かぼちゃの種類とは?
かぼちゃには様々な種類があることをご存知ですか?西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、黒皮かぼちゃ、菊かぼちゃ、ペポかぼちゃ、などがあります。それぞれに皮の色や肉質、味わいなどに特徴があります。
種類の中で、品種にさらに細かく別れており、マイナー品種や人気の品種まで様々です。大きい小さいなどのサイズにも差がありますので、比較しながらそれぞれを詳しくご紹介します!
かぼちゃの原産地は?
かぼちゃの原産地は紀元前7000~5500年に遡り、メキシコで発見されたと言われています。かぼちゃは古くから日本でも親みのある野菜ですが、実は中南米地域からきました。
また、昔のかぼちゃの品種は今のかぼちゃの品種と違い、可食部は少なく、水っぽい苦味が特徴のかぼちゃだったようです。その後、自然の中で突然変異が起きて徐々に今の形に近づいたと言われています。
かぼちゃの人気種類をご紹介!
ここからはかぼちゃの人気品種をご紹介します。人気とはいっても、かぼちゃには様々な種類がありますので、マイナー品種のかぼちゃから有名品種のかぼちゃまで幅広くご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本では地域によっても違うかぼちゃが市場に出回ったりなど、地域色が豊かであることも特徴です。また、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれているため、風邪予防やがん予防、高血圧予防などの健康にも良い効果、効能がありますよ。
かぼちゃの人気種類①黒皮栗かぼちゃ
こちらの黒皮栗かぼちゃの品種は日本でもっとも一般的に広く知られている品種です。中でもえびす、みやこ、くりゆたかなどのさらに細かくかぼちゃの品種が別れています。この黒皮栗かぼちゃは西洋かぼちゃの分類に入り、収穫時期は7月〜8月の夏の時期に旬を迎えます。
特徴や味
黒皮栗かぼちゃの見た目の特徴は表面の皮が濃い緑色でところどころに薄緑の線が入っていることも他と比較すると違う点です。大きさは大人が両手で持って収まる程度の比較的小さいサイズです。食べ方は自由ですが、加熱することによって、栗のようなほくほく感や甘味が増しますので、煮物などにも最適ですよ。
かぼちゃの人気種類②赤皮栗かぼちゃ
次にご紹介するのは赤皮栗かぼちゃです。赤皮栗かぼちゃは先ほどの黒皮栗かぼちゃと皮の色が異なり、赤色なのが特徴です。種類としては、西洋かぼちゃに分類され、加賀野菜の一つである、打木赤皮甘栗がもっとも有名です。他にも赤ずきんといった名前の品種があり、ユニークなかぼちゃを楽しみたい方にはおすすめです。
特徴や味
赤皮栗かぼちゃの見た目の特徴は他のかぼちゃの種類と違って、赤色の皮が目立っていることです。かぼちゃの味に関しては、少しねっとりとした食感が特徴で、甘味もしっかりしています。
大きさは、大人が片手で収まるほど、小さいサイズで、大きいサイズに比べると可食部も少なく、あまり食卓で一般的ではないかぼちゃです。石川県の伝統野菜として赤皮栗かぼちゃは親しまれ、旬の時期は6月中旬ごろです。
かぼちゃの人気種類③白皮栗かぼちゃ
次にご紹介するかぼちゃは白皮栗かぼちゃです。皮が白い西洋かぼちゃの種類に分類される、この白皮栗かぼちゃは、雪化粧や伯爵などの細かい品種に地域によって別れています。食べ方も様々ありますが、貯蔵が比較的できるかぼちゃですので、冬の間に貯蔵して、冷え性改善効果を期待して毎日の食卓に並べるのもいいですね。
特徴や味
白皮栗かぼちゃの見た目の特徴は名前の通りやはり、皮が白いことです。可食部分は切ってみるとわかるのですが、鮮やかな橙色をしており、加熱するとほくほくした食感としっかりした甘味が特徴です。
比較的粉質ですので、例えばかぼちゃサラダなどにすると彩も豊かになっておすすめです。先ほどの小さい赤皮栗かぼちゃとは異なり大きいサイズの白皮栗かぼちゃは、一度では食べきれないので、貯蔵するようにしましょう。収穫時期は6月〜9月と長期間市場に出回ります。
かぼちゃの人気種類④青皮栗かぼちゃ
青皮栗かぼちゃは名前の通り、見た目は鮮やかな青色(緑色)をしていることが特徴です。西洋かぼちゃの種類に入り、東京かぼちゃや芳香青皮栗などとも言われることがあります。
西洋かぼちゃの中で日本では元祖の歴史があり、扁平な形であまり堀が深くないのも見た目です。ほくほくした味わいは他の栗かぼちゃと変わらずありますので、食べ方も様々ですが、比較的鮮やかな橙色の果肉は料理に鮮やかさをもたらしてくれますよ。
特徴や味
名前の通り皮が濃い緑色が特徴の青皮栗かぼちゃですが、中は切ってみるとわかるように鮮やかな橙色をしていて、甘味の多い味が特徴です。大きいサイズではありませんが、煮物やサラダ、など様々な食べ方で活躍します。
東京かぼちゃと別の名前もあって、はじめに立川の農家さんが東京の市場にかぼちゃを売りに出したことが始まりと言われており、東京では馴染み深い品種です。
かぼちゃの人気種類⑤黒皮小玉かぼちゃ
次にご紹介するかぼちゃは黒皮小玉かぼちゃです。名前の通り、黒い色の皮とサイズが小さい品種です。手のひらに乗るほどの小さいサイズで、坊ちゃんや小菊などの細かい品種にさらに別れています。石川県や福井県などの日本海側で栽培が盛んで、食べ方も一度に食べきれるサイズですので、人気を集めています。
特徴や味
黒皮小玉かぼちゃは他の大きい品種と違い、サイズが小さいため、重さが400~500g程度しかありません。小さいため、食べきりサイズとして親しまれ、甘味も優れていることから、日本の料理に古くから用いられています。
和食での食べ方には相性のいいかぼちゃです。可食部は濃いオレンジ色をしていますので、彩も豊かになりますね。市場に出回る時期は7月〜10月と長期間ですので、ぜひ試食してみてください!
かぼちゃの人気種類⑥ちりめんかぼちゃ
次に紹介するのはこれまでとは少し毛色が違う、ちりめんかぼちゃという品種をご紹介します!皮がちりめんのようにゴツゴツしていて、見た目がユニークなかぼちゃです。種類は日本かぼちゃに分類され、栽培地域は愛知県で多いとされています。
昭和7年からの歴史があり、主に、砂子地区での流通が盛んであることから、砂子かぼちゃという名前でも親しまれています。
特徴や味
ちりめんかぼちゃは味にも特徴があり、水分が多いため、ねっとりとした食感です。さらにもっちりとした食感もあり、他の品種と比較しおても味わいには新鮮さがあります。
甘味もありますが、ほくほくとはまた違った、もっちり食感の甘味ですので、新しいかぼちゃに挑戦してみたい人にはおすすめです。食べ方としては、昔から日本料理で親しまれていましたので、日本食、もしくは最近はグラタンなどにも人気のようです。
かぼちゃの人気種類⑦鹿ケ谷かぼちゃ
次に紹介するのは形が特徴的な鹿ケ谷かぼちゃです。京都の名産品で、日本かぼちゃの種類に入っています。ひょうたんのような形が特徴で、あまり市場規模は大きくありませんが、京都では肉づめや煮物などの和食の食べ方で親しまれています。
収穫時期は7月〜8月ごろの早生品種で、あまり多く栽培されていませんので、試してみたい方は要チェックです!
特徴や味
鹿ケ谷かぼちゃの特徴は見た目がひょうたんの形であることももちろんですが、その表面は先ほどのちりめんかぼちゃと似て、少しゴツゴツしています、京都の伝統的な野菜の一つである鹿ケ谷かぼちゃは江戸時代から伝わったと言われています。
サイズはあまり大きいサイズではなく、大人の両手で収まるほどです。水分が多く、あっさりした味わいが特徴で、市場より、百貨店などで取り扱われることが多いかぼちゃです。
かぼちゃの人気種類⑧プッチーニ
最後にご紹介するのはプッチーニという種類のかぼちゃです。ミニかぼちゃの種類で、日本で、平成10年に品種登録されたまだまだ歴史が浅いかぼちゃです。サイズは、200~300gほどで大きいサイズのかぼちゃと比べるとかなりミニサイズです。
丸ごと調理する食べ方など、楽しみ方が色々あるのも人気の一つです。また、かぼちゃの中でもミニサイズですので、栽培もしやすく、家庭菜園向けでも人気のかぼちゃの品種ですよ。
特徴や味
プッチーニというかぼちゃの特徴は、甘味があり、少し水分が多いためにねっとりしています。皮が薄いことも特徴で、火が通りやすく、調理も簡単であることから、主婦の間では人気です。
プッチーニの収穫時期は7月〜9月ごろで、和食よりもグラタンなどの洋風な食べ方に適しています。見た目も鮮やかな黄色で食卓の彩を豊かにしてくれます。チーズとの相性もいいですので、リゾットやかぼちゃスープなどを作ってみてもいいかもしれません。
かぼちゃの人気品種の一覧
名前 | 特徴 | 味 |
黒皮栗かぼちゃ | 皮が黒い。可食部は鮮やかな橙色。 | 甘味がありほくほくしている。 |
赤皮栗かぼちゃ | 皮が赤い。可食部はオレンジ色で、やや水分が多い。 | 甘味がしっかりしていてねっとりとした食感。 |
白皮栗かぼちゃ | 皮が白く、可食部は鮮やかな橙色で、やや水分が少なく粉質。 | 甘味が強い。 |
青皮栗かぼちゃ | 皮が濃い緑色で、可食部は鮮やかな橙色。 | 甘味が強い。 |
黒皮小玉かぼちゃ | 皮は黒く、サイズが小さい。可食部は鮮やかなオレンジ色。 | 甘味が強く、日本食との相性がいい。 |
ちりめんかぼちゃ | 皮は白っぽい色で、ゴツゴツした表面はちりめんに似ている。 | 水分とでんぷんが多く、ねっとり、もっちりした食感で甘味は強い。 |
鹿ケ谷かぼちゃ | 形がひょうたんのような形で、表面はゴツゴツしている。水分がやや多い。 | あっさりした味わいが特徴で、甘味もあり、日本食や洋食にもあう。 |
プッチーニ | 黄色とオレンジの線が入ったかぼちゃで、可食部は黄色い。 ミニサイズのかぼちゃで水分がやや多い。 皮が薄いので火が通りやすい。 |
甘味があり、ねっとりとした食感。洋食によく合う。 |
まとめ
いかがでしたか?かぼちゃには様々な品種があり、形や色だけではなく、水分量などによってその食感も異なります。
かぼちゃの名前でなんとなく想像がつくものが大半ですが、一般的ではないかぼちゃの種類も多くありサイズも大きい小さいあるのがかぼちゃの面白いところです。
地域のよって根付いているかぼちゃや最近品種登録されたかぼちゃはそれぞれ食べ方も異なり、煮物やグラタンなど、かぼちゃは食卓では欠かせない食材です。ぜひ、普段は食べないようなかぼちゃにもこの際挑戦してみてください!
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