身に感じます。行きはリフト、帰りはケーブルカーなど乗り分けもおすすめします。

登山コースの見どころ

ホウキを持ったおそうじ小僧を横目に、1号路をスタートします。この区間は高尾山~陣馬山までのコースではかなり初心者向きですが、急斜面もあるのでなめるのはご法度。金毘羅台の展望所が最初の見どころです。なおケーブル清滝駅前には6号路など登山道が複数あり、どれを選ぶかは気分次第です。

コース情報

【区間】高尾山登山口(リフト乗り場横)~ケーブル山上駅(1号路)
【距離】約1.8km
【時間】のぼり約45分(高尾山ケーブルカー:6分、エコーリフト:12分)

高尾山~陣馬山の縦走②

ケーブルカー高尾山駅(山頂駅)~高尾山頂

山頂駅までケーブルカーや1号路でたどり着くと、そこからは陣馬山までの縦走路の中でも、一番に賑やかな区間が続きます。何しろ奈良時代の開山以来、薬王院を始め複数の神社仏閣が建てられ、今では茶屋が並ぶためです。おさるの名所、杉並木を過ぎ、天狗の寺院を超えるとまもなく高尾山の頂上です。

薬王院と天狗

この山を語る上では切り離せないお寺が、立派な外観を見せる薬王院です。境内には江戸中期の権現堂など歴史的な建築物が見られ、3月の大火渡祭りは有名な行事です。飯綱権現社は烏天狗を祀るなど、薬王院のあたりは天狗伝説の中心でもあり、ご利益を得ようと登山中の参拝者が後を絶ちません。

高尾山展望広場

意外とあっさりとたどり着けるのが、高尾山の標高599m地点です。展望広場の周囲には、やまびこ茶屋やビジターセンターなどの名所もありますが、なんと行っても展望台に惹き付けられます。陣馬山までの区間まで含めても眺望の良さは上位で、晴れると丹沢山地の向こうに富士山が拝めます。

コース情報

【区間】ケーブルカー高尾山駅(山上駅)~薬王院~高尾山頂上(1号路)
【距離】約1.8km
【時間】のぼり約45分

高尾山~陣馬山の縦走③

高尾山~城山

眺望を楽しみつつ高尾山から西に歩くと、次に目的地になるのが城山です。この2kmの区間は起伏の少ない尾根道でじわじわと登りますが、陣馬山を目指す時に難易度は低めです。富士見台や一丁平園地など、絶景が見られる注目ポイントが数ヶ所あります。一丁平を超えるとまもなく城山です。

一丁平園地


東の高尾山の展望と並んで、高台からの山岳風景に酔いしれられると評判なのが一丁平です。標高555mの一丁平には柵に囲まれた展望台があり、そこは真正面に富士を眺められ、天候によっては雄大な丹沢の雲海も眺められます。陣馬山前で引き返すとしても、一丁平だけは訪れる価値があります。

コース情報

【区間】高尾山頂~一丁平~城山
【距離】約2.1km
【時間】約80分

高尾山~陣馬山の縦走④

城山~景信山

評判高い城山茶屋を出発すると、次に目的にするのが景信山です。長い下り坂の先には明治天皇が休憩したという記念碑があり、小仏峠はちょうど高尾~陣馬コースの中間点にあたります。長い坂を登った先の景信山は、かつて北条氏の重臣だった、横地景信の山城があったのが由来だともささやかれます。

景信山山頂

遠方に至る360度の風景に感嘆する名所といえば、標高727mの景信山のてっぺんです。東から北にかけて多摩丘陵と関東平野、西に2,000m級の関東山地、南には丹沢と富士が迫ります。このため高尾山から、陣馬山より景信山を目指す登山も通常です。山頂には茶屋が2軒あり、休憩するにも困りません。

コース情報

【区間】城山~小仏峠~景信山
【距離】約2.0km
【時間】のぼり約80分

高尾山~陣馬山の縦走⑤

景信山~陣馬山

この縦走路のトリを飾るのは、陣馬山までの最終区間です。この間の奥高尾縦走路は、比較的に起伏の少ない尾根道です。しかし5.9kmの距離があってじりじり標高を上げるため、初心者も体力勝負となり難易度は中程度。ゴールの陣馬山は標高855mと、高尾山からのコースでは一番高くなります。

陣馬山頂上

天に向かっていななく馬を表現したモニュメントが出迎えるのが、陣馬山の頂上です。戦国時代に武田軍の陣地があったことに由来するとも言い、360度のパノラマの絶景があるために、神奈川の景勝50選にも選ばれています。山頂には3件の茶屋があり、山を眺めつつゆっくりお食事も叶います。

コース情報

【区間】景信山~明王峠~陣馬山
【距離】約5.9km
【時間】のぼり約140分

陣馬山からの帰路

縦走路を戻る

山頂で気が済むまでゆっくりしたなら、帰路のことを考える必要があります。車で来た場合には、基本的に高尾山の縦走コースをそのまま引き返して構いませんが、途中で幾つかの別ルートを歩く選択肢もあります。しかし体力に難ある初心者が帰りの難易度を感じるなら、バスでの帰還も考えて良いことです。

陣馬山からバスで帰宅

実は陣馬山のすぐ近くには都道521号線が通っていて、八王子市街や相模湖方面にバスが往復しています。陣馬高原下バス停からの場合、高尾駅までバスで移動、高尾駅から京王高尾線で高尾山口駅に向かい、自家用車の駐車場に戻る方法も採用できるわけです。体力をすり減らした初心者も楽ちんです。


城山周辺からバスで帰宅

そして陣馬山からの帰路の途中、城山茶屋の周辺でへばった時もバスを選んで安心です。小仏峠東側には都道516号の小仏バス停、西側には国道20号の底沢バス停、さらに南側には大垂水峠のバス停も見つかります。いずれからも、高尾駅や高尾山口駅までの移動は比較的に短時間です。

バスでの帰宅ルート

【和田峠(陣馬山の北)】
・陣馬高原下バス停→高尾駅
・和田バス停→藤野駅→中央本線→高尾駅

【小仏峠(城山の北)】
・小仏バス停→高尾駅
・底沢バス停→相模湖駅→中央本線→高尾駅

【大垂水峠(城山の南)】
・大垂水バス停→高尾山口駅前

立ち寄りたい茶屋

城山茶屋

この縦走路を訪ねた多くの人が吸い込まれて行くのは、古びた佇まいのある人気の城山茶屋です。高尾~陣馬までの区間の茶屋でも特に支持が高いのは、標高670m地点でグルメからお酒までもありつけるから。難易度の高めな登山でも、気軽な初心者登山でも見逃せない名所です。

城山茶屋のおすすめ

数々のメニューが気になる中で、屋外のテラス席でいただいてみたい一番手が、城山茶屋名物のなめこ汁。豆腐となめこというシンプルな具を用いた汁は、高尾山や陣馬山の周辺が寒い日には体を一気に温めてくれます。逆に山頂で暑さを感じるなら、夏の名物のかき氷がおすすめです。

基本情報

【所在地】東京都八王子市裏高尾町1885-2(城山山頂)
【電話】042-665-4933
【営業時間】9:00~17:00(冬季9:00~15:30)、悪天候時休業

高尾山の登山に行こう

初心者から楽しめる絶景を求めて

近頃の登山風景では、中高年のほか外国人の姿も目立ち始めました。それだけ高尾山からの縦走ルートは、魅力的なことが影響しています。天狗の薬王院、一丁平、城山茶屋、そして陣馬山と名所を巡りながら、初心者からでも納得の登山が実現します。しかし高尾山では、天狗にはくれぐれも注意ください。

東京の自然が気になる方はこちらもチェック!

当サイトでは高尾山~陣馬山の登山の他にも、東京の登山情報をまとめています。東京で難易度高めな縦走路を探している方も、チェックしてみてください。