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かぼちゃの育て方と栽培方法!種まきから収穫までのコツを詳しくご紹介!

かぼちゃを自分で育ててみませんか?栄養価の高いかぼちゃは大人も子供もみんな大好きです。そんなかぼちゃの育て方は意外と簡単で、ある程度の敷地があれば収穫まで楽しむ事ができます。ここではかぼちゃの育て方を種まきから収穫までをコツを踏まえてご紹介します。
2020年8月27日
sarabande
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かぼちゃを自分で育てよう

新鮮なかぼちゃを

スーパーでも八百屋さんでも必ずは置いてあるかぼちゃ。しかし買って帰ると重い物。さらに冷蔵庫の野菜室に保管していてもわりと早めに傷んできます。自分で栽培すれば新鮮なかぼちゃを収穫でき、その分傷む速度が遅いのでいつまでも美味しいかぼちゃを食べる事ができます。色んな種類のかぼちゃを栽培すれば、普段買えないようなかぼちゃを楽しめるのも、自家栽培の良さですね。

かぼちゃの栄養

かぼちゃは甘くて子供も大人も大好きです。そんなかぼちゃの栄養って優れもの。抗がん作用があるカロテンを多く含み、高血圧に効果的なカリウム、またビタミンC、ビタミンEなどアンチエイジングに効果的な物も多く含んでいるので女性にも人気ですね。またかぼちゃの種も優れもので、ポリフェノールの1種で、育毛の効果があり薄毛を気にする男性にも魅力的と言えるでしょう。

かぼちゃの種類

黒皮栗かぼちゃ

いわいるよく目にするかぼちゃですね。黒っぽい濃い緑色の皮のかぼちゃで、品種としては「えびすかぼちゃ」や「みやこかぼちゃ」などがあります。日本のかぼちゃの栽培の中でも一番多く、栽培法は放置しても育つような意外と簡単です。夏の時期に収穫し、その後も放置していると成熟してきます。より甘味が増しますね。炭水化物を多く含んでいて、ホクホクとともに粘質な食感も味わえます。

赤皮栗かぼちゃ

その名の通り、朱色した皮が特徴で西洋かぼちゃの1つで会津栗かぼちゃを品種改良した物です。黒皮栗かぼちゃよりも早い段階で、加賀伝統野菜として育成されていました。黒皮栗南瓜と同じように種まきからでも栽培でき、つるをぐんぐんと伸ばして旺盛に育ちます。収穫時期は5~8月と暑い夏でも収穫できるので、他の野菜とともに、収穫の幅が広がりますね。

バターナッツかぼちゃ

見た目がひょうたんのような長い形が特徴のバターナッツかぼちゃ。既述した栗かぼちゃとは違い、収穫時期が秋という冬かぼちゃと言われています。南アメリカが原産であり、栽培は簡単で種まきからでもちゃんと実がなります。その名の通りバターのような粘質があり、それとは逆に繊維質はありません。なのでスープにしたりスイーツなどにも適していますね。

宿儺(すくな)かぼちゃ

宿儺かぼちゃは、岐阜県高山市丹生川町で昔から栽培されているかぼちゃです。宿儺とはこの高山市丹生川町に伝わる伝統的な鬼神であり、これが名前の由来ですね。見た目は薄い緑色のつるつるした皮で長い形のかぼちゃで、味覚や食感などは栗かぼちゃと似ていて、甘味が強いので女性には嬉しいですね。収穫時期は8月から10月までと長く、栽培も比較的に簡単です。

金糸瓜(そうめんかぼちゃ)

金糸瓜(きんしうり)は別名そうめんかぼちゃと言われ、中国から渡ってきました。その名前の由来は果肉がかぼちゃとは全く別の、繊維質が多く細く裂く事ができその様がそうめんのような見た目である事からです。食感はそうめんのように柔らかくなく、またかぼちゃのようでもなく、シャキシャキとしています。茹で方は、皮ごと厚めに切った物をそのまま茹で、その後冷水につけて果肉を手で裂くと、めんのように細くつながった状態になりとても楽しい野菜ですね。

坊ちゃんかぼちゃ

成果が手のひらサイズという小さなかぼちゃで、育て方もとても楽で今人気のかぼちゃですね。かぼちゃは実が重い為に高い支柱では、中々支えきれなかったり重みでネットが破けてしまったりするけれど、ミニサイズであればそういう心配もなく、また地這い栽培もできるのでいい事ばかりですね。またミニサイズであれば皮ごと器がわりに使えるので、おもてなしにも最適ですよ。

かぼちゃの栽培においての特徴

ある程度の広さの畑

かぼちゃはつるをどんどん伸ばす事、果実の大きさが大きくて重い事などを考えると、ある程度の広さの畑が必要になります。プランターでの栽培は伸ばすつるが限界である事や、実の重さに耐えられない事などで、色々な工夫が必要になるでしょう。プランターで栽培するのであれば、こぶりの種類やつるの伸びが少ない種類を選ぶといいですね。またこまめに剪定したり、トンネル型の支柱にするなどの工夫をすればいいでしょう。

かぼちゃの育て方をご紹介

基本的な栽培方法


ここからは、かぼちゃの基本的な栽培方と確実な結実する方法などを踏まえて、種まきから植え付け、剪定や摘芯、収穫まで詳しくご紹介します。

かぼちゃの育て方①準備

土作り

かぼちゃが好む土というのは、水はけの良い土で中性よりの土。赤玉、腐葉土の他にバーミキュライトや苦土石灰を混ぜておくといいでしょう。混ぜた後は2週間くらいはそのままにしておきます。その後は、牛ふんなどの堆肥料や化学肥料を混ぜさらに1週間おきます。これらの日数を逆算して、理想の植え付け時期は4月下旬から5月中旬なので、4月初めに土づくりを準備するといいですね。

立体栽培はトンネル型支柱を用意。

地這い栽培であれば、そのまま土作りをすればいいのですが、少し土地が狭い時や、効率よく沢山収穫したい時は、トンネル型の支柱を用意しましょう。これにネットをかけてトンネルのようにしてつるを這わせます。これは植え付けの項目で詳しく後述します。

かぼちゃの育て方②種まき

種まき時期

かぼちゃの種まきの時期は、発芽温度25~30℃の季節が良いので、4月上旬から5月中旬くらいが理想です。寒冷地や温暖地でまた時期がずれてきます。寒冷地であれば、ビニールなどのマルチングやキャップをかぶせるなどの保温するといいでしょう。

マルチングに穴をあけて

種まきを畑に直播きする場合、ビニールをマルチングして穴をあけてから撒く方法もあります。穴の大きさによりますがポリポットくらいの穴であれば、そこに2,3粒まきます。このマルチングの効果としては、土の温度を上げる、雨により泥はねにより病気を防ぐ、実がなった時に土に直接つかないようになど、様々な効果があります。

種まきの仕方

種まきの仕方は、5号ポリポット撒きと、直撒きの2通り。ポットの場合は種のとがった方を下向きにして、とがった方を下向きにして3粒ほど撒きます。上から2㎝くらいの土をかけてあげるといいでしょう。発芽するまでは土が乾かないように注意しながらこまめに水を与えます。直の場合は畝に3~4粒くらい撒くといいでしょう。

かぼちゃの育て方③植え付け

地這い栽培の場合

種まきから発芽までは3日くらいと短いです。その後もどんどん成長して葉っぱが3枚くらいになったら植え付けの時期と言えるでしょう。いよいよ植え付けです。かぼちゃはつるの成長が著しく伸びがすごいので、広い平地がある場合は地這い栽培で、株間を広めに80~90㎝くらいあけるのが理想です。植え付け後は、たっぷりの水を与えて根が落ち着くまでは、寒さ対策や水不足に注意が必要ですね。

立体栽培の場合

かぼちゃのつるの特徴は、とにかく伸びるという事。広い土地が無い時は支柱は必要になりますね。形状としてはアーチ状であり、実の重さに耐えられるある程度の太さの物が理想ですね。そのアーチ状の支柱を畝を覆うような形に立てて、隣との支柱との間隔は広いと、ネットが実の重みで破れてしまうので30㎝くらいがいいでしょう。植え付けはその支柱の両端に植え付けるようにします。

かぼちゃの育て方④摘芯と剪定

子づるを優先(摘芯)

かぼちゃの種類によって少し摘芯の仕方が変わってきます。日本種、ペポ種の場合、親づるが成長して葉っぱが5,6枚ついて、子づるが3本くらい出てきたら、親づるの先端を切り取ります。こうする事で子づるが勢いよく伸びていきます。これが日本種、ペポ種の摘芯ですね。西洋種の場合は、親づる1本残して子づる1本だけを残してあとは摘芯します。

子づるの剪定

摘芯した後にも、子づるのわき目からまたつるが伸びてくる事があります。こういう時は一気に剪定するといいですね。つるを増やすと実のつきが悪くなったり、実の成長に影響があり小さなかぼちゃになったりします。また葉がかなり重なり茂ってきたらつるの他に葉も少し剪定すると日当たりがよくなり風通しもよくなります。

かぼちゃの育て方⑤肥料


肥料の時期

まずは堆肥料を種まきの前の土作りの時に、地面から40㎝くらいの深い部分に施します。この時期は少なくても種まきの2週間前くらいが理想ですね。追肥料として、親づるが40㎝くらいに伸びてきた時期、梅雨前の5月くらいに施すといいでしょう。更に2回目の追肥料として、着果した後の実が10㎝くらいに大きくなった時期で施すのが理想ですね。

肥料の種類

カリ肥料(草木灰肥料)

植え付け時の肥料の中で窒素成分が多い肥料を使うと、つるが伸びすぎる事があり、これを「つるぼけ」と言われています。つるぼけになると根や実の生育が抑制されてしまいます。これを防ぐために、カリウム成分を多く含む肥料を施す事で、根や実の成長を促します。このカリ肥料の代表的な物は、草木灰。その名の通り、剪定した枝や葉を燃やしてできた灰ですね。もちろん市販の肥料も売られています。

かぼちゃの育て方⑥人工授粉

人工授粉の理由

かぼちゃの花は植え付けから1ヵ月くらいで咲きます。この時に実になる雌花と雄花は別々に咲く事を覚えておきましょう。写真のように花の根元が丸く膨らんでいるのが、雌花でこの部分が実になります。この雌花は摘芯しないように大事に育てていきます。虫や風によりめしべにおしべの花粉がつけば、受粉できますが、雌花の花びらが朝開きお昼の暑い時間になると段々としぼんでくるので時間が限られているのが、人工授粉する理由でもありますね。

人工授粉の仕方

先述した通り、雌花の花びらが開いているのが早朝であることから、朝の9時くらいまでに人工授粉するといいでしょう。お昼近くになるとしぼんできますからね。仕方は雄花を摘み取り、花びらもとって中のおしべを出します。慎重に手で持ちながらこのおしべの花粉を、めしべにつけてあげれば人工授粉完了です。いくつか雌花が咲いていれば、人工授粉した日付の札をつけておくと、どれに人工授粉したのかが分かるし収穫の時期などの目安にもなります。

かぼちゃの育て方⑦摘果

1番花、2番花は摘芯(摘果)

子づるが成長すると雌花が咲き始めます。葉っぱの10~12節くらいの雌花を着果させる目的で、それまでの9節までの雌花は摘芯してしまいます。こうする事でより大きくてどっしりとした実になり、さらに実付きがよくなるでしょう。また着果したかぼちゃの後のわき目から出てくる孫づるは、根元から剪定してしまいましょう。これもより美味しい実になるための剪定ですね。

1本のつるに3個を目安に摘芯(摘果)

かぼちゃの特徴としてそのつるの成長は著しく、その伸びたつるに雌花をどんどんつけていきます。これらの雌花を全部着果してしまうとどれもが成長不良となり、うまく育たなくなりますね。これらを防ぐために1本のつるには3個までの実と決めて、あとの雌花は摘芯するといいでしょう。雌花の根元にあるまるい実を見るとつい育てたくなりますが、心を鬼にして確実に剪定してあげる事が大事ですね。

かぼちゃの育て方⑧収穫

収穫前にやる事1:藁マルチ

実が育ってきて大きくなってきたら、直接地面につかないように藁を敷いてあげるといいでしょう。これは土からの腐敗やカビ、また泥はねによる病気などを防ぐためにとても役にたちます。また土の中にいる虫や、その他の害虫により被害も最小限に防ぐ事ができますね。大変な作業ですが美味しいかぼちゃを作るためにはこのような作業も惜しまず行う事が大切ですね。

収穫前にやる事2:(回転)

かぼちゃの特徴としてはどっしりとした実はとても重いと言う事。これは一度傾いたままなってしまうと、ちょっとやそっとでは動かないのでそのままの体勢で育ちます。これだと地面に面している側は日光が当たらずに、皮の色も薄くまた味にも影響があるので、手で少し実を動かしてあげるといいでしょう。あまり強くするとへたが切れてしまうので、そっと90度くらいにとどめてまわしてあげるといいですね。

収穫時期は?

かぼちゃの収穫時期は、着果してから40~50日目ですが、それらが正確には分かりませんね。その見分け方としてかぼちゃのへたの部分を見ます。最初は普通の茎のように緑色していますが、段々と茶色で枯れたように乾いてきます。これをコルク化といいますがまさにコルクのようになってきたら、これが収穫のタイミングと言えるでしょう。中をカットしてみる事ができませんので充分にこの収穫の時期を逃さないようにしましょう。

かぼちゃの育て方⑨病気

うどんこ病


かぼちゃの主な病気として代表的なのが、「うどんこ病」でしょう。かぼちゃの特徴としてすごく湿気を嫌う性質を持っています。梅雨の時期や、水はけが悪い土の場合など、このうどんこ病の病気が発生してしまいますね。葉に白いカビの斑点ができ、放っておくと茎が枯れてきたり実にもその病気の影響が出てしまいます。見つけたらすぐにその葉を取り除く事が大事ですね。

疫病

やはりかぼちゃの葉っぱに現れる病気で、黄褐色の病斑点が出ます。たまに果実にも出たりします。こちらもカビが原因で最初は水がしみたようなシミができてきて、そこから穴が空いたりしてしまいます。予防としてはやはりカビが原因なので、風通しを良くしてあげる事ですね。生い茂っている葉っぱを重ならないようにずらしたり、あまりに多い時は少し剪定してもいいでしょう。

モザイク病

他の代表的なかぼちゃの病気は、「モザイク病」。これはウィルスにより感染する病気です。葉や茎に黄淡色の斑点が現れて、どんどん広がりやがて果実にまで及んでいきます。原因としてはアブラムシなどの害虫にって移される病気ですね。他のモザイク病にかかった野菜などの葉を食したアブラムシが、また移動先の葉に移していく病気ですね。

かぼちゃの育て方⑩害虫

アブラムシ

どの植物にもついてしまうアブラムシは、かぼちゃにも沢山ついてしまいます。これは放っておくと、先述したとおりモザイク病になったり他の病気になったりするし、果実までもやられてしまいます。見つけた時点ですぐに手で取り除くか、また発生する前にオルトランなどの薬剤をまいておくのも効果的です。

アザミウマ(別名スリップス)

アザミウマにも色々な種類がありますが、主に農作物を荒らすのは、小さなミナミキイロアザミウマなどですね。卵を植物の中に産む寄生虫です。これでは花が咲かなかったり、そのまま葉や茎が枯れたりしてしまいます。なるべく早い段階で除去する事が必要で、理想はつかないように予防したいですね。予防としては防虫ネットをはったり、反射して寄り付かないようにするシルバーマルチなどですね。

かぼちゃを育てる上での注意点

種類による特徴を知る

かぼちゃの種類は数多くて、自分が育てるかぼちゃがどのような特徴があるのか、適切な植え付け時はいつか、剪定や摘芯の仕方、実の大きさ、重さなどの特徴は?、つるはどれくらい伸びるのか、そのつるの長さに対していくつくらいの実がなるのか、などこれらの特徴を良く知ったうえで育てるとより良い栽培となるでしょう。

最後に

自家栽培の楽しさ

かぼちゃが自分で作れるよと、いうのはちょっと自慢になりますね。何といってもあんなにどっしりとした実を収穫する楽しさは、大切に育ててきたかいがあると言うもの。スペースが無くても支柱を工夫すればプランターでも栽培できる。ベランダでかぼちゃが出来たら、その他の色々な農作物も作れちゃう気になりますね。まずはミニサイズから作ってみるのもいいかもしれませんね。

かぼちゃの育て方が気になる方は、こちらもチェック!

こちらも種まきから収穫までの栽培の特徴、かぼちゃの植え付けから剪定などの基本的な育て方が書かれています。色々な角度からの視点でより良いかぼちゃの育て方をマスターしましょう。